原作を読んだのはずいぶん前なので少しあやふやになってます。
「おーい、空。そろそろ走りに行くぞー」
「はーい!今行くから先に出ててー!」
「おーう」
俺の名前は羽柴空(ハシバ ソラ)。
大学に通う学生であり、探偵見習いだ。
母校の高校では数学教師としても働いている。
そして、さっき俺を呼んだのは探偵の師匠の水都真一郎(ミナト シンイチロウ)。
血は繋がってないけど兄ちゃんみたいな存在だ。
そして俺の働いている高校の数学教師でもある。
つまり俺の同僚・・・なんだけど兄ちゃんの方が本職の教師だから俺は兄ちゃんの部下って感じ。
兄ちゃんと働けるのは嬉しいけど、実は兄ちゃんは教師モードになると性格が変わる。
どう変わるかっていうと、普段が気さく・明るい・優しいって感じなんだけど、教師モードになると鬼畜・冷徹って感じになるんだ。
しかもその教師モードのときに怒らせたときには、人に言えないような・・・
その・・・お仕置きをされる、というか・・・。
ま、まぁっ、とにかくヤバいやつってこと!
そんな兄ちゃんには探偵の師匠として特訓をつけてもらっている。
・・・まぁ、その経緯には色々とあったわけだけど。
(気になる人は原作を読んでほしいです! by 作者)
「おっと、急がねぇと!・・・ん?」
兄ちゃんを追おうと俺が足を踏み出すと、ふと何かが当たった感覚があった。
足元を見るとそこにあったのは白い封筒だった。
「こんなのさっきあったか?」
封筒を手に取り、差出人や宛名が書いてあるか確認すると、そこには俺の名前が。
俺宛?
でもなんでこんなところに?
七海ちゃんが渡し忘れたのか?
七海ちゃんっていうのは兄ちゃんと一緒に探偵をしてる人だ。
俺の母校で保険医をしているすっげぇ綺麗で優しい人。
・・・男だけど。
そしてその七海ちゃんは兄ちゃんと一緒に暮らしてて、兄ちゃんとその・・・付き合ってる。
男同士だけど二人を見てるとほんとにお似合いで幸せそうなんだ。
その光景も色々な問題を乗り越えてやっと見れたものだから、ずっとそのままでいてほしいって思う。
「・・・ま、見てみるか」
封筒を開けて中を見ると、そこには1枚の紙が入っていた。
そしてその紙には
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの“箱庭”に来られたし』
「は?」
なんだこれ?
兄ちゃんのイタズラか?
つか少年少女って、俺もう二十歳過ぎてるんだが・・・?
と俺が思った瞬間、目の前が真っ白になった。
というか落ちていた。
「ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!?」
これが俺、羽柴空の異世界での始まりだった。
『やれやれ、呪われてんのか?俺たちは・・・』
自分の中のもう一人がポツリと呟いたことに、空は気づくことはなかった。
もっとも、気づいていたとしても
「不吉なこと言ってんじゃねぇ!」
と怒鳴っていただけだろうが・・・。
つづく
この作品に登場する羽柴空は原作終了後の状態です。
ただし、藤守直とは付き合っていません。
また、夜はらんのことも愛していますが、空のことも愛しています。
倫理的な問題は見逃していただけると嬉しいです・・・。
といっても原作でも夜はらんと付き合っていながら空にも手を出していたわけですがね(笑)
これからも主人公たちの設定については物語の最後に記載していこうと思います。