色々なIF集   作:超人類DX

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後半は完璧にただふざけてるだけよ


無関心な元執事

 

 

 自分の我を通し切る事こそが強さの最小というのは誰が言った言葉だったか。

 

 確かに重要であるし、正しいのかもしれない。

 

 何があろうと、それが間違いであろうと、自分が正しいと思ったのなら意地でもその意思をねじ曲げはしない。

 

 どれだけの敵を作ることになろうとも、世間から爪弾きにされても、クズだと白い目で見られようとも、自分が決めた意思だけはねじ曲げてはならない。

 

 

 それが這い戻ると決めたオレが定めた意思だ。

 

 

 我を押し通す為の力。

 

 誰にも奪わせぬ無敵の力。

 

 何も無かったオレがオレである為には力で敵を黙らせていくしかなかった。

 

 そんなオレを変人悪魔共は、種族すら違うというのに家族だなんだと宣い、あらゆる事を叩き込んでくれた。

 

 今更言えた事じゃないが、オレがオレで居られたのは自分だけの力では無いことくらい自覚している。

 

 アイツ等が薄汚れた人間のガキでしかないオレを受け入れてくれたからこそ今のオレで居られる。

 オレが人の身のまま魔力を扱えるようになったのも、アイツ等が示してくれたから。

 

 

「……………。ソーナと一緒にレヴィアタン様に確認を取ったわ。

確かにアナタの言った通りのことをレヴィアタン様から聞いたわ」

 

 

 だからオレはあの人外女の言っていた主人公(イッセー)というものなんて要らないし、今更取り戻したいとも思わない。

 

 何度だって言ってやる。

 オレは主人公でもなければ赤龍帝でもない。

 

 

 悪魔の執事だったただのチンピラ――日之影一誠だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ほぼほぼセラフォルーの魔王としての権力を使ってのゴリ押しで、リアス達を実質的に『黙らせる』事が出来たイッセーだが、逆を言えば、候補であるとはいえ魔王の眷属だと云うことがリアス達に知られてしまった。

 とはいえ、今のところリアス達もセラフォルーの妹であるソーナも約束は守ってくれているので、監視といった鬱陶しいものは無く、セラフォルーの事も知られては居ないので、目論見自体は成功したといえるだろう。

 

 

「そういえば思い出した事がひとつあるんだけど」

 

「……………。なんだ?」

 

 

 リアス達からすれば手の出しにくい存在をバックに付けた交渉もあり、その後リアス達からの接触も監視も無い平和な日常へと戻ったイッセー。

 直後に、返り討ちにした勝手に寄生している神器を狙った堕天使の背景に居る仲間達もついでに『始末』し、その功績をリアスかソーナのどっちかに押し付けてやったりはしたが、それ以外で特に目立つ真似はせず、世羅マコトことセラフォルーと呑気に過ごしている。

 

 

「アイちゃんがこの前言ってた金髪のシスター服を着た女の子についてなんだけど」

 

「ああ……」

 

 

 冥界に置いてあるセラフォルーの分身体を使って、イッセーの件が真実である事を話させた効果はやはり大きく、リアスもソーナも話をしている相手が本物ではないことに気付いていないお陰ですんなりと信じさせることが出来た時は、イッセーも内心で最初からこの手で行けば良かった気がする』と思ったくらいだったが、兎に角今のイッセーは今のところリアスやソーナ達からの監視も干渉もなく過ごせている中、現在イッセーは自宅の部屋にてセラフォルーと学校から出された宿題をしながら雑談をしている。

 

 

「どうにも気になったからこっそり調べてみたんだけど、どうやらそのシスターの女の子って、昔いーちゃんがいーちゃんの皮を被った男の傍に居た子と同じ子みたいなんだよね」

 

「ほう?」

 

 

 自室しで二人だけという状況故に変装はしていないセラフォルーは、眼鏡を外して結っている髪もほどいている。

 分身体を作る際に、強引に自身の肉体もイッセーに合わせた事もあり、本来よりも更に若い――というより幼く見えるセラフォルーの話にイッセーは殆ど興味は無いものの耳は傾けながらペンを走らせる。

 

 

「なんでその子が日本のこの町に来たのかについても調べてみたけど、一応聞く?」

 

「いい。興味無いからな」

 

 

 わざわざ弱くなるのを覚悟で自分に近い年代まで退行して12年。

 イッセーの肉体が成熟していくと同時にセラフォルーもまた冥界に設置している分身体に近い姿へと成長しつつある事を終わりかけていた宿題へと向けていた視線から、自分を見つめるセラフォルーへと向けながら思いつつイッセーは、心底興味は無いと首を横に振る。

 

 

「そっか。

まあどっちにしろ、そのシスターの子を手引きした堕天使達はいーちゃんが全滅させちゃったし、調べによるとその子って悪魔を神器で治療しちゃったから教会から追放されたみたいでね……」

 

「まさかオレにどうにかしろなんて言うつもりか?」

 

「んーん? その治療した悪魔ってのが気になっただけの事で、いーちゃんの性格上、他人を助けるなんて無いしお願いするつもりもないから安心してよ?」

 

 

 ニコニコと微笑むセラフォルーにイッセーはフンと鼻を鳴らしながら宿題を完成させると、持っていたペンをテーブルに置き、首をパキパキと鳴らす。

 

 

「もしその子が、本来のいーちゃんが歩いてたかもしれない人生に重要だったかもしれないのかなー……って思ってさ」

 

「なら尚更関係ないな。

オレはあの人外女が言ってた本来の主人公(オレ)とやらになるつもりなんて無い」

 

「うん、いーちゃんならそう言うと思った。

じゃあこの話はもうしないね?」

 

 

 本来のイッセーとしての人生において重要な出会いと付き合いになる筈だったアーシア・アルジェントとの接点はこれにて完全に消え去る事になった。

 しかし日之影イッセーにしてみれば、自分の人生において全くもって必要の無いモノであるが故に『無関心』だった。

 

 

「ふー……冥界でお仕事やってる時よりは楽勝だけど、今日は課題が多くて大変だったね?」

 

「まぁな。

で、今日はどうする? 何も無いならトレーニングに付き合ってほしいんだが……」

 

 

 日之影一誠とはそういう人間なのである。

 

 

 

 

 

 リアス・グレモリーからすれば、それはある種の屈辱だった。

 

 

 

『オレの名前は『兵藤一誠』、年齢17歳。

自宅は駒王町北西部にある住宅街であり、職業は学生……部活には入っていない。

学校から帰宅後は毎日体力維持の為のトレーニングを行い、どんなに遅くても夜23時には床につく』

 

 

 以前から警戒をしていた堕天使が一般人――では実は無かったのだが、その時は一般人だと思われていた男子生徒の神器を狩るつもりで狙っていた。

 

 

 

『誰かに『奪い取られる』事に怯えたり、頭をかかえるような『トラブル』とか、夜も眠れないといった『敵』をなるべく作らずに生きる…というのが、今のオレの社会に対する姿勢であり、それが自分の『幸福』だとオレは思って今日を生きている』

 

 

 だがその男子はあろうことか逃げ延びるのではなく、逆にその堕天使をあっさりと殺し、その痕跡すら消したのだ。

 正直前々からマークをしていなければ全く気付けなかったと思える程徹底的に。

 

 だからリアスは彼を招いた。

 そして正体を明かした上で、今後同じ事が起こらないという保証が無いということをちらつかせた上で取り込もうとした。

 

 

 

『もっとも、闘ったとしてもオレはもう誰にも負ける気はないがね』

 

 

 しかし彼の底はリアスが思っていた以上に深く――そして大きすぎた。

 

 

『つまりだリアス・グレモリーとその眷属達。

キミ達はオレの安眠を妨げる『トラブル』であり『敵かもしれない』連中というわけだ』

 

 

 凍える程に冷たく、そして強大な魔力。

 しかも自分達『悪魔』に酷似した魔力を、人間の身でありながら見せられたリアスは、この時点で彼をただの神器を宿す人間という認識を辞め、自分達を脅かすかもしれない外敵と判断したのだが、あの時気を抜いていたとはいえ完全に主導権を奪われた。

 

 

 

『さて、望み通りオレは話したぞ。

だから今度はオレがアンタ等に要求させて貰おう。

今後一切オレを探るな、干渉するな、関わるな、絡むな、話しかけるな、巻き込むな、疑問に思うな』

 

 

 彼の望みは自分達の干渉の全てを止める事であり、それ以上は求めなかった。

 当然立場上、リアスはそれは出来ないと返した。

 

 純血悪魔に近い魔力を息をするかのように行使する人間を野放しには出来ないと考えるのは自然のことであるのだ。

 

 しかしリアスは結局のところ、彼の要求を呑む他が無かった。

 何故なら彼は言ったのだ。

 

 自分は四大魔王・レヴィアタンの眷属候補であると。

 

 

 勿論リアスは信じられなかった。

 眷属というシステムが出来ても、眷属を一切持たなかったセラフォルー・レヴィアタンが候補とはいえ眷属を持っていたなんて知らなかったし、事実セラフォルーの実の妹であるソーナですら寝耳に水であり、その話を聞いた時は驚きと同時に複雑そうな『怒り』を見せていた。

 

 しかしソーナと共に冥界に居るセラフォルーに問い合わせた所、返ってきた返答は……。

 

 

『ありゃ? もうとっくにバレてると思ってたけど今日まで知らなかったんだね? うん、間違いないよ。

兵藤一誠君は人間界の学校を卒業するのと同時に、私の眷属になるってのはホントだよっ☆』

 

 

 相変わらず色々とノリが軽いセラフォルー本人からこう言われてしまえば認めざるを得ない。

 ソーナが横で『何故今まで私達に黙っていたのですか!?』と怒っているが、リアスも同じ思いだし、何よりリアスとしては悔しいのだ。

 あの男子が自分達に向ける、まるで興味の無いおもちゃを見ているような、全くの『無』の目が。

 

 

『あ、そうそう。

気付いてないついでに教えておくけど、イッセー君の傍に居る世羅マコトちゃんも私の眷属候補だからよろしくねー?☆』

 

 

 まるでついでにポストに葉書出といてという感じのノリでのカミングアウトに、ソーナは更に激怒して電話口で怒鳴っていたが、結局の所本当の話であったからこそ安易に手を出せない相手になってしまったのは覆らない。

 

 それがリアスにとってすれば、管理を任された身であるという自負とプライドを傷つけられたと思うのだ。

 

 

 

「でも町に入り込んだ堕天使一派を勝手に殲滅した以外は本当に大人しいのよねぇ」

 

「そうかもしれない。

でも私は納得しないわ、周りにどれだけ言われても一人だったお姉様が眷属を持つなんて……。

第一、それならそうとあの二人はどうして妹である私に対する挨拶がないのよ?」

 

「それは確かに言えるけど……」

 

「一言くらい文句を言ってやってもバチは当たらないわ」

 

 

 当然セラフォルーの実の妹であるソーナも同じかそれ以上の怒りが、例の眷属候補二人に対してある様子だ。

 

 

「こうなったら本当にお姉さまの眷属に相応しいか、妹として見定めてやるわ……!」

 

「………」

 

 

 そう意気込むソーナがちょっと年相応に見えると親友にて幼馴染みでもあるリアスは思ったそうな。

 

 

 

終わり。

 

 

 

 オマケ・嘘かもしれないし、本当かもしれない――しかしやはり嘘かもしれない予告。

 

 

 ある程度の干渉も監視も無いままその日を生きるイッセーだったのだが、余程焦っていたのか……もしくは嫌だったのか、それまで此方の要求通りにしてくれていたリアスが突然なんのアポも無く自宅の自室に来たのだ――しかも夜中に。

 

 

「ち、違うのよ! 本当にそんなつもりは無かったというか……そ、その……そうだとは知らなかったというか……」

 

「………………………」

 

 

 突然、自宅の部屋の窓から侵入してきたリアスは何やら顔を真っ赤にしながらテンパっているようだが、イッセーもイッセーで実は内心かなり焦っていた。

 

 

「どうしよいーちゃん……?

変装用の眼鏡は家に置いてきちゃってるし……」

 

 

 自分の背に隠れるように身を寄せるセラフォルーの存在をがっつり見られてしまったのだ。

 別にそれだけならどうとでもなるのだが、タイミングが悪いとはまさにこの事で、今セラフォルーは変装用眼鏡をしていないばかりか素っ裸の状態であり、イッセーも同じく素っ裸なのだ。

 

 

「こ、ここなら追っ手も来ないと思ってつい……」

 

「………」

 

「も、勿論誰にも言わないと誓うわ」

 

「…………」

 

 

 男女が素っ裸で居るということで、勝手にあっちの方を想像している様子だが、どうやらセラフォルーだとは見抜かれてはいないらしい。

 断っておくが、二人は別にそういうことをしていた訳ではない。

 

 単にふつうに服を着て寝ていたイッセーをセラフォルーが素っ裸で襲撃し、揉み合いの末に服を脱がされたというだけで断じてそれ以上の事は無いのだ。

 

 

「…………」

 

 

 しかし他所様から見れば完全にアウトにしか見えない光景であり、事実リアスは完全に勘違いしている。

 故にイッセーがまずやることはリアスの脳天に一撃を叩き込んで、記憶をシェイクしてやることであり、然り気無くセラフォルーにシーツを頭から被せて見えないようにさせてからバキバキと左右の指を鳴らしつつベッドから降りようとしたその時、気配を辿って来た追っ手が転移の魔法を使って部屋に侵入してきたのだ。

 

 

「お嬢様、ここに居ましたか。

いい加減お戻りください」

 

「……!」

 

「グ、グレイフィア……」

 

 

 あくまで悪魔の執事となる切っ掛けであり、使用人としてとノウハウの全てを叩き込んでくれた師の一人である女性悪魔……グレイフィア・グレモリーと同じ姿をしたメイド服の女性が……。

 

 

「無関係の方を巻き込むのはよくありません」

 

「わ、わかってるわよ。

でも……」

 

「とにかく今はお戻りください。

後の事は私が処理しますので」

 

「………」

 

 

 とはいえ彼女はこの時代を生きるグレイフィアであることは既にセラフォルーから聞いているので、イッセーからすれば正しくお互いに『初対面の他人』だ。

 故に一瞬こそ懐かしい気持ちにさせられたものの、すぐに気持ちを切り替え、動揺するリアス同様に記憶を物理でシェイクしてやろうと決めたイッセーは今度こそ実行に移そうとする。

 

 

「お嬢様がご迷惑を掛けたことを心よりお詫びします。

つきましては――――」

 

 

 振り向いたその瞬間飛びかかったイッセーとがっつり目が合うグレイフィアが、次の瞬間脳天に拳を叩き込まれて盛大に顔面から床に叩きつけられる。

 

 

「グレイフィア!? な、なにをして――ぎゃん!?!?」

 

 

 当然グレイフィアがいきなり不意打ち気味に沈められた事にギョッとするリアスにも脳天に拳を叩き込んで床にキスさせて沈める。

 

 

「ふー……」

 

「うっわー、結構イイ音したね二人とも」

 

「後は適当な所に捨てに行けば良い。

ったく、まさか家まで来るとはな」

 

 

 そう言いながらワイシャツに袖を通すイッセーは、気絶した二人を適当な場所まで連れていって捨てる気でいるらしい。

 しかし……。

 

 

 

「う……い、いったいなにが……」

 

「あ、グレイフィアちゃんの意識がもう戻っちゃった」

 

「む……加減を間違えたか」

 

 

 リアスは頭に漫画のようなたん瘤を作り、目を回して気絶しているが、グレイフィアはたんこぶこそあるもののもう意識を取り戻してしまったらしく、軽い脳震盪気味の泳いだ目をしながら起き上がろうとしている。

 

 

「ここは一体? 私は今までなにを……」

 

「なら今度はもう少し強めに……」

 

 

 半端に記憶をシェイクされたせいなのか、自分が今居る場所がわかっていない様子でよろよろと立ち上がろうとするグレイフィアにもう一度食らわせてやろうと拳を振り上げるイッセー。

 

 

「? ………むっ!?」

 

「!?」

 

「え、うそ……いーちゃんの拳骨を受け止めた……」

 

 

 そのまま無慈悲に拳を振り下ろしたイッセーだったが、それまで虚ろ気味であったグレイフィアがイッセーと目が合った瞬間、その虚ろだった瞳が急激に生気を帯びた輝きを示すと同時に振り下ろした拳を片手で受け止めたのだ。

 

 これには今度はそれなりに加減を止めて振り下ろしたイッセーも、見ていたセラフォルーも驚く。

 

 しかしそれ以上に二人を驚かせたのは突然目に生気を宿したグレイフィアの第一声だった。

 

 

「アナタ―…イッセーよね?」

「「………………………………―え?」」

 

 

 

 この世界では自己紹介すらした事も無く、知る筈もない自分の名前を口に出すグレイフィアにイッセーとセラフォルーは固まった。

 

 

「この小生意気な目付きは間違いなくイッセーだわ。

そしてその後ろに居るのは……セラフォルー?」

 

「な……な……」

 

「う、うそ……」

 

 

 さっきまで絶対に自分達のことなんて知らない筈だったグレイフィアが、脳天をぶっ叩いたら突然イッセーとセラフォルーのよく知るグレイフィアになったのだから……。

 

 

「頭がズキズキするというか、イッセーに殴られたのね私……。

でも殴られたら急に色々思い出したというか……アナタ達はそんな格好でナニをしてたのよ?」

 

「ちょ、ちょっと待てェ!! お、お前グレイフィアなのか? あのグレイフィアなのか!?」

 

「あのもなにもその通りだけど……。

??? 今気付いたけどセラフォルー、貴女少し若返ってない?」

 

「話せば長いんだけど、その前に聞きたいんだけどグレイフィアちゃん? いーちゃんの名前を言える?」

 

「は? イッセーはイッセーでしょう? グレモリー家使用人副長兼シトリー家使用人長・日之影一誠の何者でもないわ」

 

「「…………」」

 

「??? 何故そんなに驚くのよ?」

 

 

 こうして脳天の一撃にてグレイフィア・グレモリーが降臨することになったのであった。

 

 

 

「なるほど、つまり今そこで気絶してるリアスは、並行世界のリアスであり、そしてアナタ達だけは以前の時代での事を覚えていたと……」

 

「何故こうなったのかはオレ達もわからねぇからな。

そもそもこっちとしてもオメーのドタマカチ割ったら急に知ってる方のグレイフィアになるとは思ってねーし……」

 

「もしかしたらグレイフィアちゃんは思い出せなかっただけで、元々は私やいーちゃんと同じだったのかもしれないね」

 

「じゃあリアスとソーナもぶっ叩けばひょっとしたら……」

 

「多分それは無いと思うわ。

根拠としては、もしそれで思い出せるのであれば私と同じようにすぐ意識が戻るけど、見ての通りその気配はないわ」

 

 

 状況整理をする並行世界人達。

 

 

「それにしても随分精巧な分身を作って、力の大半を捨ててまでイッセーの傍に居ようとしたわね……?」

 

「やー……だっていーちゃんを独りにしたくなかったし、私もいーちゃんの傍に居たかったし……」

 

「まあ、非難するつもりは全く無いわ。

アナタの立場なら私でもそうしてたし……」

 

「で、グレイフィアはこれからどうするんだよ?」

 

「そうね……。

勿論このままこの世界のグレイフィアとしてある程度上手くやるつもりではあるけど………」

 

「「?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「転校生です」

 

「十六夜咲夜ですよろしくおねがいしますわ」

 

「「…………」」

 

「ふふ、お久しぶりねイッセーくん、マコトさん?」

 

「………」

 

「そ、そう来たかー……☆」

 

 

 

 

 どうしてもイッセーは静かには暮らせない……らしい。

 

 

終わり

 




補足


嘘だようそ。

そんな昔のテレビみてーに叩いたら思い出すとかそんなわけがないのだよ。


叩いて思い出したらやべーのが居るだろ? 例えばイッセーを兄さまと呼ぶあの子とか。
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