まだ自己紹介は続いている。
「佐倉杏子だ。よろしくな」
「杏子さーん」
「姉御ーっ!」
バカが居る。何やってるんだろ。
「ちなみにだがあたしの悪友と幼馴染に手を出した奴は容赦なくぶっ飛ばすからよろしく」
ちなみに杏子は薙刀同好会の会長。根っからの武闘派なんだよね。喧嘩っ早くはないけど。
「鹿目まどかです。ドジふんじゃったりするかもしれないけど一生懸命頑張ります!」
「「「まどかちゃん最高――――――っ!」」」
実にまどからしい挨拶だったね。次は……あ、上条さんだ。
立とうとした上条さんは机に脚をぶつけた。
「大丈夫?」
「おう、大丈夫だ。俺は上条当麻、よろしくな」
座ろうとしてまた脚をぶつけた。そのまましゃがみこむ上条さん。
「……不幸だ」
「だ、大丈夫だよ。人間そんなんじゃ死なないから! ね? ね?」
「ありがとう、明久。フォローしてくれるのってお前だけだよ」
僕が上条さんのフォローに追われていると。
「暁美ほむら、よろしく」
「「「「クールビュティー、キタ――――――――っ!」」」」
このクラス残念な人多すぎない? 次はなのは……まだ、帰ってきていない。
「ごめんなさーい。OHANASHIに手間取っちゃって」
白くなっている島田さんを引きずって登場。何をやったの? なのは
『(彼女の言うOHANASHIって何なのだろうね。少なくとも討論の意義ではなさそうだけど)』
「(知らない。知りたくもない)」
キュウべぇとのテレパシーで現実逃避をしていると
「高町なのはです。テニス部所属です。それからアキ君に何かしようとした人にはOHANASHIするからね」
「「「イェス、マム!!!」」」
うん、もうツッコミも何もいらないね。完璧に諦めたよ。
そこに、
「「すみません。遅れました」」
二人分の声がした。教室の扉が開いて中に入ってくる。
一人はピンクブロンドに青の目、髪に付けたウサギのヘアピンが特徴、
もう一人は金髪を二つ結びにしてそれを巻いたのが特徴的な人物だ。
「巴先輩?!」
「あら、明久君」
三年、主席レベルの超秀才。巴マミ先輩がいた。何で知り合いかといえば僕とこの人趣味が大体一緒なんだよね。
「何でいるんですか?」
「うーん、ちょっとね」
絶対にごまかす気だこの人。
「姫路ちゃんも巴ちゃんも遅刻なのですよ。ついでに自己紹介いっちゃいましょう!」
「は、はい。姫路瑞希です。よろしくお願いします」
「巴マミよ。よろしく」
「「「眼福じゃあああああああ」」」
みんなの声に姫路さんがびくっとなる。
巴先輩は気にしていないようだ。さすがだね。
『(明久、次のようだよ)』
「(あ、本当だ)」
コホン。
「えー、吉井明久です。同学年に妹が居るので名前の方でよろしくお願いします。一応これでも能力持ち、Lvに関しては測ったことがないので不明、友人に手を出す人間には容赦するきはありません。嫌いなものは理不尽な暴力と押しつけの愛情。好きなものは甘味全般、よろしくお願いします」
「吉井ちゃん、あまり暴れないでくださいね」
「はーい、対象さえなければ何もやりませーん」
あ、次は一方だ。
「鈴科
「「「ヒィっ」」」
あーあ、もう。そういう目つきするから人が寄ってこないんだよ。何だかんだでいい奴なのに。
そうそう、一方のあれは本名じゃなくって偽名だって。この学校に入る用に付けた便宜上のやつなのだそう。でも考えられてるよね。文月(七月)の別名が初秋で、七月の季語には百合が入っている……まあ、それが意味するのはもうちょっと経ってからわかる話だけど。
「……あ、あの」
ピンクブロンドの方の人、姫路さんが僕に話しかけてきた。
「どうかしたのかな?」
「鈴科君ってなんだか怖そうなんですけど」
「一方はそんなことないよ。慣れると面白いし、仲良くなればいい奴だし」
「そうなんですか。けほっ、けほっ」
「あ、大丈夫?」
「は、はい。けほっ、けほっ」
周りを見れば暁美さんも咳をしている。この環境のせいかな?
……そうだ! 口元が若干笑ってしまった。勘のいいみんなは僕の考えていることに気が付いているだろう。協力してくれるかな? そんなことを考えていると……。