短編集。   作:亜莉守

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第九問

前回の時間軸より少々前:明久サイド

 

「あれ、福村君?」

 

前線部隊じゃなかったっけ?

 

「吉井か、実はな姐さんに頼まれて中堅部隊が奇襲されていないかどうか確認に行くんだ」

 

え、そうなの?! うわぁ、杏子の勘って基本的に当たるからなぁ。

 

「僕が確認に行ってくるよ。福村君は前線に戻って、下手に戦力分散したくないし」

「わかった。頼んだぞ、吉井」

 

福村君は前線へと戻った。さて、振り向いて中堅部隊の方に向かう途中物理のフィールドに入った。あ、上条さん物理苦手だったような……。

 

                     ☆

 

現場に到着してみれば島田さんがオレンジ色のツインドリルの女の子……あ、文房具投げてきた子だ、と口論をしていた。

 

「この美春、お姉さまに捨てられてから一日千秋の思いでこの日を待ちわびておりました!!」

「ちょっと、何言うのよウチは普通に男が好きなの!!」

 

……訂正、一方的に告白されていた。うわぁ、確か杏子と並んで『男前な女子ランキング』上位に輝いていたけどここまでとは、島田さんも大変なんだ。ぼうっとしてたら試験召喚勝負が始まっていた。

まあ、このまま放っておいても大「「「島田、お前の犠牲は忘れない」」」じょばないから助けるか。

 

「先生。召喚許可をお願いします」

「承認します」

「Fクラス、吉井明久この場に居るDクラス生徒に試験召喚勝負を挑む。試獣召喚(サモン)!」

 

現れたのは僕の分身、だけど何で常盤台のブレザー? 同じ色のズボン? 手にはコイン? ……ああ、そうか。第三位の物まねでもしろと。じゃあ派手にやりますか。超電磁砲(レールガン)っ!!

コインによりできた光…いや、熱量でできたレーザーがツインドリルの召喚獣を貫く。

唖然としてた上条さんに僕は笑った。

 

「やっぱり、心配になってきてみたんだけど。大丈夫?」

 

                   ☆

 

島田サイド

 

恐ろしさに目をつぶったウチが次に見たのは吉井だった。やっぱり助けてくれたんだ。

 

「大丈夫? 島田さん」

「うわぁぁぁぁぁん」

「え、わっ?!」

 

うれしいうれしいうれしい。

 

「ちょ、何で急に抱き着いてきてるの?!」

「「「吉井……(ユラァ」」」

「待つんだ、皆」

「止めるな上条」

「この異端者に鉄槌を」

「……一方通行と百合子に殺されたいのか?」

「「「滅相もございません」」」

「ちょ、島田さ「美波」はい?」

「美波って呼んで」

「……じゃあ、美波。離してくれない?」

「ごめんなさい」

 

吉井からちょっと離れる。そして気が付いた、ウチは一体何を言ったのだろう。

それを考えたら頭に熱がたまってフラッときた。

 

「……(ふらっ」

「え、ちょ えええ?!」

「あー、明久。俺が島田を連れて行くから明久は作戦まで隠れてろ」

「あ、うん……」

 





島田さん、(一応)純な乙女って設定でしたよね。そういえば
ラブコメっていうんだからこれぐらいあってもいいかなって思います。原作は予想斜め上の展開ばかり行くけど。

糖度低めのラブコメってラブコメじゃないですよね。むしろ単なるコメディだ。先日発見(または発掘ともいう)した過去のあらすじがそうなってました。何を考えていたのかは自分でもよくわかりません。
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