東方傷心記   作:咲き人

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どうも最近時間がなさすぎる咲き人です。


其の弐拾肆「三重合奏 4面」

霊夢たちは普段飛んでいる高度よりも更に高く飛んでいる。【冥界】はそれほど高くにあるからだ。つまり酸素も薄れて呼吸がしづらくなるはずなのにも関わらず、呼吸も思ったよりも簡単に出来てしまい、それどころか、徐々に暖かさもましてくる。これはやはり冥界に春度が集まっているからなのだろうか………

 

 

すると更に上空から妙な音楽が聞こえてくる。

 

 

そこには大量の浮遊霊。更にその音を奏でていた三人がいた。この三人がこの浮遊霊をとめており、そしてこのえもいわれぬ音を放っていたのだ。三人ともカラーリング以外は似通った服装をしていて、三角錐状の、返しのある帽子。三角錐の頂点に飾り付きで、白いシャツのようなものの上にベスト状の衣装を着たような構造の服を着ている。ベストは襟と肩部分にフリル付きで、ボタンは二つしかない。それにキュロットと呼ばれる(?)スカートを着ている。顔立ちや服装からして三姉妹なのだろうか。妙に息のあった演奏テクニックだ。浮遊霊たちはなんだかやる気がなさそうではあるがちゃんと三人の演奏は聞いている。そして演奏が終わると三人は浮遊霊たちに挨拶して、不幽霊たちは皆、上へ上へと登っていく、その姿はまるで成仏しているかのようだ。何とも滑稽ですごくシュールな光景なのだが、それを肴にするよりも前に三姉妹に聞きたいことの方が重要だった。

 

 

「あ、大物ゲストの霊夢さんだ!私【リリカ・プリズムリバー】って言います。私たちの演奏聞いてたんですか!?」

 

「それに紅魔館のメイドさんもね。私はリリカの姉の【メルラン・プリズムリバー】よ。よろしくね。」

 

「二人の姉………【ルナサ・プリズムリバー】だ。よろしく………」

 

「あんたたちどうしてこんなところで演奏していたの?」

 

「それはね!冥界の管理人さんのお屋敷に呼ばれているからよ!何でもお花見をするからって………」

 

 

霊夢と咲夜はひっそり耳打ちをする。

 

 

「(冥界の管理人ってのは犯人ってことよね?つまりこいつらは敵ってこと?)」

 

「(必ずしもそうとは言い切れないわ。まぁ、この子たちを言いくるめることならできるわ。私に任せて。)」

 

 

咲夜はそう言ってウインクをする。霊夢は少し心配になりながらもこういう時に咲夜は一番頼りになることを知っているので咲夜に任せることにする。咲夜は霊夢を後ろに回して三人に言う。三人も何を話し合っていたのか分からなかったので興味があるのだろう。興味津々に身を乗り出すかのようにこちらを見てくる。咲夜は一回、深呼吸して、ひと呼吸おいてから話を切り出す。

 

 

「私たちは貴女たちを読んでいるところにこれから異変解決に行くの。残念だけどそこで演奏は出来ないわ。」

 

「なんだと!この犬肉!」

 

「犬肉って………ま、まぁ演奏なら博麗神社のお花見でするといいわ。異変が終わってからね。」

 

「え、でも………」

 

「いいの、か………?」

 

 

そう言って三姉妹はちらりと咲夜の後ろで腕を組みながらふんずりがえっている霊夢を見る。霊夢はこうなるのかと咲夜に任せたことを半ば後悔しつつも、咲夜が小声で「合わせて」というのに仕方なく付き合うことにした。

 

 

「そうね。宴会は歌があったほうがいいかもしれないわね。」

 

「ほ、本当!?」

 

「やったー!」

 

「うむ、ありがとう………」

 

 

三姉妹は喜んでいる………一人喜んでいるようには見えないが。まあ、ともかく急遽依頼を受け取るのを辞めてもらって代わりに博麗神社から依頼が来たということで契約破棄という形で取りやめてもらった。これで彼女らと争うことがなくなったから良かった。それから三姉妹から冥界の正確な入り口を教えてもらい、霊夢と咲夜は更に上空へと飛んでいった。

 

 

 

 

珀雲side

 

 

「ここが冥界か………」

 

「なるほどな。【花映塚】からは直接繋がっておらず、孤立しているのか。これも【情報通り】だな。」

 

「全く忌々しい情報だな。しかし、有効利用しなければな………」

 

「そうだな。いくか、皆来るだろうしな。」

 

「ああ。」

 

 

 

 

???side

 

 

「そろそろ………目当ての………物………来る。」

 

「そうだねぇ………あっしは見学だけどもしものことがあったら助太刀するよ~ん。」

 

「いらぬ………心配。」

 

「ククク………そうかい。ああ、本当にそろそろだねぇ………」




時間ぎりぎりに投稿している。もしかしたら週一に戻る可能性有り!?

次回「辻斬り危機一髪 5面上」
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