短編集。   作:亜莉守

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Act.1

「おはよう、ソニック」

「ん? はよー…アキ…いや、クリス」

 

間違って普段から一緒に居る相棒的な少年の名前を呼びかけたソニック。クリスは気が付かなかったらしい。

 

「? そういえばソニックって………ハリネズミ…だよね?」

「そうだぜ? 他に何かあるのか?」

「ううん、何でもないよ。何か食べる?」

「あー、ホットドック」

「………う、うん。わかったよ」

 

部屋を出ながらクリスは考えた。

 

「(見た目はハリネズミだけど普通の食べ物食べるんだ)」

 

持って来ていたキャットフードは間違いだったなぁと考えながらホットドックを探しに行くのだった。

 

                 ○

 

「はぁー、ここどこかな」

 

とりあえず歩いているんだけどわけわかんないなぁ。今の今までソニックたちの世界に住んでいたのにどうなってんだろう。

 

「チ、チップは食べてもおいしくないぞ」

「グルルルル」

「?」

 

ふと懐かしい親友の声がした気がした。チップ?

路地裏を覗いてみれば犬が何か妖精のような羽が生えた赤と白の生き物に唸り声をあげていた。

 

「こらっ」

「キャンっ」

 

僕が声を上げれば犬が逃げた。

犬は無視して路地裏へと向かう。やっぱりチップだ。

 

「チップ?」

「……アキヒサ?」

「やっぱりチップだ! どうしてこんなところに?」

 

チップは星が元に戻った後眠りについたはず、それなのにどうしてここに?

 

「チップにもわからないよ。それよりアキヒサ、ソニックは?」

「さー、どこだろう。僕としてはここがどのなのかすらわからないし」

 

アメリカなのはわかるけど一体どこなんだろここ。

 

「よくわかんないけどアキヒサと一緒に行くよ」

 

旅の道ずれを連れて、僕らの旅は始まった。

ま、一か月前後の旅になるんだけど色々と話すのもおっくうになってくるので止めよう。色々と疲れたし。

 

                  ●

 

「はぁーい」

「よー、テイルス」

「あの紙飛行機はテイルスさんだったんデスね」

「ちゃおちゃーお」

 

一方エリア99、テイルスの飛行機の羽にソニックがクリームを抱えて飛び乗った。

 

「あれ? アキヒサは? 一緒にいると思ったのに」

「O,OH……一緒に居なかったんだよ」

 

苦虫をつぶした顔をするソニック。

 

「うーん、そうなると合流は難しいかな」

「アキヒサさん一緒じゃないんですか?」

「まあ、アキヒサって意外に凄いから大丈夫だよ」

「……そうだよな」

 

クリームがちょっと笑って、テイルスがにっこりと笑う。

 

「ソニックはアキヒサが大好きだもんねー」

「ですねー」

「チャオチャオー」

 

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