「大体勝てるのかよ」
「そうだな」
「姫路さんさえいればいい」
誰だろう。姫路さんにラブコールを送っているのは。
「勝てるさ、ここにはその条件がそろっている」
ざわざわとクラスメイトが騒ぎ出した。
「それをここで証明しよう。康太、女子のスカートを覗いてないでこっちに来い」
床にほっぺたを付けてガン見するのを中断して康太が立ち上がる。ほっぺたをさすって畳の後を消そうとしているけどモロバレだよ。女子の康太を見る目線もかなり冷やかになった。
「土屋康太。こいつがあの有名な寡黙なる性職者ムッツリーニだ」
「馬鹿な……奴がそうだというのか?」
「見ろ!まだ証拠を隠そうとしているぞ」
「あぁ、ムッツリの名に恥じない姿だ」
ふと思うのだけれど、あれって随分と不名誉なあだ名だよね。ムッツリの名に恥じない姿自体が恥なんじゃないかな?
「それに姫路と暁美、巴先輩の事は皆その実力をよく知っての通りだ」
「そうだった。彼女たちがいるんだった」
「姫路さんたちが居れば大丈夫だよな」
三人の実力は折り紙つきだもんね。全員Aクラス確実って言われてたし。
「木下秀吉に高町の二人も居る」
「木下ってAクラスの木下優子の弟の」
「高町さんっ、つきあtぐはっ……」
誰だろ、なのはにラブコール送ろうとしてぶっ飛ばされたの。
でも、士気は最高潮にまで達している。
「それに佐倉杏子、吉井明久、上条当麻、鈴科初秋の四人もいる」
一気に士気がだだ下がりした。
『(明久、これは彼の作戦のうちかい?)』
「(知らないよ。士気は上げたままの方がいいと思うんだけど)」
「誰だよ。吉井って」
「上条もだぞ」
あ、忘れられてた。まあ、いいかこのまま大人しくならないかな。色々と面倒だし。
「こいつのかtぐかっ」
あ、雄二が吹っ飛んだ。そして、黒板に突き刺さる。
「よぉ、坂本。おもしれぇことしてんじゃねーか」
どさりとさらに頭の上に何かのかった様な感じがした。キュゥべぇが頭の上から落ちて膝に乗っかった。
『(全く、百合子はスキンシップが相変わらずだ)』
百合子ってことは……妹さん?!
妹さんこと吉井百合子居た。白い髪に赤い目、髪につけたピンクの花の髪飾りと物凄くひょろい外見が特徴。
「はよーさん」
まだのっかられている。まあ、いつものことか
「あ、うん。おはよう。Aクラスじゃ?」
「いや、振り分け試験の日に騒動起こしてFだけど?」
「なにやってるのかな?!」
一方も妹さんも何やってるのかな。もう、暴れた原因僕じゃないよね?
「で、何やってんだよ」
事情の一切を妹さんに説明した。
「ふーん、おもしれーじゃねーか」
妹さんの声色が一気に怖い方向に行く。この場合何か悪だくみを考えていると考えた方がいいだろう。兄妹やっていると気が付きやすくなるものだ。
僕らの様子に教室中がシーンとなる。そして、
「「「ぎゃあああああ―――――」」」
な、何? 急に
「ま、まさか『あの』吉井兄妹か」
「不良三十人をたった一人で破るほどの腕っ節の兄」
それ、黒歴史なんだけどなぁ。それに色々と幸運だっただけだよ。自分の力でぶっ飛ばしたかと言われるとちょっと違うし。
「白い悪魔とさえ呼ばれる最強の妹」
「るっせーんだよ。屑どもっ!!」
あ、何人か沈んだ。妹さん嫌いだもんなぁその称号で呼ばれるの。
今思うけどみんなタフだよね。あと懲りない。
『『まさかそんな奴らがこのFクラスに居るなんて』』
「う、そういうことだ。このクラスにはそういう連中がいる。もちろん俺も全力を尽くす」
あ、雄二が蘇った。今日は厄日のようだね雄二。
雄二の言葉に賛同してみんなが気合を入れる。
「よし、明久、当麻、一方通行、秀吉、百合子以外はここに残れ」
あれ? 帰っていいんだ。
「じゃあ、おさきに」
「また、明日なのじゃ」
「行くぞォ、お前ら」
「っち、学校にくんじゃなかったぜ」
『今日は一緒させてもらうよ』
僕ら五人と一匹(?)は一方の家に向かった。
ギャグ補正なくちゃ死んでるなぁって場面大量です。ギャグ補正って偉大だ。