あと瞬殺はしょりコースです。
※ちょっと追加
ソーナ・シトリーの眷属達は新人を含めて疑問に思う事がある。
転生悪魔では無い何名かの存在と妙に付き合いが多く、そして何より親友らしいもう一人の悪魔に対する執着が凄まじい。
その執着たるや、本人から思い切り嫌われてるにも拘わらず、勝手に写真を撮るわ、その何名かとストーキングしたりとおおよそ大貴族の跡取りとしては残念すぎるものがある。
「聖剣回収の協力をですか……?」
「そうよ、彼女達――牽いては天界に借りを作るという意味でね」
「ですが天界陣営の方から我々の干渉を快思わないという話では……?」
「陣営自体はね。だがこのお二人は違うのよ。あくまで友好的に事を済ませたいって言っているわ。……そうですよね?」
「そうだな、任務の為には小さな蟠りを捨てて臨まないといけない」
「それに悪魔だからとかいうのに拘るのも馬鹿馬鹿しいもの」
『………』
教会から此度の事件の鎮圧の為に派遣された悪魔祓いの二人組の女性と主であるソーナの言葉に『記憶の持たない』眷属達の表情は訝しげそのものだ。
それもそうだろう、それまでは堕天使を含めた三大勢力の関係について教えられたというのに、いきなりその一角の下部組織の者とはいえ協力すると言い出せば疑うのも無理はない。
もっとも、そうでなくても眷属でもなんでもないハーフ堕天使だの猫妖怪だの神器使いだのと個人的に大体行動してるのは知ってるので、今に始まった話ではないにせよだが。
「そうね……匙、アナタが聖剣捜索に協力してあげなさい」
「は!? お、俺っすか!? な、何で……」
「一番色々な意味で身軽なのはアナタだからよ。勿論他の者も別動隊で捜索させるわ。
アナタはお二人の護衛をしながら捜索をしなさい」
「…………」
新人である兵士の匙元士郎はいきなりの大役に腰が引けた。
そもそもこの兵士の少年はソーナに惚れてるから兵士になったという理由がある。そしてそれをソーナは知った上で断らないと踏んで命じたのだ。
「わ、わかりました……」
「会長! 匙君一人に押し付けるのは……」
「押し付けてなんかないわよ、ただお願いしてるのよ? ねぇ……そうよね匙?」
「っ!?」
わざとらしく頬を紅潮させ、手招きして近づかせた匙少年の頬を撫でながら胸元や腹部に手を這わせて甘えた様な声色を放つ。
「私はアナタならやれると信じてるわ……ねぇ、できるでしょう?」
「うっ……! っ……ふぅ……」
耳元で囁き、吐息で擽るソーナにビクンと身体を跳ねた匙は何故かスッキリした表情を浮かべ、そして嬉しげに頷く。
「や、やります――か、会長の為に!!」
「げ、元ちゃん……」
勢いよく頷く匙にソーナは微笑みながら『ありがとう』と言う。
好意を知った上で明らかに利用してる様にしか見えない――この事に匙に好意を持つ眷属の一部は納得できてないが、意を唱える事はできない。本人が既にやる気になっているのだから。
「じゃあ頑張って。もし出来たら……ご褒美をあげるから」
「! い、行くぞアンタ等! 早く聖剣を探しに!!」
「う……うむ」
「よろしくお願いするわ……」
実に悪魔らしい手腕を前に教会二人組は敢えて何も言わずに勢いよく飛び出した匙の後を追うように一度ソーナを見て無言で頷いてから、生徒会室を後にする。
「他の者達も行きなさい」
『………』
匙の気持ちを逆手に取ってるやり方に一部が不満な顔をするが、他の者達に止めれることで遂に言うことは出来ずに生徒会室から退出する。
「ま……こんなものでしょうね。コカビエルの事は任せて我々は我々で動きましょう」
「良いのですか? 彼や彼女達に任せて……」
眷属達と入れ替わりに入ってきた姫島朱乃、塔城小猫、アーシア・アルジェント、男装の木場優奈達を迎え入れ、人払いの障壁を魔力を放って展開したソーナ。
「構わないわ。リアスを記憶してない子達だしどうせ」
ソーナがお茶を全員に入れながら淡白に答える。
良くも悪くも殺される事で転生者の呪縛から解放されてから『変化』したソーナはリアスとリアスを知る者以外に対する全てが薄くなっている。
自分と同じ様に『記憶』してると踏んで前世と同じく仲間に加えた者達は持っておらず、今こうしてこれからの作戦を共に考えるリアスの元眷属達は持っている。
ならば自然とソーナの関心はこの者達に向けられてしまう訳で、今男に媚びる様な声色で匙を誘導させたのだって全て単なる演技でしかない。
「今回の騒動、リアス達はまったく動く気がない様子ね」
「本人達にとってしてみればやはりどうでもよろしいのでしょうか……?」
「恐らくは。もっとも、我々も今回の騒動についてはどうでも良い訳だし、これでリアスとお揃いね」
「…………。それはちょっと違う気がしますけど」
全てはリアスとの全てを取り戻す為に……。
表立ってのストーキングから、ある意味もっと悪質じみたストーキングにシフトチェンジしている……という事を知らないし、知りたくもないリアス、一誠、アイカの三人はというと……。
「ね◯ねる◯るねは……」
「ねればねる程色が変わって……」
「こうやってつけて……」
「「「ウマイっ!!」」」
テーレッテレー!
ちびっこを今尚あらゆる意味で虜にしている魔法のお菓子を食していた。
「うーん試しに振ってみたら二人して乗ってくれるとは思わなかった……というか知ってたんだねリアスちゃんも」
「まさか冥界にまで浸透してるとか……?」
「実はそうなのよ、流通してきた当初は人の開発力に度肝を抜かれたらしいわ」
ねるねるしながら騒動なぞ知るかとばかりに談笑する三人。
何となくシュールに見えるし、さっきからプラスチックの容器の中に入る謎の物体を練りつつたまに口に含んでるのもアレだった。
「も◯も◯フルーツって、何時ももぎもぎしないで丸ごと食べちまうんだよねー」
色々な駄菓子屋から買い集めた駄菓子を食す。
おおよそオカルトの研究をしている様には全く見えないし、よくある『食べたら体重が……』という心配する様子も無さげだ。
「食ったら何時も通りのトレーニングだ」
その理由はこれから行われるトレーニングによりカロリーが食べた以上に消費されるからであり、この手に関してだけは超スパルタになる事を嫌というほど知っているアイカは頷きつつもちょっとため息を漏らすのだった。
ヴァーリ・ルシファーは記憶の無いアザゼルからの命により、記憶の無いかつての師の動向の捜索ならびに捕獲の任を受けて駒王町へと降り立っている。
そしてアッサリとコカビエルとそれに与するはぐれ神父達を探し当て、今相対していた。
「おのれアザゼル! こんな小僧を寄越して邪魔をしやがって!!」
「……………」
他の人間に迷惑が掛かると、とあるホテルの一室に居たコカビエルとその一派を強制的に郊外の、かつてレイナーレと呼ばれる堕天使が消された廃教会へと移動させたヴァーリは、既に知っていた事とはいえ残念だという気持ちを隠しきれずに自分の眼下で膝をつき、此方を殺意の形相で睨むかつての師を見つめていた。
「アザゼルからの頼みでね。アンタを拘束する」
戦争好きの最上級堕天使と見れば聞こえは良いのかもしれない。
しかしヴァーリにしてみたら『ただそれだけの男』でしかなく、その先の精神を一切持たないだけでこんなにも違うのかと悲しくもなってしまう。
「このガキがぁぁぁっ!!!」
「………」
ちょっと軽く、お遊び程度のじゃれ合いで既に虫の息の師など見たくもなかった。
殺意をこれでもかと放ちながら自分に向かって光の槍を投げつけてくるが、それを片手で払い除けたヴァーリは、かつての師とは姿と名前が同じだけのコカビエルが認識できない速度で肉薄し、唖然としていたその腹部に拳をめり込ませる。
「ガッ!?」
これも手加減した一撃、師であるコカビエルなら挨拶にもならない一撃だというのに、ガブリエルと深い仲でもなければ、打ち立てた精神性すら持たないこの時代のコカビエルはあっけなく白目を剥きながら倒れてしまう。
「………………………」
『終わったな』
「……あぁ」
倒れたコカビエルを見下ろすヴァーリに相棒のアルビオンが気を使うように話しかける。
「最初からわかってた事だ。このコカビエルは俺の師ではない。ただそれだけの事」
『………』
「さてと、後はそこのはぐれ神父共々アザゼルに送りつけて終わりだな」
『聖剣はどうするんだ?』
「その事については知らん。まぁ、ここに置いておけばその内正規の悪魔祓いが回収しに来るだろうから放置して良いだろう」
意識の無いコカビエルとその下についていたらしき連中をアザゼルの元に送りつける為に回収を済ませたヴァーリ。
そう……わかっていた事なのだ、コカビエルが違うことも何もかも。
だから多少は残念だが、吹っ切れてはいるし、元々こんな仕事を受けた理由はまだ他にあるのだ。
「あの橙色の髪をした転生悪魔の子を調べた結果、どうやらリアスの眷属らしい。
そして……その中にはイッセーも居る」
『うむ』
「この場所を離れる前に一目見ておこうと思う。ふふ、どっちだと思うアルビオン?」
『……。あまり期待はできないかもしれん』
「あぁ、俺もそう思うが。どうも前と状況が違うと思うと変に期待してしまう。
ふふ……俺も中々女々しいな」
まだ直接見ても無ければ会話もしてないかつての親友を一目でもいいから見届ける。
その為にヴァーリは今回の仕事を引き受けた。
「これでアイツ等も違うなら最早この地にも世界にも用は無い。
次元の狭間にでも引き込もって余生でも過ごすとするよ」
『…………』
義理で留まった堕天使側からも離れる為に。
寂しげに回収を済ませてこの場を後にするヴァーリは最後の希望に向かって歩き出す。
………遅れてやって来たソーナの『ご褒美を』期待してやってきた兵士の少年の事など知ることも無く……。
と、まぁここまで来れば妙に暗い空気のまま終わる筈だ。
だが気配を頼りにヴァーリが訪れた廃された神社の広場で見たのだ。
「能力保持者というのは便利な所もあれば不便なものもあるな。こうして近づくだけで全部わかってしまうのだからな……くくっ!」
「お前やっぱりヴァーリだな!?」
「アイカに接触したのはアナタだったのね?」
「単なる偶然だけどな。
ほらな、言っただろうアイカ、またすぐに逢うって?」
「きゃ!? さ、然り気無く私の腰に触れないでよ!」
再会は意外と呆気なくであった。
というのも、能力保持者であるリアスとイッセーとヴァーリは互いに見る事で大体わかってしまうわけで、それを隠さずに示せば最早どうなる事かくらいはわかってしまうのだ。
どこぞの廃神社で鬼畜スパルタ教育を受けてヘロヘロにされていたアイカの元にしてやったりな顔で現れた、変な男は、イッセーとリアスと顔を合わせた瞬間互いにこれでもかと目を見開き……そして軽く三人で手合わせした後になんだか十数年来の友人同士の様に喜んでいる。
前に聞いた親友がまさかこの彼とは思わなかったアイカは、鬼畜スパルタ教育だ立てない所を起こして貰いつつ、然り気無く腰に触れてくるヴァーリから逃げる様にリアスの後ろに隠れた。
「お前、アイカに何したんだよ? 聞けばいきなりセクハラかましたらしいけどよ」
「セクハラ? いや、俺は単に良い腰と尻だなぁと褒めたつもりで……」
「それ、初対面でいきなり言えば文句無くセクハラよ?」
「む……」
ナンパの定義がまだ微妙にわかってないのか、セクハラであると指摘されてちょっと目を伏せたヴァーリは、リアスの背中に隠れるアイカに頭を下げた。
「すまない。だが聞いてくれ、キミの姿に美しいと感じたのは本当だ。
大きすぎず、小さすぎずのまさに理想の尻――」
「わかったからもう言わないでってば……」
一々尻を誉めてくるヴァーリに変なむず痒さを覚えたアイカはやめろと言うが、間で聞いていたイッセーとリアスは何やら驚いていた。
「お前がそんな事を言うとは思わなかったぞ。どうしたんだ?」
「俺も一応男なのさ」
「それにしたってそこまで堂々と言うことはしなかったじゃないの?」
「うーん……なんというか、彼女もまだ完全には覚醒してないが能力持ちなのだろう? まずそこに惹かれ、姿にこう……ビビッと来たというか。アレだ、一目惚れだな!」
「は!? わ、私に?」
「うん、俺はキミに惚れた。結婚してくれ」
「けっ!? な、何を言ってるのよアナタは!」
寄ってきたヴァーリからリアスを軸にグルグル回りながら逃げるアイカを文字通り女の尻を追っかけるかの如く追い回しながらいきなり求婚し始める。
それがまたリアスとイッセーを驚かせるし、なんか性格がかなりオープンになっている。
「言っておくがこんな台詞はキミが初めてだ! いや、それまでに会った女は魅力も感じなかった! 理想としてはリアスとか師匠の同志の天使とかが良いが、キミはまさにその通りなんだ!」
「そ、そんな事急に言われて頷ける訳がないでしょうが!」
逃げ回るアイカを追い掛けながら口説きまくりなヴァーリ。
それもこれもかつての師のコカビエル&ガブリエルやイッセー&リアス――そしてサーゼクス&安心院なじみといったペアや義母子を見たせいなのかもしれない。
「惚れたら二もなく突撃しろって俺やアザゼルさんが言い続けたせいなのか……これ?」
「完全に方向性を間違えてるわね……」
「待ってくれ! 付き合ってる男がいるのか!?」
「居ないわよ! そもそもなんで私!? 学校のクラスでも地味で女として見られてない感じなのに!」
「何? じゃあその連中は見る目がないな! 俺はキミが魅力的すぎて仕方ないぞ!」
「嫌ぁ!!」
ヴァーリ・ルシファー……二週目にて青春を知る。
そしてこの事があり……。
「よし、堕天使とは縁を切る。
アザゼルも単なる神器研究家だし、コカビエルもちがうからな。最早俺がとどまる理由もない。時にリアス、イッセーとアイカしか眷属が居ないなら転生の駒は余ってるだろ? 俺をお前の眷属にしてくれるか?」
「え!? いえ、それは構わないけど……」
「お前、本当に大丈夫なのか?」
「俺は大真面目さ、やっとお前達と逢えたんだ、離れる理由も無い。
あぁ、欲を言うならアイカより駒の地位は下で頼むぞ?」
「な、なんでよ……アナタの方が実力も何も上じゃない」
「だがリアスの眷属としてはキミの方が上だ。それに、ふふ……キミに命令とかされてみたい……」
「せ、先輩、イッセー! た、助けて……!」
『おい白いの、一体何があったんだコイツは?』
『知らん。だが相当気に入ったらしい、あの小娘を……ハァ』
ヴァーリ・ルシファー
ハーフ悪魔の若き超越者。
備考・リアス眷属・兵士
超戦者ver.V
終わり
コカビエルはいつの間にか誰かに始末され、匙はご褒美も貰えないで意気消沈。
そんな中、牛乳瓶の底の様な丸眼鏡にお団子ヘアー……胸はよく見たらかなり大きい地味な風体の悪魔、リアス・グレモリーの下に今度は兵士とした新たな存在が仲間に加わる。
暗い銀髪に碧眼というイケメン的要素がある男に同じ兵士として軽く負けた気分にさせられたのだが、彼が宿す神器も聞いて余計負けた気分になった。
「白龍皇って……嘘だろ? じゃああの人の眷属には二天龍が揃ってるのかよ……」
「…………」
主や主がよく話す女子達が苦い顔をする横で唖然とする新人兵士や仲間達。
一人の悪魔に二天龍が下に付く……ただそれだけの事に聞こえるが、実際問題大事件どころではない。
案の定、聞き付けた冥界の上層部は夏に行われる若手悪魔達の会合に合わせてリアスを呼び出すべきだという声も上がる。
「何故リアス・グレモリーの眷属になったんだヴァーリ? 宿敵の赤龍帝と同じ眷属に……」
「答えてやる義務は無いだろうアザゼル? 俺は俺の思った通りに生きたい。そしてリアスは俺を従えるだけの器と裏打ちされる力がある――それだけの事だ」
三大勢力の会談において話題にあがる二天龍の現状と、それによるリアスの名の広まる。
「私は二天龍を宿している事に興味はありません。ただの友人と恋人だから傍に居たい……そう思っているだけですから」
赤と白の龍を従えたという事になるリアスは面と向かって啖呵を切る。
「私の友人を貴方方のどうでも良い理由で使わせないしさせない。
もし脅すのであるなら……私は貴方達と戦うまで」
無限に等しき滅びの魔力を放ちながら、上層部全てに言い放つ。
「逆もまた然りだがね」
「もしうちの王様に嘗めた真似したら……魚の餌かウジ虫の餌にでもしちまうぜ」
「………」
たった三人の眷属達もまた同じように言い放つ。
「くっ、あの白龍皇も記憶していたなんて……」
「お陰で更に近づきにくくなりましたわね……」
「こ、このままでは私たちの分の駒が……」
徐々に無くなっていくリアスの眷属の座に焦る元眷属達。
「アイカ! アイカ!! お昼を一緒に食べよう!」
「わ、わかったから声が大きい!」
そんなことなんてどうでも良いとばかりの一誠達。
「き、桐生が転校生に口説かれてる」
「いいのかよお前は?」
「は? 何が?」
「だって付き合ってるんじゃ……」
「はぁ? 誰と誰が?」
「お前と桐生が……」
「付き合ってないんだけど、というか俺が好きなのはリアスちゃんだし」
「リアスちゃんって……」
「あの三年の胸は大きい……」
変な誤解をやっと解いたり……。
「お願いがある。うちのレイヴェルとそちらの僧侶の駒をトレードしてくれないか?」
「それは何故……」
「うむ、実はレイヴェル本人が是非キミの眷属になって勉強をしたいと……」
火の鳥一族が元眷属や自称親友達の歯痒い顔を横にすんなり入り込んだり。
「アナタが好きなのよリアス! だから……だからもう一度だけやり直させてよ!!」
「ほ、本気の寒気がしてきたわ……」
「判決――死ねよゴミがぁぁぁっ!!!!」
いよいよ拗らせた自称親友がリアスに迫り出し……。
「ほっほーぅ? この気色悪いレズ悪魔の姉の魔王サマも記憶をお持ちときましたか」
「……………。ソーナちゃんを許して――」
「許すとか以前にリアスちゃんはお前等に関心が無いんでね。ただ周りをウロチョロされるのが鬱陶しいんだよ。
それに思い出したぞ? アンタ確かあの綾瀬だかなんだかに抱かれたがりな奴の一人だったなぁ?」
いい加減煩いのでその姉もろともとなりそうになったり……。
「勧められて着てみたのだけど――キャッ!?」
悪魔のリアスが犬的コスプレをしてイッセーに見せたせいで、イッセーがその獣になってしまったりと。
「ま、待ってイッセー、薦めた人がこの格好をしたなら犬ごっことかしたらって言われたの―――――えーっと、どうかしら? わんわん」
「――――――」
「あ、イッセー……! そ、そんな強く……あ――」
まぁ概ね楽しくやれそうかもしれない。
「ふむ……なぁアイカもリアスみたいな格好を――」
「イヤ。絶対アンタに襲われるから」
「つれないな……」
以上、どこかしらが多分本当になるかも予告
補足
やったぜ、リアスさんと同じ思考だーと記憶を持たない眷属達を向かわせてたら既に片付けられていましたとさ。
その2
割りと衝撃的だったらしく、なんかもう色々とぶっ飛んだヴァーリきゅんに、流石の桐生さんもたじたじ。
その3
で、そんな空気のままなのに何気に最強戦力のひとつを加えてしまったリアスさん……。
ちなみに本人もその最強戦力の一人だから、本気で反旗しはじめたら止められない。
その4
そしてお菓子食べながら駄弁るのがまた一人ふえました。