※ ここから擬人化要素入ります。嫌悪される方はバックプリーズ。
「あ、おはよう」
「もう動いて大丈夫?」
「おはよ。大丈夫だよ。だてにソニックに引きずり回されていないから」
「おはよー」
チップも起きてきたみたいだ。
テーブルを見れば美味しそうなモーニングが並ぶ。
「うわぁ、美味しそう。そういえばまともな食事なんて何日ぶりだろう」
「そうなのかい? 子どもはちゃんと食べなきゃだめだよ。たーんとお食べ」
恰幅のいいまさに『お母さん』みたいな人が笑って言ってくれた。
「ありがとうございます。いただきます」
☆
食後、リビングでのんびりしているとクリスが何か思い出したみたいで自分の部屋に戻って何かを取ってきた。
「あ、そうだ。ソニック、これ」
「何だこれ」
ソニックが手の中で受け取ったものを弄る。
「あ、携帯。二つ折りなんて懐かしい」
僕らの世界ではスマホとか普通に使ってたもんなぁ。こっちの方が遅いんだ。
「携帯?」
「電波の届くところなら話ができるってものなんだけど……」
「あ、カメラ付きなんだ。へぇ」
「あ、ソニックって電波の届くところに居るかな?」
そこはちゃんと考えようよ。その気になれば宇宙まで行けるハリネズミだもんなぁ。
「いーらね。アキヒサにやるよ」
ほら、やっぱり。ソニックって何かに縛られるの大嫌いだもんなぁ。
「んー、僕はいらないや。テイルス、要る?」
「ボクもあんまり………」
誰が貰うかで押し問答していると突然誰かに腕を掴まれた。
「HEY アキヒサ、出かけようぜ」
「今日はチップと出かけるの。一人で行ってらっしゃい」
「むー」
拗ねたかな? 今度一緒に買い物にでも行こう。
☆
出かける支度をしているとテイルスが話しかけてきた。
テイルスと合流できてよかったよ。僕はアレ持ってなかったし。おかげでチップをごまかすのがすごく大変だった。
「アキヒサ、何でソニックと一緒に出掛けないの?」
「あー、これ見てさ」
今日の新聞のチラシを渡す。いつの間にか英語が読めるようになっていたことはかなりびっくりだよ。
「えーっと、何々……あー、アキヒサってこういうの大好きだもんね」
「そ、本日の予定はこれで決定。チップと一緒に行ってくるね」
ソニックには悪いことしちゃったかなぁ。
「行ってらっしゃい」
★
リムジンで買い物に行くことにしたクリス一行。
「ソニックもアキヒサも一緒に来ればいいのに」
「しょうがないよ。あの二人なんだから」
テイルスにしてみればいつものことだし気にならないらしい。
★
買い物に出かけてもみくちゃにされて……結構疲れたらしいテイルスがクリスの手を少し引いて告げた。
「ボクちょっとあっち見てくるね」
「え、ちょっとテイルス?!」
テイルスは上手く人ごみに紛れて去って行った。
物陰にテイルスが隠れる。
「ふー、疲れたー。そうだ、これ使って……」
自作した外見を人間風に見せかける装置(ババァと共同開発)を使う。
「よし、3 2 1!」
そこには金色の短い髪に青い目、狐の耳が付いたフードを被り、下は黄色の半ズボンだ。靴はテイルスが普段履いているのと同じと考えてもらえればいい。何やら狐の尻尾のようなファーが二本付いたストラップのようなものを付けた携帯端末がポケットの端からのぞいていた。
「よーし、どこ行こうかなぁ」
テイルスは一人町へと繰り出した。