僕たちが死体を生き返らせようと頑張っていると。
ガラガラと小学生ほどの身長の人が入ってきた。
「みなさん揃って……いないようですねー。私、Fクラス担任の月詠小萌です。みなさんのことをビシバシ鍛えるのでかくごしやがれなのです」
「「「イェス、マム!」」」
生活指導担当の月詠小萌先生、前年度上条さんと一方の揃っていたクラスをまとめ上げて、問題行動ほぼなしというとんでもないことを成し遂げた先生だ。なんて言うか人心掌握術が凄いんだよね。僕も何度かお世話になったけど正直鉄人よりいい先生だと思っている。
「あれれー? 上条ちゃんたちは何をやっているんですか?」
「えーっと、人命救助を」
嘘は言ってないよ? うん
「そうですかー……って、大事ですよね?!」
「大丈夫ですよ。小萌先生、ここに人力AEDがいますから」
肩に右手を置かないでください上条さん、そげぶは勘弁です。
僕の能力……実は超能力ではないんだけどまあ、置いておいて。基本的には電気を操るやつだと思っておいてください。
「上条さん、チャージできないからそげぶ取って」
「あ、悪い悪い」
そげぶこと
「3.2.1っ!」
ビクンっ 雄二の体が一回跳ねる。
「うっ」
よし、気が付いたね!
「明久、お疲れさん」
「うん、新学期初日から死体が出るなんて僕は嫌だよ」
「おゥ」
よかったよかった。これでまあ、一つの命が救われたね。
「それじゃあ、坂本ちゃんも気が付いたようですし、自己紹介といきましょう」
☆
「ワシは木下秀吉、演劇部に所属しておる」
あ、秀吉だ。見た目美少女、中身中性の
「それから先に言っておくがのワシは男じゃ」
「「「何てことだっ」」」
バカが大量に居た。なんだかんだで秀吉だって男だよ? 何で見た目で判断しちゃうのかな。
「……土屋康太」
あ、康太だ。さすがに一年みたいなミスはないか。
「……なあ、明久。前々から気になっていただけどさ」
「何かな上条さん?」
「秀吉って男?」
「え? 何で、普通に男じゃん」
「……そっか」
普通にそう思わないの?
「趣味は吉井明久を殴ることです☆」
誰?! そんなピンポイントで酷い目に合いそうな趣味を持っているのは?!
「ハロハロ吉井」
「あぅ……島田さん」
ポニーテールに気の強そうな目の女の子が僕に手を振っていた……隣の一方が怖いんだけど。
「一方、一応言うけど相手は女の子だからね?」
「チッ」
舌打ちしたー?! 僕が言わなかったら何をする気だったんだ。
「島田さんだっけ? ちょっとOHANASHIしない?」
「え、ちょっと何よ」
……どうしよう、なのはに島田さんが連れて行かれた。
「冥福を祈るぞ、島田」
「雄二、生き返ってよかったね」
「ああ、生きているって素晴らしいと思ったぞ」
うん、そうだよね。たまに死にかけたときに生きてるって素晴らしいって思えるもん。
『(そんなことを自覚する必要はあるのかい?)』
「(うーん、普通の学校生活で考えることじゃないよね)」