色々なIF集   作:超人類DX

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続き。
厳しくも優しく、ただし他人にはモンペなドライグさん


番犬みたいな龍

 これで連中にとってイッセーが脅威と見なされるのは間違いない。

 本人は呑気なものだが、俺にとっては鬱陶しい事が増えたのだから頭の痛い話だ。

 

 本当なら連中を一纏めに返り討ちに出来るレベルまで導いてからの予定がこれで完全に狂った。

 

 今のイッセーでは例え俺が力を貸そうとも奴等に押さえ込まれるのは間違いない。

 身体と精神がまだ出来上がってないのもそうだし、今の状態では精々三割程度しか力を貸せないのが大きい。

 仮に俺の全てを渡したらそれに耐えきれずにイッセーが砕け散ってしまうからだ。

 

 そんな状況でよりにもよって連中にバレてしまうとは……。

 

 世の中というものはやはり儘ならん事ばかりだ……。

 

 

 

 堕天使の事も悪魔の事も、とにかくこの世の中には人ならざる存在がそこかしこに存在している事を、明くる日多くの生徒達の非難の目を向けられながら木場祐斗に連れていかれる形で訪れたオカルト研究部の部室にて、リアスから聞かされたイッセーは、既にドライグの存在を受け入れている為かすんなりと納得した。

 

 

「今も試したけど、やっぱりアナタは――というよりはアナタの宿す二天龍の片割れが影響しているせいか転生が出来ないのよ」

 

「えーっとそれは何故に?」

 

「……………。それは宿している龍が強くアナタが悪魔に転生する事を拒んでいる訳で――」

 

『くだらん嘘は止めるんだな。

良いかイッセー? この小娘の力量を俺が上回るから無理なだけだ。単純な話、この小娘が弱いから悪い』

 

「ぐ……ハッキリ言ってくれるわね」

 

「昨日も思ったけど、なんでそんなに攻撃的なんだよドライグ?」

 

『龍にも気に食わんのと気に食う者が居るってだけの話だ』

 

 

 今のリアスではイッセー――というよりは、その中に宿るドライグの力量の差の影響で転生させる事が不可能だと分かった。

 アーシアの件もあるし、別にイッセー本人はリアス達に恨みは無く、寧ろ見事なまでのお身体をこんな近くで眺められるのであるなら、転生は今のところ無理にしても仲間になるのは吝かではなかった。

 

 

「取り敢えずアーシアには近々この学園に通って貰う事になるわ」

 

「うおぉっ!? 本当っすか!? 早く帰ってアーシアに教えてやらないと!」

 

 

 しかも身寄りが実質無いアーシアが学校に通える様になる手筈まで整えてくれるというサプライズに、すっかりイッセーはリアス達を信用してしまった。

 

 

「一応アナタは将来的に私の眷属になるという事で見習いの形になって貰うわ。

それと引き続きアーシアはアナタのご実家に住まわせて貰えるかしら?」

 

「勿論っすよ! いやー部長さんにこんな事までして頂けるなんて感激っすわぁ!」

 

『物は言い様だな小娘が。

要はアーシアの小娘を出汁にコイツを繋ぎ止めたいだけだろう?』

 

「お、おいおいそんな言い方……」

 

「……。我々悪魔はアナタの気に触る真似を昔したのかしら?」

 

『………ふん』

 

 

 反対に、ドライグだけはリアス達をまるで子の仇の如き辛辣な言葉を止めないままだったが。

 

 こうしてなんやかんやで転生はしないままリアスの仲間として部活にも加入したイッセーだが、待ち受けていたのは悪魔としての仕事……的な雑用だった。

 

 とはいえ、基本的にアーシアに関する恩があるのとリアス達美少女からの頼まれ事だからと不満無く雑用をこなしまくっていたのは云うまでもない。

 

 だからこそドライグは本格的にイッセーが良いように利用されない為に引き上げる修行を課していた。

 

 

『今のお前では俺の力の三割程度が限界だ。

故に全力に耐えうる身体に鍛えて貰うぞ? 言っておくが今までのお遊びとは訳が違う事を覚悟しろ』

 

「それはわかったけど、何でアーシアまで付き合わせるんだよ?」

 

 

 アーシアも加えてというオマケ付きで。

 ジャージの姿で近くの広い公園へとやって来ていたイッセーの隣に、同じ種類のジャージ上下を着たアーシアが緊張した面持ちでいる。

 そんなアーシアの性格を知るイッセーは、自身の所謂修行に付き合わせるのはどうなんだと左腕に纏われる神器である相棒に抗議するのだが、その相棒は淡々と答えた。

 

 

『お前の性格上、仮に小娘が敵に人質にでもされたら手も足も出せなくなるだろう? ならばいっそ小娘にも戦える技術を叩き込まなければならん――足手まといになら主は為にな』

 

「足手まといに……」

 

「言い方がキツいんだってばドライグは……!」

 

『優しく言おうが足手まといである事は結局言わなければならん。

お前が潰した堕天使共は雑魚だったから良かったものの、もし魔王レベルの敵であったなら間違いなく殺されていた』

 

「だったら俺がアーシアを守れる様に強くなれば――」

 

『甘い! お前はその小娘に四六時中付いて回るつもりなのか!? 生きていく上で必ず隙というものは生まれるのだ!』

 

「「……」」

 

 

 かつて己と共に最上の領域まで上り詰めた兵藤一誠は味方と呼べるものは誰ひとりとして存在しなかった。

 故に失うものが無い強味もあったのだけど、今のイッセーは親も失っていなければ復讐の為の生存欲求も少ない。

 

 どこかまだ軽く構えている所が多い。

 

 

『お前は堕天使に小娘が神器を抜かれて殺されているというのにまだわからんのか?』

 

「…………悪い、浮かれてたかもしれない」

 

 

 だから先ずはその枷となる甘さをある程度何とかする。

 別に今の甘ったれなイッセーが嫌いな訳じゃない――心配だからこそドライグの態度は厳しいのだ。

 

 それを端的に感じ取ったのか、イッセーは少しだけ視線を落としながらも目付きを変えた。

 

 

「……。私も鍛えてください」

 

 

 そしてアーシアもまた……。

 

 

「私が弱かったからイッセーさんとドライグさんにご迷惑を掛けたのは事実ですし、このままではいけないっていうのも解ります。

だから私も……イッセーさんの助けになりたいから!」

 

「アーシア……」

 

『……。決まりだな。言っておくが途中で根をあげる事は絶対に許さん」

 

「わかっています……!」

 

 

 失う筈だった自身の命を守る為に――そして何より自分のせいでその手を血に染めてしまったイッセーだけに業を背負わせない為に。

 アーシアは覚悟を決めた。

 

 こうして毎日の夕飯後から深夜にまで及ぶ地獄のドライグ・レッスンは幕を開けた。

 その鍛練は生半可なものではなく、アーシアは勿論の事、それなりに身体を鍛えて来たつもりのイッセーですら全身筋肉痛続きだった。

 

 しかしそれでも二人は弱音を吐きはしてもやめたいとは言わずに鍛練を続けていく。

 

 

『お前達にはある『素養』がある。

その素養を開花させるには、自分自身を先ずは理解しろ』

 

 

 そしてかつての相棒が開花させた気質と同じ素養を持つ二人に、ドライグが知る限りの開花方法を叩き込んだ。

 本当は開花を促させるつもりは無く、なるべく知らぬまま生きていて欲しかったけど、悪魔や堕天使達と関わってしまった今はそんな事を言ってられないし、アーシアもイッセーも互いの自覚なき素養に引かれ合う事で出会ったのは明白だ。

 

 開花させても仲間に巡り会えなかったかつての相棒とは違って……。

 

 

「自分を知るって言われてもなぁ……兵藤イッセーで趣味はエロ本鑑賞って所か?」

 

『そういう意味ではない。

まぁ、いきなり理解出来るとは思ってはいないからひとつずつ理解しろ』

 

「うーん……」

 

 

 イッセーとアーシアの修行はまだ始まったばかりだ。

 

 

 

 さて、ドライグによる本格的な特訓を受け始めたイッセーな訳だが、当然部活にも参加しなくてはならない。

 あの変態三人組のひとりがまさかのオカルト研究部に入部してしまった――という話は当然他の異性・同性のどちらからも妬まれるし、変態の同志たる他の二人からも親の仇の様な目で睨まれている。

 

 

「イッセーさん、部室に行きましょう!」

 

「おーう」

 

 

 その理由は前述した通りの展開もそうなのだが、突如転校してきた美少女のアーシアとどこで知り合ったのか、既に名前で呼び合う仲であったのに加えて放課後になると何時も楽しそうに部室へと共に行こうとするからだ。

 

 

「んじゃあ二人とも、また明日――」

 

「あー帰れ帰れ」

 

「この裏切り者が」

 

 

 お陰ですっかり変態三人組の仲は冷めてしまった様で、また明日と挨拶をするイッセーに対して同志たる元浜と松田は犬を追い払う様に帰れと言い放つ。

 

 

「最近元浜と松田が冷たい……」

 

 

 お前なんか友達でもなんでもねぇ的な態度をされてしまって気にしない程イッセーも流石に神経は図太くないのか、アーシアと共に旧校舎へと向かう道中、肩を落としていた。

 

 

「やっぱ何も言わずに部活入ったのがマズかったよなぁ。

それにアーシアと仲良くさせて貰ってるってのも……」

 

「え、私と一緒に居るとダメなのですか……?」

 

「アーシアが悪いんじゃなくて、アーシアみたいな可愛い子とこうして仲良くしてる俺が出し抜いたみたいで、二人にしてみたら裏切られたって思うんだろうぜ……俺が二人の立場だったら同じ事を思うだけに、複雑だぜ……」

 

『フン、本当の事も知らずにくだらん僻み等……』

 

 

 基本的にイッセーに悪意を向ける相手にはどういう訳かとことん辛辣なドライグは鼻を鳴らすような毒舌を繰り出すと、イッセーは二人を悪く言うのだけは止めてくれと宥めながらアーシアに学園生活はどうかと話を振る。

 

 

「アーシアは最近桐生と話をすることが多くなったけど、学園には慣れたか?」

 

「はい、藍華さんだけでは無くクラスの皆さんにも良くして頂いて……」

 

「うんうん、そっかそっか……」

 

 

 本当に楽しそうに話すアーシアに、イッセーはあの時部長さん達が来てくれて本当に良かったと感じる。

 そしてだからこそ、ドライグにも言われた通り今度は失敗しないと固く誓いながら到着した部室に入る。

 

 

「こんちわーっす」

 

 

 アーシア共々大分()()()にも慣れ始めてたりするのだが、今日はどうやら何やら何時もと部室の雰囲気が違った。

 

 

「? どうしたんですか?」

 

「あぁ、イッセーとアーシア……」

 

「皆さんどこかお加減でも?」

 

「いえ、具合が悪い訳じゃないのよアーシア……」

 

 

 妙に皆のテンションが低い。

 それはまるで宝くじで一等を当てたと喜んでもう一度確認したら持っていた券が去年買った奴だったぐらいの低さだった。

 

 

「それなら一体……? それと部長、昨日の夜中の事なんすけど――」

 

 

 よくわからないが、そういえば昨日の深夜寝ていたら急にリアスが現れてとある事を言ったのと何か関係があるのかと、アーシアが『昨日の夜中……?』と不思議そうな顔をしているのを横に口を開き掛けたその時だった。

 

 

「久々の人間界だ」

 

 

 突然部室に聞こえるこの場の誰でもない男の声と、ゲームか何かで見るような魔方陣が現れると、そこから金髪の男と銀髪のメイドが姿を現した。

 

 

「フェニックス……!」

 

「は?」

 

「?」

 

 

 その姿に近くに居た祐斗が恐らくどちらかの名前だと思われる言葉を口にし、リアスの顔はこれでもかと嫌そうに歪められていた。

 

 

「よぉ、会いたかったぜ愛しのリアス?」

 

「…………」

 

 

 どうやら嫌なのは男の方だったらしく、これでもかと顔を歪めたリアスは目に見えて更に不機嫌なものへとなっている。

 一体彼は何者なのだろうか? そんな疑問を抱こうとしたイッセーだが、ふとその後ろに静かに佇む銀髪のメイドを見て思わず『あ』という声を出してしまう。

 

 

「あれ? 確か昨日の夜中見た……」

 

「え?」

 

「先日は大変失礼致しました」

 

「いえ、俺も何が何だか結局わからないままだったので……」

 

 

 どうやら会った事があったらしく、しかもメイドの方が謝っている。

 その光景にメイドの正体を知る主に悪魔達は妙に罰が悪そうな顔をするリアスを除いて驚いた顔をする。

 

 

「グレイフィア様、何故貴女がこの様な者に頭を下げるのですか?」

 

 

 どうやらグレイフィアという名前らしく、訝しげな顔をしながら質問する金髪男に突如イッセーの左腕に籠手として現れたドライグが声を出した。

 

 

『そう思うのならそこの小娘にしっかりした教育をするんだな』

 

「むっ……神器?」

 

 

 フェニックスと呼ばれる金髪男を無視する形でドライグが厳しい口調でグレイフィアに言うと、言われた本人とリアスは微妙に目を逸らした。

 

 

「イッセーさん、昨日の夜中とは何の事ですか?」

 

「昨日の寝てたら部長が部屋にいきなり現れたんだよ。

んで、それに続く形であの人も……」

 

「………」

 

 

 今初めて知ったアーシアは驚きながらリアスとグレイフィアの顔を交互に見るとドライグが再び口を開く。

 

 

『この小娘はよりにもよって自分に迫る柵から逃げたいが為にイッセーを利用しようとしたのだ。

もっとも、呑気なイッセーは半分寝ぼけていたというのも在ってか自覚なぞしてないがな』

 

「え、そうなのか?」

 

『ほらな。で、それを追い掛けに向こうの雌悪魔が来て連れ帰ったのだ。

だから俺が追い返した――それだけの話だよ』

 

「へぇ……でも何でイッセーさんが?」

 

『答えはそこの木っ端悪魔の餓鬼が理由だろう? どうなんだ小娘? 自分の口で言ってみろ』

 

「……………そうよ、ごめんなさい」

 

 

 フェニックスに向かって木っ端悪魔と妙に攻撃的な言い方をしながらリアスに答えさせようとするドライグにリアスは観念したかのように謝った。

 

 

「ちょっと待て、貴様今俺に何て――」

 

「あのー、俺は一体何をされそうになったんでしょうか?」

 

「それを説明するにはまず、こちらのライザー・フェニックス様についてのご説明からさせて頂きます。

この方はリアスお嬢様の婚約者であられます」

 

「え!? 部長に婚約者!? そ、そんな……夢が一つ消し飛んだ気持ちだぜ……」

 

「おい話を――」

 

「しかしお嬢様はそれに納得されておらず、恐らくそれを払拭させようと考えた結果、他の男性と既成事実を作るために兵藤様のお部屋へと向かったのでしょう」

 

「へー……………って、わっつ!? てことはもしかして俺はあの時脱・チェリーだったかもしれなかったのか!? な、なんて勿体ないことを……」

 

『おい、俺は絶対に反対だからな? 完全にお前がそんなくだらん理由で利用されてしまうなど』

 

「わ、私も嫌です……!」

 

「そして私とお嬢様は兵藤様が宿す赤い龍によって追い出されました――という顛末でございます」

 

「そうだったんすか……半分寝惚けてたから全然わからなかったよ」

 

 

 ちょっと残念だと内心思いながらも昨晩の事を理解したイッセーは、ここで漸く何かひとり怒ってるフェニックスがリアスの婚約者なんだと理解する。

 

 

『で、そこの小娘の反応から察するにそこの小僧との婚約とやらは嫌な様だが?』

 

「そうなりますね。

ですので今回はその事についての話し合いを行うことになります」

 

「……。私は絶対に嫌よ」

 

 

 リアス本人は本気で嫌がっている。

 尚ライザー本人はかなりその気なので相容れないのは目に見えて居た。

 結局話し合いで解決なんてする訳も無く、グレイフィアが提唱した悪魔の間で行われるとあるゲームで解決するという方向になった。

 

 

「あ、あの焼き鳥男め、あんな美少女だらけの眷属に囲まれておきながら部長と結婚だなんて羨まし――じゃなくてけしからんぞ!」

 

「それを先輩が言う資格は無いと思います」

 

「うぐっ! お、俺は割りと健全なんだぞ小猫ちゃん!」

 

 

 その際、自信満々に自分の美女だらけの眷属を紹介されて微妙に対抗意識をイッセーが燃やすが、白けた目をする小猫にピシャリと言われてしまったとか。

 

 こうしてイッセーとアーシアはゲームとはいえ、初となる対悪魔の実戦を経験する事になるのだった。

 

 

終わり

 

 

 

 ドライグは予想外の展開に驚いた。

 

 

「う、うっそだろ……」

 

「あ、あれ……?」

 

 

 アーシアの成長速度に。

 それはドライグにとってすれば死ぬほどどうでも良い悪魔同士の下らない理由のイザコザに対する修行中に知った。

 虫すら殺せそうにないぐらいに甘いアーシアが、軽くとはいえ幼少期からある程度戦う術を持っていたイッセーとの軽い手合わせに勝ってしまったのだ。

 

 

「だ、大丈夫ですかイッセーさん? わ、わたし……」

 

「大丈夫だけど、スゲーなアーシア……普通に負けちゃったぞ俺」

 

「た、単なる偶然ですよ! だ、だって私……」

 

『………』

 

 

 この速度は在りし日の相棒を思い起こす程。

 だがそれでもアーシアの優しさという性格がある限り、彼女が戦える事は無いとドライグは思っていた。

 

 けれど……そんなドライグの予想をアーシアなまたしても覆す事になる。

 

 そう、ゲームの時に。

 

 

「イッセーさん!」

 

「! アーシア!? 部長の側に居るんじゃ……」

 

「イッセーさんが危ないと感じて勝手に出てきてしまいました……! ごめんなさい、今すぐ治療を……!」

 

 

 ゲームによる戦いで多数の相手眷属に劣勢を強いられていたイッセーの元へと馳せ参じたアーシアが……あのアーシアが敵と対峙したのだ。

 

 

「い、イッセーさんをこれ以上傷付けさせはしません!」

 

「ま、待てアーシア!」

 

 

 堕天使相手に怒り狂ったイッセーが自分の為にその手を血に染めたのに、自分だけ綺麗なままだなんて許せない。

 今までは漠然と思っていただけだったのが、イッセーのピンチを前に感情が爆発し、その精神が完全に開花する。

 

 

「!? アーシアが一瞬で……」

 

『……。任意に己と対象を入れ換えるスキルという所か』

 

「これがドライグさんの言っていた『理解』するって意味……。

ようやく分かりました……!」

 

 

 素養を……。

 そして……。

 

 

「悪い、待たせたなアーシア……」

 

「私ならまだ大丈夫です……」

 

「そっか……ならいっちょやってやろうぜアーシア!」

 

「はい!」

 

 

 全身に赤いオーラを放出したイッセーと、金色の髪を靡かせる優しき少女は共に走り出した。

 

 

終了




補足

とにかくかつての事があるせいか、警戒心バリバリなドライグ。
モンペと呼ばれてもしょうがねぇくらいさ。


その2
まさかの先にどこぞの天手力的な感じの奴に覚醒するアーシアたん。

そして某モモシキにツーマンセルで戦う七代目とサスケェ的なコンビネーションコンビに……。

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