色々なIF集   作:超人類DX

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主人公達が一切出ません。

その代わりクロス先の主人公達が出るだけです。


閑話休題・招待された秘密結社

閑話休題シリーズ

 

その1

 

 

 リアスは好きでも無い相手との結婚を回避できたのは間違いないし確約もして貰えはした。

 しかしながら、その過程は自分の力でとは言えるものではなく、結果だけを見ればあまり褒められたものではないという評価へと繋がってしまった。

 

 自由の代償を払ったと思えば割り切れるものなのかもしれないが、残念な事に彼女は『地位も姓も何もかもを捨てて彼と共に生きる事を望み、そして覚悟をしたリアス・グレモリー』ではない。

 

 彼女自身も彼の事は『よくわからない人間なのかも怪しい存在』としか見ていないし、彼もまた彼女の事は『まあ美人だけどそれ以上も以下も正直ない』と思っている。

 故にあり得たかもしれない未来はこの世界では起こり得ないのだ。

 

 

「総統! 総統! 女子高生です! 10代ピチピチの女子高生っす!」

 

「これ落ち着かんか吉田君……! 騒ぎを起こしては折角ワシ等を招待してくれたソーナ君と白音君に申し訳ないじゃろ」

 

「でも総統、博士は女子高生に既にモテモテですよ?」

 

「ぬぉぉっ!? 何しとるんじゃ博士ー!?」

 

「うるせーな、ちょっと連絡先を聞かれたから交換してただけだよ! オラオラッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………あの見るからに怪しい団体は何なの?」

 

「何でも小猫ちゃんの知り合いの――えーっと、悪の秘密結社らしいですわ」

 

「……。その悪の秘密結社と小猫がどうして知り合いで、何で学校内を徘徊しているのよ?」

 

「シトリー様の知り合いでもあるらしくて……」

 

「…………。小猫もそうだけど、ソーナも大分変わったわね」

 

 

 何よりこの世界は愉快な連中が多すぎるのだから。

 

 

 

その2・秘密結社の学園訪問

 

 

 

 この日、鷹の爪団御一行は、主にソーナに呼び出される形でとある駒王学園へとやって来ていた。

 

 

「うぅむ……ソーナ君よ、ワシ等をこの場所に招待してくれたは良いのじゃが、悪い意味で目立ち過ぎるのじゃが……」

 

 

 断る理由も無く、ご馳走もしてくれるという事なのでホイホイと来てしまった鷹の爪団だが、やはり初老やら熊やら入れ墨男やら顔色悪い少年やらチビ男の団体は悪い意味で目立ってしまう訳で、先程から何度か通報までされかける災難にも見舞われてしまった。

 

 特にさっきすれ違った綺麗な赤い髪のお嬢さんなんかには変態を見るような目までされて軽く傷ついている。

 何なら、生徒会をしているらしいソーナ以外の――つまりソーナの部下的存在の子達も変態を見るような目でこっちを見ているので頗る居心地が悪い。

 

 

「会長、なんすか、この地下鉄職員みたいなおっさんは……」

 

 

 そのソーナの部下の一人でこの面子の中では唯一の男子の青年が当たり前だが不審者でも見るような目で総統や吉田達を見ており、総統の格好を地下鉄職員と勘違いしている模様。

 

 

「ち、地下鉄職員……」

 

「総統って何時も地下鉄職員だと思われますよねー」

 

 

 これまで何度も間違えられてきたので慣れたといえば慣れたし、別に腹を立てる事もない。

 冴えない初老にしか見えない総統だが、その実はかなり穏やかな性格をしているのだ。

 だが――

 

 

「それにこれはどう見ても熊――ギャァァッ!?!?」

 

「あっ!? 博士ぇっ!?」

 

「お前はディナー 俺のディナー お前はディナー俺のディナー!」

 

「は、博士! 落ち着くんじゃ! 喰っちゃいかん! 喰っちゃいかーん!!!」

 

 

 うっかり他の生徒会の女子達に既にモテモテしていたレオナルドの事を熊呼ばわりした瞬間、青年はレオナルドに襲われ、頭から齧られて流血騒動にまで発展してしまう。

 

 

「おい変な髪の色した奴、博士は自分の見た目の事を言われると脊髄反射的に襲い掛かる習性があるんだよ、以後気を付けろよ」

 

「な、なんだそりゃ、厄介すぎんだろうが……」

 

「匙、下がりなさい。この方々は私のお客様よ」

 

「うぅ……はい……」

 

 

 こうして鷹の爪団はソーナにもてなされるのだった。

 主に食べ物を提供されて修学旅行でテンション上がる中学生みたいにはしゃいで……。

 

 

 

 

 

 

 間抜け、ダンゴムシ以下の無能、人一倍の臆病者。

 

 しかし涙脆くて『誰もが幸せに暮らせる世界』を実現させる為に世界征服を掲げる正義感を持っていて、その一点に関してだけは決して揺れはしない。

 

 そんな見た目は一切冴えない初老の男が気になり始めたのは何時の頃だったか……。

 大事な妹の伝で知ってからなのか、それともすぐ泣いたりえづいたり、駄目な所ばっかり見てきたけど折れない心を知った時からなのか……。

 

 気づけば天と地程の差があるというのに彼女は……。

 

 

「こ、こんにちはどんちゃん☆」

 

「げげっ!? ま、魔王が出た~!?」

 

 

 ナンテコッタイな事になってしまっていた。

 

 

「ソ、ソソソ、ソーナ君!? な、何で魔王――というかキミのお姉さんがここに来とるんじゃ!? 冥界とやらに居るんじゃなかったのか!?」

 

「この前のすき焼きパーティーのことを話したら拗ねちゃったので、セッティングを約束したのですよ」

 

「そ、そんなぁ~! わ、ワシまた全身を蛸みたいにぐにゃぐにゃにされるのか!? そんなの嫌じゃー!」

 

「落ち着いてくださいよ総統!」

 

「落ち着いていられるか! うぅ、や、優しく殺して~ 優しく殺して~」

 

 

 そんな彼は何時も自分と会うと怯えて泣き出す。

 見た目は自分より遥かに年上なのにも関わらず、子供みたいに泣き出す。

 それもこれも会う度に氷付けにするか、密着した勢いで彼の骨をぐにゃぐにゃにしちゃったりしてしまうことしかなかったが為だったのだが、今回はそんなポカはおかさない。

 

 その証拠に今の彼女は鷹の爪団のパーソナルカラーと同じ赤の衣装だし、彼とお揃いのマントもちゃんと羽織ってる。

 

 

「こ、殺さないからそんなに怖がらないでよ?」

 

「だ、だってワシが嫌いなんじゃろ!? お前さんからしたらワシなんて虫以下なんじゃろ!? そうなんじゃろ!?」

 

「そんな事思わないよ……」

 

 

 たまーに彼等が住んでいるアパートの大家と一悶着あったりもする程度には彼が気に入っている。

 だから今だけは魔王ではなく一人の悪魔として――

 

 

「えい☆」

 

「ぎぇぇぇっ!? わ、ワシの骨が!? ワシの中身が口から出るぅぅぇぇぇぇっ!?!?」

 

「そ、総統ー!!!

おおいアンタ! 毎回毎回ウチの総統を殺す気かよ!?」

 

「そ、そんなつもりじゃないよ!?」

 

「そんなつもりじゃなくても総統がまた蛸みたいになっちまったじゃないか! どうしてくれるんだよ!」

 

「だ、だって……」

 

「落ち着いてくださいお姉様……はぁ、総統さんが脆すぎる以上に加減を覚えるべきですよ?」

 

 すべてにおいて前途多難である。

 

 

終わり。

 

 

 

 

その3・吉田君と黒猫

 

 

 総統が見事に蛸にされてしまい、そのまま手当てを受ける事になって暇になってしまった団員。

 レオナルドは生徒会の少女達にモテモテだし、菩薩峠はソーナの右腕らしい少女に遊んで貰ってるし、フィリップは空気の中、総統が小康状態になるまで戦闘主任の吉田は学園内を無駄にさ迷っていた。

 

 

「総統も大変だなー、それにしても一誠が言ってた良い感じの女教師はどこにいるのだろうか?」

 

 

 その真意は、一誠から事前に仕入れていたこの学園の良い感じの女性教師を探す事だった。

 元々そういう性格であった彼だが、一誠と出会ってしまった事で余計その手の好き者になってしまったらしく、フラフラと探していたら……。

 

 

「白音から聞いて様子を見に来たのだけど……」

 

「あ!」

 

 

 うろうろとしている内に道に迷って校舎裏に居た吉田の背後から声が聞こえ、振り返ってみればそこにはこの学園の生徒な筈でないのに何故かこの学園の制服を着た文通相手の女性が居た。

 

 

「や、暫くぶりだね吉田。元気だったかにゃん?」

 

「ぇ……ぅ……お、おう……」

 

 

 その瞬間、何時もは夏休みの小学生みたいな吉田が嘘みたいに大人しくなり、挨拶も辿々しいものへと変わっていた。

 

 

「お、お前こそどうしたんだよ? てかその服ってこの学校の女子の制服じゃないのかよ?」

 

「白音が雇い主から失敬してきたって言うから来てみたの。

ちょっと胸がキツいけど、この格好なら目立たないでしょう?」

 

「ま、まあそうだけど、胸って……」

 

 

 思春期の中学生みたいに緊張している吉田だが、視線はやっぱり正直なのか、キツいと呟く彼女の胸元に目が行ってしまう。

 当然だが、彼女はそんな吉田の視線に気付いているのだけど、気分を害した様子も無く微笑んでいる。

 

 

「正直だね吉田は? ふふ、この学校の女達を見てはじゃいでた程度にはさ?」

 

「み、見てたのかよ!? しょ、しょうがないだろ……お、お前も忙しそうだし……」

 

「あはは! 別に怒ってないから大丈夫よ? ほんと吉田って……」

 

「な、なんだよ?」

 

「べっつにー? それより折角だし遊ぼうよ? 総統さんはまた魔王にバキバキにされて暫く動けないんでしょ?」

 

「まぁな……」

 

 

 不思議な関係……それが吉田君がかつて拾った傷だらけの黒猫。

 

 

終わり

 

 

 




補足

レオナルド博士とアザゼルはマッド仲間。

その伝で他種族の存在を知ってます。
 まあ、怪人製造マシーンで無駄な怪人ばっか作りまくってるし、変な生き物も存在するあの世界では普通だったりするのでしょうが……。


その2
三馬鹿が居る場合、デラックスファイターは一切手出ししなくなります。

理由……以前ヘルシータイガーばりに三馬鹿にドン引きするレベルで半殺しにされたから。


その3
総統さんは魔王に目をつけられて割りと詰んでます。

そして会う度に泣いてます。


その4
吉田君はかつて拾った傷だらけの猫の正体と密かに仲良しです。

その場合の吉田君は人見知りした小学生並に大人しくなります。


その5
匙君は博士に齧られました
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