東方傷心記   作:咲き人

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どうでもいいです。(いきなりどうした)


其の参拾「狩ルト狩ラレル境界デ EXTRASTAGE下」

紫はヴァルガンの言葉を聞き、もう一度この男を排除対象に選択し、戦いを再開する。紫は早速スペルカードを取り出し、それを宣言する。

 

 

「罔兩【八雲紫の神隠し】!」

 

 

自身の名が刻まれたこのスペルカードは紫の姿を消し、瞬時にヴァルガンの位置に瞬間移動してくる。

 

 

ヴァルガンはこれには驚きが隠しきれない様子ではあるが、紫自体の突進は回避したが、すぐさま全方位に幽々子が使用していたあの蝶のような弾と3Wayに放たれる大きな弾幕、極めつけは6Wayものの方向にレーザーを発射してくる。 発射の直後、紫は再び姿を消し、ヴァルガンがいる位置に瞬間移動、というパターンの繰り返しのようでヴァルガンが弾幕を高速で回避しながらもその場所にずっと留まってはいけないという難行を強いられる。

 

 

だが、それほど苦のような表情も浮かべず、ヴァルガンはこのスペルカードを突破する。さすがに少しの余裕はなくなってきたようではあるが、ヴァルガンは表には出さない。いつものおちゃらけた感じだ。

 

紫はもう1枚のスペルカードを取り出し、発動しようとするが、ヴァルガンもスペルカードを取り出す。発動したタイミングはほぼ同時だったのだろう………

 

 

「罔両【禅寺(ぜんでら)に棲む妖蝶(ようちょう)】!」

 

「弓符【シール・•ピロクテテス】!」

 

 

何かを紫は中心として決めているのかその位置にたつと、紫を中心とする卍型のレーザーを展開しつつ、蝶弾をばら撒く。 レーザーは 青色の小さい卍を反時計回りにゆっくり弾幕を回転させるパターンと、赤色の巨大な卍を時計回りに弾幕を回転させるパターンと になっているらしい、この2つのパターンを淡々と繰り返してくる。

 

 

そしてヴァルガンのスペルカードは見た目は弓も矢もあんまし変わっていないがさっきのようなジークフリートみたいな威圧感が凄まじいものとなっている。正しく百戦錬磨のごとくだ。

 

 

ヴァルガンの放った矢は空を貫き一直線に()へと向かって飛んでいっている。

その途中の弾幕たちをも貫通して飛んでくるが、横槍を入れてくる弾幕たちのせいで矢の軌道は変わり直撃こそ回避できたもののすぐそばの植物が一瞬で枯れていってしまうぐらいの速さと強さを兼ね備えた弾幕()だったということだ。

 

 

ひやりと嫌な汗をかかざるおえないだろう………だが、ヴァルガンはその程度のことで驚いてもらったら困ると言いたげにさっきの矢を何発も飛ばしてくる。

 

 

ヴァルガンの宣言どうりに逆に狩られかけている紫はそれを悟ると苦虫を噛んだように下唇を噛む。だが、形勢をすぐにでも戻そうと1枚のスペルカードを取り出す。

 

 

魍魎(もうりょう)二重黒死蝶(にじゅうこくしちょう)】!」

 

 

赤と青の蝶々のような弾を周囲に放つその後にその弾幕たち二つを交差させるように回転させるという内容のスペルカードとなっているようだ。こういう動きのスペルカード類は色んな人が動きに翻弄されてピチュッてしまったことだろう。

 

 

だが、それだけではなかった。

 

 

「【人間と妖怪の境界】!」

 

 

突如として紫の姿が見えなくなる。境界を使ったようにも見えなく一瞬で消えたという言い方のほうがいいだろう………そして更にヴァルガンの周囲をレーザーで完全包囲してくる。

そして一定の位置から弾幕が発生し、包囲網ような動きに合わせて弾幕を避けなければならないらしくヴァルガンは横に移動している。

しばらく動くと包囲網がさっき紫がいた場所に固定され、縦横無尽に飛び交う蝶弾をヴァルガンが避ける。ヴァルガンが弱音のような言葉を吐く。

 

「はぁはぁ………ちょっと逃げさせてくれないのかしらん?」

 

 

するとどこからか紫の声が響く。

 

 

「私の友人を操った罪………その身にとくと味わいなさい!」

 

「だからおっさんじゃないって………!」

 

「結界【生と死の境界】」

 

 

紫が境界から現れスペルカードが発動される。

このスペルカードは最初(開幕)こそ米粒のような弾をばら撒くだった………だが、ヴァルガンが一方的に紫に弾幕()を放ち、ダメージを与えている………ことはなく、ダメージを受けている雰囲気はない。しかもダメージを受ける度に弾幕の量が増えて、弾幕自体の大きさがでかくなってきている。それに気づいたときにはもう遅かった………一定量のダメージを与える毎に弾幕の強さが強くなっていくというスペルカードだったことに。

 

 

最初の次の弾幕は蝶のような形の弾幕をばら撒き、その次は大きな弾幕をばら撒き、そしてその次は楔型の弾幕をばら撒き、そしてさらには低速の黄色の中くらいの弾幕を放ち、高速の水色のこれまた中くらいの弾幕を放ち、終いにはヴァルガンこそ外すものの高密圧に放たれる蝶のような弾幕 という具合に弾幕が強化されていっていく。

 

 

そしてそれらはすべて再生される。もっと強くなった《準最終》最強として………

 

 

流石にヴァルガンにも焦りの色が見え始め、1枚のスペルカードを取り出す。

 

 

「お遊びはここまでだ………ってね、弓符【シール・ヘラクレス】」

 

 

矢はとてつもなくどでかいものとなる。だが、弓自体は巨大化していないのでヴァルガンは弓を足元におく。そして矢だけを投げ槍を扱うように投げる。もはや弾幕の領域ではなく、ちっぽけな紫の弾幕など跳ね除けて飛んでくる。境界に逃げようとすると矢の近くから大量の弾幕が飛んできている紫はそれを回避しなければならず、境界に入っている時間がなくなる。それを見かねたヴァルガンが、

 

 

「全く………焦っちゃなんも成功しないよ?」

 

「くっ!」

 

 

紫は怒りが頂点に達しかけており、最後の1枚を使おうとした瞬間、ヴァルガンのスペルカードが光り輝く。

 

 

「悪いけど………おっさんはここでドロ~ン!弓符【ブレイク・ウッコ】。」

 

 

ヴァルガンのスペルカードにより、矢自体が電気を帯び、磁力により大量の風を巻き起こし、ヴァルガンを取り囲むような風は次第に台風のようになっていき………風が止む頃にはヴァルガンの姿を消していった。

 

 

そこには怒りの行き先を失った紫と幽々子がここにきて洗脳が解け、無事が確認され安心した紫がいたのであった。

 

 

 

 

ヴァルガンside

 

 

ヴァルガンが逃げてきた先は黒く禍々しい城の中。昔は一つの王城だったのだろう。一つの玉座を中心に左右3人ずつが並んでいる。そして玉座に向かってヴァルガンが跪く。そして玉座のさらに後ろからの光で逆光になっているが玉座には座っているものがいた。その者はヴァルガンが跪く姿を見ると少しだけ手すりから手を動かす。そしてヴァルガンはいつものおちゃらけた性格のようではなく、静かにこう告げる。

 

 

「………只今戻りました、我が主。」

 

 




次回予告~。

今度の異変は博麗神社の宴会で起きている!?延々と続く宴会と幻想郷全域で発生する霧を裏で操っているジンブツトハー?(棒)


次章「三日置きの百鬼夜行~霧に溶ける戀の味~」
次回「宴会=異変 ①」


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