「ねーねーこんなところにソニック来るの?」
「うーん、意外とこういうの好きだからなぁ」
湖の真ん中に浮かぶ小島に僕は居た。ソニックを追いかけて色々彷徨っているんだけど ま、当分みつからないのはしょうがないって思ってるし。旅立ってから早一か月経っているけど
「綺麗な花だね」
「そうだね。夜にはもっと綺麗だろうなぁ」
白だから夜空に映えそう、それに昼間でもこんなに綺麗なんだし。
「お腹減ったなぁ」
「うーん、釣りでもする?」
「うん! 釣れたら焼こう」
お昼は釣った魚でした。うん、美味しかった。
昼を過ぎたころから何かヘリとかがバラバラと音を立てて飛んできた。何かあったのかな?
「アキヒサ、花もう一回見に行こう!」
「そうだね」
●
「ひゅー、どうにか巻いたな」
「ソニック! 前、前」
「おっと」
ソニックたちの前に崖が立ちはだかる。
しかし、ソニックにはそんなもの関係ない。あっさりと登り切った先には
「あ、ソニックだ」
「あー、本当だ!」
白く美しい花畑と同じくらい白い少年、そして赤と白を基調とした妖精のような生き物が居た。
「あ、アキヒサ?! チップも」
「ソニック、お友達?」
「まーなー」
ソニックが答えればアキヒサもチップも笑った。
ヘレンに笑顔を向けて挨拶をする。
「ソニックの新しい友達? 僕はアキヒサ、吉井明久だよ」
「チップだよ。これ食べる?」
「ありがとう。私はヘレンって言うの」
チップが差し出したチョコレートを受けとりヘレンも笑う。その笑顔が曇るような音がした。
「ソニック、どうしようこのままここに居たら花が潰されちゃうわ」
「OK アキヒサはどうすんだ?」
「一緒に行くよ。探してたんだし」
「チップも一緒だよ!」
四人は進みだした。正確には二人が走り、一人が飛んで、一人は押してもらっているが。
「それにしてもソニックは軍隊に追われる天才だねー。前のこと思い出したよ」
「NO WAY あいつらが勝手について来たんだよ」
四人は崖の方へ出た。
「O.OH」
「あっちゃあ、僕は平気だけどソニックがまずいよねぇ」
「どうするのソニック?」
そこに特殊部隊やヘリがやってくる。絶体絶命かと思ったがソニックは冷静にフックを絡めてヘリを奪い取った。アキヒサとチップもちゃっかり乗り込む。
隣に座るヘレンにソニックが笑った。
「忘れ物はしないように」
新たに装填されたフックで車いすの持ち手を絡め取り、悠々と飛んで行った。
「もう遅いし、家まで送るよ」
「でも大統領が待っているんでしょ?」
「ソニック、何やったの?」
「なーんもやってないぜ?」
ヘレンから一連の騒動を聞き、今日は大統領主催のパーティーだったのだと聞かされた。
「そんなのどうだっていいさ」
「私のせいで待たせるなんてなんだかかわいそう……お願い、ちょっとだけでもいいから」
「……仰せのままに、アキヒサは?」
「別にいいよ? テイルスたちも一緒でしょ?」
「チップごちそうたべたいなぁ」
「じゃあ、こっそり取りにいこう!」
おー、などと楽しげな二人とそれを少しほほえましく思う二人を乗せヘリは夜の空を飛んだ。