色々なIF集   作:超人類DX

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続き。

パパス強すぎワロス


お助け隊

 魔界に生息する魔物達は、人界で生きる魔物達とはその強さも狂暴性も別領域な程に高いものだ。

 

 だからこそ魔物同士の縄張り争いも絶えなかったのだが、彼等はより強い存在を前にすれば従うという本能もちゃんと持っており、魔界の王とその魔界の王が一目置いて決して手出しはしない地獄の帝王に逆らう等という事もしない。

 

 だが彼等は余所者に対する攻撃性は激しく、ましてや人なんぞの姿を見れば、それは極上のエサを前にした狩人となる。

 

 

 だから――

 

 

『Boost!』

 

「うっしゃあ!!」

 

 

 ドライグのバイキルト(改)

 リュカの攻撃力が3倍

 リュカの攻撃。

 グレイトドラゴンに2280のダメージ!

 

 

「ぬぅん!!!!」

 

 

 パパスの攻撃。

 キラーマシンに420のダメージ!

 パパスの攻撃。

 会心の一撃。ヘルバトラーに580のダメージ!

 パパスの攻撃。

 会心の一撃。ギガンテスに720のダメージ!

 

 

 あんな人間、自分達は知らないし。多分人間じゃない。

 

 

「流石に魔界だけあって、魔物の強さも段違いだなリュカよ?」

 

「おう。こりゃ遊んでられないぜ」

 

「……。いや、多分二人は大丈夫だと思うけど」

 

「パパスおじ様の一撃で、機械みたいな魔物がバラバラに……」

 

「魔王になれますわ最早……」

 

 

 人じゃない。あれは魔王だ。

 

 

 

 

 

 

 炎・水・命。

 三つのリングを偶発的に手に入れられたパパスとリュカ父子は、海の神殿の最奥にあったほこらを通って魔界へと乗り込んでいた。

 途中、鍵の掛かった扉が阻んで、その鍵は持ってなかったのだが、パパスによってその扉は吹っ飛ばされた。

 

 

「なるほどな……。

父さん! 今加減して倒した魔物から聞いたけど、この先に集落があるらしいぜ!」

 

「集落? 魔界にか?」

 

「なんでも母さんの力で邪気が消え去って人になった元魔物達が作ったものらしい」

 

「なんと……! それが本当ならまずはそこへ行って一息つこうか」

 

 

 天空の武具は一応剣と盾だけ持ってきているが、肝心の勇者は存在しないし、なんなら武具に関しても揃ってすら居ない。

 しかしそれでもパパスとリュカは『レベルを上げて物理で殴る』を素で体得し、魔界内を強引に進んでいた。

 

 その二人には、デボラ、フローラ、ビアンカ、ボロンゴも着いてきていて、彼女達もまた、二人の父子の脳筋めいたパワーを常に見てきて追っかけてきたせいか、二人とまではいかないが、確実に魔界の魔物達と張り合っていた。

 

 

「お風呂とかあるのかしらその町には?」

 

「そこは期待しない方が良いと思うぜ? つか、無理して着いてこなくても良かったんだぜ三人は?」

 

「ここまで来たんだから、それは言いっこ無しよリュカ。

私達だってリュカのお義母さんを助けたいんだから」

 

「足手まといにはなりませんわ!」

 

「がう!」

 

 

 リュカ――いや、かつて兵藤一誠だったあの時から彼の精神に宿していた異常性の特性のせいか、この乙女達もボロンゴも何気に人の身としてはヤバイ領域にまで到達している自覚はないらしく、デボラとフローラのイオナズンはかつて失われた最大級呪文のビッグバンと謙遜ない破壊力を、そしてビアンカの放つメラゾーマに至っては別世界ならばメラガイアーと呼ばれるレベルへと到達しており、魔界の魔物達を割りと一網打尽にしていた。

 

 

「むっ、建物が見える。あそこが町だな」

 

 

 そんな快進撃を続けながら進むと、先程リュカが尋問した魔物の言っていた通り、集落を発見し中へと入る。

 そこには確かに魔界なのに人の姿をした者達が、外とは違ってかなり平和に暮らしており、更に話を聞いてみると、どうやらこの町に住む人になった者達は、マーサの力によるものらしい。

 

 

「俺の母さんスゲーな」

 

「うむ、魔物の邪気を取り払うのはリュカも同じだが、まさか人に出来てしまうとは……」

 

 

 途中、鍵が掛かって中に入れない武器屋と防具屋の看板のかかった建物を発見したが、装備は常に固定している二人には関係ない話だったので、ついてきてくれた三人娘とボロンゴの安全をより確実にする為に回復アイテムを大人買いしてから町を出る。

 

 

「住人の話によると、マーサはここから見えるあの山……エビルマウンテンにてミルドラースの為に祈りを強いられているらしい」

 

「が、それも今日にて終わり……だろ?」

 

「ああ、漸くここまで来た。

必ず母さんを助ける……行くぞ皆!」

 

 

 苦節十数年。

 今やっとパパスはマーサを助ける最終段階まで来た。

 強くなった息子、その息子に宿ってくれた龍帝。

 そしてちょっと息子のせいで心配になる三人の娘さん。

 ………息子が愛するエルフ。

 

 ハッピーエンドを迎える為には誰も欠けることは許されないし、命に代えてもやり遂げる。

 

 より強くなったパパスは子供達を先導し、エビルマウンテンへと乗り込んだ。

 

 山というよりは洞窟みたいなエビルマウンテン内を、より強力な魔物達と戦いながら進む。

 

 

「任せて!」

 

「私達も役に立つ!」

 

「リュカさんとパパスお義父様の為に!」

 

 

 フローラとデボラはイオナズン(ビッグバン)を唱えた。

 ビアンカはメラゾーマ(メラガイアー)を唱えた。

 

 モンスター全員に380のダメージ

 

 

「強くなったな、あの子達も……」

 

「普通に生きてりゃあ、今頃結婚もしてたのになぁ」

 

「がう……」

 

「は? 俺のせい? なんでだよ?」

 

「…………。母さんを連れて帰った後、ちゃんと話し合うだぞリュカ?」

 

「なんで?」

 

 

 リアルにデデーンしてる三人娘が何でここまで強くなったのかを察してるパパスは、息子のリュカがこの先心配になりながら更に進み、エビルマウンテンの山頂付近。

 

 

「! あ、あれはマーサ! マーサァ!!」

 

 

 遂にパパスはたどり着いた。

 祭壇の上で祈りを強要されていた妻へ。

 

 

「今マーサさまは我らが魔王ミルドラースさまのために祈りをささげているのだ。

邪魔する者は――」

 

「空気読めボケ!」

 

 

 リュカの左腕から光線が放たれる。

 ダークシャーマンに3000のダメージ。

 ダークシャーマンは消え去った。

 

 

 両手が蛇の魔物がパパスの前に立ちはだかろうとしたが、リュカが即座に手から光線を放って消し飛ばした。

 

 

「あ、アナタ……それにリュカ……!」

 

 

 これで今は誰も邪魔するものは居ない。

 パパスは驚きながら振り向いた、あの頃と変わらない妻のマーサの両手を握った。

 

 

「マーサ……よく無事で……!」

 

「アナタこそ……!」

 

 

 長い月日を経て再会した夫婦は互いを確かめ合う様にその場で包容した。

 

 

「うんうん」

 

『一先ずは安心だな』

 

 

 そんな父と母の姿を満足そうな顔で見守りながら頷くリュカ。

 

 

「リュカは行かなくて良いの? お母さんでしょう?」

 

「俺は後回しで良いさ。

今の時点でとても満たされた気分だしな」

 

 

 意外と気遣い上手のデボラが声をかけるも、リュカは本当に満足そうに笑って、今は二人だけの時間にしてやるんだと返す。

 寧ろ今二人の息子である自分がやるべき事は――

 

 

「ほっほっほ。いけませんねぇ? マーサ、あなたの役目は大魔王さまのためにトビラを開くことであって、再会に喜ぶ事ではありませんよ?」

 

「! ゲ、ゲマ……!」

 

「来たな……」

 

 

 邪魔者を全部消す事。

 

 かつて人間界でリュカによって右半身を消し飛ばされ、それでも尚生き残っていたゲマの出現に、パパスは即座にマーサを背に庇いながら剣を抜き、リュカは左腕にドライグを纏う。

 

 

「暫くぶりですねリュカさん。

あの時は散々アナタにしてやられましたが、本来の力を発揮できるこの魔界にて漸く借りが返せそうです」

 

「逆を言えば、ここで完全に息の根を止められるって訳だろう? 心配すんな顎割れ野郎――――――遊ばずに消してやる」

 

 

 魔界の障気を取り込んだせいなのか、人界よりも遥かに強い魔力を放つゲマに、リュカはゆっくりと歩き、やがてパパスとマーサの前へと躍り出る。

 

 

「父さんは母さんを、ボロンゴ、お前はデボラとフローラとビアンカを守れ。

…………コイツは俺が殺る」

 

「りゅ、リュカ……」

 

「初めまして……になるのかな母さん? 話したい事は色々あるけど、その前に邪魔な連中の大掃除からだ。

大丈夫、絶対に死なないから安心して父さんとイチャコラやっててくれ」

 

「い、いちゃこら?」

 

 

 赤ん坊から立派な青年へと成長した息子の言葉の一部がちょっと分からなくて首を傾げるマーサに、オホンとちょっと赤くなりながら咳払いするパパス。

 

 

「…………。大丈夫だよ父さん母さん。グランバニアの城の宝物庫の中にあった『エッチなしたぎ』でなにしてたとか、別に言い触らさないから」

 

 

 ニカッと無駄に爽やかに笑うリュカの発言にパパスが思い切り吹き出す。

 

 

「ぶっ!? ち、違うぞリュカ!? あれはだなっ!」

 

「え、エッチなしたぎ? ……あ、あぁ……そういえば新婚の頃は―――ぽっ」

 

「ふーん?」

 

「パパスおじ様にもそんな頃が……」

 

「なるほど……」

 

「ち、違う! わ、若気の至りというやつだ! に、似合ってたものだからつい……!」

 

 

 パパスの性癖みたいなものが三人娘達にも知られて慌てるが、横でマーサが顔を赤らめてるのであまり説得力が無い。

 やはりリュカはまちがいなくパパスの子だった。

 

 

「母さんの態度見たらわかるって! 結構母さんもノリノリだったんだろ?」

 

「ま、まぁ……否定はしません。

だって身に付けてみたら、パパスはその日獣みたいに……」

 

「や、やめてくれマーサ! 恥ずかしいんだぞ!」

 

「大丈夫よおじ様。

別に幻滅なんてしないわ」

 

「寧ろちょっと安心した感がありますし?」

 

「つまりその下着があったらリュカさんに――ぽっ」

 

「いやねーよ。ポワン様なら全力で押し倒すが」

 

 

 ところで、直前までシリアスな空気だったのに、パパスの話で完全に脱線してしまい、蚊帳の外へと押し込まれたゲマは、全然話を軌道修正せずに和気藹々としてる連中に頬をピクピクさせていた。

 

 

「こ、ここに来てまで私をバカにするのですね……」

 

 

 幼少期のリュカに半殺しにされてからの挫折。

 そして魔界というホームグラウンドにて本来の力とミルドラースからの施しで何倍ものパワーアップを果たしたというのに、まるで相手にもしないという嘗めきった態度。

 

 

 

「ゆ、許さん……!」

 

 

 最早取り繕う必要無し。

 ゲマはパワーアップした魔力を全身から禍々しく放出すると、リュカ達に向かって怒鳴り散らした。

 

 

「絶対に許さんぞ虫けら共! じわじわとなぶり殺しにしてくれるっっ!!! 一人たりとも逃がさんぞ覚悟しろっっ!!!!!」

 

 

 確実に殺す。

 天空の勇者でもない異質な力を持った人間は今この場で確実に殺す。

 そんな強い意思と激高と共に放たれた声と魔力がリュカ達へと突風の様にぶつかる。

 

 

「ふっ、やってみろよ? やれるもんならな……」

 

「くっくっく、さっき言った事をもう忘れたのか? 今の私は貴様を遥かに凌ぐのだぞ?」

 

「それは今から分かることだから、ごちゃごちゃ言ってねーで来いや? そうほざいてないと自信も持てねーのか? 虚弱野郎」

 

 

 だがリュカの態度は変わらない。

 他の者達は今までとは違うと察知して顔を強ばらせているのに、リュカだけが何時でも変わらない薄ら笑いを浮かべて挑発する。

 

 その顔を見た瞬間、ゲマは全身に纏った禍々しい魔力を総動員させた。

 

 

「いちいち癪に触るヤローだ!!!!」

 

 

 人界に居た時とは比べ物にならない程の速力と共にリュカへと突っ込み、拳を突き出すゲマ。

 確かに今のゲマの力は人界に居た頃とは比べ物にならない程にパワーアップをしている。

 

 

 

「へっ!」

 

「な、なにぃ!!?」

 

 

 しかしリュカは先へと進化できる人間。

 そして龍の帝王を宿した赤龍帝。

 

 彼もまたこの世界で生きる内に更なる進化を遂げているが故に、ゲマの拳を簡単に掴んで防いだ。

 

 

「ズアッ!!」

 

 

 受け止められた事に驚きながらも反対の拳を即座につきだすゲマ。

 だがそれも簡単に掴まれてしまい、リュカとゲマはその場に踏ん張りながら力を拮抗させる。

 

 

「おいおい、パワーアップがなんだって?」

 

「ぐぅぅっ……!」

 

 

 いや、違う。

 リュカは笑いながらゲマとの力比べに興じているが、ゲマは全身の力を総動員させて漸く拮抗させている。

 それはつまり……リュカにはまだ余力が残されているという事であり……。

 

 

『Boost!』

 

「そーら、一段階目だぜ」

 

「ぐぉぉっ!!!?」

 

 

 一度目の倍加によって即座に力関係は決まってしまい、両手をそのまま握り潰されたゲマは苦悶の表情を浮かべる暇も無く、そのまま腹部をリュカに蹴られ、吹き飛ばされた。

 

 

「はぁ! はぁ! はぁ! ば、バカな……ごふっ! 魔界の障気を取り込み、ミルドラース様から力を与えられた今の私でも貴様に勝てないのかっ!!

 

 

 魔界の障気によって潰された腕と腹部へのダメージは全快するが、力関係がまるで変わってないショックがゲマを襲う。

 

 

「ぐっ、ジャミ! ゴンズ!!」

 

 

 見透かす様な目で自分を見るリュカに歯を剥き出しにしながら激高したゲマは、苦し紛れに部下で生き残っていたジャミとゴンズを呼び出す。

 

 

「あの男を殺しなさい!!」

 

「え…」

 

「や、奴をですか……?」

 

 

 形振り構わない口調にジャミとゴンズは、散々これまで痛め付けられた相手であるリュカとパパスを見て既に引け腰だった。

 

 

「リュカよ。向こうが援軍を呼び出したのなら私も混ざって良いな?」

 

「勿論だぜ父さん」

 

 

 ビクビクしてるジャミとゴンズに剣を抜くパパス。

 

 

「ああ、二人ともあんなに強く……」

 

「いや、あの二人が特別だと思いますよお義母様……」

 

「どんどん強くなるし」

 

「パパスおじ様もなんだかんだ異常ですし……」

 

「はぁ……ところでアナタ方は?」

 

「私はデボラ、リュカにどーしてもと言われて仕方なーく結婚してあげようと思っててね……」

 

「同じくフローラです。

リュカさんが欲張りな方ですので、うふふ……」

 

「ナイスバディになったらお嫁にしてくれるって言ってましたので」

 

「……え」

 

 

 そして然り気無く事実捏造をする三人娘の言葉を真に受けてしまったマーサは、リュカがとんだ女ったらしだったと知って、軽くショックを受ける。

 

 

「しかもアイツはエルフ族のポワンって女にも唾付けようとしてるのよ?」

 

「え、エルフ族まで!? リュカがそんな子に……!?」

 

「話し合った結果、私達四人までだったから喧嘩しないでいられるから、それ以上はダメだしさっさと結婚式を挙げろってお義母様からも言ってくれませんか?」

 

「そうなれば平和に解決しますので是非……!」

 

「りゅ、リュカ……! あの子はなんてことを……!」

 

 

 息子の女ったらしっぷりが真面目にダメな方向に行ってると勘違いしてしまったマーサが、後でお説教してやる母の目に変わる。

 マーサを味方につけて外堀を埋める娘さん達は、軽くハイタッチをしてるのだが……。

 

 

「赤龍帝の贈り物」

 

「助かるドライグ! ぬぅんっ!」

 

 

 ドライグのバイキルト(改)

 パパスの攻撃力が3倍になった。

 パパスの攻撃。会心の一撃。ジャミに2800のダメージ

 パパスの攻撃。会心の一撃。ゴンズに3000のダメージ。

 

 

「今、確実に倒す!」

 

 

 パパスの剣が蒼く輝く!

 

 

「皆の力を私に貸してくれ!!」

 

 

 パパスはギガスラッシュ(ファイナルホープスラッシュ)を放った!

 

 

「「ぬわーっ!!!」」

 

 

 ジャミとゴンズをやっつけた。

 

 

「お、おのれぇ! この私が人間ごときにぃ!!!」

 

「母さんを拐った時点で終わってんだよテメー等は……。大人しく――死ね」

 

 

 

 ゲマはメラゾーマを放った!

 しかしリュカはダメージを受けない!

 

 リュカは両手を前に突き出してパワーを溜める!

 

 

「これであの世に送ってやる!」

 

「おのれ! おのれ!! おのれぇぇぇっ!!!!」

 

「ビッグバン・ドラゴン波ァァァッ!!!!」

 

 

 リュカの両手から極大の光線か放たれる。

 ゲマは9999のダメージを受けた。

 

 

「ぎょえー!!?」

 

 

 ゲマは完全に消し飛んだ。

魔物の群れをやっつけた。

 

 

 

 ジャミ、ゴンズ、ゲマは父と息子によって完全に消滅した。

 後はミルドラースのみ――なのだが。

 

 

 

「リュカ、ちょっと正座しなさい」

 

「は? な、なんで?」

 

「良いからっ!!」

 

「は、はい!」

 

 

 意気揚々と母を馬車に入れてミルドラースをぶちのめしに行こうとしたリュカを待ってたのは、とても成人前の息子を持っているとは思えぬ美貌を持つ怒ったマーサだった。

 何がなんだか分からないが、その迫力に負けて正座するリュカ。

 

 

「女性を泣かせるとはどういう何事ですかっ! 三人から聞きましたよ! 結婚すると約束しておきながら、他の女性と関係を持つなんて!!」

 

「はぁっ!? ま、待ってくれよ母さん! その話は嘘だぞ! 俺が好きなのはポワン様っていう――」

 

「それも聞いてます! 反対する気もありません! ですが、この三人の子達を泣かせる事になるでしょう!?」

 

「いや知らんし! そもそも結婚の約束なんて絶対にしてない!」

 

「お、おいマーサ、その話は帰ってからの方が……」

 

 

 怒った妻もかわいい……とか何気に思いつつ宥めるパパスは、ふとマーサの背後で『よし、勝てる』という笑みを浮かべてる三人娘達を見て、リュカに内心両手を合わせておく。

 ミルドラースよりも、寧ろその後の方が大変そうだという意味で。

 

 

「いっその事この三人の子ともう一人の方を責任もって全員幸せになさい!」

 

「いやそれは無理だろ!? そもそも三人はただの友達だ!」

 

 

 最終決戦前の一時。




補足

相手を過大評価しまくって鍛えまくったら、天空勇者要らんみたいな事に……。

その2
ゲマさん、強さの足りぬフリーザ様みたいになって散る。

合掌……


その3
パパスお父さん。
失われた剣技を何気に体得してました。

ファイナルホープスラッシュ(ギガスラッシュ)

ドラゴンボール超の未来編にて合体ザマスをトランクスが真っ二つにしたアレとでも思ってください。


その4
若い頃はマーサさんもパパスさんもハッスルしてたんです。

 故に……リュカは確実に二人の子供です(笑)

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