魔法少女リリカルなのは-4人目の転生者-   作:Wisadm

2 / 21
2.現状確認(0~3歳)

目を開けると、そこは知らない天井だった。

どうやらベットの上に寝かされているらしい。

さっき見たのが夢なら俺は誘拐でもされたのだろうか?

 

取り敢えず起き上がって周りを確認しようとして気付いた。

 

「おうぃあぁえあー」起き上がれない

 

それどころかまともに喋れない…

どうやら俺は赤ん坊になったらしかった――って、

 

「あうあおぁ!?」なんだそりゃ!?

 

え?何?さっきのマジな話だったの?

もう少し詳しい話し聞いとくんだったな…

取り敢えずどうするか。

 

うーん、よし!

眠たいから寝てから考えよう。

赤ん坊になったせいか凄く眠い。

おやすみ…

 

 

 

 

 

あれから3年たった…

あぁ、今思い出してもおぞましい、壮絶な羞恥プレイだった。

授乳されているときや、オムツを換えられているとき本気で泣いた…

まあ、もうその辱めは受けずにすむが。

 

3年もあると結構いろいろなことが分かった。

例えば、この3年間俺を育ててくれた人は実の両親じゃないとか。

この町の名前は海鳴市だとか。

転生特典の使い方とか。

転生したからといって、特にファンタジックになるわけじゃないとか。

今の自分の名前とか。

何故かすごく女の子っぽい容姿だとか…

(最初本当に女の子になったかと思ったが、ちゃんとあったので問題ない)

他にもいろいろだ。

 

「凪斗、ご飯できたわよー!下りて来なさーい!」

 

今呼ばれた名前が俺の今の名前だ。

フルネームは葛梨 凪斗(くずり なぎと)

それで、俺を呼んでくれた声の主が、この家の家主である夜霧 魅鐘(やぎり みかね)さん。

俺をここまで育ててくれた義理の母だ。

 

「はーい!今行きまーす!」

 

部屋を出て1階のリビングに顔を出す。

 

「あ、凪にぃおはよう」

「うん、おはよう。魅音」

 

俺を兄と呼ぶこの子は夜霧 魅音(やぎり みおん)

俺が養子に貰われたすぐ後に産まれた、同い年の義妹だ。

綺麗な黒い髪を肩にかかる位に伸ばしている美幼女で、異様に整った顔立ちをしている。

 

「おはよう。凪斗君」

「おはようございます。秋さん」

 

夜霧 秋(やぎり しゅう)さん。

魅鐘さんの夫で、眼鏡がカッコいいナイスミドルで、夜霧家の婿養子でありながら現夜霧家当主にまで上り詰めたすごい人。

あと、俺の武術の師匠でもある。

まだ体が出来ていないため簡単なことぐらいしか教えてくれないが…

 

夜霧の家は偉い人の暗殺や護衛の依頼を受けている武家だ。

流派は魅月流、刀と小太刀の変則二刀が主体の武術。

ついでに、魅月というのは初代当主の名前なんだそうだ。

 

「むぅ、凪斗君?義父さんと呼んでくれといつも言っているじゃないか」

「すいません。呼び慣れてしまって難しいです。って、いつも言っているじゃないですか」

 

初めて喋れるようになってから、今までずっと秋さんと呼んできたのに、今更変えろと言われても無理です。

すると、秋さんが泣きながらキッチンの方へ行った。

 

「母さんッ!!凪斗君が冷たいよぅ!義父さんと呼んでくれないよぅ!」

「もぅ、あなた?そんなのいつものことでしょう?」

「でも、だって…」

 

キッチンの方から何か聞こえた気がするが、無視することにした。

関わるとめんどくさそうだ。

 

さて、今日は何をするか…

一応、能力の訓練と周辺環境の探索、魅音の遊び相手とか結構やること多いんだよな…

ああ、後今日は秋さんがいるから稽古をつけて貰いたいな。

 

本当に、今が楽しい。

今の俺は、死ぬ前より家族を感じている。

1人で部屋でゲームをしていた頃なんかよりずっと…

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。