Fクラス:雄二サイド
さてと、教室に残った面々を見渡した。
「代表! 何であいつらを先に帰らせたんだ?」
「あいつらは普段から勉強をやっているからな」
「「「???」」」
ガラガラガラ 扉が開くとプリントの山を抱えた小萌先生が入ってきた。
「お疲れ様です。小萌先生」
「いいんですよ。今年のFクラスの皆さんは向上心が高くて先生はうれしいです」
「「「まさか」」」
小萌先生とプリントの山を見たやつらが感づいたらしい
「そのまさかだ。お前たちには今から高校一年の勉強の復習をやってもらう。それから今週の授業の予習もだ」
「「「ぎゃあああああ」」」
男どもから悲鳴が上がった。うるせぇ
「坂本、お前は鬼か!」
「そうだぞ!」
「女子は教える側についてくれ、一方通行を除くと女子が成績優秀だからな」
百合子は人に教えるにはまったく向かないからなぁ。それさえなければ教師役をしてほしかったんだが……
「私たちがですか?」
「うーん、しょうがないっか」
「島田は別メニューだ。杏子、頼んだぞ」
「な、何よそれ」
「おう!」
「島田、お前は日本語さえ読めれば成績が上がるんだ。ついでに常識の勉強もして来い」
趣味が人間殴るとか笑えねぇよ。
「……わかったわよ」
「そういうわけだ。女子に教えてもらうんだ。少しはやる気でたか?」
「「「おおおおおーっ」」」
こいつらが馬鹿で助かった。
☆
一週間後。
「お前たち、約束どおり一週間たった。
「「「おお―――――っ!」」」
「人並みの生活のために戦うぞ!」
「「「おおおお―――――っ!」」」
とてもうるさくなった。ほかのクラスに響いてないよね? コレ
「すげェ士気だなァ。つか、うぜェ」
「まあ、一週間勉強漬けだったわけだし」
「俺たちも同じじゃないか?」
「女子に教えてもらったとはいえ、元々は上条さん対策の小萌先生特別プリントなわけだし」
かなり難しい、当然上条さんにはできません。まあ、できるように教えるのが小萌先生の手腕のすごさというべきか。
「げ、あれやったのか」
「雄二も鬼じゃのう」
「そのおかげでこの調子なわけだし」
「お前ら、
「「「おおおおおお―――――っ!」」」
「そうよっ、
「「「おおおおおお―――――っ!」」」
「何で島田さんまで?」
「あー、あいつだけ別メニューだったらしいぜ?」
「へェ」
それはそれは………こっちに被害ないといいなぁ。
「そういうわけだ。明久、百合子、言って来い!」
「「はぁー、ヘイヘイ」」
島田さんじゃなくて雄二から被害が来たよ。
☆
Dクラス前に僕らは着いた。いつの間にかキュゥべぇが頭に乗っているのは気にしちゃだめだ。
「さて、どーすんだ? 使者は必ず襲われるらしいぜ?」
「妹さんはここに居て。襲ってきたら反射で」
「りょーかい」
戸口に手をかけようとするとキュゥべぇが話しかけてきた。
『明久、覚悟はいいかい? これで襲われたらカヲルに報告しようか?』
「あ、やってくれるならありがたいよ。そうそう、僕らのことは黙っておいてくれる?」
『まあ、別にいいよ。話したところで益になるとは思えないしね』
覚悟を決めて教室に入った。
「失礼します」
「おや、君は……」
「Fクラスの吉井明久です。これから我々FクラスはDクラスに試験召喚戦争を申しこ「「「「ふざけんなぁぁぁ」」」」
何人かの生徒が殴りかかってきた。あー、とりあえず。
「「「「うわっ」」」」
ご愁傷様です。壁にバンと張り付く羽目になったようだ。さすが妹さんだなぁ。
「というわけなんですが」
「僕たちには拒否権はないからな。承諾しよう。何時に開戦だ?」
「10時からってことで」
「わかった」
出て行こうとする僕に文房具が飛んできた。
「わっ」
あわてて電撃で打ち落とす。文房具を撃ってきたであろう人物は
「きゃあああああ」
壁に貼り付けにされていた。まあ、なんだったんだろういきなり。
僕はDクラスを後にした。
こんなキュゥべぇ、キュゥべぇじゃないとか言わないでください。
精神疾患発病中のキュゥべぇです。
文月学園には学力がある代わりに常識が足りない気がする。