短編集。   作:亜莉守

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第七問

Fクラス:雄二サイド

 

さてと、教室に残った面々を見渡した。

 

「代表! 何であいつらを先に帰らせたんだ?」

「あいつらは普段から勉強をやっているからな」

「「「???」」」

 

ガラガラガラ 扉が開くとプリントの山を抱えた小萌先生が入ってきた。

 

「お疲れ様です。小萌先生」

「いいんですよ。今年のFクラスの皆さんは向上心が高くて先生はうれしいです」

「「「まさか」」」

 

小萌先生とプリントの山を見たやつらが感づいたらしい

 

「そのまさかだ。お前たちには今から高校一年の勉強の復習をやってもらう。それから今週の授業の予習もだ」

「「「ぎゃあああああ」」」

 

男どもから悲鳴が上がった。うるせぇ

 

「坂本、お前は鬼か!」

「そうだぞ!」

「女子は教える側についてくれ、一方通行を除くと女子が成績優秀だからな」

 

百合子は人に教えるにはまったく向かないからなぁ。それさえなければ教師役をしてほしかったんだが……

 

「私たちがですか?」

「うーん、しょうがないっか」

「島田は別メニューだ。杏子、頼んだぞ」

「な、何よそれ」

「おう!」

「島田、お前は日本語さえ読めれば成績が上がるんだ。ついでに常識の勉強もして来い」

 

趣味が人間殴るとか笑えねぇよ。

 

「……わかったわよ」

「そういうわけだ。女子に教えてもらうんだ。少しはやる気でたか?」

「「「おおおおおーっ」」」

 

こいつらが馬鹿で助かった。

 

                      ☆

 

一週間後。

 

「お前たち、約束どおり一週間たった。学力(ちから)武器(ペン)の準備はいいなっ!!」

「「「おお―――――っ!」」」

「人並みの生活のために戦うぞ!」

「「「おおおお―――――っ!」」」

 

とてもうるさくなった。ほかのクラスに響いてないよね? コレ

 

「すげェ士気だなァ。つか、うぜェ」

「まあ、一週間勉強漬けだったわけだし」

「俺たちも同じじゃないか?」

「女子に教えてもらったとはいえ、元々は上条さん対策の小萌先生特別プリントなわけだし」

 

かなり難しい、当然上条さんにはできません。まあ、できるように教えるのが小萌先生の手腕のすごさというべきか。

 

「げ、あれやったのか」

「雄二も鬼じゃのう」

「そのおかげでこの調子なわけだし」

「お前ら、()る気はあるかっ!!」

「「「おおおおおお―――――っ!」」」

「そうよっ、()るわよ!!」

「「「おおおおおお―――――っ!」」」

「何で島田さんまで?」

「あー、あいつだけ別メニューだったらしいぜ?」

「へェ」

 

それはそれは………こっちに被害ないといいなぁ。

 

「そういうわけだ。明久、百合子、言って来い!」

「「はぁー、ヘイヘイ」」

 

島田さんじゃなくて雄二から被害が来たよ。

 

                     ☆

 

Dクラス前に僕らは着いた。いつの間にかキュゥべぇが頭に乗っているのは気にしちゃだめだ。

 

「さて、どーすんだ? 使者は必ず襲われるらしいぜ?」

「妹さんはここに居て。襲ってきたら反射で」

「りょーかい」

 

戸口に手をかけようとするとキュゥべぇが話しかけてきた。

 

『明久、覚悟はいいかい? これで襲われたらカヲルに報告しようか?』

「あ、やってくれるならありがたいよ。そうそう、僕らのことは黙っておいてくれる?」

『まあ、別にいいよ。話したところで益になるとは思えないしね』

 

覚悟を決めて教室に入った。

 

「失礼します」

「おや、君は……」

「Fクラスの吉井明久です。これから我々FクラスはDクラスに試験召喚戦争を申しこ「「「「ふざけんなぁぁぁ」」」」

 

何人かの生徒が殴りかかってきた。あー、とりあえず。

 

「「「「うわっ」」」」

 

ご愁傷様です。壁にバンと張り付く羽目になったようだ。さすが妹さんだなぁ。

 

「というわけなんですが」

「僕たちには拒否権はないからな。承諾しよう。何時に開戦だ?」

「10時からってことで」

「わかった」

 

出て行こうとする僕に文房具が飛んできた。

 

「わっ」

 

あわてて電撃で打ち落とす。文房具を撃ってきたであろう人物は

 

「きゃあああああ」

 

壁に貼り付けにされていた。まあ、なんだったんだろういきなり。

僕はDクラスを後にした。





こんなキュゥべぇ、キュゥべぇじゃないとか言わないでください。
精神疾患発病中のキュゥべぇです。

文月学園には学力がある代わりに常識が足りない気がする。
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