病院の三階の手術室……そこにいたのは……
(珀雲……!…………に幼女?)
「なぁ、【ウィル】。ポケットに入ってるナイフを取ってくれ。」
「こ、これでどうすればいいですか!?手首を掻っ切った方がいいですか!?」
「怖えよ!?手錠だ!手錠!切るのはそっちだ!」
「(カキーン)はぅわ!無理です~~!」
「全っ然力入ってねーじゃねーか!もういい!俺に渡せ!」
「あ、あああ……き、緊張して手が……」
「切っ先こっちに向けんな危ねえ!」
(…………ナンダコレ?)
珀雲が幼女と戯れている?
何が起きているのか現状が把握できていない晴はとりあえず、幼女が気になるが、そんなことよりも……
(魔理沙や璃紗が【コレ】を見たらなんていうか……)
―――――と、恐る恐る後ろにいるはずの璃紗を見やる……すると、
(せ、石化してるーーーー!?)
あまりに衝撃的な現実に石化してしまった璃紗。それにびっくりした兄の晴は手術室の扉を動かしてしまう。その音に気付いたのか珀雲がばっと起き上がり、こちらへと向かいに行く。
「晴!」
「お、おお珀雲……助けに来たぜ。」
「いや、すまん。捕まるなんてドジ踏んじまった。」
「どうせお前のせいじゃないんだろう?」
「いやぁ俺のせいだ。まさか【ウィル】が敵に捕まるとはなぁ……」
「ウィル?ウィルって、さっきの幼女のことか?」
「ああ、あいつは……って、ああ……もう全くあいつときたら……それよりも俺にもいうべきことがあるんじゃないか?」
「お、おお……やっぱりまずかったか?」
そう言って晴は後ろを振り向く。そこには先ほどと同様に石化している璃紗を見やる。珀雲は昔、璃紗によって学校という名の行き場を失い、晴と璃紗の両親の耳にまで届いてしまい、そこから珀雲の人生が大きく変わってしまった。魔理沙に出会えたからその分の幸せが返ってきたようなものだが。
「いや、いい。それよりも【この世界】から出た方がいいだろう。」
「【この世界】?」
「どうやら異世界だ。偶然入り込めるような別口があるらしい。」
「あっ!」
もしかしてレストラン?レストランの入り口に入ったときからおかしいとは思っていたし、店員も敵だった。十分に別口とやらの可能性は
あるだろう。絶や漣も分かっていたのだ。そういうことかと一人呟いていると、璃紗が目を覚ます。
「っは!?あっ!珀雲お兄ちゃん!」
「よぉ……」
「う……あ……えっと。」
「気にすんな。お前が心配する必要はない。ここから繋がっている世界が幻想郷だけらしいし、別口からは出られないからな。」
「幻想郷にたどり着いてしまうのか……璃紗は……」
「行く!絶対行くからね!晴お兄ちゃん!珀雲お兄ちゃん!」
「はぁ……こうなったら璃紗は話を聞かないからな……」
「仕方ないだろう……まぁ……俺の初恋相手ってことで大目に見てやるか……」
「「え!?」」
「お、お兄ちゃんは認めてませんよ……?」
「「初恋ぐらい自由にさせてよ。」」
ということで新キャラでした。以前コラボした方から頂いたキャラですので、楽しんで使いまわしていきたいと思います。絵も描きたいな。
次回はもっとまともにしたい。