ここは永遠亭と呼ばれる無限に生える竹林の中に存在する紅魔館程ではないが、
巨大な屋敷。多くの竹がが生えているため、本来ここに来るのはほぼ不可能なはずなのだが、
「ふぅ……予感的中!」
「相変わらず凄いわね」
霊夢と紫が到着していた。そして、その後ろから次々とメンバーが現れる。
「全く、戦いを中断するなんてひどいぜ」
「いえ、魔理沙。あのままだったら私たちの負けだったわ」
「幽々子様!その焼き鳥なんですか!?」
「さっき屋台の鳥に奢ってもらったの~」
「うわあぁ!ミスティアさんごめんなさーい!」
「騒がしいわね……」
「これくらいが居心地がいいと私は思いますよ?」
霊夢、紫、魔理沙、アリス、幽々子、妖夢、レミリア、咲夜の計8人が異変解決に向かっているという前代未聞の事態。
それゆえに、永遠亭からも三人の勢力が現れる。
一人は足元に届きそうなほど長い薄紫色の髪に、紅い瞳を持つ。
頭にはヨレヨレのうさみみがあり、その根元には謎のボタンが付いている人間耳がある場所は髪に隠れて確認できない。
制服的な衣装に身を包んでおり、平たく言ってしまえばほぼ女子高生のツーピース制服なのだが、今ここにいる8人の中では紫しか知らない事実だろう。
もう一人は癖っ毛の短めな黒髪と、ふわふわなウサミミ、もふもふなウサ尻尾を持つ。服は桃色で、裾に赤い縫い目のある半袖ワンピースを着用している。
最後の一人は長い銀髪を三つ編みにしていて、前髪は真ん中分け。
左右で色の分かれる特殊な配色の服を着ており、具体的には、紺に似た色と赤から成るツートンカラー。上の服は右が赤で左が青、スカートは上の服の左右逆の配色、となっている。袖はフリルの付いた半袖。全体的に色合い以外はやや中華的な装い。
頭には、同じくツートンのナース帽、紺色ベースで前面中央に赤十字のマークを被っている。
また服のあちこちに星座が描かれている。具体的には、帽子にこと座のベガ、上の服の右側にカシオペヤ座と左側に北斗七星、スカートの右側に箕、左側に奎・壁。
更にスカートの裾には八卦が描かれている。
「おでましね……さあ、私は『八意永琳』。月の頭脳……八雲紫……貴女ならご存じよね?」
「知り合いかぜ?」
「いいえ、知りませんわあんなBBA」
「「「「「「「お前が言うな」」」」」」」
7人全員の声がハモる。
「だって、あっちの方が絶対年上よ!?」
「醜いぞ八雲紫」
「本当に」
「うぅ……皆酷い」
「あ、いいかしら?」
「どうぞだぜ、異変の犯人さん?」
「まぁ、彼女の望みだからやっただけなのにこんなに人が集まるとは思わなかったというのが本音ね。でも、やるからにはちゃんとしたルールに則ってやりましょう」
「「弾幕ごっこ……!」」
「では、『鈴仙』、『てゐ』。他の奴はお願いね」
「分かりました……!じゃ、そこの幸薄そうなの!」
「わ、私ですか!?」
「頑張って妖夢~」
「幽々子様も戦うんですよ!」
「ふふふ……怒られちゃった……はぁ~い」
富士見の娘と彼女が住まう場所の庭師と狂気の瞳を持つうさ耳JKの戦いと
「あれは『因幡の白兎』じゃないかしら?」
「そうかもしれませんが、奴は黒髪です。何故でしょうか?」
「きっと幸運がすぐそこにあってはいけないから染めているのよ」
「変な解釈されてるウサ!?」
「あら、ってことは本物の『因幡の白兎』ね?」
「えっ?」
「確保よ咲夜」
「かしこまりました!」
「いやああぁぁぁ!?」
と言って、一目散に逃げるてゐ。追う吸血鬼とその従者と
「さて、あんたの相手は私たちよ」
「さぁ、来てみなさい……」
「霊夢油断しない方が良いわ、彼女は月の中でも最強クラスの人物よ」
「は、2対1で勝てない方がおかしいわよ」
「威勢だけはいいようね」
「言ってなさい!」
の戦いが始まる。
そして魔理沙とアリスは……永遠亭の内部に入っていた。
「さ、ってと……永琳とかが言ってた彼女ってのを見つけるぜ」
「でも魔理沙……大量の扉があるわ……それに……無限ループになってるわよ」
「なら……やることは一つだぜ……ほれ☆彡」
そう言って魔理沙はポイッとマジックボムを放り投げる。地面にぶつかったマジックボムはたちまち爆発する。
「騒がせればいいんだよ!」
「貴女らしいわね……」
「そうだろー?じゃあ、ジャンジャンやって……」
「残念だが、ここから先、彼女を見つけさせるわけにはいかない」
通路の奥の奥。暗闇の中で冷たい声が響く。カツンカツンと硬そうな靴の音が響き、その姿を現す。
「……珀雲?」
「じゃないわね」
「……俺は『逆狩 珀牙』」
「『逆狩』ってことは『珀雲』の親戚?」
「そんな話聞いてないぜ……」
「珀雲……それは俺の敵だ」
「じゃあ、私たちの敵だな!ならさっさと……」
「いいや、そいつは俺の敵だ!魔理沙たちは先へ行け!」
珀牙のさらに奥の通路から現れた二人の男。
「珀雲!」
珀雲は愛しき魔理沙に呼ばれ、ニコリと笑う。だが、目の前の敵に集中する。
「誰だお前……」
「俺は……分かるはずだ」
「…………」
「珀雲。迷うな。俺はお前の言う言葉を信じるぜ」
「晴……ああ!」
珀雲は腰に付けている銀のナイフを取り出し、素早く相手の懐に潜りこみ、横に一閃する。
だが、珀牙は咄嗟に体をひねり、回避する。すかさず晴は時を止め、ナイフを投げる。
珀牙はギロリと睨むと時が止まった空間が動きはじめる。
「「何!?」」
これは珀雲の『痛みを理解する程度の能力』と同じ現象……まさか、似た能力か?そうなると珀雲には対処が難しくなる。
「お前たちは『竹取物語』を知っているか?」
珀牙は急に昔話を持ち出した。
「当然だ。かぐや姫を知らない奴はいないだろう……」
「そこの中に5つの難題というものがあるだろう……」
「ああ、無理難題だけど偽物創ったりしたりするやつだな」
「俺はそこの6人目……姫様に求婚した人物だ。そして最初に5つの難題……それ全てを突破したものだ」
「……は?な、何を言っているんだこいつは……」
「いや、きっとマジだ……かぐや姫とはいえば不老不死の薬っていうのがある……あれは燃やしたって話だったが……まさか、」
「それを飲み、約1500年生きた」
「……!まじの化け物か……それが……」
「ああ、『身内』にいるのはきついもんがあるぜ」
「なら呪うがいい。己の姓に……」
「冗談だろ!さてと、お互いの実力は大体わかったし……晴!」
「ああ!」
「……………」
「「現に夢、幻界を超え、拒絶し、反発を繰り返す痛みに、流れが止まる勝利の風、永遠となれ!痛止『運命二抗ウ俺達ノ時代ト世界』!!これが俺たちの世界だ!」」
「俺は負けん!姫様の為に!難符『己の壁』!」
「言葉は……凶器だ!!」
「言葉は……煉獄!」
「!?あの人の声がやっと……届いた……会えたんだ……会えるんだ…………」
次回は1か月後には出せると思う。