色々なIF集   作:超人類DX

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マジもんの冗談話なんてスルーOK

マジもんの嘘なんで突き抜けてみたよん


※嘘です! 全部嘘だ!

 記憶がある。

 もうひとつの記憶がある。

 

 龍と生きた記憶。

 

 多分分類的には友達だと思う男二人に、ロリコンとバカにされて必死に否定してきた記憶。

 

 そして悪魔とは距離を置いた記憶……。

 

 嫌には思わないその記憶を共有する龍は今も居る。

 

 きっと俺はその現実にホッとしている―――のかもしれない。

 

 

 

 

 

 

  とある男の記憶……。

 その記憶は過去の自分であって今の自分ではない。

 

 けれどその記憶を思い出す度に、楽しくて、暖かくて、幸福に包まれるから嫌いではなかった。

 

 でもこの記憶を誰かに話した事はない。

 というか、話した所で信じてもらえる訳もないし、電波扱いされるのが関の山。

 

 だから()は時が来るのを待った。

 

 記憶と同じだけど、立場が微妙に違う体験をしながら私は待った。

 

 その記憶に多く現れる二人の男――親友と呼べた二人との邂逅を。

 

 

 

 でも違った。

 今の私は私ではない。

 そして記憶の私が持っていた様な力は全て双子の兄――つまり過去の記憶の私が持ち、私は存在しないはずの誰かでしかない。

 

 力のない者。会える資格がない者。受け入れてもらえる資格を持たぬ者。

 

 弱くて、みっともなくて、自分で行動する事もできない女。

 それが今の私……。

 

 

 そんな私を彼等は見つけてくれるのか? 恐らく無理だろう。

 だって力がないから。気配も違うから。見た目も、性別も、背丈も顔も――全てが違うから。

 

 きっと私は双子の兄に守られるだけの弱い者として死んでいくのだろう。

 

 肩を並べ、神にすら笑いながら喧嘩を売りに行った楽しい時間は所詮記憶の中の幻想。

 

 兄のオマケ。

 兄の行動を抑制する足枷。

 

 それがかつて俺であり、私というちっぽけな存在の今なのだ。

 

 

 友の一人が記憶の彼とは違い、兄の宿敵であったことを知った時の私は――恐らく絶望もせず諦めの気持ちだった。

 しかも悪魔の眷属になっていたし、彼がしょっちゅうロリコンと呼ばれた理由である龍神すら姿からなにから違っていた。

 

 だからもう会えるとは思わなくなっていた。

 

 いや、仮に会えた所で会わす顔が無かった。

 

 

 力も、姿も変わってしまった私を受け入れてくれないかもしれない恐怖があるから。

 

 そもそもその記憶を思い出したのは、私が私としての人格を完全に形成した後の事だったから……。

 

 

 俺の記憶をただ持っているだけの私なんて……あの二人にとって紛い物でしかない。

 

 

 しかし俺であり、今は私の兄である彼が組織へと渡った時、私は恐らく劇的な再会をしたのかもしれない。

 

 

「………………。こんな時、互いにどんな顔をすれば良いのかよくわからないと思うんだけど、キミはどう思う?」

 

「………………。うん、多分キミと同じでシュールな気持ちがそのまま顔に出ちゃうと思ってる」

 

 

 親友の一人。

 うっかり口を滑らせてはよくもう一人の親友にボコボコにされていた男――――だった者。

 

 奇しくも私と同じ状況に置かれていたらしい()()は苦笑いしながら私をあっさりと見抜いてくれた。

 

 

「あいつが今の私達を見たらなんて言うかな?」

 

「腹を抱えて大笑いに一票。

でも絶対に見捨てる事はしないに十票」

 

「うん……そうだと思いたいね。

でもさ、この世界の彼はこの世界の俺――あー、つまり私の兄になってる彼の宿敵にて赤龍帝。しかも悪魔のリアス・グレモリーの眷属なんだよね」

 

「らしいね。

おまけにオーフィスはオッサンだし、なーんか変だし……この世界の俺――えっと、つまり私の兄は英雄を拗らせてるヤバイ奴だし……」

 

「……。居ないのかもね、もしかしたら」

 

 

 組織に兄と共に身を寄せてから、暇さえあればお互いの派閥同士の妙ないがみ合いの目を盗んで会って話をすることになった親友と共に、私はため息をこぼす。

 

 探そうにも非力な現在では土台無理な話。

 親友も神器と力を無くした非力な少女でその力は兄が持っている。

 

 つまり今の私達は自分で道を切り開く事すら儘ならない非力な女でしかない。

 

 

「思い出したのって何時? 私は堕天使に育てられてからしばらくしてからなんだけど」

 

「両親が金に殺されたと知った後だったかな。

お陰で記憶があっても、女としての自我が完成しちゃってたから他人の記憶みたいでさ……」

 

「あーそれわかる。

なんというか、女としての自覚があるせいでいまいち男だったという感覚が抜けないんだよね?」

 

 

 アイツはそんな私達がそれであることを知ったとしても、笑いはするけど見捨てることはしない…………と、思いたい。

 いや、これは単なる私達の一方的な希望でしかないから、もしかしたら受け入れてくれないかもしれない。

 

 けど、それでも私達の共通の思いはひとつなのだ。

 

 

 人でありながら高みへと到達し、くだらない理由で喧嘩をしては笑い合っていた頃に戻れるものなら戻りたいんだと。

 

 だから――

 

 

「赤龍帝の事を自分なりに調べる上で、この世界の悪魔達の事も自然と知ったのだけど、どうやら記憶には存在しない悪魔がいるらしいんだよ」

 

「? 名前は?」

 

「ギルバ。セラフォルー・レヴィアタンの将軍らしいんだけど、どんな容姿かまではわからない。

でも、怪しいと思わない?」

 

 

 一度捨てかけた希望を今度は最後まで捨てないでみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 半分の記憶に根付くのはオーフィスだけではない。

 年相応にバカをやりあった二人の友達の姿が彼には見えた。

 

 しかるに、この世界の彼等は記憶の彼等とは違う。

 

 

「貴方がギルバか。

アンタを倒せば最強へとより近づける……その為に三大勢力の敵となれる禍の団に渡ったんだ。手合わせ願おうか?」

 

「アンタを倒せば俺は間違いなく英雄だ。

悪魔や神を倒すのは何時だって人である事を証明できる……!」

 

「……………………」

 

 

 その事に思うことはあれど、イッセーの名を捨てる事になったギルバはこの二人はきっとこの世界の自分であるイッセーが強くなれる駒になると踏んで丁重にもてなした。

 

 徹底的な敗北という名のもてなしを……。

 

 

「ヴァーリと曹操は我とイッセーの知る二人とは違う。だから言う必要は無いと思った」

 

「それで良いさオーフィス。

だったら精々この世界の俺が強くなる為のパッチになってもらうだけだからな」

 

 

 この世界の自分が利用されぬ程の圧倒的な領域に進化できるようにとコソコソするギルバには、この世界の彼等は強化パッチとしてしか見なかった。

 

 だが彼は後に知る。

 この世界の彼等に、居なかった筈の妹が居た事に。

 

 それはこの世界の自分が彼等と衝突して着実に強さを重ねていった過程で、知った事だった。

 

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

 

 当初思った事はひとつ……。

 

 

「マジかよ?」

 

 

 その言葉しかなかった。

 だってそうだろう。片方の記憶にオーフィス共々強く根付いていた親友二人が力を持たぬただの少女になってしまっていたのだから。

 しかも思い出したのが女性としての自我が完全に確立された後で、ほぼ記憶を持ってるだけの少女だというのだから。

 

 

「プフッ! ブワッハハハハハ!! ひーひっひひひひ!!! 腹いてぇ! 今世紀最強のギャグかってんだ! あひゃひゃひゃひゃ!!」

 

「「……」」

 

 

 だからギルバは久しぶりにアホ顔になって大笑いした。

 それはもう、清々しいまでに大笑いしてやった。

 

 

「ひーひー……!」

 

「ある程度予想はしてたけど、そこまで笑わなくても……」

 

「そんなに可笑しい?」

 

「や、やめろバカ! お、女口調の中身が野郎だって考えるだけでっ――ヒャハハハハ!!」

 

「「………」」

 

 

 涙まで流して笑い転げるギルバは、セラフォルーやシャルロットにしてみれば激レアものだと思う。

 しかし半分の記憶の人格と執事として生きた人格の混同した存在である今の彼はどちらも素なのだ。

 

 

「力を無くしてるのはわかったよ。

今後はオーフィスと一緒に居た方が良いな。

あぁ、わかってると思うが、組織の長のおっさんの姿のオーフィスは単なる分身体だ。本体はお前達もよく知ってる姿だよ」

 

「やっぱり。

というか、私達としては悪魔の眷属をやってるイッセーに違和感しかないんだけど?」

 

「半分はガキの頃からセラフォルー達に世話になって生きてきた記憶もあるからな」

 

「……へぇ? 私達の知らないイッセーを彼女達は知ってるわけか……」

 

 

 でも彼は当たり前の様に受け入れた。

 力とかどうとかではなく、自分を真に知るものであるなら無条件で、それがどんな形になろうとも受け入れるのが今の彼なのだ。

 

 

「で、お前達の事で最近兄貴二人からめっちゃ恨まれてる訳だが、とんだシスコン共だなありゃあ」

 

「ロリコンよりマシだと思――あいたっ!?」

 

「その空気を読まなさは変わらねーなジンガ?」

 

「でも事実オーフィスは今だって幼女みたいな――いたたたた!?!?」

 

「どさくさ紛れに言うお前もだヴァーリ――あぁ、二人とも今は俺みたいに名前が違うんだったな?」

 

 

 やり取りも、ふざけ合いも変わらないまま。

 

 

「ふーん、オーフィスちゃん側の記憶の子達かぁ」

 

「初めまして、ええっと、ヴェネラナ・グレモリーだったシャルロットなのですが、ヴェネラナの事はご存じでしょうか?」

 

「えーっと、あまり……」

 

「私達の知るイッセーは基本的に悪魔とはそれほど近しい関係ではありませんでしたが。

あ、別に敵対してはいませんけど」

 

 

 異なる世界の記憶を持つ者同士が交わる時、きっとなにかが始まるのかもしれない。

 

 

「あのー……何故ギルバさんがヴァーリと曹操の妹さん達と?」

 

「あー……ちょっと色々とありましてね」

 

「ちょ、やめて!」

 

「頭がパーンってなりそうだからっ!!」

 

「あ、あのー……二人をそんな逆さ吊りに持ち上げてるせいで、ぱ、パンツが……」

 

「は? あぁ、こんな小娘のものなんて見たってなんにもならんでしょう?」

 

「小娘じゃない!」

 

「見られて羞恥を感じるくらいはある!!」

 

 

 ヴァーリだった少女

 現在名・???

 

 能力・無し

 身体能力・シスコン化してる白龍皇のせいでほぼ鍛え直せなかった為ほぼ無力。

 

容姿イメージ・ゼロ(ゼロから始める魔法の書)

 

 

 女として生まれ、自我が完全に女寄りになった所で過去の記憶――つまり違う世界の兄の記憶を思い出したは良いが、女としての自我が形成されきった後の為に、どうも他人目線になってしまう。

 

しかし、親友二人の事はなによりも大切らしい。

 

 

 曹操(ジンガ)だった少女

 現在名・???

 

 

能力・無し

身体能力・同じくシスコン化していた英雄子孫のせいで……以下同文。

 

容姿イメージ・マドカ(インフィニット・ストラトス)

 

 女として生まれ以下同文。

 

 

 

 ギルバ

 

 妹を拐ったと勘違いされてこの世界の兄貴二人に殺意度MAXを向けられている。

 

 

セラフォルー

 ギルバの片方の記憶の親友二人が女の子になってるので結構親しくできてる模様。

 

 

シャルロット

 そらもう娘を見てる気分。

 

 

オーフィス

 我より胸がある……。

 

 

 

 

ほんとに嘘です




補足

まあ、マジに嘘なんで特に言及が……。


強いて言うならこの世界のお二人に匙くんばりに恨まれまくるという損な立場の彼。


その2
この二人の名前は決めてません。

だって突貫話だし、マジに考えてもないので。

ただ、容姿イメージはそんな感じってだけです。


その3
昔と大体おんなじふざけ合いをするもんだから、基本的に端からみたらギルバがセクハラやらかしてる構図に。

具体的にはプロレス技かけてしまったり、足掴んで逆さ吊りにしてパンツ丸出しにさせたり……。


 尻ひっぱたいて泣かせたり……。

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