タイトルの元ネタみたいなアレはない――のらぁ……。
今の語尾も関係ないのら。
ノラスメントとかいうパワーワードも関係ないのら
お風呂は心底解放される聖域みたいなもの。
だから風呂は本当に一人で入るのが好きだ。
その昔、ババァが母親風を吹かしまくってくれたお陰で碌でもない思い出ばかりしかないお風呂関係だけど、やっぱり一人で入ると気分がリフレッシュするのは否定できない。
…………もうニュルニュルは嫌なんだよ。
定期的にサーゼクスから、グレモリー領土の目玉である温泉街に招待される事があるセラフォルー達。
グレモリー領土の温泉にはニュルニュルした思い出しかないギルバは殆どを嫌だと言って行かないことが多いのだが、ニュルニュルはしないからたまには気分をリフレッシュしてみましょうというシャルロットの提案に乗る形で、実は正体がオーフィスという黒髪の少女を交えて彼等は今温泉ツアーに参加していた。
「マジでニュルニュルはやめろよな」
「グレモリーでなくなった今、この領土内でそんな真似はしないわ。だから安心しなさい」
「精々混浴くらいだから大丈夫大丈夫☆」
「狭いお風呂じゃ交尾も儘ならない」
軽く疑心暗鬼なギルバに苦笑いしながら、男湯に送り出した三人は、本日に限っては話し合って、本当に何もしないという誓いのもと、女湯へと入る。
が、偶然は重なる様なもので、ほぼ同じタイミングで服を脱いで温泉に出てみると、そこには、リアス達が先に眷属の女子達と共に入っており、男湯には男子勢とアザゼルが入っていたとか。
グレモリー領土の温泉の広さに脱帽し、混浴ではないことを残念に思いながらも、気分良く温泉に浸かってた俺達の前に現れたのは、髪を下ろしたら本当に俺にそっくりな人……ギルバさんだった。
「な、何故ギルバ様が?」
「…………サーゼクス様に招待されましたので。失礼します」
湯気で多少見えなかったが、ギルバさんの身体には無数の傷跡が刻まれていて、まるで歴戦の戦士の様な迫力があった。
最早女の子にしか見えない男の娘であるギャスパーがその迫力に怯えて隠れてしまう中、ギルバさんは温泉に肩まで浸かって気持ちよさげな声を出していた。
「はぁ……」
「「「………」」」
今この場には俺と木場とギャスパーとアザゼル先生が居るのだが、思わぬ来客に沈黙した空気が流れる。
だってあの、グレイフィア様ばりに抑揚が無い顔したギルバさんが温泉に浸かって気分良さそうな顔をしているのだから。
「はぁ…………ぁ……うへへへへ……」
しかも余程気持ち良いのか、ちょっと変な声で笑ってすらいる。
温泉が好きなのか? そんな事を思いながら暫く黙ってギルバさんを見ていると、アザゼル先生が話し掛ける。
「よぉ、会合以来だなギルバ? お前が来てるって事は今この隣にはセラフォルーとかも居るのか?」
あ、確かにギルバさんが居るということは、今この憎き塀の向こう側の花園には、セラフォルー様や、シャルロットさんが部長達と一緒に入浴されて……おっふ。
「ええ、お嬢様も居ます」
「へぇ? てっきり俺はソーナ達を鍛えてると思っていたんだがな?」
「鍛えようが鍛えまいが、休息は必要ですから」
「ま、そりゃそうだな」
悶々としている間に、ギルバさんとアザゼル先生が世間話をしていた。
「温泉好きなんだなギルバさん」
「こんなに立て続けにあの御方に出会えるなんて運が良いとしか思えない。
しかしそれにしても、本当にそっくりだよイッセーくんとギルバ様は?」
「そうか? シトリー先輩が言うには……」
木場が俺とギルバさんを交互に見ながらソックリである事を話してる。
本人としてはシトリー先輩が言っていた事もあって、色々と差異があるのを自覚してるので前みたいに似てるとは思わなくなってきたのだけど……。
「あん? ソーナがなんだって?」
この場でシトリー先輩の名前を出すのは間違いだったのかもしれないと気付いたのは、アザゼル先生が興味ある顔をしながら尋ねて来た辺りだった。
「あ、いや……シトリー先輩は俺とギルバさんは顔立ちはそっくりだけど、中身は違うし並んでても見分けがつくって……」
別に疚しい事なんて天地に賭けてしてないのに、何故か俺はしどろもどろ気味だった。
それはやはり、あの時ドキッとさせられたからなのだろうか……。
「こうして見るとお前等マジもんの兄弟だな。
確かに面構えは違うし中身もソーナの言うとおり別物だが、それも兄弟で例えても納得できる範囲内だぜ」
「…………」
興味深げに眺めてくるアザゼル先生の視線がなんかくすぐったい。
似てると言われたらそりゃ悪い気はしないんだけど……ギルバさんにしてみれば迷惑なのかもしれないし……。
「まあ、違いなんて分かる奴には分かるだろうし、騒ぐもんでもねーわな。
ところで話は変わるし、折角珍しくギルバも居ることだしで聞いてみるが、お前等女は抱いた事はあんのか?」
チラッとギルバさんの顔をうかがっても、表情が軽く緩んでるだけでわからない。
だからちょっとモヤモヤした気分になっていると、突然アザゼル先生が話の内容を180度転換してきた。
男同士のあるある話だった。
「「「………」」」
「まあギャスパーは無いとして……」
「ええっ!? な、なんでですか!? そ、そりゃ無いですけど……」
「お前等どうなんだ? ん? ギルバはそんな噂はよく聞くが結局サーゼクスとグレイフィアみたいに籍を入れてる気配はねーしな?」
にやにやしながら聞いてくるアザゼル先生に、俺は悔しさが込み上げる。
だって無いもん……。
「あろうが無かろうが、別にどうでも良いでしょうそんな話」
「無いが、こういう場面だと聞いてみたいもんなんだよ? 兵藤と木場はまだ無いみたいだが……」
一瞬で見抜かれてしまった……ちくせう。
「じゃあわかった、仮に無かったとして、ギルバはどっちを抱けるなら抱く? セラフォルーか? シャルロットか?」
「………………」
けどその話はちょっと興味があった。
セラフォルー様とシャルロット様。
どちらも目が眩む様な、それでいてギルバさんにとって、きっと大切な人達なのだから。
野郎達の野郎達らしい会話が展開されるその横、塀を隔てた先の花園空間には、きっとイッセーが迷い混んだら、某怪盗三世の必殺ダイブでも決め込みそうな者達のプチ会合が行われていた。
「あれま、リアスちゃん達のおっぱいが成長しちゃってるよ」
「や、やめてくださいセラフォルー様……」
「そんなダイレクトに言われると恥ずかしいですわ……」
「まあ、シャルロットちゃんがこの中ではダンチなんだけどさー」
「あまり大きすぎても戦闘の妨げになるから、良いものでも無いですよお嬢様」
「…………」
何気にしれっとオーフィスが混ざって温泉のお湯をブクブクしながら徘徊しているのを放置して、セラフォルー達はお胸談義をしていた。
もっとも、なんか微妙に負けてる顔をしてるセラフォルーだってそれなりにあるのだが。
「それにしてもグレイフィアちゃんは相変わらず綺麗だね。
結婚してからますます磨きが掛かってる感じ?」
「特別何をしてる訳ではありませんが、強いて言うなら以前、お二人が夫にお説教をしてくれてからは充実していますわ」
「あはは、お役に立ててよかったですわ」
「? お兄様にお説教?」
「あ、うん。魔王の業務の忙しさを理由にグレイフィアちゃんに寂しい思いをさせてたから、いーちゃ――じゃなくて、ギルバちゃんにサーゼクスちゃんを拉致させて二人で説得したんだよ」
「説得というよりは、誓わせる為の軽い拷問でしたけど……」
「へ、へぇ?」
仕事の忙しさを理由に妻との時間が零化している。
それはかつての世界のサーゼクスだったら間違いなく『だったら今すぐ魔王を放棄しろ』とキレ出す案件で、彼ならばまず仕事を忙しくさせない立ち回りをしていて妻と子供との時間をちゃんと作っていた。
なので、ギルバがそれを聞いてこの世界のサーゼクスを拉致し、手足をふん縛って逆さ吊りにし、嫁と子供との時間を確実に作る事を誓わせるまで、かつて母だったシャルロットと、親友であるセラフォルーがお説教をしたのだ。
結果この世界のサーゼクスは、かつての世界の彼とまではいかないが、うまく仕事の分散の仕方を学んで週に一日は確実に妻と子供との時間を確保できるようになった。
「ギルバとシャルロットさんには使用人としての
「だからお仕事のやり方がお二人と似ていると言われていたのね。
確かに以前からお二人の弟子みたいなものだとは聞いていたけど……」
「私達はたいした事はしていませんわ。
グレイフィアさんの才能あってこそですもの」
「うんうん! それは間違いないぜ☆」
だからほぼ同期であるギルバとはプライベートだと気安く話せたりするグレイフィア。
以前、ギルバに『あ? ガキ生んだら顔に小皺が増えてね……?』と言われて全裸にひんむいてからセラフォルーとシャルロットにプレゼントしたのは良い思い出だ。
どうも、今の世界でもグレイフィア単体には若干頭が上がらないらしい。
「お二人の方こそどうなのですか? 先日の会合で久々にギルバが激怒して、危うく会場が更地になりかてから進展は?」
「何時も通りさ、でもこればかりは焦ってもしょうがないよ」
「ギルバ自身が踏み込んでくれる勇気を持ってくれなければいけませんから」
「………」
グレイフィアからの問い掛けにセラフォルーとシャルロットは苦笑いし、いつの間にか隣に居た謎の少女は無言でまたスイーっと行ってしまった。
以前あの謎の少女が目撃された時は、いつの間にかギルバがセラフォルーを孕ませたのかと騒ぎになったが、時期を考えてもありえないということで、彼女はセラフォルーが保護している少女だということになっている。
「リアスちゃん達こそどうなの? あのイッセー君って子が大好きな子はこの中に……」
『………………』
「あ、うんわかった。
じゃあおねーさんからアドバイスね? 決める時は早くしないと時間掛かっちゃうからお早めが肝心だぜ?」
少女達の反応を見て、かつてギルバがイッセーであった頃を思い出して懐かしくなる。
まあ、ソーナとリアスはバリバリの肉食系だった事を考えたら寧ろ微笑ましい。
………。この世界では男児であるが、かつての世界では女児だったミリキャス・グレモリーに比べたら、リアスとソーナですら可愛いものだったかもしれないけど。
「でも私が言っても説得力なかったかも? あっははー♪」
さて、場面は再び野郎共に戻る。
アザゼルからの質問に対してギルバは『その時が来たらその時考える』と煙に巻いて誤魔化した。
それ以上無理に追求したらスイッチが切り替わるかもしれないと、アザゼルも深く追求はせず、話はイッセー達のの学園生活についてに変わっていく。
「こいつは学園じゃ、覗きやセクハラで大層有名なんだぜ?」
「へぇ……?」
だからこの前学園に訪問した時に、現役女子高生に声を掛けたら(セラフォルーはナンパ扱いしたが断じて無い)、変態呼ばわりして物を投げ付けてきたのか……と、納得する。
「だって女の子のおっぱいが揺れてるんだから、動くしかないし……」
育った環境の違い故か、健全――で片付ける訳にはいかない正直さを持つこの世界の己自身の生き方に、ギルバは内心『何も無かったら俺も彼と同じだったのか……』と思うのと同時に、セラフォルーやシャルロットやオーフィスとの繋がりはきっと薄かったかもしれないと、ちょっとホッとする。
「ギルバさんだって女の子のおっぱいは好きっすよね!?」
「え? ……うーん、言われてみれば嫌いではありませんが……」
「でしょでしょ!?」
妙に目を輝かせてくるイッセーに、ギルバはあまり胸に対しての執着は無いのでちょっと困った。
それもきっと、頼んでもないのに子供の頃からヴェネラナだったシャルロットの胸で窒息しかけていたからかもしれないし、挟まれまくってたからかもしれない。
「俺の夢はおっぱいに囲まれた生活! 部長や副部長のおっぱいに吸い付けるのなら死んでも構わないぜ!」
「…………………」
なんともアレな夢だな。
誰よりも強くなって、誰の指図も受け付けぬ領域に到達してやると、死ぬ気で鍛え続けたギルバに比べたら年相応ではあるが、思えばギルバはある意味このイッセーの夢をナチュラルに通過している体現者なのかもしれない。
何故なら今イッセーが言ってた一通りの事は、泥酔した時とか寝ぼけた時にやらかしてるのだから。
「俺の勘が正しけりゃあ、今の空気なら塀を乗り越えて隣に行っても怒られない気がしないでもない」
「マジっすか!?」
「……………」
「まあ、セラフォルーとシャルロットが居るし、マジで死ぬ覚悟はしねぇとならねーけど」
「あ……や、やっぱやめときます」
もし二人の裸体を見た日には目が抉りとられるかもしれないと顔を青くするイッセーはすごすごと浸かり直した。
そりゃあ見れる物なら見たいが、チェリーボーイであるまま死ぬ事と引き換えにしたら引き下がる方に天秤が傾くものだ。
「まあ、相手の自由意思を奪って身体を貪るどこかのカス野郎に比べたら、アナタはまだ正直な方だと思いますよ」
「へ?」
「あぁ、つまり洗脳する輩の事か?」
「ええ……昔そんなのが居ましたので」
「覗きはするけど、俺はそんな真似だけはしません! 愛が無いじゃないっすか!」
「それでも構わないバカが世の中には居たんですよ。
例えば――」
と、突然塀の向こう側に向かって声を出すギルバ。
「リアス部長ー! 聞こえますかー!?」
「はっ!?」
「嘘……! こ、声まで似てるとは思ったけど、言い方がそのものだ…!」
「す、凄っ……」
いきなりイッセーが憑依したみたいな声質のギルバにギョッとなる男達は、塀の向こう側に居るリアスの返事に思わず声を殺した。
一体何をする気なのかと……。
「えーっと、聞こえてるわよイッセー? 何かしら?」
完全に騙されてるリアスは、ギルバだと知らずに返事をすると……。
「折角なんで俺と混浴しませんかー?」
「ぶっ!?」
「な、何を……!?」
爆弾を塀の向こう側にプレゼントしてくれたせいでイッセー達は固まってしまった。
「え、混浴? 突然どうしたのよ――って、セラフォルー様とシャルロットさん? どうかなされ――えっ!?」
困惑する声のリアスだったが、セラフォルーとシャルロットが何かに気づいたらしい。
数十秒程の沈黙の後、塀の向こう側に居るリアスが遠慮しがちの声が放たれた。
「あ、あの……今のってギルバ様なのですか? セラフォルー様とシャルロットさんが間違いないって……」
どうやら二人が気づいていたらしい。
折角なんでこの世界の自分のフォローをひとつしてみようとか思っていたギルバは軽く舌打ちをする。
「チッ、申し訳ありません、バレました」
「ま、まさか俺のために?」
「ええまあ、そんなに彼女達の胸に囲まれたいのであるならと……」
「急に兵藤が憑依したみたいだったぜマジ……」
「二人にバレてしまえば元も子もありませんよ。
あぁ、申し訳ありません! 私と兵藤様が似てるとよく言われるので、ちょっと物真似をしてみようかななんて思ったものですので……!」
「あ……い、いえ、やっぱり似てますね……イッセーと」
困惑した声のリアスに謝るギルバ。
しかしその後直ぐにセラフォルーと何故かグレイフィアから声が掛かる。
「なぁにいーちゃん? イッセー君を出汁にそんなに混浴したかったの?」
「アナタらしくもない。少し狡いんじゃないかしら?」
「わ、グレイフィア様がラフな口調だ……」
「おい、不穏な気配がするぞ向こう側から」
と、不安になるイッセー達を尻目にギルバは完全に小馬鹿にするかのように鼻をならす。
「へっ、セラ達はともかくとして、グレイフィア……別に心配せずともオメーみてーなオバハンに興味ねーから安心しろや?」
「おばっ!? な、なんて事を!?」
「煽り返すのかよ……」
グレイフィアに対してハッキリとおばはん呼ばわりしたギルバとの距離感の近さに驚くのと同時に、言ってからグレイフィアの反応が無くて寒気がしてならないイッセー達。
「出たら覚えてらっしゃいよ……」
「秒で忘れてやんよ? この崩れかけボディラインのメシマズ女めが」
なのにギルバは心底楽しいとばかりに更に煽ってみせた。
ケタケタと、きっとこれが彼の素だと云わんばかりに。
「はー面白かった。
普段清ました顔してますがね、昔信じられないくらい料理下手だったんですよ彼女は。
旦那さんが死にかけたくらいにね」
「へ、へぇ?」
「お前、マジで大丈夫かよ?」
「余裕ですね。刹那で返り討ちですよ」
『………。俺に技術を仕込んだグレイフィアならやばかったけど』と、心の中で思いながら、かつてサーゼクスと一緒になって一切頭の上がらなかった姉代わりのメイド悪魔を懐かしむギルバなのだった。
「…………………。あ、ああいう事も言うのねギルバ様って。あのグレイフィア……? きっとあの方なりのご冗談だし……ね?」
「く、崩れかけたボディラインのメシマズ女って……くふふっ!」
「笑ってはいけませんよセラフォルー様。
はぁ、まったくあの子ったら」
「気にしてませんわ。
昔は事実でしたし――ただ、別にボディラインは崩れてません」
「そっちは冗談だと思うよ? ……多分」
この世界のグレイフィアちゃんにちょっと厳しい所があるからなぁ……と内心思いながら、結構真に受けて自分の身体を確認してるグレイフィアをフォローするセラフォルーとシャルロット。
反抗期が抜けずに、素直になりきれなかったかつてのグレイフィアに対するギルバなりの思いがあっての――まあ、彼なりの親愛表現だと思いたい。
「ギルバさんとグレイフィア様ってどんな関係なんですか……?」
「使用人としての技術をシャルロットと共に教えた仲……でしょうか? 要するに腐れ縁です」
「よくもまあサーゼクスの嫁にあんな事言えるよな……」
「そのサーゼクスと一時期夫婦仲が冷めて泣きついてきたのを助けてやったんですから、感謝して欲しいくらいですね」
「……それ聞いたぞ。
サーゼクスが拉致られて、パンツ一丁で逆さ吊りにされたって奴」
「今すぐ全裸写真を冥界中にばら蒔かれるか、魔王の称号を捨てる覚悟で嫁と子供のために時間を作るか選ばせただけです。俺達は悪くない」
「うわぁ……部長のお兄さんにそんな過去が……」
とはいえ、 余裕ぶっこいてるが、この世界のグレイフィアに対しても若干弱かったりするのだが。
補足
実はあの一件以降、ソーたんが気になってしゃーなかったりするイッセーくん。
まあ、あんな事されたら仕方ないのだけど……。
その2
それをギルバに悟られたら怒られると思って必死に隠したおかげでバレはしてない。
匙くんにはバレてるからアレやけども。
その3
向上心と対抗心を刺激するためにメイドさんへの煽りは忘れない。
ただ、前世時代のグレイフィア様が聞いたらお仕置き確定なのは間違いない。
その4
選ぶという事が本当に嫌なので誰も選ばない。
それが今日までゴールしてない理由。
……いや、全員貰えば解決やん? って思うかもだけど、そこで変な真面目さが出てしまってるらしい。
解決方法は追い込むしかないのだ。