色々なIF集   作:超人類DX

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巻きで行ってたら適当に……


白夜

 フリードに聖剣が奪われた上、俺達は手も足も出せずにボコボコにされた。

 幸い奪われた際に殴られてたイリナはアーシアの神器で事なきを得たけど、それでも俺達の士気的なものは最低だった。

 

 

「それで、例のジョワユーズ使いと、魔術師らしき女の子の二人にやられましたと」

 

「は、はい……」

 

「…………」

 

「…………」

 

 

 加えてこの騒ぎを聞き付けた部長に捕まり、俺達は説教を頂いている。

 多分無理矢理付き合わせた匙も今頃リアス部長と共に現れた支取生徒会長に怒られると思うんだけど、匙にはかなり悪いことをしたと今後悔してる。

 

 だけどそれ以上に心配なのが木場だ。

 アイツ、アーシアの神器で治療を受けた途端、一人で飛び出しちまった。

 多分フリードとあのルフェイと呼ばれてた二人組を追い掛けたんだと思うんだけど……。

 

 

「部長もその辺にして、早く祐斗君を探さないと……」

 

「ええ、分かってるわ。

恐らくジョワユーズ使いを追ってるのだと思うけど、今の祐斗じゃまず間違いなく返り討ち――っ!?」

 

 

 それよりも更に最悪なタイミングってのが来やがった訳で……。

 今俺達の居る場所は俺こと兵藤一誠の自宅なんだけど、俺の部屋の窓の外から突如全身を押し潰す様な重圧(プレッシャー)に、部長も副部長も小猫ちゃんもアーシアも俺も、目を見開きながらそこに居た人物を見て驚愕する。

 

 

「気配を辿ってみれば、揃っている様だな悪魔達よ」

 

 

 異様に白い顔、尖った耳、妖しく輝く紅い瞳……そして背に広がる黒い翼。

 その全てが普通じゃないと一発で理解できる出で立ちであり、何より放たれるプレッシャーは『どう足掻いても勝てない』と決めつけられるかの如く強大。

 

 

「セラフォルーの妹にも挨拶をしたんだが、お前がリアス・グレモリーだな? 兄貴のサーゼクスに似ているから一発でわかったぞ」

 

 

 見たこと無い俺でも一発で理解させられた。

 この、悪人顔は間違いなく――

 

 

「若者達よ初めまして。俺がコカビエルだ」

 

 

 この事件の発端となった堕天使・コカビエルだと。

 

 

「コカビエル……! 何しに来たの!」

 

「ちょっとした挨拶だよリアス・グレモリー

ウチのフリードとルフェイがお前達に世話になったらしいしな」

 

「っ!? や、やっぱりあの二人はお前のっ……!」

 

「ん? そういうお前は現代の赤龍帝みたいだが……うむ、その質問にイエスと俺は答えよう。

あの二人には教会の使いの二人の小娘から聖剣を頂く様に命じたのは確かに俺だ…………清算の儀式の為にな」

 

 

 ふよふよと宙に浮きながらアッサリ答えるコカビエルに余裕を感じ、まるで俺達なんて眼中に無いっていった様子だ。

 

 

「儀式? やはりアナタの目的は聖剣を再びひとつにする事なのね!?」

 

 

 そんな態度なのを部長も察しているのか、悔しそうに歯噛みしながら吠える。

 

 

「そうだ、聖剣を一つに戻す。

アレは元々一つだったものだしな」

 

「何の目的があって……!」

 

「目的とすれば……ふむ、お前達悪魔にでも()()喧嘩を売ると言えば納得してくれるか?」

 

「なっ……!」

 

 

 部長曰く、その昔コカビエルはかつて四人の魔王に喧嘩を売った事があるらしく、更に恐ろしいのはその魔王四人を相手取って『完勝』したとか。

 恐らくレイナーレ達何かが子供だましにしかならない程の差が――――そ、そうだ!

 

 

「あ、アンタ! レイナーレ達と一緒なのは本当か!?」

 

「む……?」

 

 

 すっかり怯えてるアーシアを背に庇うようにしてコカビエルの前へと躍り出た俺は、結局逃がしてしまったレイナーレ――そしてフリード曰く『無事』らしい残りの堕天使達と一緒に居るのかどうかが気になり、部長を横目に聞いてみた。

 

 フリードと繋がってたとなれば自動的にレイナーレ達がそこに居る訳で……。

 

 

「確かに居るが? あぁ、そうだったな……確かあの四人はお前の背中で震えてる小娘の神器を引っこ抜いたんだったな。

フッ、なら安心しても良いぞ小僧、あの四人は――いや特にレイナーレはもう小娘に用は無いらしいぞ」

 

「え……」

 

「そ、それを信じろってのかよ? アーシアはレイナーレに神器を一度抜かれて死んだんだぞ!」

 

「まあ、アイツ等のやった事はそれが事実で言い訳のしようもない事だな。

お陰でアイツ等はアザゼルの組織……『神の子を見張るもの(グリゴリ)』から除名され、今じゃ元所属者の俺なんぞの下に付いてる始末だ」

 

 

 クックックッと笑いながらレイナーレ達の現状を語るコカビエルにアーシアの表情はかなり複雑なものだった。

 当たり前だ、アイツ等のせいでアーシアは!

 

 

「許せないと言うなら殺しに来るか? 丁度今俺達は駒王学園で儀式の真っ最中で、レイナーレ達にも手伝って貰ってるぞ?」

 

「な、何ですって!?」

 

「だから挨拶にと言ったんだ。

あの学舎はお前達の隠れ蓑の一つだと聞いていたしな」

 

 

 ニヤリと、してやったり顔のコカビエルの明らかな挑発に俺達は睨む事しか出来ない。

 レイナーレ達が居る……でもコカビエルやフリードも居る……。

 

 

「あぁ、それと悪魔祓いの小娘と聖剣計画の生き残りの小僧も既に居たな……フリードに相手して貰ってるが」

 

「!?」

 

 

 でも乗るしかない。

 仲間が危ないんだから……。

 去っていくコカビエルを追うように飛び出した俺達は、派手な光を運動場で放ってた夜の駒王学園へと走った。

 

 

 

 

 

 全ての清算を終わらせるには、聖剣を完全に元の姿に戻す必要がある。

 聖剣因子を吸い取られた子供達を保護し、独自に調べて出した答えは、今まさに達成されようとしていた。

 

 

「…………。私に業を押し付けたのはもう良い。

だが、貴様等の今が子供達の命を土台にしたものだというのであるなら私は許さん」

 

 

 保護した子供達から少しずつ、命に関わらない程度にかき集めた因子を元手に、コカビエルとフリードが集めた6つの聖剣に、先程の戦闘で悪魔祓いの子供から手に入れた最後のピースを組み込み、儀式を行う最中、私はこれまでの人生を何となく振り返っていた。

 

 

「くそ、バルパァァァッ!!」

 

「っと、いい加減うるせぇぜ二代目」

 

 

 木場祐斗……。

 彼もまたあの計画によって人生を奪われた被害者の一人。

 どうやら私を計画の主犯だと思っていて、初めて見た時から向けられる目は殺意と憎悪にまみれている。

 …………。私とて全ての子供達を連れ出した訳じゃない……恐らく私が連れて逃げた後に連れてこられた子供達の中の一人なのだろう。

 だから私が主犯だと思っていても不思議じゃない……。

 

 

「退けぇぇぇぇっ!!!」

 

「退くわけねぇだろボケ!」

 

 

 果たして彼に真実を晒したとしても、私を許すだろうか? 私が主犯という烙印を押されてから教会を追われ、それでもコカビエルの手引きで何度か補充された子供達を連れ出していたという事実も信じないだろう。

 …………。いや、それでも良い。

 

 

「祐斗!」

 

「木場ァ!!!」

 

 

 生き証人という役者が全て揃った今……真実をただ見せる事だけが私に与えられた責務だというのであるなら、私は悪人だろうが何だろうがなってやるさ。

 

 

 

 

 コカビエルを追って駒王学園へとやって来たイッセー達は、運動場にて執り行われている儀式……そしてその儀式の為に展開されている巨大な魔方陣の真ん中で悠然と出迎えていたコカビエルに息を飲んだ。

 

 

「あ、あの魔方陣の周りにあるのが聖剣……!」

 

「な、七本全部揃ってるですって……!?」

 

「お早いなグレモリー達」

 

 

 到着し、ソーナ達が魔王に増援を依頼し、到着の間を時間稼ぎすべしと言われて運動場までやって来たリアス達は、目映く光る巨大な魔方陣を背にゆっくりと地に降り立つコカビエルに向かって戦闘体制をとる。

 

 

「ゼノヴィアはどうした!」

 

「ゼノヴィア……? というのはもしかしてあの悪魔祓いの片割れか? あの小娘ならほれ、すぐそこでお前達の仲間と一緒になってフリードと戦ってるが?」

 

「っ……祐斗!」

 

 

 クイッと顎で指した場所には、言われた通り祐斗とゼノヴィアがチームワークの欠片も無いがむしゃらな戦い方でフリード一人に苦戦している姿が見えており、よく見るとゼノヴィアの手には見たこともない剣が握られている。

 

 

「驚いたぞ、まさかあの小娘がフリードと同じ天然の使い手だった事にな」

 

「て、天然の使い手?」

 

「まさか今彼女が持ってるのは……」

 

「うむ、デュランダルらしいなアレは」

 

 

 よく見ればフリードの近くにイッセーが鼻の下を伸ばした美少女がフリードの援護をしているのが見え、そのせいで余計に二人は苦戦を強いられている様子に、リアスは直ぐ様自分達も援護に向かおうとした。

 だがそれを待たずして訪れた『その時』に、リアス達や戦っていた祐斗とゼノヴィアの動きは止まり、目映い閃光を最後に光を失い消えていった魔方陣を呆然と見つめる事になる。

 

 

「終わったぞコカビエルよ……」

 

 

 そう……儀式が終わってしまったのだ。

 かつて砕かれて七本に別れた聖剣が今再び在りし日と同じ一つとなった姿で初老の神父の男が地に突き刺した事で。

 

 

「ご苦労だったなバルパー」

 

「何、私はほぼ何もしていない。

子供達の協力があったからこそだ」

 

 

 コカビエルの横に突き刺された一体化聖剣は淡い光を放っており、悪魔であるリアス達の心に生理的嫌悪感を抱かせている。

 

 

「卑下はするな。お前も十分やってくれたとガキ共は寧ろ喜ぶだろうさ。

さて……フリード!!!」

 

 

 そんな悪魔達を尻目に、コカビエルは唖然としていた祐斗とゼノヴィアの二人と剣劇合戦をしていたフリードを呼び寄せる。

 

 

「はいな」

 

 

 バルパーの仕事が終わった時点でフリードは最早デュランダル使いだろうが二代目実験体の生き残りである祐斗だろうが眼中から消え失せており、『この時を待っていた』とばかりの狂人フェイスでルフェイと共にコカビエルの前へと移動する。

 

 

「お前の仕事だフリード……遠慮せずやれ」

 

「イエッサー♪」

 

「これが本来の聖剣……ですか」

 

 

 フッと穏やかに笑いながらゴーサインを出すコカビエルに一層狂人じみた笑みを浮かべたフリードは、淡く点滅する聖剣の前へと立ち、その手にあるジョワユーズの柄を握る力を強める。

 

 

「ま、待て! 何をするつもりだ!!」

 

 

 しかしそれに待ったを掛けたのがゼノヴィア……そして事情を何も知らないリアス達だった。

 特に祐斗に至ってはうもはも言わずに一体化した聖剣を破壊してやろうという殺意の形相にまみれており、それをイッセー達が止めつつコカビエル達に突撃をしようとするのだが……。

 

 

「邪魔はさせないわよグレモリー達」

 

『っ!?』

 

 

 それに待ったを掛けたのは、コカビエル達の下に居ると言われていたのにも拘わらず今まで姿が見えなかったレイナーレ、ミッテルト、ドーナシーク、カラワーナの四人組堕天使だった。

 

 

「レ、レイナーレ!」

 

「暫く振りねグレモリー達。悪いけど今からする事の邪魔はさせないわ」

 

「チーッス、そういえば紅髪と黒髪さんには殺されかけてましたねー」

 

「邪魔をするならリベンジがてら相手になってもらうわ」

 

「最早我々ははぐれ悪魔ならぬはぐれ堕天使。

故にこの命はコカビエル様の為に使わせてもらう」

 

 

 堕天使四人が漆黒の翼を広げ、殺気を放った瞬間リアス達は四人があの頃より遥かに強くなっている事を察し、顔を歪める。

 

 

「くっ、あの時みたいにはいかない様ね……!」

 

「どうかしら、簡単に殺られるつもりは無いけど、邪魔さえしなければこのまま睨み合うだけで平和に済むわ」

 

 

 妨害する壁の如く進路に立ち塞がるレイナーレ達に歯噛みするリアス達。

 そんな彼女達を尻目に一体化させた聖剣の前に立ったフリードは、コカビエルとルフェイとバルパー……そしてコカビエルが用意していたもう一つの家で待っているだろう仲間達の想いを胸に、持っていたジョワユーズの刃を――

 

 

 

 バキィ!

 

 

「は……?」

 

 

 地面に叩き付け、柄の根本部分から上全てをへし折った。

 その行為に対となるデュランダル使いであるゼノヴィアは目を見開き、聖剣を壊したいと憎悪の形相の祐斗やリアスやイッセー達も唖然とした。

 

 

「ふ、フリードの奴がジョワユーズを折った……だと……?」

 

 

 刃を受けた事のあるイッセーですらその意味不明な行動に困惑する訳だが、次の瞬間折れたジョワユーズの柄から発する光に身を硬直させた。

 

 

「な、なに!?」

 

 

 折れたジョワユーズの柄から発した聖なる光。

 その光は左右に伸び、やがて一つの形へと姿を変える。

 

 

「聖槍・ジョワユーズ」

 

 

 ニィィと嗤うフリードの言葉と共に細身の槍へと変化したジョワユーズは、剣の時よりも聖なるオーラを放っており、訳が解らないと見ていたリアス達でも理解した。

 あれこそが本来のジョワユーズなんだと……。

 

 

「や、槍だったのかよジョワユーズって……」

 

「な、なるほど……伝説では確かにジョワユーズの柄には聖槍が埋め込まれていると伝えられていたが……」

 

 

 剣では無く槍。

 姿を変えたジョワユーズを目にしながらゼノヴィアは何処か納得した様な表情をする横で、祐斗はハッとこれまでのフリードとの戦いを思い返して気付いた。

 フリードの剣裁きは突きというか……槍術に精通する技術が多かったと。

 

 

「よっし、見てなボス、じーさん……ルフェイたん」

 

 

 そんな周囲の視線なぞどうでも良さげなフリードはと云うと、本来の姿へと形を変化させた己の獲物を軽く振り回しながら自分の仲間に見ていてくれと告げ、地に刺さる一体化した聖剣を射抜く様な眼光で見据えた。

 

 

「行くぜ……!」

 

 

 そして聖槍となったジョワユーズの切っ先を夜天へと掲げ、円を描くように一回転させる。

 その行動に首を傾げていたイッセー達とゼノヴィアだったが、フリードの頭上に出現した小さな円陣から降り注ぐ光に目を奪われてしまう。

 

 その光が何を意味するか……それは神器や聖剣という概念しか知らない彼等には到底解らない物であり、ましてや光を浴びてから一瞬でフリードの全身を纏うそれを見れば驚くなというのが無理だった。

 

 

「な、何だよあれ……」

 

「純白の……鎧……?」

 

 

 一瞬の閃光と共にフリードの全身に纏われるは純白の鎧。

 

 しかも単なる鎧とは思えない、細部にまで施された紋様は美しく、その鎧が一つの芸術品のように見事なものだった。

 

 背には深紅の背旗が夜風と共に靡き、口元を覆った狼の様な頭部は見る者を威圧させる眼光を放つ。

 

 これこそフリード・セルゼンがジョワユーズの真の力を引き出した時に至った、この世界で初の概念。

 

 

『我が名は打無(ダン)――』

 

 

 魔を従え、魔を貫き祓うと異なる世界では伝承されし純白の騎士。

 

 

『白夜騎士……だぜぃ!!』

 

 

 白夜の称号を持つ純白の騎士・打無は名乗りと共に地に突き刺さった聖剣を――

 

 

『ウォラッ!!』

 

 

 鎧を纏うと同時に巨大化し、ジョワユーズから白夜槍へと名が変わった得物を真横に力強く振るい、一体化した聖剣を一撃で破壊した。

 

 

「そ、そんな……」

 

 

 復讐の機会を失った祐斗の愕然とした表情を背に……。

 

 

終わり

 

 

 

 白夜の騎士となり聖剣を破壊したフリードだが、それで終わりでは無かった。

 

 

『そぉら、お出でなすったぜクソ共が』

 

 

 破壊された聖剣は形を確かに失った。

 しかしそれでも力だけは残り、それはやがて形へとなってフリード達の前へ降臨する。

 

 

『バルパァ……! よくもやってくれたなぁ……!』

 

「ふっ、会いたかったぞレギ……。

俺に罪を擦り付けて自分は他の主犯を喰らって聖剣の力を奪って生き永らえようとしていたのはお見通しだったんだよ」

 

『黙れ! いくら本体を破壊した所で、最早私は絶対の力を手に入れた! 貴様等全員を皆殺しにするなぞ訳無いわッッ!!』

 

 

 本来の主犯の存在に愕然とする祐斗。

 

 

「そ、そんな……僕はじゃあ……何の為に……」

 

 

 復讐の相手がまるで違う事に膝を付く祐斗の為に、禁手化に至りしイッセーが突撃をかますが……七つの力を持つレギなる存在にイッセーは成す術も無くやられてしまい、リアス達もその圧倒的な力に何も出来ない。

 

 だが……。

 

 

「勘違いするなよ、聖剣の力を獲た所で所詮その程度だ」

 

『ぐぉ!? き、貴様はコカビエル……! おのれ、なら見るが良い、我が真の力を!!』

 

 

 コカビエルの力はそれを超越し、レギは陰我にまみれた己のどす黒い精神を喰わせる事で聖剣の力を一体化させ、その身を異形の姿へと変えてしまう。

 

 

『ヤザアバメジュメリツ(我が名はレギュレイス)』

 

『ソオイユゼユヨミンルツムソコゲヤメバゲマメカ(この人間の陰我を利用する事で我は出てこられた)』

 

『ヤメオエザリバビコク(我の願いは一つ)

ソオンヨヤザゴルボルゲニカツ!(この世を我が一族で満たす事!)』

 

 

 天使でも悪魔でも堕天使でも、神でも妖怪でもその他でも無い。

 謎の言葉を発する謎の羽蟻と竜が融合した様な禍々しい生物の前に白夜の騎士は言った。

 

 

『救い様無し……テメーの陰我は俺がぶち壊す!!』

 

 

 そして――

 

 

「フリード様! これを……これをお使い下さい!!」

 

『サンキュー……やっぱりルフェイたんは最強の相棒だぜ!!』

 

 

 最良の相棒……ルフェイと共に白夜の騎士は――

 

 

『貫けぇぇぇぇっ!!!!!!』

 

 

 その背に三つの白輪を背負いし白夜は、全てに決着を着ける。

 

 

次回・鷹麟

 

 

「さんきゅールフェイたん」

 

「えへへ……♪」

 

 

「おいフリードこのやろう! 美少女とイチャイチャしてんじゃねーよ!!」

 

 

 赤龍帝くんも嫉妬のペア。

 

 

「ぬぉぉぉっ!? 超美人天使――――

 

「おつかれ様ですコカビエル、ご褒美にパフパフして差し上げましょうか?」

 

「と、思ったらまさかのコカビエルかよっ!? ずるい! 天使様! 俺にしてほしいです!!」

 

「…………。なんですかあの子供は?」

 

「さぁ、ただの赤龍帝としか言えんな」

 

 

以上、嘘でした。




補足

珍しく特に何もない。

強いていうなら、ガブリーさんを見たイッセーはハシャグけどまさかのコカビーさんに……的なオチを知って無駄に敵愾心を抱くかも的な。

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