「荒廃してるなぁ」
少年がため息をつきながら歩く。周囲の町はまるでゴーストタウンを壊しまわったような街を見る。
「だな。前はマシだったろ」
フードの方の少年が以前の町を思い返していた。住民は少年の記憶している限り見た覚えはなかったが。
「あ」
少年が声を上げる。見ればフードの方の少年の姿が少々ぶれだした。
「あー、もう
フードの方の少年が頭を掻いて悪態ついた。
「じゃあ、あとはいつも通りだね」
「そういうことにすっか」
フードの方の少年が掻き消えた。少年は一人歩き出す。
「……とりあえず。頑張るか」
《何を頑張るんだ?》
フードの方の少年の声が何処からか聞こえた。
声の問いかけに少年は決意の表情で言う。
「とりあえず進むこと、諦めないこと、負けないこと」
《そうか、じゃあ進むか?》
荒廃した町を少年は走り出した。
★
「……頑張るって言ったけど流石にこれは………ないわ」
結構な距離を進んだ少年の目の前にはフーコーしながらあらぶっている全身包帯で巻かれた黒髪の女、手には鉈が握られ、目は何処かイっている。少年の方を鉈女がギロッと向いた。
「っ!」
鉈女が少年に切りかかろうとする。寸でのところを少年はかわした。
《相棒! 交代だ!!》
「オッケー」
少年がフードをかぶる。すると目つきが急に変わり目には某ハロウィン限定のかぼちゃお化けの口のような模様が入る。
「はっ」
いきなり何処からか取り出した黒い棒のようなもので鉈女の鉈を弾き、いったん距離を取る。
「相棒、こいつの『鍵』は?」
《その鉈だよ!》
「わかった。行くか」
少年が飛び出すよりも先に鉈女が先制攻撃を仕掛ける。
それを少年が紙一重でかわし切り鉈を黒い棒で受け止め、鉈を弾き飛ばした。
《『還れ』》
地面が口を開き、女が飲み込まれた。
少年が一息つくと声が心配げに
《お疲れ様、大丈夫? 怪我してない?》
「おう、それにしてもまぁたあの女かよ」
《アハハ、うん。結婚でもしない限り一生ついて着そうだ》
「うへぇ、勘弁してくれ」
少年の表情が本気で辟易しているといった感じになる。
《このまま進む?》
「いや、お前が表に出た方が何かと便利だ」
《オッケー》
少年がフードを脱げは雰囲気がすべて戻る。
「ふぅ、行くか」
チリンと音がした。振り向いてみるが何も見えない。少年は首をかしげてさらに前へと進む。後ろで見ている二足歩行の猫がついて着ているとは気が付かず。
えー、うっかり消しました。短編だったのでバックアップを取っていないためうろ覚えで直しております。話の展開違うとか言わないでください。
えー、ちょろっと出つつあるんですが「夢喰いメリー」の設定が入っております。
猫はムッツリで有名なジョンさんとこのです。