「あっちゃぁ、崩れてしまいましたね。先生ちょっと教卓を取ってきますね」
「先生。俺が手伝います!」
「俺が!」
「俺が!」
教卓ががらがらと崩れた。小萌先生と立候補した五人(多すぎない?)が教卓を取りに行った。よし!
「雄二、それに杏子。ちょっと話があるんだけど………」
二人を呼んで廊下へ向かった。
「話ってなんだ? 明久」
「急にどうしたのさ、明久は設備に文句とかはないだろ?」
「まぁね、僕は問題ないんだけど……」
「姫路のためか?」
あー、まあ、それもかな。
「暁美さんのためかな。振り分け試験で倒れたし」
「なるほどな、アタシは乗った。流石にこの設備はな」
「俺もだ」
「じゃあさっそく……」
試召戦争を………
「「それは無理だな」」
「え?」
「考えてみな、明久。アタシやまどかは無記名だ」
「あ、そっか。一方や暁美さんといった主力になりそうな人が全員得点がないんだ」
そっか、今仕掛けても勝てる要素がないってことだね。
「それにやってみたいこともあるしな」
「そうそう」
「明日にはテストを受けられるように手配してやる。明久はもう教室に戻っておけ」
「あ、うん。わかった」
教室に戻りかけた僕の耳に「後はどうやって奴らに勉強を教えるかだな」という声が聞こえた。
「ただいま」
小声で上条さんにしゃべりかける。いつの間にか秀吉もこちらに来ていた。
逆に姫路さんたちは女子で固まっている。
「お帰り。試召戦争をやるのか?」
「流石上条さん、察しがいいよね。でも、その前に戦力を付けないと」
「確かになァ」
「試験は雄二が責任もって用意してくれるとのことで」
「「で?」」
「一方、勉強教えて」
「わかッた」
よし、最悪黄泉川先生か番外がいる。
「一方通行、俺もいいか?」
「アァ、いいぜ」
「ワシも混ぜてほしいのじゃ」
「あれ? 秀吉、部活は?」
「大丈夫じゃ」
男四人の勉強会が決まった。あ、今日の夕食当番僕だ。妹さんにも連絡入れた方がいいかな?
そこに扉が開き雄二たちが戻ってきた。小萌先生や取りに行った人も一緒に居る。新品の教卓を運び込んできた。
「坂本ちゃんで最後ですね」
「はい」
雄二が前へと進んでいった。いよいよか
「俺は坂本雄二、代表でも苗字でも好きなように呼んでくれ」
最低クラスの代表なんて誇るべきものじゃないかもしれない。でも、雄二にはそれを感じさせない威風堂々とした雰囲気がある。その雰囲気に圧倒されてみんながだまった。
「さて、みんなに一つ聞きたい」
雄二の視線は教室内の各所に移りだした。
かび臭い教室に古く汚れた座布団、あと薄汚れた卓袱台、何度見ても酷い設備だ。
ふと僕は雄二の意図に気が付いた。
「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが──」
一呼吸おいて、
「──不満はないか?」
「「「「大ありじゃぁっ!!」」」」
2-Fクラス、男子生徒(除く僕、上条さん、一方、秀吉、康太)の魂の叫びが響く。
「そこで、だ。俺たちは一週間後に試験召喚戦争を起こそうと思う」
戦争の引き金は今、引かれた。
じわじわと増えておりますが、実は対Dクラスまでしかプロットがありません。
そこまで行ったら終わる予定です。