色々なIF集   作:超人類DX

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触らぬ帝王になんとやら。


コカビーが消されても追求する訳にもいかず、そのまま事件は終わったとさ


マイペース・授業参観

 隕石の様に何かが突然降ってきた。

 

 大いなる目的の足掛かりとして潜伏に使っていた隠れ家を破壊しながら落ちてきたそれは、隕石ではなく人。

 

 それも異質なまでのパワーを素人目に見ても分かる程に放出した化け物。

 

 されど一見すれば無害そうな白く、小柄な少女は突然の事で固まる自分達を無機質な目で見据えながら――

 

 

『どれがコカビエル?』

 

 

 コカビエルの所在を訊ねた。

 そしてそのまま自分達を品定めするように見た少女はコカビエルという堕天使を見抜くと、そのまま一瞬で――

 

 

『取り敢えず死んでください』

 

 

 両目から赤黒い光線を放ち、一瞬でコカビエルの心臓を貫いて殺害したのだ。

 あまりの事で身体が反応しなかったコカビエルはそのまま目を見開いたまま絶命し、強大な後ろ楯を一瞬で奪いさられた若い神父と初老の神父は――

 

 

『後始末は向こうに任せるとして、うろうろされても鬱陶しいから、取り敢えず手足をぶった切っておこうかな?』

 

 

 抵抗する間も無く、少女の腕から現れた紫色に輝く気で作られたブレードで手足を切り裂かれた。

 そして少女は軽々とコカビエルの遺体を拾うと、そのまま飛び去った。

 

 残された神父二人は手足を失い、芋虫の様に這いつくばりながら苦痛の叫びをあげた。

 しかし誰も助けには来ない。

 

 来たのは、この惨状を見て絶句しながらも身柄を拘束しに来た悪魔祓いの連中と悪魔達だったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 手足を焼き切られる様に切断されて転がらされていた、今回の騒動の黒幕だろう神父二人を拘束した訳だが、コカビエルの姿が無い。

 

 だから当然の様に今回の騒動収束の為に派遣された悪魔祓いの紫藤イリナとゼノヴィアは、コカビエルの行方を吐かせる為に手足を失って抵抗も出来ぬ二人の神父を尋問した結果、どうやらコカビエルは殺されてしまったらしい。

 

 あのコカビエルが簡単に殺されたと聞いた当初は信じられなかったが、尋問場所を提供したリアス達が後ろでその事を聞いた瞬間、思い当たる節がある様な顔をした。

 

 

「クウラだわ……。この近くでコカビエルを簡単に始末できる者は彼ぐらいだわ」

 

「クウラ……だと?」

 

「クウラって名前は聞いた事があるわ。

教会内で第一級危険生物扱いされてる者でしょう?」

 

「第一級危険生物だという認識は否定しないにしても、彼ならコカビエルを一瞬で殺害できるわ」

 

 

 天界陣営のしたっぱクラスにもどうやら彼の悪名は知れ渡っていたらしく、驚いた様な表情を浮かべているゼノヴィアとイリナにリアスは、先日クウラにした忠告を思い出したのと同時に、フットワークの軽さに笑うべきなのか迷った。

 

 この手足が消し飛んでる二人の神父曰く、コカビエルが殺されたのは先日の夜。

 それはリアスがクウラに忠告をしたすぐ後という事になる。

 

 しかし詳しく二人を尋問していく内に、どうやらコカビエルを殺害したのはクウラ本人ではない事が発覚した。

 

 曰く、小柄な少女。

 曰く、白髪の少女。

 

 

「ま、まさか小猫ちゃんが?」

 

 

 特徴を聞いた瞬間、イッセーも誰がコカビエルを殺ったのかの見当が付いたらしく、少し戦慄した面持ちだったが、ある程度クウラとクウラの部下の事を知っていたリアスは其れほど驚くことはなかった。

 

 

「以前、クウラが冥界に現れて魔王様四人を殺しかけた際、その傍らには幼い少女が居た。

その少女の力は並の上級悪魔の戦士が束になっても勝てなかったと言われている……恐らくその少女が彼女よ」

 

「そ、そんなに強かったのか……」

 

「自殺願望なんて私には無いからありえないけど、仮に我々が彼に戦いを挑んでも、彼女一人に絶滅させられてしまうのは間違いないわ」

 

「…………」

 

 

 クウラの駒として傍に居る小猫。

 小柄な美少女という認識があったイッセーは彼女がまともに戦う姿は見たことがなかった。

 それゆえに、そんな彼女がコカビエルをあっさり片付けたと聞かされてもピンと来ないし、やはり信じられなかった。

 

 

「話の最中すまないが、要するにクウラの部下が今回の件を片付けたという事なのだろう?」

 

「間違っても私たちに協力しようって考えでは無いにしてもね」

 

「それはアンタ達が悪魔だからじゃないの?」

 

 

 直接クウラを見た事がないゼノヴィアとイリナは、何やらポジティブな印象を持っている様だが、実物を見たらあっさり掌を返しそうだとリアスは思った。

 

 

 

 

 結果的に聖剣に関する過去の復讐相手の存在の発覚と、その存在がこの先地獄に落ちる事が確定する事で精神的な落ち着きを取り戻した木場祐斗は、仲間達の協力によって、その神父――バルパーガリレイが数多の子供達を殺して奪った聖剣を操る為の因子を保管していると知り、かつての仲間達を忘れぬ為に祐斗はその因子をお守りの様に持つことになった。

 

 

「結果オーライとはいえ……何だか釈然としないよな」

 

「まさか塔城さんにまでそこまでの力があったなんて、僕もまだ信じられないよ」

 

「結構ひょうきんな方だし、とても可愛らしいので余計ですよね……」

 

 

 そんな棚からぼた餅状態は良いとして、イッセーはといえば、クウラに所有物扱いをされていて、本当は辛いのではなかろうかと思っていた相手である小猫が異質なパワーを持っている事が未だに信じられなかった。

 

 

「どちらにせよ、どんな理由があるにせよ結果的に僕たちは彼等に助けられた訳だからね。

変な探りなんてしない方が良い」

 

「………」

 

 

 祐斗の言うとおりなのはイッセーもわかっている。

 わかってはいるが、やはりどこか解せない気持ちを抱える事になったまま数日を過ごす事になるのだった。

 

 

 

 クウラの駒であり続ける為に、最短でコカビエルを始末してみせた白音は、モチベーションが更に向上した訳だが、学園で行われる授業参観日はどうしようかと迷っていた。

 

 

「授業参観? なんだそれは?」

 

 

 元々が宇宙人で、しかも種族の中でも突然変異的な戦闘力と凶暴さを持って生まれたコルド大王の長男なので、そんなイベントの事なんて知る訳もなかったのは当たり前であり、朝食の席で当然の様に知らない顔をしていた。

 

 

「簡単に言えば、普段学校でお勉強をしている子供の姿を親が見るというものですね」

 

「そんな事をして何になる?」

 

「自分の子供の普段の学校生活なんかを把握したりできる……とか?」

 

 流石惑星の地上げ屋を生業とした大組織の社長クラスだけあって、テーブルマナーから何からが完璧であるクウラは、ナプキンで口を拭いながら白音の話にあまり興味は示さなかった。

 

 

「無駄な事だな」

 

「まあ、クウラ様からしたらそう思いますよね」

 

「そんなものに俺をまさか駆り出させる気かお前は?」

 

「いやー……ちょっとだけで良いから見て欲しいなぁ……なんて」

 

「馬鹿馬鹿しい。お前の戦闘力や趣向は把握しているのだ、今更なにかあるのか?」

 

「学校生活をしてる私とか?」

 

 

 興味ゼロなクウラに、白音は何となく意地になって説得する。

 そりゃあ確かにクウラにしてみれば無駄な行為でしかないが、なんとなく見て貰いたいのだ。

 

 お知らせのプリント曰く、昼食は一緒に取れるらしいし。一度クウラと学食でも食べてみたいのだ。

 ……多分、味が悪いとボロクソになじりそうだが。

 

 

「お願いしますっ! もっとやる気が起こせそうなので!」

 

「………………」

 

 

 屋敷内ではすっかりメイド服が標準装備となった白音がペコペコしながら強く頼む。

 これで駄目なら諦めるが、出来れば来て欲しい……そんな気持ちの強さを感じたクウラは、こんな無駄な事に何をそんなに力を入れたがるのかがサッパリ理解出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………チッ、退屈だから来てやったものの、地球人だらけで鬱陶しい」

 

 

 しかし、結果クウラは参観日に駒王学園へと来ていた。

 他の父兄達の中に混ざり、その人の多さに一瞬邪魔だからと吹っ飛ばしてやろうと思ったりしながら、中へと入るのは初めてな学園へと足を踏み入れる。

 

 

「…………」

 

 

 入ったは良いが、まず最初にどこへ行けば良いのかわからないクウラは、取り敢えず適当に人の多い所を避けながら歩いていく。

 

 

「………………」

 

 

 周りを見渡せば、脆い民族共が闊歩している。

 その事に腹を立てて殺戮をする程別にクウラは短気では無いが、弟のフリーザ――いや、フリーザの抱える下級戦闘員一人にすら蹂躙されるだろう弱い存在が何故こうも数だけは多いのかとクウラはげんなりしてくる。

 

 

(チッ、白音の戦闘力を探る技術――たしか孫悟空が言っていた気とやらを探る技術を俺も習得しとくべきだったか――ん?)

 

 

 早いところ白音を探そうと校内を歩き回るクウラ。

 それだけでもクウラを知る者から見たらシュール極まりない。

 

 そんな中、相手の戦闘力を的確に探る技術をメタルクウラ時のレーダーで必要としなかったせいで、ヒューマノイド型に生まれ変わった今、再び必要性を感じてきたクウラが内心舌打ちをしながら歩いていると、ある浮いた団体を発見した。

 

 長い赤髪に優男のような風貌。

 そして傍らにいるメイド。

 赤髪の男性に、亜麻色の女性。

 

 後者についてはクウラは知らないが、前者については知っていたので暫く見ていると、向こうのこちらに気付いたのか、一瞬見落とした様に二度見をしながらぎょっとした顔をしていた。

 

 

「き、キミはクウラ……かい?」

 

 

 居るわけが無いと思っていたのか、とても驚きながらどこか怯えた様子の赤髪の優男にクウラは静かに口を開く。

 

 

「何時だったかの魔王の一人か」

 

 

 正直、ほぼ名前なんて覚えてもないクウラにとって、サーゼクス・ルシファーは四人の有象無象の一人としか認識しておらず、冷たく低い声にサーゼクスは圧された様に頷く。

 

 

「う、うんそうだ。

えっと、知ってると思うけど僕の妻のグレイフィア。

で、こちらが父と母……」

 

「ごきげんようクウラ様」

 

「……キミがクウラ君だね? 話は息子から――というか、息子が死にかけた現場に実は居たんだ。

ジオティクス・グレモリーだ今は娘のリアスが世話になっている」

 

「ジオティクスの妻のヴェネラナ・グレモリーです」

 

「…………………」

 

 

 次々と別に要らない挨拶をしてくるグレモリー一家を一人一人探るクウラは、おおよその戦闘力を導きだす。

 

 

(推定戦闘力は平均して2500前後。

この魔王の一人はその中で一番高いにしても……あれから戦闘力を上げた様子も無い)

 

 

 人格なんぞどうでも良いクウラとしては、自分の糧にもならそうな連中に内心がっかりする。

 孫悟空という例があったので、後々の禍根を断つスタンスのクウラとしては危険な賭けにもなりえたが、自分という存在を前にして戦闘力を上げる訓練をするのかと思ってただけに、何時だったか殺しかけてやった頃から殆ど変わらないサーゼクスに落胆してしまう。

 

 

「白音はどこに居る?」

 

 

 最早興味も無いとクウラは自分よりはここに詳しいだろうサーゼクス達に白音の事を聞いてみる。

 

 

「白音というと、キミの部下の子だよね?」

 

「それ以外に誰が居る」

 

「ま、まあそうなんだけど。

えっと、彼女の学年は一年生だから2階に行けば多分……」

 

「………………」

 

 

 恐る恐るな口調のサーゼクスから情報を獲たクウラは、最早用は無くなったと踵を返すと同時に考える。

 

 

(白音への試験として、次は連中をまとめて始末させてみるか。

……もっとも、今の白音なら楽に殺せると思うが)

 

 

 何気に白音に対して無意識に信用してるクウラは人知れず笑みを浮かべるのであった。

 

 

「び、ビックリした……。まさか彼がここに居るなんて思わなかったよ……」

 

「恐らく塔城様に頼まれたのでしょうね」

 

「……それにしても石像の様だったな。

冷たく、それでいて重苦しい」

 

「……。彼との関係性は慎重に運ばないとなりませんよサーゼクス?」

 

 

 グレモリー一家が終始、白音のメイド仲間として変な度胸を身に付けたグレイフィア以外がビビってたのもどうでも良かった。

 

 

 

 

 

 英語の授業なのに何故か紙粘土の工作をする事になり、手先の器用さをここぞとばかりに発揮してそれなりに盛り上がる授業となって少し満足なイッセーは、リアスの家族が来ている事を知って挨拶をする事になったのだが……。

 

 

「く、クウラさんも此処に来てるって!?」

 

「彼の部下の子に頼まれて仕方なく来た……とグレイフィアは予想してるみたいだけど、間違いなく彼は居るよ。

その、わかってると思うけど、失礼のないようにね?」

 

『…………』

 

 

 完全にクウラの存在に怯えた様子のサーゼクスに、リアス達はゴクリと唾を飲み込む。

 コカビエルの一件もまだ聞けてないし、サーゼクスに言われてしまえば従う他無いし、勿論向こうの癪に触るという自殺めいた真似をする気は無かった。

 

 

「こっちですクウラ様」

 

「………」

 

 

 その横を平然と白音に手を引かれる形で歩いて行ってしまったクウラを見ても、全員何も言えないし出来ない。

 

 

「楽しそうだな小猫ちゃん……」

 

「ご本人も彼の所有物であることを望まれていますからね。

聞けば己が使えることをきちんと示せば、待遇は良いらしいので」

 

「でも使えないと切り捨てられるんですよね?」

 

「それは人間社会にも言える事ですから。

情で世の中は渡っていけるほど甘くはありません」

 

「…………」

 

 

 グレイフィアの言葉を理解はしてもどこか納得できないイッセー。

 自分でも驚く程に白音が気になるその理由はわからないが、何故か不安を感じるのだ。

 

 

 

 

 さて、何だかんだ普通につまらなそうな顔をしながらも来てくれた主に死ぬほど大喜びでテンションが上がってる白音は、クウラに学園内を案内しながら歩き回っていた。

 

 

「向こうに見えるのが旧校舎で、オカルト研究部――えっと、悪魔さん達の拠点があります」

 

「……」

 

「で、反対側には体育館ですが……なんでしょう? 人だかりがありますね?」

 

「…………」

 

 

 一言もしゃべらないし、リアクションも無いが、帰ろうとはせず律儀に付き合ってくれてるだけでも白音は嬉しかったので、次々とあまり教えても意味の無い所を案内している内に、体育館の中が騒がしいことに気付き、折角だからとクウラを連れて見に行ってみることにした。

 

 そしてそこに居たのは、体育館の壇上に上がって変なコスプレしながら注目を浴びて喜んでる黒髪を二つに結った女性だった。

 

 

「あれ、あの人って確か魔王の一人ですよね?」

 

「……………」

 

 

 人間達に写真を撮られて得意になってる女性が魔王の一人だと認識したのは、白音の言葉で漸くだったクウラは心底冷たい目で暫くヘラヘラしてる女性を見ていると、壇上の上だったからというのもあってか、偶々その女性と目が合った。

 

 そして合った瞬間、それまで得意な顔をしていた女性の顔がみるみる内に真っ青になる。

 

 

「ひっ!? な、なんで居るの!?」

 

『え?』

 

 

 急に怯え出す謎のコスプレ美女に何も知らぬ者達は、どうした? と彼女の視線を辿って振り返ると、そこには白髪の美少女を傍らに置いた紫髪の目付きの悪い青年が無表情で立っているではないか?

 

 

「あの方、すごい怯えてますよ?」

 

「間抜けな格好をしてるだけで戦闘力の向上は無し。

さっきの赤髪もそうだが、残りの二人も向上していることはなさそうだ。

これならあの時点で消してやるべきだったな」

 

「あぁ、だから生かしたのですか? クウラ様らしくないと当時は思いましたが……」

 

「まあ、使い所はまだある。

お前の戦闘力向上の餌としてな……」

 

 

 低く耳に残る声の主は、道端にでも生えてそうな雑草でも見るような目で女性――セラフォルーを見据えると、興味がそこで完全に失せたのか、横に居た白音に一応釘を刺す。

 

 

「まさかとは思うが、あんなふざけた格好にまで手を出すつもりはあるまいな? あんな格好をするくらいなら、まだ例の給仕の格好がマシだ」

 

「いやー……あんなコテコテした格好でステッキを振り回す様な冒険はしませんねぇ」

 

「なら良い」

 

 

 流石の白音でも、あそこまでの格好はしたくは無いらしい。

 もっとも、クウラがしろと言えば全裸にすらなれるが、クウラがそんな事を言うわけが無いのを知ってるし、何より本人はああいう戦闘を嘗めた姿は嫌いらしい。

 

 

「行くぞ白音。下らぬ見世物など、見るだけ時間の無駄だ」

 

「かしこまりました」

 

「…………………」

 

 

 完全になじられたセラフォルーは、目が合っただけで死にかけたトラウマもあってか、すっかり子犬のように怯えてしまった。

 ギャラリー達もその一言にムッとはなったが、クウラの放つ圧力を前に言える勇気のあるものも居らず……。

 

 

「ぁ……く、クウラさん……?」

 

「……? 白音、これはなんだ?」

 

「うちの学園の生徒会長にて、グレモリーの部長さんとは別口の勢力を持つ悪魔さんですよ」

 

「こ、こんにちは! え、えっと私はソーナ・シトリーと申しま―――」

 

「誰も名前は聞いてないし聞く気もない。

雑魚の名なぞ覚えるだけ無駄だからな」

 

「」

 

「ちょっとアンタ! いくらなんでもそんな言い方―――」

 

「っ! 黙りなさい匙! し、失礼致しましたクウラさん! そ、その……体育館では姉が騒いでた様――」

 

「うるさい。退け。邪魔だ。行くぞ白音」

 

「はーい。では生徒会長さん、ごきげんよう」

 

 

 どうもシトリーは姉妹揃ってクウラには嵌まらないタイプだったらしく、揃って名前も覚えられてなければ道端の石ころ以下の認識しかされないみたいだ。

 

 

「塵を見るような目だったわ……」

 

「基本的に彼ってそんなものだから気にしない方が良いわよソーナ?」

 

「……お姉様に至っては完全にトラウマが甦ってしまったみたいだし」

 

「そういえばセラフォルー様はギリギリ心臓から逸れたとはいえ、クウラに貫かれたんだっけ?」

 

「目からビーム出してそのまま貫かれたって言ってたわ……。

その赤紫色の閃光が今でも夢に出て来て怖いと……」

 

 

 強さこそが至高のクウラにとって名を覚える基準は強さなのだから。

 

 

「そういえば、私が始末したコカビエルについて追求して来ませんね……」

 

「して来た所で、そのまま答えれば良かろう? 餌にしてから始末したと」

 

 

 マイペース授業参観・終了




補足

神は死んだとまだ知らないので、現時点でなゼノヴィアさんはイリナさんと普通に手足が消し飛んでるバルパーとフリードを連行して帰りましたとさ。


その2
サーゼクスさんはクウラがマジで怖くてビクビクしてるのに、嫁さんが白音たん経由で変な度胸を身に付けてるからギョッとなってる模様。


その3
セラフォルーさんに至っては変な格好の雑魚認識しかされていないし、セラフォルーさん本人は破壊光線で胸を貫かれたトラウマで、クウラを見たらマジで過呼吸になってヤバイ事になるらしい。


妹さんに至っては最早そこら辺の雑草認定……。


その4
やることが無いからと本人は言ってるが、意外と白音たんの戦闘力向上の手だてを考えてるクウラ様。

まあ、既に破格の戦闘力なんですけどね。

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