色々なIF集   作:超人類DX

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何でアスナっちのIQが上がってるのか? その答えは――


堕ちた天使と中学生の秘密授業

 

 

 あまりにもエキセントリック過ぎる副担任の中身の一端を間近で見た影響なのか、謎に彼を前にするとバカレッドとは思えない知能向上を見せる神楽坂アスナとて、一応年相応の女子ではある。

 

 年相応――なのかはちょっと微妙とも言えなくもない恋だってするし、最近はすっかりネギのフォロー役だの、その為のトレーニング等に時間を取られてしまいがちなものの、ちゃんとした恋の悩みもあるにはあるのだ。

 

 意中のタカミチへの想い然り……。

 

 

 

『オレは死なん!

たとえこの身体が砕け散ろうとも、オレの意思を受け継いだアイツ等が立ち上がり、お前等を必ず倒す……!』

 

 

 己の命を捨ててまでも守ろうと戦い続けた堕天使然り……。

 

 

『オレ一人地獄には行かん。

お前等皆纏めて道連れにしてやるッッ!!』

 

 

 神楽坂アスナの心はとても複雑なものだった。

 

 

 

 

 

 

 当初は自分の過去の中でも最も『大切』である記憶に土足で踏み込んできたと、イッセーから殺意まで向けられたアスナだが、ハードなトレーニングの日々を乗り切っている甲斐もあってか、少しだけその態度は軟化されている。

 

 

「再現するとこんな姿だな」

 

「すごっ、夢で見た通りだわ」

 

 

 それどころか、最近タカミチとは別ベクトルで気になって仕方なくなっていた堕天使・アザゼルの姿を紙粘土細工で再現してくれるまでになっており、ちょっと引くほど上手くできている紙粘土アザゼルにアスナは感心する。

 

 

「ふーん、この人がイッセー君の親代わりだったって人かえ?」

 

「ワイルドなイケメンですね」

 

「凄い遊んでいそう……」

 

 

 見事なまでの再現っぷりに、アスナと見ていたネギ達も紙粘土のアザゼルを見て各々抱いた印象を口にする。

 

 

「本人曰く、若い頃は散々やらかしたらしい。

俺が知り合った頃は寧ろそういう面は完全にナリを潜めてたけどね。

まあ、今考えたら俺等みたいな足手まといなガキ共の面倒を見るのに忙しかったんだろうけどなぁ……」

 

「あくまで夢で見ただけだけど、アタシもそんな印象だったわ。

なんというか、悪ぶってるお人好しさんって感じね」

 

「そうそう! 神楽坂は成績悪いくせに分かってるじゃねーか!」

 

「成績悪いは余計よ! ………事実だけど」

 

 

 

 何故かイッセーとの会話限定で基礎知能がアップするアスナが、ヘラヘラ笑いながら色まで付けているイッセーを悔しげに睨みつつも事実は事実だと肩を落としていると、色付けを完了して遂に完成した紙粘土アザゼルフィギュアをアスナに差し出す。

 

 

「やるよ」

 

「え、良いの……?」

 

「俺が持っててもしょうがないしな。

なんか神楽坂的にアザえもんが気になるみたいだし、そんなんで良ければな」

 

 

 唐突にプレゼントされたアザゼルフィギュアを思わず受け取ってしまったアスナは、ニヒルな笑みを浮かべた背に6対の漆黒の翼を広げたちょいワル風ワイルド系の顔をジーっと眺めると、自然と笑みを溢すのであった。

 

 

 

 

 

 

 さて、本日はそんな神楽坂アスナについての小さなお話であり、いつも通りの脳筋式トレーニングにひーひー言いながらもなんとか食らいついたアスナは、ネギやこのかと共に寮へと帰ってお風呂に入ると、さっさとパジャマに着替えていた。

 

 

 

 

「んー……じゃあそろそろ寝るわねー」

 

「え? もう寝るん?」

 

「最近寝るのが早いですねアスナさんは?」

 

 

 

 元々健康優良児ではあったアスナだが、ここ最近はその規則正しさに拍車がかかっており、20時前にはお眠宣言をすることに対して、このかとネギも少々の違和感を覚える。

 

 

「すぴー……」

 

「寝付き早いなぁ……」

 

「やっぱり連日のトレーニングで疲れてるのでしょうか?」

 

「イッセー君のトレーニングはハードやからな。

流石のアスナでも疲れてもおかしないやろな……静かにしとこうな?」

 

「ええ……」

 

 

 端から見たら余裕で虐待認定されてもおかしくない程の鬼畜トレーニングの疲労のせいだろうと思い、ネギもこのかもすやすやと眠るアスナを起こさないようにと気を使う。

 

 

「すー……すー……」

 

 

 が、ネギとこのかは知らなかった。

 最近タカミチよりもある意味で気になる存在と化したアザゼルの事ばかり考えるようになったアスナが、ネギやこのか――そしてイッセーにも黙っている秘密があることを。

 それは、何時もの様に眠ると決まって見る『夢』だった。

 

 

 

「お、今日も来たのか?」

 

 

 眠っていた筈だった自分はどういう訳か何時も教室に居る。

 それも、何時もの自分が通う学校の教室ではなく、見覚えのない学校の教室に自分が居る夢で。

 

 

「ええ、今日も来れたわ先生?」

 

 

 全く覚えのないどこかの学校の制服に袖を通していたアスナは、行儀悪く教室の教壇に腰かけながら新聞らしき紙面を読んでいる耳心地の良いアルトボイスの男性に対して、慣れた調子で手を振る。

 

 

「大分自分の意思で入り込める様になったな。

飲み込みが早くて感心だぞ嬢ちゃん?」

 

「とーぜんよ。アタシはやれば出来る子よ?」

 

 

 ふふんと得意気に胸を張るアスナに、後ろ髪は黒く、前髪が金髪の男性も笑みを溢す。

 

 

「それでそれで? 今日は何を教えてくれるの―――アザゼル先生?」

 

 

 イッセーと深く関わる様になってから何度も夢で見た姿と声。

 触れようとしても決して触れられる事も無く、話すことも叶わなかった――イッセー曰く死んだ筈の堕天使。

 

 

「先生、か。

教師って柄じゃあないんだがな」

 

「何言ってんのよ? イッセーにとってアナタがどんな存在かは聞いてたし、現に私に色々な事を教えてくれるじゃない。だから私にとっては先生よ」

 

 

 アザゼルその人なのだから。

 

 

「先生と呼ぶんなら、もう少し成績をなんとかして欲しいんだがな……」

 

「うっ……。だ、大丈夫よ。

この前の小テストだって5点も上がったし……」

 

「………。まあ、お前さんの今までの壊滅的な成績を考えたらマシではあるか」

 

 

 成績について言及されたアスナがそっと目を逸らすと、頭を掻きながら苦笑いを浮かべるアザゼル。

 

 

「イッセーも似たような事を昔言ってたな。

ふふ、お前さんは根がイッセーに近いものがある」

 

「ええ……? アタシはあんなガキっぽくないわよ…」

 

「褒めてんだ。

変に斜に構えられるよりよっぽど良い。ガキはガキらしくってな」

 

 

 

 最初は困惑した。

 死んだ筈の――それも世界そのものが違う人と夢の中で直接会う状況なんて普通ならあり得ない。

 しかしネギと知り合い、魔法使いを知り、イッセーという例外を知った事で―――何より声も、喋り方も何もかもも自分が想像したアザゼルそのものであることが、この特殊な状況に対して少しずつ明日菜の中で受け入れられた。

 

 

「さて、そろそろ『授業』始めるぞ」

 

「ん、今日はどんなことを教えてくれるの?」

 

「そうだな……。

お前の意識に居候させて貰っている家賃代わりに、オレの堕天使としての力の扱い方を教えてやろう」

 

「っ!? それってあの光の槍とかの?」

 

「ああ……オレと意識と完全にリンク出来ている今なら、多少はオレの力を扱える筈だ。

少なくとも使いこなせればイザという時の自衛の手札に使えるだろう。

運の良いことにお前さんには『適正』があるからな」

 

 

 

 こうして密かにアスナは夢の中でもお勉強をする事になるのであった。

 実質アザゼルに『取り憑かれる』形で……。

 

 

 

「まずは思い込む事が大事だ。

息をするように、階段を登り降りするように、出来て当然という意識を常に持て。

魔法でもなんでも、扱う為の第一歩は『これが当たり前だ』という精神だ」

 

「でも私は堕天使じゃないし……」

 

「なら妄想でもなんでも本気で自分(テメー)を堕天使と思い込め。

魔力だろうが、神器だろうが自分は何でも扱えると思い込め」

 

「よくイッセーにも似たような事を言われてるけど……」

 

「そりゃあ、そう仕込んだのはオレだからな」

 

 

 

 

 

「っ……い、今の見た!? 少しだけだけど……!」

 

「ああ、ちゃんと見ていた。

くくく、やはり筋が良いなお前さんは? 何ならイッセーよりも飲み込みが早いぞ?」

 

 

 

 

 

 

「おっと、そろそろ朝になるか……。そろそろバイトの時間だろう? 今日はここまでだ」

 

「む……。もう少し教えて欲しいけど、仕方ない……か」

 

「なぁに、また眠ればここに来れる。続きは今夜だ。

一応お前さんは学生だし、昼間は学生に専念しとけよ?」

 

「わかってるっての」

 

 

 

 こうして頻繁に夢の中にてアザゼルと会うことが出来る様になったアスナは、今までおざなりにした―――というよりは意図的にスルーしてきた勉強の基礎から教え込まれた影響により、ネギや一誠達が驚く程の学力向上を果たす事になるのであった。

 

 

 

「み、見てくださいイッセー先生。

昨日の数学の小テストなのですが、アスナさんがクラスで3位の点数を……」

 

「逆に体調が悪いんじゃねーのか……? いや、体育の授業の時は誰よりも飛び回ってたからそれは無いか……?」

 

「普通は喜ぶべき事なのでしょうけど、最近然り気無く点数が右肩気味に上がっているのでちょっと怖いと思ってしまいまして……」

 

「ああ、平均一桁台の神楽坂なら尚更だからな……。

こりゃなんかあったな?」

 

 

 もっとも、あまりにも急過ぎてネギ達やアスナの学力を知るクラスメート達からは病気を逆に心配されたのだが……。

 

 

「ふん! アタシもやれば出来るって事なのよ!」

 

「いや、それにしたって急にこんな点数取れるのはおかしいやろ? 最近までだってトレーニングばっかりで勉強なんてしとらんのに」

 

「ひ、密かにしてたのよ! とにかくこれで補習は回避したわ!」

 

 

 

 そう得意気に胸を張るアスナに、勿論友人達は怪しむし、中にはカンニングでもしたのかと疑う者も居た。

 まさか夢の中に出てくるイケボなイケオジに手取り足取り教わっているなんて言っても信じて貰える訳もないし、真面目に頭の心配をされてしまう。

 

 

 

「イッセー!」

 

「おい、一応学校では苗字+先生付けて呼べと………で、何だよ?」

 

「後でアンタに話があるわ」

 

 

 もっとも、直接の関係者であるイッセーにだけは一応全てを話すつもりであり、ネギとヒソヒソと話をしていたイッセーに対してつい何時もの調子で話すアスナ。

 

 

「良い? すっぽかすんじゃないわよ!?」

 

「わかったわかった」

 

 

 当初ならいざ知らず、今のイッセーにならカミングアウトしても殺されない筈だと判断したアスナは、意を決して全てを打ち明けんとイッセーを呼び出す。

 

 

 

「う、嘘……アスナがイッセー先生と……?」

 

「趣味じゃないって言ってたのにまさかの……!?」

 

「「……………」」

 

「あ!? クーと楓が真っ白になってる!?」

 

 

 若干周囲に誤解されながら……。

 

 

 

 そんな誤解をされつつも放課後になったアスナは待ち合わせにしていたエヴァンジェリンの自宅にて、全てをカミングアウトした。

 

 

 

「つまり? ええっと……? 神楽坂の意識の中にアザゼルさんが居て、夢の中で色々教わってた……と?」

 

「ええ。

更に付け加えるとアンタに殺意を向けられたすぐ後だったわ。

あの時に言ったら殺されると思ったから言えなかったのよ……」

 

「………」

 

「………いや、そこで私を見ても困るぞイッセー。

私とて俄には信じられんのだ」

 

 

 勿論、最初は信じてはくれなかった。

 だがアスナはその手に証拠とばかりに堕天使特有の『光の力』を微量ながら作り上げ、果てにはその背に小さな黒い翼を生成して見せた。

 

 

「アザゼルと比べたら話にならないでしょうけど、イッセーなら感じられるでしょう? これがただの『こけおどし』じゃあないって?」

 

「…………………」

 

 

 まさにイッセーが過去に間近で感じてきた堕天使・アザゼルの魔力と光の力――そして堕ちた天使の証を片翼ながら広げて見せたアスナに、イッセーは今度こそ心底驚いた。

 

 

「ま……間違いない。

本人と比べたら蟻レベルだが、ほんの微かにアザゼルさんと同じ気配をお前から感じる……」

 

「間違いないんだな……?」

 

「あ、ああ……オレが間違う筈が無い。

今の神楽坂は少し歪だけど堕天使だし……アザゼルさんの気配がする」

 

 

 思わずといった様子でアスナの背中に生えた小さな片翼に触れながらエヴァンジェリンからの確認する問いに頷くイッセーと、その手の擽ったさに小さく声を漏らしながら微かに身体を揺らすアスナ。

 

 

「アタシがテストで点を取れ始めたのも、夢の中でアザゼルから勉強を教えて貰ったからって訳。

ごめんなさい、言ったらイッセーが怒って今度こそ殺されると思って……」

 

「…………」

 

「おいイッセー、何時まで神楽坂アスナの翼に触れてるつもりだ。

セクハラだぞ?」

 

「ぁ……悪い」

 

 

 

 少しだけ不機嫌そうに言うエヴァンジェリンにハッとしたイッセーが漸く手を引っ込ませると、小さく深呼吸をする。

 

 

「アザゼルさんが何でお前の夢云々ってのは何となくカラクリは察してるから疑問には思わない。

……アザゼルさんはは何か言ってたか……?」

 

「ウチの悪ガキ(イッセー)が迷惑かけてて悪いな……そう言っていたわ。

それと、アンタの事を宜しく頼むって……」

 

「へっ、何時までもガキ扱いしやがって。

こちとら一応酒飲める歳になっちまってるってのによ……」

 

 

 アザゼルからの伝言を口にしたアスナに、イッセーは過去を後悔するような痛々しい笑みを溢しながら毒づく。

 

 

「何時もそうだった。

俺達の事をガキ扱いして、勝手に俺たちを守る為に自爆特攻しやがって。

身勝手過ぎるんだよちくしょうが……」

 

「………」

 

「イッセー……」

 

 

 きっとそれは大勢の敵を相手にたった一人で戦ったあの時の事だろうとアスナは察した。

 まだ子供だったイッセー達を守る為に、自分の命を棄てて戦い――そして散った。

 

 

「わかった。

教えてくれてありがとうな神楽坂……」

 

「……。私を憎まないの?」

 

「互いに知りもしなかった時期だったら問答無用でぶち殺してやっただろうが、お前は今の状況に巻き込まれても逃げなかったからな。

それに、アザゼルさんがお前にそこまで教えてるってんなら認めるしかないだろ?」

 

 

 

 そう初めてアスナの前で皮を捨てて笑いながら、イッセーは頭を下げた。

 

 

「アザゼルさんを受け入れてくれてありがとう」

 

「………」

 

「最初は驚いたけど、別に良いわ。

思ってた通り、結構かっこいい人だしね」

 

 

 この瞬間、アスナは初めてイッセーに認められた――そんな風に感じるのであった。

 

 

「エヴァ、神楽坂を『別荘』に連れていく。

お前の神器もそうだが、もう少し『真面目』に『俺達』の事を教える必要が出てきたからな」

 

「チッ、そうだろうな。

まさか素でも厄介な性質持ちの神楽坂明日菜が『こちら側』に入って来たともなれば、その夢の中とやらでアザゼルに教えられているとはいえ放置する訳にはいかんだろう」

 

 

 不満気ながらも理解を示すエヴァンジェリンの言う通り、この先アザゼルの力を使いこなすに至っては生半可な真似は許されなくなった。

 ただでさえ、特異な性質を持つアスナは何気にその手の存在達に狙われやすく、その上『未知』の力をもっている等と知られたらより狙われやすくなる。

 

 

「その内アザゼルさんの異常(アブノーマル)まで掴むかもしれないなお前は……」

 

「異常……? なにそれ、アザゼル先生はそんな事教えては……」

 

「まだお前にゃあ早いって事だろうよ。

エヴァですらまだその土台には立ててないしな」

 

「…………ふん」

 

 

 なら巻き込んでしまった『責任』くらいは果たさなければならない。

 それが自分と関わったばかりに、奇妙な体験への道に進んでいくアスナに対するケジメなのだから。

 

 

 

 

「と、いう訳で今日からのトレーニングは神楽坂だけ別メニューにする」

 

「別メニュー?」

 

「ああ、俺が直接教える」

 

「えー!?」

 

「なんでアル!? 昼間の時もそうだったけど、急にアスナに優しくてムカつくアル!!」

 

「別に優しいとかそんな理由じゃない。

寧ろ今日からコイツには『死んだ方がマシ』って思うレベルのトレーニングをさせる。

見た感じ、現状ネギ先生のパートナーの中での純粋な戦闘力は桜咲より下だし、魔力量も近衛より下だからな。

現状一番ネギ先生に近しい身としても心許ないし……そうだな、二日だな」

 

「二日?」

 

「二日で単純な『喧嘩』の強さを一等にさせる」

 

 

 神楽坂明日菜の進化はこうして始まった。

 

 

「ま、期待しないで待ってなさいネギ。

いちおーアンタのパートナーって奴に恥じない程度には強くなってやるから」

 

「は、はい……。でも……」

 

「大丈夫……なんて無責任には言えないけど、約束はするわ。

絶対にこの『壁』を乗り越えて戻ってくるってね……!」

 

 

 

 何故か突然覚悟バリバリになっている明日菜の異様な頼もしさに、ちょっとだけときめくネギなのだった。

 

 

 

「ぜ、絶対おかしいアル」

 

「急にアスナを贔屓にするなんて。

一番あり得んと思ってたのに……」

 

「や、でも端から見たら一番お互いに『素』でやり取り出来ていた様に見えたかなと……」

 

「こういうことを知る前は意外と仲良いなって思ってたし……」

 

「言われてみれば、姉御は結構大兄貴に対して恐れずズケズケものを言ったりできるしな……」

 

「うん、なんか仲の良い友達同士って感じもしたかな……?」

 

「「ぐぬぬ……!!」」

 

 

 

 変な誤解をされたりもしながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうした神楽坂ァ!! この程度のスピードにも付いてこられないなんぞ、アザゼルさんの力も宝の持ち腐れだなぁ!!」

 

「ぐばっ!? がはっ!?」

 

「オイオイ、死ヌンジャネーカアノ小娘?」

 

「身体に直接叩き込んで体感させることが一番の近道だからな……って、どうしたエヴァンジェリン?」

 

「………別になんでもない」

 

「別ニナ面ジャネーダロガ。

ナンダ? イッセーヲ取ラレテ拗ネテンノカヨ?」

 

「ガキじゃないんだ。そんな訳――」

 

「先ほどマスターが小声で『チッ、理由が理由とはいえ死ぬほど気にくわない。イッセーの意識があんな小娘なんぞに向けられてしまうなんて……』と言っておりました」

 

「ヤッパリ妬ンデンジャネーカ」

 

「別に心配せんでもお前が危機感を持つような事にはならんと思うが……」

 

「だ、だだ、誰が妬くか!! 勝手な事を――」

 

 

 

 

 

「ウガァァァッ!! 殴られてばかりなアタシじゃないわよっ!!」

 

「っ!? 咄嗟に堕天使の光の力を……! くくく、良いぜ神楽坂ァ……! ちょっと好きになってきたぜオメーのことが―――ぶれら!?」

 

「ぎゃっ!? だ、大丈夫!? って、いきなりどうしたのよエヴァンジェリンちゃん!?」

 

「……………………………交代だ。

今度は私が直接お前に『身の程』を叩き込んでやる」

 

 

終わり

 

 




補足

友人である平等なだけの人外さんとの友の証として『貰った』スキルで夢の中に入り込んでいたアザえもん。

そして密かにアスナっちを自分色に魔改造していたのが真相。


簡単に言えばアスナにとっての『神器』みたいなものさ
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