プロローグ
夜の街の中にふらりと現れる妖怪絵巻物、それはこの町に巣食う妖怪の巣がある証、触れた人間を結界に引きずり込む。普通なら見えないそれも、とある血を引いた僕には見えていた。先祖伝来の小刀と小手を装備した僕は妖怪絵巻物にわざと触れて、そこに張られる結界の中で妖怪と戦っていた。
「てやっ!!」
僕が神墨で引かれた線をなぞり、敵に攻撃を加え、戦利品を奪取した。他の場所では白の毛並みに赤い隈取のある狼……いや、中型犬くらいのサイズの見た目は犬が背中にしょった神器で別の妖怪を倒していた。妖怪牙を回収することも忘れない。
「わぉん!」
犬……いや、大神アマテラスの力を受け継いでいるし、ちょっとかわいそうだし普段僕が呼んでいる奴ってことで、アマ公がちょっと遠吠えをした。結界が解かれて、僕らは道の真ん中に立っていた。
「はぁ、結構倒したかな。アマ公」
「わんっ」
「じゃあ、今日はもう終わり! てか、盗んだものとかお金で動き鈍りそうだし」
本日の収穫、骨董品とかと妖怪牙、それからお金。結構な量だなぁ。それを道中扇に仕舞いつつ夜空を見る。満天の星が光り輝いていた。そこに平穏を感じるけどちょっと別のことで不安だった。
「ふぅ、それにしても最近は妙に荒れてるねぇ」
「わぅー」
最近は妖怪の数が増してきている気がする。それに昔よりも少しずつ強くなってきているような……そんな不安を口にこぼしたらアマ公は少し頭を下げた。あ、そうじゃないんだよ。
「アマ公がショック受けることじゃないよ。むしろ僕が神子として、天道太子としてもっと頑張らないとなぁ」
これでも僕はアマ公を祭る神社の神子なんだし、それに天道太子も見習いってことになってる。この町に妖怪が増えるってことは大神様の力が弱ってきている証拠だ。はぁーあ
「わう」
アマ公が気にするなというように手をべろりと舐めてきた。そうだよね。頑張らないと
☆
ここは東京にあるムラクモ本部、そこにムラクモのエース13班が集められていた。
「えっと、出張?」
「なんか珍しいな。東京以外って」
「急にどうしたんだ。キリノ」
オレンジ色の髪をした活発な感じの少女とフードを深めにかぶって顔が見えないミステリアスな白髪の青年、それからセーラー服のような戦闘服のような微妙な服を着ている黒髪の姫カットの少女がそこに居た。先ほど告げられたことに少々動揺している。
三人の目線を受けたムラクモ総長
「いや、マモノの強さが異常に増している地域があってね。13班にはそこの討伐に参加してほしいんだ」
出張とは珍しいと思っていたが、ちゃんと理由があったのかと三人は納得する。まあ、考えることは別々だが。
「なるほどね。了解したよ」
「異常に増してるって……」
「他のメンバーにも声をかけた方がいいかな?」
別に13班はこの三人だけではない。他にもサポート役が数人いるのだ。
「そうしてくれるとありがたいよ。それから現地にムラクモって言うわけじゃないけど協力者がいるからそこを尋ねるように」
「「「協力者?!」」」
珍しい単語に思わず声を上げてしまった三人だった。
☆
朝、ご神木コノハナサマの前で手を叩く。それから頭を下げていつものように言った。
「今日も一日平和でありますようにっ!!」
「わんっ!!」
―――これはドラゴンの居ない世界で巻き起こる、見習い天道太子と半人前大神様と対魔物機関ムラクモのお話
ななぞぞⅡプレイしてて佳境に入ったためたぎって書いてみた。それから大神、プレイできないけど! カイポクレース勝てないけどぉぉぉっ!!!
あらぶってさーせん。
ご都合主義なドラゴンの居ない世界のお話、てかドラゴンいないけどマモノとか妖怪とかがいる世界
13班メンバーは自分のプレイキャラがモデルです。
デストロ♀→サムライ
サイキ♂ →サイキ
サムライ♀→デストロ
今回、全く描写がないけど「僕」は明久です。
とある血筋を引いてて天道太子見習い、一緒に居るのはアマ公の力の欠片みたいな存在。賽の芽みたいな? じわじわと強くなる予定