色々なIF集   作:超人類DX

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てな嘘丸だしなタイトルに沿ったネタだよん


人外イッセーくんとシトリーさん
ちょっとした原点回帰


 

 

 

 別に運命的な出会いでも無いし、劇的な理由があった訳でも無い。

 

 強いて言うなら、ちっさい時に偶々出会したってだけの事であるし、目が合ったその瞬間に『あ、この子は絶対自分と同じだ』って思っただけだし、向こうも同じ事を思ってただけであるし、その日以降特に理由なんて無いけど可能な限り毎日会っては遊んだり駄弁ったりしていたってだけの事なんだ。

 

 その子の正体が実は悪魔であったとか、その悪魔社会の中でも中々に大きな家のお嬢様だったとかなんとか後になって知ったわけだけど、別にだからといって関係性が変わった訳でもない。

 

 彼女の正体が人間であろうが無かろうが、俺にとって彼女とは『波長がむっちゃ合う悪魔の女の子』でしかないのだから。

 

 

 

 

 

 気づけば高校生になっていた今日この頃。

 健全か非健全かと問われたら、どちらかといえば非健全的なタイプの少年ことイッセーは自宅にて暇をもて余していた。

 

 

「うー……」

 

「えー……」

 

 

 

 他にやることも、やる気も無く自室の床でゴロゴロしていたら、同じく暇だったらしい昔馴染みの少女がノックも何もせず上がり込んで来て、自分と同じようにゴロゴロと床を転がっていた。

 

 

「あー暇っすねぇ……」

 

「いー暇ねぇ……」

 

 どこかに出掛けるという気分でも無く、ただひたすらに二人して床を昔馴染みの少女とゴロゴロするイッセーは、あまりにも暇なので少女に話を振り始める。

 

 

「最近なんか面白い事とかありました?」

 

「毎日顔を合わせてる相手に聞くようなことじゃないわね……。

ご覧の通り、『特に何も』だわ」

 

「わかってるけど、それでも何か無いんすか? 例えばちょっとはセンパイのその薄い胸に成長の兆しが顕れたとか」

 

「残念なことに腹が立つくらいの現状維持よ」

 

 

 

 二人して行儀悪く床をゴロゴロとしながら、セクハラとしか思えない質問を少女に投げ掛けるイッセーに対し、黒髪の少女は少年のセクハラ質問にも慣れた様子で返す。

 

 

 

「やっぱりひんぬーなんだねセンパイって。

中学くらいの時から『あれ、ひょっとして……?』とは思ってたけど……」

 

「逆に私がリアスとか姫島さんレベルにあったらイッセー的には違和感しかないんじゃないかしら?」

 

「あー……言われてみれば確かにそうかも」

 

 

 少女が引き合いに出した者達とはイッセーも知り合いらしく、ちょっと納得をしながら仰向けの姿で天井をぼーっと見つめている昔馴染みの少女の悲しき『戦闘力』を見る。

 

 

「それはそうとイッセーこそどうなのよ? 先代と先々代にほぼ強引に引き継がせられてしまった『風紀委員会』は?」

 

「バイトみたいなもんだとしか思ってませんからねぇ。

そもそも俺は何度も先代さんや先々代さんに無理だからと断ってたし、センパイの眷属になるつもりだったんですけど……」

 

「アナタを眷属にするつもりなんて無かったわよ私は。

だって私の眷属にしてしまったら今の関係では居られなくなってしまうもの。

私はあくまでただの悪魔として、アナタとこうしてたいの」

 

「うーん、そういう事言っちゃうセンパイが好きだわぁ」

 

「ふふん、ちゃんと知ってるわ」

 

 

 特に意味なんて無いと互いに思っている会話はこうしてゆっくりと流れる時と共に続いていく。

 

 

 

「やべ、ゴロゴロしてたら夜だよもう。

そろそろ帰った方がいいよセンパイ? なんなら送りますよ?」

 

「えー? 起きるのもめんどくさいわ。今日は泊めてちょうだい」

 

「えー……? まあ、別に良いっすよ。

しかし今のセンパイの姿を他の人たちがみたら引くでしょうね」

 

「大丈夫よ。

外面だけはキリッとすることに定評のあるソーナよ私は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一緒に居ると何でか安心するから一緒に居る事が多い事に定評のある『霧島イッセー』とソーナ・シトリーは同じ高校に通う高校生だ。

 その高校生活においては、ソーナは生徒会長であり、イッセーはどういう訳か気付けば風気委員長だ。

 

 先代の風紀委員達が委員長を含めて全て卒業したことで、在校生では彼一人が風紀委員であり委員長である。

 それ故、先代と先々代の恐怖政治から解放されたと同時に、途端に校則違反を行う生徒が後を立たないし、先代と先々代を知らぬ新入生に至っては中学気分が抜けない。

 

 先代達と違って人手が圧倒的に不足であるのと、あまりルールに縛りすぎるのも可哀想な気もするという考えもあったので、当初はある程度の校則違反は見逃そうと決めていた。

 だが、あまりにも度の越えた違反者が後を絶たず、着衣の乱れから始まり、持ち込み厳禁とされる私物を持ち込む者。

 

 更衣室を覗く男子生徒。

 とある部の生徒達に挙って喚く者達。

 

 挙げ句の果てには現委員長は先代と先々代の腰巾着でしかないと宣い、穏やかに警告する度に平然で罵倒して逆らう連中。

 

 その結果、現風紀委員長……霧島イッセーは押さえ込んでいた『本質』を解放し、先代と先々代に一切劣らぬ恐怖を生徒達に植え付けた。

 

 成人雑誌を持ち込んだり覗きをする男子生徒を徹底的にぶちのめし、三度は警告したのに聞かないどころか嘗めた態度をした女子生徒をズタボロに……とても平等的に風紀を執行した。

 

 その結果、一度は崩壊しかけていた駒王学園の風紀は完全にあり日へと戻った。

 後継者にてただ一人となった風紀委員長である霧島一誠によって。

 

 

「なんだ、やれるなら最初からやれよ? ちょっとばかし脅しくれただけで大人しくなりやがって」

 

『……』

 

 

 この時点で誰も彼に逆らわなくなり、誰しもが彼に指を指せなくなった。

 徹底的にてやり過ぎな――一切の妥協なき風紀の執行は瞬く間に学園の生徒達に恐怖の象徴として刻まれたのだ。

 

 

「俺が今の風紀委員長で良かったな? 先代ちゃんと先々代ちゃんの時代だったら再起不能に加えてあっさり退学処分だったんだからよ?」

 

 

 

 しかし誰も知らない。

 霧島一誠が――いや、兵藤一誠である筈だった彼は、寧ろ風紀を悉く乱しまくる問題児であった筈な事実を。

 

 その事実がある理由によりねじ曲がり、そしてねじ曲がりながらも出会った繋がりによって『徹底的』になった事を。

 

 そして、ハーレム王だなんだと本来は騒ぐ筈の彼が、全くもって異性に対しての興味が『ただ一人』を除いて零になっているという事を。

 

 

 

「全員集まりましたね? それでは委員会議を開始しましす」

 

 

 

 こうして、あまりにも嘗められたせいで、ついうっかり先代と先々代と同じやり方で生徒達を黙らせた霧島一誠は現風紀委員長であるのだが、この学園は伝統的に生徒会とは不仲で通っている。

 

 

「といっても、議題は何時も通り一般生徒からの風紀委員長に対する『クレーム』についてなのですが……」

 

 

 しかしお察しの通り、現生徒会長である支取蒼那ことソーナ・シトリーとの仲は個人的に悪くなど無いし、なんなら気色悪いくらいの仲の良さだ。

 

 

 

「えー、霧島一誠に対する風紀委員会の解散請求(リコール)がクレームの8割、残りは男の癖に女子にすら平気で暴力に訴えるのはどうなのかという男子達からのクレームです」

 

「そんなクレームなんて毎度の事なんで、改めるつもりはございませんよ生徒会長殿?」

 

 

 他の委員長達と共に席に座る霧島一誠が、一般生徒達からのクレームを読み上げる生徒会長に対して鼻で笑いつつそのクレームを一蹴すれば、支取蒼那ことソーナは当然だとばかりに頷く。

 

 

 

「代が変わって先代達までの徹底さを無くした途端、校則違反者が急増したのは知っていますからね。

私もこの投書箱に詰められていたものをただ読み上げただけで、アナタのやり方に指図をするつもりはありませんから。他の方達はどうです?」

 

「私も反対する気は無いですね……」

 

「別に校則違反をしなければ良いだけの事ですし」

 

「ええ、それで統制も取れていますからねぇ……」

 

 

 ソーナの問いに各委員長も特にイッセーのやり方に反対する者は居なかった。

 いや、寧ろそんな事より彼等が気になるのは、歴代の生徒会と風紀委員は仲が悪いといった伝統をまるっと無視しているかのような現生徒会長と風紀委員長のやり取りだろう。

 

 

 

「けれどやっぱり、自分一人だと学園全体の風紀の取り締まりをカバーするのも骨が折れるんですよねぇ……」

 

「アナタ以外に風紀委員会に加入した者が居なかったものね。

まあそれもこれも、先代や先々代のあの人達が加入させる条件を厳しくしていたという事情もあるし、人手不足に関しては私が協力するわ」

 

『…………』

 

 

 本人達は学園の伝統も含めた立場を考慮して、表向きは『敵対し合う風紀委員と生徒会』を演じているつもりなのだが、他の委員長達や生徒達は二人が不仲とは決して思ってはいないし、一々距離感の近い二人のやり取りを生ぬるい視線でみている。

 

 

「正直助かるんですけど、センパイの協力を受けたって先代達に知られたら怒られるんですよねぇ……」

 

「それなら風紀委員のお仕事の時はこの腕章をはずせばいいわ。

生徒会長としてではなくて、ただの三年生女子としてお手伝いをすれば怒られる謂れもなくって?」

 

「その理屈であの人たちが納得して貰えるといいんすけどねー……」

 

 

 各委員会の役員達や生徒会の役員達が何とも言えない目をしているのもなんのそので、一々距離感の近いイッセーとソーナが二人だけの世界を作っている。

 

 とはいえ、どちらもやることはきっちりとこなすので文句も言えないし、別に自分達に害があるわけでもない。

 ただ漠然と思うのだ。

 

 

 

『(あの二人、やっぱり気色悪いくらい仲が良い……)』

 

 

 二人をみていると、寒気のするようななにかを感じてやまないのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ似合わねーな。俺が風紀委員なんてよ。クレームだらけだってよ」

 

 

 

 そんな気色の悪い仲の良さを見せつけておきながら、実を言えばどうやらイッセー本人は風紀委員である自分が全くもって似合わないと思っているらしい。

 しかしそれでも投げ出さずに委員長を受け継いだのは、彼が受けた恩と恨みをよくも悪くも忘れない性格であるからなのかもしれない。

 

 

『だが、お前を後継者に指名したあの変わり者の小娘共の見る目はある意味当たっていると思うぞ?』

 

 

 そんな一誠の独り言に対して、この場に姿の無い声が聞こえる。

 

 

「どうだかねぇ……」 

 

『現に少しお前がその気になった途端、一般人のガキ共は即刻大人しくなったではないか。

お前が引き継ぎ、先代達が卒業で去った途端、調子に乗り始めていたしょうもないガキ共が』

 

「最初はそういうのは堅苦しいし、似合わないと思ってたから見逃してやろうと思ってたんだけどな」

 

『それに更に調子に乗り始めた結果だから、ガキ共の自業自得だ。

口頭だけで注意していたお前に逆らうばかりか、変態呼ばわりするわ、石を投げつけてくるわ……。

あのままお前がヘラヘラしたままだったらどちらにせよ、ソーナが動いていただろう』

 

「あー……確かに」

 

 

 イッセーにしか聞こえない声は友との会話のように気軽なものであった。

 

 

「さて、と。今日のノルマはこれで終わりだ」

 

『完全下校とやらの時間までまだあるな……。どうする? 少し仮眠でも取った方が良いんじゃないか?』

 

「んー……そうするかー

悪い、時間になったら起こしてくれよドライグ?」

 

『ああ、任せろ』

 

 

 

 ドライグとイッセーは呼ぶ。

 イッセーの命の一部であり、相棒。

 

 

『ちなみにだが、またあの自称お前の肉親がこの部屋の近くを彷徨いているようだぞ』

 

「そっとしといてやれよ。

どっちにしろ俺には関係の無いことだしよ」

 

 

 赤龍帝……それが一つ目の霧島イッセーの秘密だった。

 

 

 

 

 

 

 

 始まりは本当に偶々だった。

 偶々実家の両親と共に将来の為の勉強の為だとかそんな理由で人間界に連れてこられ、正直その時はなにもかもが――両親や姉を含めた全ての景色が『灰色』にしか見えなかった私が初めて、『輝いているようで真っ黒にも見える者』である彼を見つけたのは。

 

 

 その人間の歳は私と変わらない男の子であり、他の人間の子達が楽しそうに公園で遊んでいる中、その男の子だけは輪に入ることもせず、されど誰からも寄り付かれずに独りで居た。

 

 けれど、私が惹かれたのは独りで居るその姿では無く、その目だった。

 

 綺麗であり、濁っているように見えた――鏡で自分を見た時の自分と同じ目をしていた。

 

 自分と同世代の悪魔の子供達には無い、されど両親や姉といった大人の悪魔の誰も無かった『同類を予感させる目』に私は強く……まるで一目で惚れてしまったかのように強く惹かれた私は、両親や姉からなるべく人間に話しかけたりはしてはいけないという言葉を完全にどこかに投げ捨てて、公園の隅の植木に向かって背中を丸めて座っている男の子に近づいた。

 

 その途中、そんな男の子の近くをちょろちょろと様子を伺うようにうろついていた女の子が居た事に気付き、私の姿を見るなりギョッとした顔をされた気がしたけど、私は構わず男の子の近づき、植木を前に座り込んで微動だにしていなかった男の子に話しかけた。

 

 

『こ……こんにちは』

 

『…………』

 

 

 自分と同じものを感じた存在とは会ったことが無かったのもあり、最初に出た声は実に緊張してしまったものになってしまい、変な声になってしまってちょっと恥ずかしかった。

 

 そんな私に対して彼は唐突に『しー……』と、静かにしてくれというジェスチャーをする。

 

 

『だれだかしらないけど、しずかにしてくれないか?』

 

『えと……なにをしてるの?』

 

『みてわからないの? かくれんぼだよ』

 

 

 そう言って息を潜める男の子に、私は『あれ、独りじゃなかったんだ……』と思いつつ、とにかくこの男の子とお話がしたいと思い、自分も混ぜて欲しいから鬼は誰なのかと質問をする。

 

 すると男の子は言った。

 

 

『おにはいません』

 

『へ?』

 

 

 鬼は居ないと。

 彼曰く、自分が今やってることは『鬼のいないかくれんぼ』なのだと……。

 

 私は凄まじい衝撃を受けた―――と同時に思った。

 

 

『し、しぶいわ……!』

 

 

 やはり普通の人間――いや悪魔も含めて普通の男の子ではないのだと。

 他の全てかモノクロに見える中、私の目に映る彼の姿だけはますます輝いて見えた――と同時にどこか真っ黒にも見えた。

 

 

『わ、わたしも仲間にいれて?』

 

『えー……? まあ、べつにいいよ』

 

『あ、ありがとう! わたし、ソーナっていうの! あなたは?』

 

『おれはひょうどういっせー5さい。

すきなタイプはおとなのおねいさ…………え?』

 

 

 これが私と彼の最初。

 

 

 

『ソーナちゃん……だよね? おれもよくわからないんだけど、おれ、はじめてかも―――おれとおなじ目をした人と会うの……』

 

 

 目が合ったその瞬間、彼もまた私から同じものを感じてくれた時の嬉しさは今でも忘れてない。

 

 

 

 そんな彼と出会ってからは、両親やらなにやらからの反対も全部無視して毎日会っては遊んだりお互いの持つモノをさらけ出したりした。

 

 彼の背景が少々ややこしいことになっていることも、そのややこしくしていた元凶が……正直私からすれば今すぐこの世から消してやりたいと思う存在であることも。

 

 彼がそんな背景を見限って姓を変えて生きるようになったことも……。

 

 私はずっと彼と共に居る。

 

 

 

「くーくー」

 

「実働から雑務まで一人でやる必要はないって言ってるのに……」

 

『やると言った以上は半端にはしたくないだそうだ』

 

「ほんと昔からそういう所は律儀ね……」

 

 

 そんな調子でお互いにそれなりに成長した現在もこの関係は変わっていない。

 両親や周りにうるさく言われて仕方なく悪魔として眷属なんて持ってる私だけど、私は別に自分の種族の反映なんてどうでも良いし、未来なんてどうなろうと興味も関心も心配もない。

 

 

『お前こそ下僕にしてるガキ共が五月蝿いのではないか?』

 

「別に? あんなものは所詮ただの雑音だわ。

そもそも私は眷属なんて持ちたくもなかったのよ。体裁って奴で持たされてるだけ」

 

 

 彼の――イッセーに宿るドラゴンに事情を聞いた私は、学園長室より高級なソファですやすやと眠る彼の傍に近づき、その頬を突いて頬を緩める。

 

 

『最近自分で売り込んで来て、周りも喧しかったので仕方なく兵士にさせたガキは騒がなかったのか?』

 

「そんなの毎度のことよ。

何故か彼は私がイッセーのところに行こうとすると親の仇でも見てるような顔で騒ぎだすけど、関係ないわね」

 

『ちゃんと黙らせておけよ。

その内イッセー(コイツ)の線が切れてあのガキを殺しかねんぞ』

 

「逆に私はイッセーの従姉弟と名乗ってるあの女をそろそろ殺してしまいそうなんだけどね。

イッセーは完全に他人と見なしてるというのに、未だに周りをうろちょろしているし、この前からリアスの眷属になったらしいわ」

 

 

 最近――あー、一応関係性としては幼馴染み的な関係なのかもしれない子から、新しい眷属が出来たという話を聞かされ。それが誰であるのかを知った時の事を思い出しながら、私はイッセーを起こさないように一緒にソファに横になって抱き寄せる。

 

 

「私からイッセーを奪う者は親でも殺すわ」

 

 

 誰が何と言おうが、私はイッセーの傍から離れるつもりはない。

 以前イッセーが言っていた通り、イッセーを私の眷属にしてしまえばある程度合法的に傍に居ることはできる。

 

 だけど私はイッセーを眷属にすることはしない。

 

 

「ん……ぉ? もう時間か………って、センパイ? ………こりゃ夢か?」

 

「夢じゃないわよ。

あまりにも気持ち良さそうに寝ていたから、わたしも一緒にと思ってね?」

 

「そっすか……。

じゃあもうちょい寝るっす」

 

 

 一緒に歩き続けたいからこそ私は眷属にはしない。

 まあ、他の悪魔共がイッセーに唾をつけようものなら全力で阻止する……。

 

 

「犬のつもりじゃないけど、俺ってどうにもセンパイの匂いが好きっす……」

 

「ふ、生憎胸は貧相なんだけどね……」

 

「ん、別にセンパイ――いや、ソーナはありのままが良い。

昔ソーナを肉片にしちまった時も、変わらず『大好き』だって思えたから……」

 

 

 ただのソーナとただのイッセーとして一緒に居たいのだから。

 

 




補足

 これまでの設定をちまちま流用した的なネタ。


原点なんでソーたんが無双する。



簡易人物紹介


ソーたん(ソーナ・シトリー)

通称、生まれながらの人外

それ故に全ての景色がモノクロにしか見えず、肉親や同族には無いモノが自分には存在しているせいで生きてる意味が無いと思っていたところに、同じく『よくわからん従姉弟』の存在と、他の人間にはないものを持つ事を自覚したせいで孤立真っ盛りしていた人間の少年との出会ったせいで、変な方向に進みきってる。

 それでも外面は『シトリー家のソーナ』という面を被れるので色々と質が悪い。


しょっちゅうイッセーから冗談でひんぬーと呼ばれてるせいで、実はちょっと気にし始めてたり、自分より戦闘力のある女性を見るとムカつく程度にはまだ女の子してる。



霧島イッセー

通称、生まれてしまった人外

 転生神による変な介入により現れた存在により色々とおかしくなった少年。

そのせいで結構な人間不信になりかけ、鬼のいないかくれんぼやら一人人生ゲームでしか遊びを知らなかったところに、完全なる同類であるソーたん(ロリ)と出会した事で、人外としての素質を一気に開花させてしまった。

 高校生になってもひんぬーであるソーたんをしょっちゅうからかうのだが、その実、別にソーたんが貧だろうが巨だろうがどっちでも良かったりする程度にはソーたんが大好きらしく、中学時代に変な不信感により一度完全受け入れ状態のソーたんをバラバラに解体したこともある。

 結果、肉片のソーたんを目の前にしても気持ちが変わらなかったどころか、自分が自覚していた以上に好きだった事を自覚し、それ以降は最早大人のお姉さんだの巨乳だのミジンコよりどうでも良くなってしまったとのこと。
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