やっと一つ目の能力が戻ってきたところで紅魔館に遊びに来た。
ヴワル魔法図書館につくとすぐ魔理沙が逃げ、パチュリーが追いかけるという鬼ごっこ方式で走り………もとい飛び回っている。
パチュリーの方は前戦った時と同じように息が荒くなっている。
「ぜえーはぁ………はぁ………ま、まちなさい!」
「へっへーん!死ぬまで借りるだけだぜ!」
「それを泥棒と言うのよ!」
10分後………
魔理沙はパチュリーからは逃げきれてどっかへ行ってしまった。
多分家でしめしめとでも思っているのだろう。パチュリーはガクリと肩を落とす。
落ち込んですっかり意気消沈してしまっているパチュリーの肩にそっと手を置く。
ビクッと全身を震わせこっちを見るパチュリー。心なしか頬が赤い。
それを少し不思議に思いながらも俺はニコリと笑い、話しかける。
「まあまあ………さっきの本なら後で俺が返しに持って来るから元気出せよ………な?」
「っ~~!///そ、それならいいわよ。」
どうやらパチュリーのご機嫌も取れたらしいので晴を召喚するために使ったという魔法陣を見に行った。
さてさて結構深い場所にあるんだよな。この魔法陣。
パチュリーからの話によるとフランが昔いた牢屋よりも少し深い場所にあるらしい。
そしてこの厨二臭い雰囲気が漂ってくる部屋からは本当に何かが出てきそうで怖い。
これの使い方は分からないがギミックがある玩具とかってつい動かしたくなるものだよな。
そう、その好奇心があんな悲劇が引き起こされるなんて夢にも思わなかった。
ついつい魔力を流し生け贄が必要だと思ったのでそこにあったナイフで指を少し切る。
流れ出る血を何滴か魔法陣に落とす。すると魔法陣が白く輝き出す。
「な!?」
光が止むとそこにいたのは………古びた服を着こなし、黒髪をたなびかせている一人の男だった。
男は何が起きたのか分かっていないらしく驚いているがこちらを見つけると容赦なく襲いかかってくる。
やめてください。俺はそんな趣味ないんです。ってこんなこと言ったらぜってぇー殺される!
「いきなりなんだ!?」
「こっちの台詞だ!ここはどこだ!?」
男は一瞬のうちにこちらに移動し、殴りかかる。慌てて回避すると目の前に脚が襲いかかってきているのが見え、
咄嗟に頭を下げ、脚が自然に上がることを利用し、威力を相殺………したかったのだが、
あちらの方が圧倒的な威力でこっちを蹴っ飛ばす。壁にぶつかり棚においてあった禍々しい実験道具が派手な音を立てて落ちていく………
男は埃を手で仰ぎながら周囲を見る。見たこともない場所だということを再認識すると
次に魔法陣の方を見る。ここから現れたということを分かったのかはこちらからは分からなかったが再度こちらを見てくる。
「………もしかして召喚魔法か?俺がここにいるのは………」
「よ、よく分かったな。痛っ~。」
「大丈夫か?俺の蹴りは少し常人から離れているから痛いのは当然なんだが………生きているのが不思議なんだが………」
「え?」
「いや、まぁ………拳で天狗を気絶させたことがあるからな。蹴りはその3~4倍あるというし………」
もしかして能力使ってなかったら死んでた?精神的にはそんなに喰らってないように感じたのだけれど………
もしかしてやばかったパターン?どんだけだよ!天狗ってあれだよ?すごい強いんだよ?
そんなのを拳でワンパンってどんだけだよ!
と、まあ………目の前の存在がどれだけの強さだかは分かった。流石にこれには敵いそうもないと判断し、
「俺は逆狩 珀雲。まいったよ。想像以上の存在が出てきちまった。」
「つまり召喚したのはお前か?俺は
「迅真すまん。興味本位で召喚してしまって。」
「ちょっと待て。興味本位だと?そんなんで召喚されるものなのか?」
「魔法を少しかじっているだけだが………」
「そんなんで召喚できるのか………」
迅真は先ほど現れたときと同じぐらいのリアクションをした。そこまで凄いことなのだろうか?
それよりも召喚魔法があるということはそれの逆の送還魔法があるということだ………多分。
これも推測なのだが、手順も殆ど同じはずである。だから迅真に手伝ってほしいと言ってみたところ………
「別にいいが………それよりも珀雲、お前の【能力】を教えて欲しい。俺の蹴りをまともに喰らって
肉体が完璧に防げる訳がないのでな。」
「ばれてた。ま、いいや。俺の能力は【肉体と精神のダメージを反転する程度の能力】と
【俺と俺に触れた者は傷を理解する程度の能力】だ。」
「【程度の能力】?」
「ここらではそういうんだ。ちなみに迅真は?」
「【ありとあらゆる生物の力を使う】という能力だ。架空のも含めるし特定の存在も不特定もいける。」
「まじか。あー。だからね………」
迅真は軽く頷き「そのとおりだ」と言った。つまり迅真は俺そっくりの存在になることが出来るというわけだ。
晴の能力とかコピーしたら無双できそうだなと一人思った珀雲なのであった。
数分後………
「ま、ちょっと名残惜しい気もするがじゃあな。」
「ああ。しかし距離遠くないか?」
そうなのである。迅真が魔法陣のど真ん中にいることの理由は分かっているが何故か珀雲は部屋の端の扉の前にいるのだ。
「仕方ないだろ。送還魔法の範囲が分かっていないんだから。」
「………それもそうか。(召喚魔法と同じ範囲だと考えるなら一人が限界だと思うのだが………実質ルーミアはここにいないし)」
「ま、こっからでも起動できる。」
一番始めに魔法陣にやったように血を一滴垂らす。するとやはり魔法陣が今度は怪しく光始めて一瞬のうちに視界を覆う。
次に見えた光景は煙が立ち込めている魔法陣だけだった。
成功。
密かに右腕を大きく掲げた珀雲であった。
何故かコラボしていたということで議論に至った今回ですが、コラボの人物は薙波 迅真でした!
超強い能力を持っているので戦っても絶対倒せないと思ったので戦いは少なめにしました。
コラボありがとー!
次回「魔理沙の両親」