ベラルートがすらすらと書けてまう。
父の様に強くなりたい。
大切な者達を守りたい。
近い様で遠いその夢が青年を何時終わるかも解らぬ長い旅を続けさせる原動力となった。
そして現在。
青年は幼き頃に出会い、そして別れた後も夢見たエルフの少女との再会と想いの自覚により新たな夢と信念を持った。
父の様に強くなり、大好きな彼女を――例え種族の違いがあろうとも関係なく守りたい。
ずっともっとこの先も共に在りたい……。
未だ会えぬ母に自分の姿を見て貰いたい……!
父が去り、父が残した剣を受け継いだ魔物と心を通わせる事が出来る青年は守る為にその剣の腕を磨いていくのだ。
………ちょっと想定外な事が連発して軽くメンタルがグラグラになっててもそこは変わらないのだ。
ルドマンからの善意によって船を貸して貰ってしまったトンヌラは、船でしか行けない滝の洞窟にて水のリングを手に入れるという理由で、今現在その滝の洞窟に続く海路の水門を管理する村へと向かっていた。
「何はともあれ水のリングをルドマンさんに渡せば天空の盾が手に入るチャンスなのかもしれないし、ここはやらないといけないね」
「そうよ、その調子よトンヌラ!
やっぱりトンヌラは元気でないと」
「へへっ……!」
見た目は少女のエルフに煽てられて少し高揚したトンヌラは、船上にて邪魔にならない程度にパパスの剣を振り回していた。
波に揺れる船の上は多少足場に不安があるという事もあってそれなりに体幹を鍛えるに役立つという感じでやっているみたいだ。
そうこうしている内に大海へと続く航路を塞ぐ巨大な水門の前まで船を進め、その近くにある山奥の村にて水門を開けて貰う為に一旦下船し、少し山道を歩く。
その途中、数回程モンスターと出くわしたが、良いとこ見せたいトンヌラが無駄に張り切ったせいか、割りと無双状態で蹴散らしたり、当時ギラしか使えなかったベラが、ベギラマの呪文を唱えて一掃したりと中々テンポの良いコンビネーションを発揮しつつ山奥の村へと到着した。
山奥の村と呼ばれるだけあって、長閑な田舎集落で、一瞬カボチ村でのちょっとした苦い思い出が脳裡を過ったが、この村の住人達は魔物を引き連れて歩いても特に怯えたりせず、寧ろ外から人が来たと微妙に歓迎してくれた。
「温泉かぁ……」
「あの時の妖精の国は春が来なくて、氷の館に入った時はお風呂が恋しかったなぁ」
「ねぇねぇベラ? どうやら混浴みたいだから一緒に……」
「今はやることがあるからまた後でね?」
「…………はい」
村には天然の温泉があると村人に教えられ、折角だからと出したトンヌラの提案をやんわりと断るベラ。
どうもベラに対してトンヌラは精神的に幼くなるらしい。
明らかにしょんぼりするトンヌラをゲレゲレ、ピエール、はぐりんは微妙な眼差しを送る。
「ベラと温泉……」
「あのねトンヌラ、私一応女の子なんだからさ……」
「変な事はしないって誓えるよ……!」
「それは解ってるつもりだけど、今は水のリングでしょう? それが終わったら一緒に入ってあげるから……」
「! 頑張るよ僕!」
露骨にしょんぼりしたせいで、通り道の脇にあったお墓にお祈りしているとある者に気付かないまま、ベラにそう励まされてテンションを元に戻したトンヌラ一行は、村人に教えられ、水門の管理を現在任されてる者住む家へと向かう。
「あら、他の家と比べるとこのお家は少し大きいわね」
「なんでだろうね? まあ良いや、とにかく行ってみよう」
村の中では一番大きいログハウス風の家にベラがそんな感想を呟く中、トンヌラは扉を叩くと、中から『開いてますからどうぞ』という声が聞こえた。
「えーっと、お邪魔しまーす……」
声に従う形で中へと入る。
しかし誰も出て来なく、暫く立ち尽くしていると奥の部屋から咳き込む様な声が聞こえた。
ちょっと心配になったトンヌラ達はその咳き込む声の聞こえる部屋に入ると……。
「ごほんごほん! 出迎える事ができずに申し訳ない……! 今娘が出払っているので、少しお待ち頂ければ……」
「ダ、ダンカン……さん……?」
そこには床に伏せていた初老の男性が居た。
咳き込みながら詫びの言葉を言う姿は記憶の時も大分老け込んでいたが、それでもトンヌラの脳裡にはあの頃の記憶が鮮明に蘇り、名も自然と口から出た。
「? はて、どこかで会いましたかな?」
どうやら男性は自分の事を覚えてないらしい。
無理もない、あの時はただの子供だったのだから。
ゲレゲレ以外の魔物達やベラが首を傾げる中、トンヌラは自分が誰なのかをダンカンという名の男性に打ち明けた。
「僕ですダンカンさん、トンヌラです……! パパスの息子のっ……!」
「! パパス……トンヌラ……!?」
懐かしい名前は彼もちゃんと覚えていたらしく、床から飛び上がるかの如く起き上がったダンカンは、娘と同じ頃のまだ小さかった少年の今……立派になったその姿を見て感激に言葉を震わせた。
「ひゃー! 本当にあのトンヌラかい!? 生きていたんだな!?」
「はい……!」
「いやー、懐かしいなぁ。
あの頃はまだ小さくて、よくビアンカと遊んでたもんな?」
「あはは、そうですね……」
ビアンカ。
その名前に若干トンヌラの顔がひきつったのをベラは見逃さなかった。
「それでパパスは?」
「……………」
当然行方不明になっていたトンヌラが生きていたと知ればパパスの事も訊ねる。
だからトンヌラはこれまでにあったことを説明し、パパスはもう居ないという事をダンカンに言った。
「そうか……パパスはもう……。
お前も苦労したなトンヌラ……」
ダンカンにとっても、友がもうこの世に居ないのは悲しい事であり、そして父を失って苦労したトンヌラを精一杯労った。
トンヌラはその言葉だけでも救われた気がした。
「うちも母さんが亡くなってな。
病弱なわしがまだこうして生きているというのに、わからないものだよ……」
「そうだったんですか……。
そういえばビアンカは?」
「今母さんのお墓参りに行ってる筈だけど、此処に来る途中見なかったかい?」
「え、見ては無いと――」
思わぬ懐かしい再会を果たしたトンヌラはダンカンの言葉に首を横に振ったその時だった。
「ただいまー!」
玄関から聞こえる女性の声にダンカンが病弱なのが嘘みたいに嬉しそうな顔でトンヌラを連れていく。
「ビアンカの声だ。さぁ来なさい……!」
「あ……」
言われるがままに連れていかれたトンヌラは、あの頃と変わらぬ金髪――されど成長して確かに美人となった女性を前に立たされると、興奮した面持ちのダンカンが、どちら様? といった顔をしたビアンカに説明した。
「ビアンカ! トンヌラだよ、お前の友達のトンヌラが生きていたんだよ!」
「えっ!? と、トンヌラ? ほ、本当にあのトンヌラなの?」
「う、うん……久し振りだねビアンカ」
トンヌラと教えられ、信じられないように目を見開くビアンカにトンヌラは辿々しく挨拶をすると、ビアンカはとても嬉しそうに目尻に涙を浮かべた。
「サンタローズの村が滅ぼされてトンヌラも行方不明になったと聞いたけど、トンヌラは絶対に生きているって信じていたわ! だってあの時、また一緒に冒険しようって約束したもの!」
「そ、そうだね……」
先程から妙にテンパった様子のトンヌラは、ビアンカの微笑みを前にチラチラとベラの様子を伺うと、彼女はちょっと微笑みながら自分を見ていた。
(ち、違うんだよベラ! そういう事じゃないからね!? ビアンカとは友達であって別にそんな感じでは無いから!)
どうやらベラに誤解されてるとでも思っていたらしく、だからといってこの場で言えないトンヌラは必死になって心の中でベラに訴えていた。
そしてそれに気付いたのか、ビアンカもベラの存在に気付く。
「えーっと、ゲレゲレちゃんと魔物さん達の傍にいるその子は?」
「あ、えっと、この人はベラって言って――」
「初めましてビアンカさん、私はベラって言うの。
トンヌラの旅に同行させて貰ってるわ、よろしくね?」
「そうなの? よろしくねベラさん!」
本当の所はビアンカよりも年上なベラだが、それを言えば少しややこしくなるので、言わずにビアンカと握手をする。
種族こそ違えど同性な為か、お互いの性格もあって直ぐに仲良くなれそうな雰囲気だ。
「それにしても、トンヌラと別れてから10年以上かぁ。
色々と積もる話も聞きたいし、ゆっくりしていってね?」
「いや、ここに来たのは理由があって、ビアンカやダンカンさんと再会できたのは偶然なんだ。
滝の洞窟に向かう為に水門を開けて欲しくて……」
「? 滝の洞窟に? 一体何故かしら?」
「それは――」
「あー、そこは私が説明するわビアンカさん」
トンヌラにとってはチャンスでもあり、微妙に面倒な状況を説明させると何か口を滑らせるかもと判断したベラが、ビアンカに説明する。
「天空の盾を手に入れる為に水のリングを?」
「そ、そうなんだ! 今旅をしているのは父が最期に教えてくれた母を探す為で、それには天空の武具が必要だって……」
その持ち主の娘さんの婿候補にさせられかけてる事だけは話さず――というかトンヌラ本人は最悪水のリングを手に入れてルドマンに渡して、その結果骨折り損になってでも今の軽く厄介な状況から抜け出したいというのが本音だったりな訳で……。
一晩世話になる夕食の席で思い出話に花を咲かせながら、トンヌラはただただ普通に仲良くなりだしてるベラとビアンカの様子を見ているのだった。
「へぇ、私とお別れした後に出会ってベラさんもトンヌラと冒険を……?
アレ? でもベラさんって失礼だけどおいくつ?」
「えーっと、少なくともトンヌラよりは年上なのよ実は。
この耳を見て貰えばわかる通り、私はエルフ族で……」
「エルフ族……?」
「そう。あまり大きな声では言えない事だけど、トンヌラのお友だちなら信じられるかなと思って……」
「そう、ありがとう、そう言って貰えると嬉しいわベラさん!」
「がるる……」
「何をハラハラしてるかだって? いや、僕にも解らないんだけど、何故か落ち着かないんだよゲレゲレ……」
結構会話に盛り上がる二人を見てトンヌラはこのまま平穏無事に今の厄介事が終わります様に……と意味も自分でわからないまま願うのだった。
約10年振りの、友達との思わぬ再会を果たしたビアンカは、あの小さかったトンヌラが立派な青年になった事にただただ驚いたのもあったが、精巧な顔つきをした姿にはこの村の男性達には無い魅力を感じた。
だから急いでいて水門を開けて欲しいと頼んできたトンヌラを少しでも引き留めようと一晩泊まらせて色々とお話をしたのだが、ビアンカはなんとなく察した。
「それでね? 氷の館という場所でベラが足を滑らせて……」
「も、もう! そんな事をビアンカさんに教えないでよトンヌラ!」
トンヌラはきっとベラが好きなのだろうと。
それも友人としてでは無く、一人の種族を越えた愛情を……。
(でもベラさんはトンヌラからの気持ちを受け止めきれていない。
それはきっと自分がエルフ族だからって遠慮してしまっているからだわ)
その推察は正解であり、勘の良いビアンカは胸に巣食う寂しさみたいな気持ちを抱いて理解はしながらも、トンヌラの恋心を応援すべきか迷った。
何故なら弟分のような存在だったトンヌラが今とても素敵な男性に見えてしまうから。
(嫌だわ私ったら……。でも……)
美しく成長したビアンカはこれまでも決して多くは無い男性達からアプローチをされてきた。
しかしその全てを断ったのは、幼少の頃の冒険の思い出が強く残り続けたから。
だからこそ再会を果たしてしまった今、ビアンカは自分と同等の思い出をトンヌラと共有できるベラが羨ましかったし、種族関係なしに女性として悔しかった。
「えー!? ベラと一緒に寝たいのに……」
「あのねトンヌラ、ベラさんだって女性なのよ?」
「勿論知ってるさ。でも僕は……」
「だーめ、今日は私と女の子同士のお話をするからトンヌラは大人しく寝てなさい!」
「ぐぬぬ……!」
それはきっと嫉妬なのかもしれない。
けれど決してベラが憎いという訳ではなく、寧ろ馬が合うくらいだ。
ベラと寝ると駄々をこねるトンヌラを抑え込んで、一緒のお部屋で眠る事にしたビアンカは、ベッドに横になりなってベラとお話をしていると、不意に彼女が訊ねてきた。
「ねぇビアンカさん、アナタはトンヌラの事をどう思ってる?」
「え……?」
突然自分が心に抱えていた気持ちを見透かされた様な質問に、ビアンカは少し面を食らってしまった。
「トンヌラは弟みたいなものだって思うけど……どうしたの?」
「私も同じ感覚をトンヌラに持ってたからちょっとね……。
でもビアンカさんと違って私の姿はこのまま変わらない……」
長寿であるエルフ族のベラはぽつりと言う。
馬が合うせいか、その言葉だけでビアンカは彼女が何を言いたいのかを察した。
「だからトンヌラの気持ちを受け止められない?」
「…………うん。トンヌラは普通の人と幸せになるべきだと思うから」
彼女なりに悩んでいるのがよく伝わる。
ビアンカも故に聞いてしまう。
「でもトンヌラは間違いなくベラさんが大好きよ? 種族の違いだって些細なものだと思うわ」
我ながら損な事をしてるなぁと心の中で苦笑いしてしまうビアンカ。
もしベラが居なかったらきっともっと急激にトンヌラの事を男性として意識していたのだろうが、どうも二人の事を見ているとそれが薄れていく。
「……。ごめんなさい、変な事を聞いて。
少し風に当たってくる」
ビアンカの言葉を受けたベラがそう言ってベッドから降りて寝室を出る。
「………。はぁ、良いなぁ」
二人の関係が羨ましい。
一人残ったビアンカは天井を見ながらポツリと呟くのだった。
「はぁ……」
トンヌラにすがり付かれてから、少しだけ向き合う覚悟をしたベラだが、ビアンカやフローラ等といって普通の人間の方が間違いなくトンヌラと釣り合うと考えてしまうだけに、まだ完全な覚悟には至らなかった。
思わずビアンカに打ち明けてしまい、頭を冷やす為に外へと出て西側にあった小さな高台まで歩くベラ。
「あれ?」
色々と考えてしまう頭を一旦冷まそうと思っていたベラだが、ふと高台に先客が居たらしく目を凝らすと、そこには剣の修行をしていたトンヌラの姿があった。
「ふん! せいっ!」
亡き父の形見の剣を少しでも早く使いこなそうと剣の修行に打ち込むトンヌラはまだベラが居ることに気付いていない。
「やっぱり立派になったねトンヌラ……。ちょっと甘えん坊だけど」
剣を振ってる姿は確かにとても凛々しいとベラも思った。
亡き父に少しでも近づこうとする姿勢もよく知ってるからこそ余計に。
「……! ベラかい?」
……。まあ、変なセンサーが取り付けられたせいか、ベラの気配を鋭敏に感じとって犬みたいに反応するのはちょっと間抜けに見えたが。
「こんな遅くまで修行してたんだ?」
「うん、早く父さんみたいに強くなりたいし、何よりベラをちゃんと守れる様になりたいから」
剣を鞘にしまうトンヌラがその場に腰を下ろし、隣に来てほしいという目をするので、ベラも腰を下ろす。
「見てよベラ、星がきれいだ」
「うん、よく見えるわ」
既に夜も遅く、村の明かりは消えていて星空がとても綺麗に見える。
旅をしてきたトンヌラにしてみれば見慣れたものだが、ベラが傍に居るせいか余計に綺麗に見えた。
「ねぇトンヌラ、ビアンカさんと再会できたけど……」
「そうだね、とても綺麗だったよ。
でもねベラ……僕はキミが何よりも綺麗に見えるんだよ」
メンタルが若干弱い癖に、ベラの事となると頑なトンヌラの発言にベラは嬉しいような複雑な気持ちだった。
「ベラ……」
「あ、ちょっと……! もう……」
そして妙に積極的になる。
待ってましたとばかりにベラを抱き寄せるトンヌラは大切な宝物を扱うかの様に優しかった。
「しつこいと思うかもしれないけど、僕はベラが一番大好きだ。
ビアンカは大切な友達だけど、僕にとってはお姉さんみたいなものだから……。
でもベラは違う……お姉さんみたいに感じるかもしれないけど、それ以上にベラそのものが大好きなんだ……」
「あぅ……流石に今のは恥ずかしいわよトンヌラ」
「ベラが僕を受け入れてくれるまでずっと言うつもりだよ? あ、受け入れてくれた後でも言うつもりだけどね?」
そう言ってベラの身体に顔を埋めるトンヌラ。
「優しくて暖かくて、安心する……。愛してるよベラ……」
「…………。トンヌラ、私ビアンカさんと違って胸なんてないのにそんなグリグリしても面白くないと思うよ?」
「ベラの匂いも好きなんだ。
べつに胸の大きさなんて関係ない」
子供の様にベラに甘えるトンヌラは暫く離してくれそうもない。
「はぁ、大きくなったのに子供みたいに……しょうがないわねトンヌラは?」
仕方ないのでベラはひとつため息を吐きながらもトンヌラに最早慣れてきたかの様に、よしよしと抱き締めながら背中を撫でたりターバンを外したその頭を撫でる。
「そろそろ戻りましょう?」
「もうちょっと、もうちょっとだけ……!」
「もうちょっとが長いのよトンヌラは――って、ちょ、ちょっと……! そ、そんな所に……! は、恥ずかしいわ……!」
「ベラ……ベラ……!」
「え、エッチな事はまだダメよ!」
ぶれないトンヌラと、まだ迷うベラ。
そんな二人を見守るかの様に、空の星達は輝きを増すのであった。
「も、もう! あんまり酷いと禁止にするからねっ!」
「ご、ごめんベラ。
だって小さいって言うわりには柔らかかったから……」
「だからって……! はぁ……トンヌラも大人になったってある意味実感しちゃったわ……」
終わり
補足
ビアンカさんの良い女っぷりよ……。
関係ないけど、いたストでフローラさんに変なキャラ設定つけたのは絶許
デボラさんの実は良妻良母っぷりはたまらん。
だからゲームにベラルート無いのはバグだと思う。
その2
基本的にこの話の目的は、早いとこイチャコラさせたい!(迫真)
その3
これがもし憑依物で中身がアイツだったら、普通に生きてるパパスさんに苦笑いされながらもポワン様を毎回口説いては、なる前から嫁さん候補から脱落してしまった三人に白い目で見られ、本人はその三人を鼻で笑って
『へ、なんだかんだ言って全員行き遅れかけてるなァ!?』
とか煽るせいで………みたいな。