短編集。   作:亜莉守

49 / 50

※まさかの戦勇。とのコラボ
※無課金時代に流し読みした程度なので設定が違ったらすみません
※一応バカテスキャラもちゃんと出す予定


『戦勇。×バカテス』
見習い、調査する。


 

 さて、時は二千年ほど前。ある日、世界に穴が開いた。そこから魔物が次々と生まれるようになった。それは魔王が生まれ、魔物を生み出すようになったからである。それを勇者クレアシオンが対峙し、封印することに成功した。それから千年ほど後、魔王の封印が緩んだことを察知した王が勇者の子孫を集め、魔王を退治するように命令を下した。その中の一人、勇者レッドフォックスは本物の勇者で、魔王を退治することに成功した。

 

 これが僕たちの世界に伝わる勇者伝説の話。ぶっちゃけ今ではおとぎ話としか言われていないし、そもそも勇者なんていたのかとか存在意義から問いただされてたりする。特にレッドフォックスのほうは眉唾な噂話も大量なわけで、まあ一応どこにでもある勇者伝説だろうってことで片付けられていた。

 

「……はずだよね」

 

 僕は積み上げた本の山を見ながらため息をついた。ここは学校の中にある図書館、そのはずなのに世間で語られている勇者伝説以上の知識は全然ない。一体どうしたらいいんだろう。恨めしげに本の山を見てると後ろから声をかけられた。

 

「どうしたのじゃ。今日はやけに難しい顔をしておるの、魔法の勉強かの?」

 

 僕の級友であるヒデヨシ=キノシタだ。学年でも一二を争う美少女(仮)である。いや、(仮)がついている理由はヒデヨシが男だからなんだよね。最初見たとき普通に女の子だと思ったよ。

 

「いや、勇者伝説の話」

 

 一応これだけでも通じるほどにこの話は有名なんだよね。

 

「ああ、あれかの。しかし、なぜ急にその話なのじゃ?」

「ほら、また世界に穴があいたって噂があるでしょ。最近は魔物も活性化してるって言うし」

 

 そう、僕らの世界は今一応世界の危機に瀕しているとか言えるような状況なんだよね。誰も危機感ないけど。魔物なんて山間の地域に行かなくちゃ出てこないくらいだし。

 

「それで魔王の復活とのたまう連中も増えてうんざりなのじゃが」

「あはは、それもそうだけど。この伝説って本当なのかな」

「それはどういう意味じゃ?」

 

 ヒデヨシは驚いた顔で聞いてきた。ま、普通はそうだよね。勇者伝説と聞いてはいはいと流す人は大勢いても疑問に思う人間は少ないし。

 

「一応、この王立勇者学校は彼らを記念して造られてるわけだけど。それにしては資料少なくない?」

 

 聞いてみたらヒデヨシがなんか戦慄した表情で僕のほうを見た。

 

「あ、アキヒサが真面目に物を考えておるじゃと?!」

「ちょっとまって! 僕ってそんなに頭の中身がないよう見えてるの?! これでも学科主席だよ?!」

 

 ちなみに何故か今年度はフルで満点とか取れる化け物的天才も大勢いるので全体における学年主席の制度はない。その代わりに設置されたのが学科主席ってわけ。

 

「お主の場合は実技面の成績だけでどうにかしておるだけじゃろ」

「いや、筆記もそれなりに点数取ってるからね?!」

 

 勉強もそれなりに頑張ってるつもりなんだけどなぁ。僕の点数をみんなに言うと全員に戦慄されるんだよなぁ。学科以外の奴はかなりズタボロだけど。勇者学って何なのさもう。

 

 ここで一応僕らの通う王立勇者学校についての説明をしておこうかと思う。ここは勇者レッドフォックスを記念して建てられた学校で、未来の勇者を育成するという理想を基に作られた……らしい。なんせ千年前からあるものだから当時の記録とかは残っていても、証人がいないわけで、とりあえずそんな学校があるといった感じ。

 学科は大きく分けて、普通に勉強をする普通科、王宮騎士育成のための騎士科、この二つが圧倒的人気かつ学校の生徒の大半で、他には近接戦闘のための戦士科、騎馬もしくは騎龍戦とかのための騎術科、中近距離系のための銃術科、そして僕が所属する魔術科の計七つ。まあ、基本的に普通科と騎士科以外はそこまで人数がいないんだよね。僕の所属する魔術科はその一番いい例で一クラス十人前後、一クラス五十人くらいの普通科と比べたら一目瞭然。

 

「それにしてもヒデヨシはこんなところに用事かなにかあったの?」

 

 ヒデヨシって意外と勉強に力入れてないから基本的に図書館に来ることなんてないし。来たとしたらお姉さんのユウコさんのほうが割合として多いんだけど。

 

「うむ。勇者祭の時期が近付いておるのでな。演劇部の台本作りじゃ」

「そっかー。またレッドフォックスかクレアシオン?」

 

 勇者祭っていうのは文字通り勇者レッドフォックスとクレアシオンを記念して開催されるお祭りで、年一の恒例行事になっている。学園もそれを記念して学園祭をその時期に合わせてるから派手な行事になるんだよね。ヒデヨシは演劇部所属だから、それ用の演劇のための台本を作るってことかー。伝説のどこをやるんだろう。

 

「その予定じゃが?」

「じゃあ、この本お勧め。それなりにまとめてあるよ」

「よいのか? 調べ物をしておったのじゃろう?」

「大丈夫。もう終わってるし、これ返さないとなぁ」

 

 そこにある本の山を見て僕はちょっと頭が痛くなりそうだった。持ってきたときもそれなりに重労働だったけどこれを全部戻すのは面倒だよなぁ。

 

「まあ、体力づくりの一環と思えば大丈夫ではないかの」

「それもそっか、じゃこれ戻しに行ってくるよ」

「気を付けるのじゃぞ」

 

 うん、と答えて本を荷台の上に乗せる。流石にこれを一冊一冊持ってくるのは難しかったからワゴンを借りて本を運んだんだよねー。

 

「……それにしても勇者かぁ」

 

 本を運びながらぼんやりと考えた。勇者伝説に出てくる勇者は何故世界を救おうなんて考えたんだろう、これがそもそもこんな作業を始めるきっかけになった疑問だった。いや、疑問の原因は多分小さいころに兄さんが勇者伝説を読みながらツッコミを入れていたのがメインだよね。

 

「『レッドフォックスはそんな大それたことのために旅をしてたんじゃない』………なんであんなことが言えたんだろう」

 

 それが気になってしょうがないんだよ。まるで兄さんがレッドフォックスのことを知っているみたいだから。あ、だから調べだしたんだ。兄さんが言っていたレッドフォックスが本当に居るのかどうかそれを確かめたかったから。

 

「よし、これで最後」

 

 本を本棚に戻す作業もこれで終わり。もうそろそろ帰らないと兄さん心配するだろうなぁ。そんなことを考えながら図書室の外に出る。

 

「お、ヨシイか。遅い時間まで勉強か?」

「あ、フォイフォイ先生。あはは、まあちょっと」

「熱心なのはいいが気を付けろよ。最近は町の傍まで魔物が出るようになってきたからな」

「あ、はい」

 

 魔物という言葉を聞いて僕は少しひやりとした。そっか、町の傍まで出るようになったのか。

 

「もうそろそろ帰らないとなぁ」

 

 

 

 

 

 ここで話をセーブしますか? ▼ 

 

 はい▼   いいえ





お付き合いありがとうございます。いつもの通りの雰囲気小説です。
そういえば明久君とアルバさんってアニメの声も一緒だし外見も結構似てるよね。と思ったのが思いつきの最初でした
気が向いたら続けます

話は変わって、ポケモンY始めました。最初のポケモンはフォッコです。のんびりと旅をしていく予定
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。