東方傷心記   作:咲き人

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どうも咲き人です。もうなんだか………疲れたや、テストもやっと終わって
一段落終わんないのがもどかしいっす。




第二章「紅霧異変~痛みと傷み~」
其の陸「異変開始 1面」


前回のあらすじ

 

晴フラグ

 

 

 

 

「珀雲、外を見てくれ!」

 

 

魔理沙が酷く慌てた様子で俺に声をかける。

俺は言われるがまま外の景色を見る。すると………空は真っ赤だった。

確かにこれはおかしい。幻想郷はこういう異変がいつも起きるわけではないだろうし、

つまり、解決しに行くのか。いってらっしゃいと言おうとしたら俺は魔理沙に袖を掴まれて

外に出された。状況が分からない俺に魔理沙は………

 

 

「何、自分は無関係ですってアピールしてるんだぜ!珀雲も来る!」

 

「えぇ………でも「言い訳しない!」はい………」

 

 

俺は無理矢理に空を飛ばさることになった。そういえ言ってなかったかな?

俺、空を飛びました。実際は箒を土台に立って飛んでいるんだけどね。

結構、快適だな飛行ってのも………と思ってましたらすぐに着いちゃいました。

そう異変解決と言ったらここしかないというわけでして博麗神社に着いた。

早速、魔理沙が霊夢を呼ぶ。霊夢はやはりといった顔でこちらに向かってゆっくりと歩いてくる。

 

 

「おーい!霊夢、大変だ!異変だぜ!」

 

「うっるさいわね………はいはい。分かってるわよ………今行くって珀雲じゃない?

あんたも行くの?」

 

「実際は行きたくない。興味ないからな。ただ、魔理沙がどうも霊夢がいたとしても

離れ離れになった時に一人で行くのが寂しいと言うもんでな………」

 

「そ、そんなこと言ってないぜ!」

 

 

魔理沙は慌てて手を前に出して左右に横に振る。勿論、嘘だ。

さっきも言ったとおり俺は脅されて来ただけ………今のはさっきのお返しといったところだ。

俺の思惑どうりに魔理沙は霊夢にからかわれている。流石にやりすぎかなと思ったので

俺が仲裁してその場を収めた。ふうっと軽く溜め息をつくと霊夢はいつものあのだるそうな雰囲気とは

全く違っていてキリッとしていた。巫女としての風格といったところか、少し見直した。

 

 

「さあ行くわよ!こんな霧無くす為に!」

 

「おう!」

 

「ああ!」

 

 

俺たちは各々の飛び方で霧の出処に向かって飛んだ。

 

 

 

 

「そいういや行くあてなんかあんのか?」

 

「あて?そんなんないわよ。勘よ勘。」

 

「霊夢の勘がそう言ってんじゃ仕方ないな。」

 

「そんなに当たるのか?」

 

「おう!多分、占いよりも当たるんじゃないか?」

 

「すげえな。占いの神様も吃驚だろうぜ。」

 

「占いの神なんてまず、いるのかしら?」

 

「そりゃいるだろ。なんてったって八百万の神様がこの世界にはいるんだから一人くらいはさ。」

 

「ま、いたところで私には関係ないけど………」

 

「「そうだった………」」

 

 

俺と魔理沙は霊夢の発言に対して諦めるかのような発言をしたが、ほぼ同時でハモった。

ただ、俺たちが向かっている場所は確かに紅い霧が中心的に発生していていた。

これは霊夢の勘は凄いのだな。と納得した。すると前方から黒いものが飛んでくる。

それは霧のように漂っていてそれを見た霊夢と魔理沙はすかさず構えた。

だが、俺はそれ以前に【アレ】に違和感を覚えていた。なんだろう………こう、本当に霧のような。

でも、それは体というより、精神から来ているような………この分かるのに分からないもどかしさが俺のイライラを掻き立てる。

そして黒い霧は俺たちの前で急停止する。そして霧が晴れていく………そこにいたのは

見た目5~6歳ぐらいだろうか………金髪に赤いリボンをつけ首の襟元にも赤いネクタイらしき物があるが、

これをよく見ると丸っこい物が両脇に付いた少し変わった形状をしていた。白黒の洋服を身につけ、スカートはロングである。

そんな容姿の女の子がちょこんといた。

 

 

俺は彼女をじっと見つめているとその子は急に喋りだす。

 

 

「あ!霊夢に魔理沙だー。」

 

「今更!?」

 

 

ついつい俺は突っ込んでしまった。

多分、この子は見た目どうりなのだろう………どこからどう見ても妖怪だが、それ以前に幼女だ。

つまりはそういうことなのだろう………俺は一人合点してうんうんと頷いた。

すると幼女は俺を見て、涎を垂らした。あれ?これやばくね?

 

 

「そこにいるのは食べていい人類?」

 

 

俺は食べても平気なのか妖怪目線で考えてみた。焦ってなどいない。俺は冷静に対処する。

 

 

「どうだろうな。美味いかどうかは食ってみないと分からない。」

 

「そうね。良薬は口に苦しとは言うけど実際に飲んでみないと苦いかどうかは分からないわ。」

 

「う-ん。食べたいけど、お腹壊したら嫌だしなー。」

 

「お前、何妖怪だ?」

 

「私?私はルーミア。しがない常闇の妖怪だよ。人食い妖怪だー。」

 

 

そういってルーミアは口を開けるがどう考えてもその口には俺の頭も入らないだろうと

言いたかったが相手は子供だからそうは言えない。いくら俺が口が悪くてもこれはだめだと自分を叱る。

どうやら魔理沙とルーミアはルーミアのポーズが「聖者は十字架に磔られている」ように見えるかそれとも

「人類は十進法をを採用した」ように見えるかについて議論していた。いや、争うことはそこじゃないだろ。

しかし、常闇の妖怪となるとこの子は敵だな。異変を解決されると彼女は動きにくくなるのだろう………

しかも今の季節は夏だ。余計に夜の時間は短い。俺も確かに夏の夜は好きだけど少し短いと思っていたけれど、

もしかしたらこの霧をだした犯人は俺と同じ考えだったんじゃないか?そうだとしたら凄い行動力と力だ。

一人では幻想郷中に紅い霧を出すことなんて出来ないだろうし、それより金や資材もかかるだろう………

それと、この霧はやはり魔法で出来ている………こんなの自然にできるようなものではないからな。

霊夢もいい加減痺れを切らしたのかダンッと俺の前に出てきて

 

 

「おしゃべりはこれでおしまい!ルーミア。私達の邪魔するってんだったら容赦しないわよ!」

 

「そうなのかー?」

 

 

ここは俺が気になっていたことを試すチャンスだ。

 

 

「霊夢と魔理沙。ここは俺に任せて先行ってろ。」

 

「………分かったけど無茶すんなよ!お前は危なかっしいからな。」

 

「はいはい。」

 

「さっさと倒して追いつきなさいよ。」

 

「ハハハ………相変わらず厳しいな。」

 

 

俺は作り笑顔を霊夢に浮かべるとそのままふよふよと飛んでいった。

俺はもう一度ルーミアの方を見る。こちらも変わらずにただただ漂っているだけだ。

だが、俺は騙されない。霊夢や魔理沙はお前のことを重要視していなかったけれども俺は違う。

お前ははっきり言って………

 

 

「………俺よりも強いな。」

 

「どうしたのー?」

 

「お前、なんで本気じゃない?なんでそこまで嘘をつく。」

 

「何を言ってるのー?私は嘘をついてなんかいないよ。」

 

「いや、お前という【存在】そのものが嘘っぱちか。成る程な。」

 

「???よくわかないんだけど………ま、いいや。食べちゃおう。」

 

「弾幕ごっこに勝てたらいくらでも食わせてやるよ。」

 

 

ルーミアの最初の弾幕はとても種類が多い。

これは初心者(初見)には少し難しい弾幕だな。ただ彼女の前らへんにいればそこまで

弾幕が来ないな。これなら最初のスペカまで楽勝だな。だが、やはりといったところか。

 

 

「むー。中々当たらないなー。だったら………月符【ムーンライトレイ】!」

 

 

始めのスペカはやはり初歩的だな。弾幕を全体的にバラして俺を左右から挟もうというレーザーか。

レーザーを閉じられたらこれは強いだろうが、これだけか………

 

 

「こんなものか?」

 

「まだまだだよー!」

 

 

さっきとあまり変わらない弾幕だな。ここまで来るとあくびがでそうだ。

ルーミアはそろそろ怒ってきているようで次のスペカを取り出している。

来るか………

 

 

「夜符【ナイトバード】!」

 

 

左右に円弧状に青色の弾幕をばらまいて攻撃するスペルカードか。

弾幕が鳥の翼を模したように思えなくはないが若干、無理がないか?

特に暗くないし、鳥っぽくないし、そのスペカは名前詐欺じゃないか?

 

 

「ギャフン!」

 

「おいおい。楽勝すぎだろ。」

 

 

ルーミアはすぐに倒れてしまった。でも、この子自体が嘘と言ってしまったが、

この体からは【痛み】が全くない。きっと幸せな毎日だったのだと容易に想像できる。

だけれどこの子の体以外のこの子に近い所から痛みがまるで気づいて欲しいかのように吹き出ている。

そう………この子が身につけている赤いリボンからだった。

よく見るとそれはリボンというよりは霊夢が使っているような御札だった。

どうしてこんなものがルーミアに?と妙に勘ぐる。そして自然と手を伸ばすが………バチン!

静電気が起きたものよりも何倍も大きい音が発生する。

何が起きたのかよく分からないかったが、俺は少し後ずさりしていた。無意識にこの札に触れてはいけないと

体が反応したようだった。一体何なんだこの札………俺には分からなかった。

脳は理解していたというのに………この札が………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルーミアの封印を解くものだってとっくのとうに気づいていたのに………

 

 

俺はルーミアを近くの木の根元に寝かせてそれから霊夢と魔理沙の後を追った。

 

 

 

 

魔理沙side

 

 

今、私たちは珀雲が来るのを待ちながら霧の湖の上を飛んでいた。

 

 

「全く、珀雲の奴、何をチンタラしてるんだぜ!」

 

「確かに遅いわね。ま、私としてどっちでもいいけど………」

 

「何がだぜ?」

 

「魔理沙。あんた珀雲のどこに惚れたの?」

 

「ど、どどどどこって………や、やっぱり笑顔が反則級に綺麗で優しいから?///」

 

「ふーん。そんなことよりもあんたってそんな顔できたのね。」

 

「う、うるさい!///」

 

「あーあ。照れちゃってそんなに珀雲のことが好きなのね。」

 

「し、知らないぜ!」

 

「あー………でも、確かにあのことは知らないわよね。あんた人里に行ってないでしょうし。」

 

「?」

 

「珀雲って結構、人里で人気なのよ。珍しい外来人だし、困った人を助けたり、とても色んな所で活躍しているんだとか。

そんなことしていたら珀雲のことを自然と好きになってしまうような人が居ても何ら不思議じゃないわね。

グズグズしてたら誰かに取られちゃうかも知れないわね?」

 

「………それ、まじ?」

 

「まじよ。」

 

「は、珀雲は渡さないぜ!」

 

「なんで私にいうのよ。私は珀雲を狙ってたりなんかしてないから言いたければ人里でそれ言いなさい。」

 

「う!ごもっともだぜ。」

 

 

私と霊夢の珀雲についての話は更に盛り上がる。

近くの妖精が五月蝿く付きまとっているというのに………

 

 

「こらー!最強のアタイを無視するなぁ!」

 

「チ、チルノちゃんやめようよ。怒らせたら大変だよ!?」

 

「へーきだって大ちゃんだってこいつら私達に気づいていないもん!」

 

 

その瞬間………

 

 

「「うるさい!」」

 

 

「「キャアアアア!」」

 

容赦ない一撃で氷精と………なんだろ?なんかの妖精を倒してしまった。

そして初めて私と霊夢の息が合った瞬間でもあった。

 




今回は魔理沙の日記はありません。
だって異変の途中だもの。それにあっちの世界で一日経ってないからね。
しかたないね。そして人間なら触れるはずのお札に弾かれた珀雲………なんだろうね。


次回「異変起動 2面」
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