魔法少女リリカルなのは-4人目の転生者-   作:Wisadm

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9.こんな学校は嫌だ …前にも似た様な事言った気がする

 

「えー、今日から皆さんの新しいクラスメイトになる…」

「葛梨 凪斗といいます。よろしく」

 

若い女の先生(おそらく担任)の後に続いて名前を名乗る。

とりあえず、面倒くさいものに目を付けられないよう、ぎこちなさが出ない位に笑顔を作っておく。

 

「「「おぉぉおぉぉぉぉぉぉ!!」」」

「「「………」」」

 

男性陣の熱気と女性陣の無言の圧力が怖いぞ。

と言うか、俺の制服ちゃんと男物なんだが?

なんで、男子が興奮してんの?この学校は実は変態しかいないの?

 

「あの、男子諸君が何を考えているのか知りませんが、俺男ですよ?」

 

すると1人の男子が「ああ」と言う顔をしてくれた。

1人ぐらいまともなヤツがいたんだな。良かった。

 

「何言ってんですか。分かってますって。男装の麗人でしょ?」

 

何が分かったんだよ…

妄想は頭の中だけにしてろ、このおにぎり頭が!!

 

「いや、違うからな?普通に男性だから」

「そうやってあの人の気を引こうってつもりね!何て浅ましい!!」

「そーよそーよ!」

 

まともに話を聞いてくれるやつは1人もいないのかこのクラスは!?

そうだ、先生は…

 

「あの先生?俺はちゃんと男の子ですよね?」

「ええ!それはもう!凄くりっぱな男の娘ですよ!…ハァ…ハァ」

 

…もうやだ、このクラス。

とりあえず、テストの日以外もう来ないことにしよ。

 

「席は、そうね…」

 

ここは、私立聖祥大附属小学校。

この辺りじゃ一番の難関校らしい。

確かに勉強は小学生の問題じゃないだろと思うものもあった。

雰囲気もそれなりに気に入ったんだけど…

登校拒否児になろうと思います。

テストで百点取れなくなるまでは、だけど。

 

その後すぐ授業に入った。

授業はそれなりに楽しく、内容も分かりやすくまとめてあった。

ただ、休み時間が酷かった…

男子が群れを成して質問攻撃をしてくるのだ。

しかもそれを見た女子の目が、やばかった。

 

もうすぐ昼休みだよな。

よし、逃げよう。

ちょうど窓際の席だし。

調べたいこともあるし…

 

――隠密セット

――索敵セット

 

チャイムと共に、作戦開始だ。

 

 

 

「ふぅ、とりあえず脱出成功と見ても良さそうだ」

 

気配が遠ざかっていくのを感じつつ安堵のため息をつく。

今回使ったのは『隠蔽』と『察知』、魔法じゃなくて技能なので魔力は消費しない。

『隠蔽』は自分からもれる気配と魔力を隠蔽する技術で、かなり有用な技術だ。

その代わり、『隠蔽』魔法じゃないから自分の存在を知らせる様な行為をすれば一瞬で解ける。

酷いと足音でばれる事もしばしば…

『察知』は気配を察知する技術なので、無機物は察知できません。

それにしても男子の血走った目は怖かったな…

 

「まあいいや、それよりも――この馬鹿でかい魔力はなんなんだ」

 

この学校に近づけば近づくほどでかくなっていくし、どうも1つじゃないみたいだし…

気になって魔術師で調べてみれば、誰かの念話が聞こえる始末。

いつからここは魔術学校になったんだよ!

それに、何と言うか学校の人間の雰囲気が変だ。

こっちはまだ確証はないけど…絶対におかしい。

特に女子の反応だ。

 

「取り敢えずはこの馬鹿魔力の特定から急ぐか」

 

――精神セット

――魔導師セット

 

気持ち悪いな。

精神付けてないと魔力酔いしそうな魔力濃度だ…

それにこれって、この濃度が増していく方向に進んでいくことになるんだよな。

元凶を見つけたらボコボコニシテヤル…

 

 

 

もうかなり濃度が上がってきている。

正直もうこの辺りに元凶がいてもおかしくないレベルの濃度なんだが。

ん?何か聞こえるな…声か?

この教室からだ。

 

「なんだよ…これは…」

 

教室を覗いて俺は絶句してしまいそうな衝撃を受けた。

 

「もう、剣也君ったらおかしいんだからっ」

「け、剣也…私も撫でなさいよ…」

「あ、アリサちゃんずるいの!」

 

中には、銀髪の男子生徒が1人と、撫でられて蕩けた顔をしている女子生徒が4人ほど…

まず間違いなく、あの銀髪が元凶だと思われる。

その証拠に銀髪の手は歪んで、濁った魔力をこれでもかと帯びている。

そしてその手の甲には昨日俺が拾った宝石そっくりの宝石が引っ付いている。

 

でもそれ以上に俺が衝撃を受けたのは…

蕩けた顔をした女生徒の中に――

 

「剣也…」

 

――家の義妹が、いたことだった。

 




ちょっと後味が悪くなっちゃいました…

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