東方傷心記   作:咲き人

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どうも咲き人です。最近やばい………


其の漆「異変起動 2面」

前回のあらすじ

 

ルーミアのリボンを触ろうとしたらその幻想をぶち殺された。

 

 

 

 

俺は霊夢と魔理沙がいる場所のもう少しのところまで来ていた。

まぁ、この時はそろそろだろう程度としか思っていなかったが………

そして俺は今、湖の上を飛んでいる。どうやらここらに出ている霧は元からのようで

視界が悪い。その割にははっきりと視えるぐらいの弾幕の量で少し嫌になってしまう。

そんなことよりもこの寒さは一体何なのだろうか………

異常に冷たく急激に体温を奪っていく………能力を使ってもいいのだが俺が感じた肉体的苦痛を

精神的なもの変換するという能力なので寒さを精神的なものに変換すると心が凍てついてしまう勢いなので

俺的には使いたくないのだが………途切れ途切れに使えばまだ大丈夫か。

 

 

「寒くなくなったのはまだ良いが………結構、辛いな。」

 

 

すると、少し先の方から少女達の悲鳴が聞こえてくる。

 

 

「「キャアアアア!」」

 

 

おいおい。一体何なんだ?霊夢と魔理沙がなんかしでかしたか?それは申し訳ないが

彼女たちが理由もなく人(?)を傷つけることはないだろう………

ということは………最初に襲ってきたのは………

 

 

「お前たちか………」

 

 

俺の目の前にいるのは満身創痍になっている二人の少女だ。

二人共、同じような服装でかなりの仲良しだということが分かる。

一人はショートヘアに黄色いリボンを結んでいるように見えるが黄色いリボンでサイドポニーにしているようにも見える。

もう片方は髪は薄めの水色で、ふわふわのウェーヴがかかったセミショートヘアーに青い瞳をしている。

二人は俺の存在に気づくとビクッと肩を震わせるが、青髪の子(俺も青髪だが)が何故かこちらに挑戦的な目で見てくる。

 

 

「おい!そこのお前!ここはあたい達の【てりとりー】だぞ!」

 

(【領域(テリトリー)】ね………)

 

「や、やめようよ!チルノちゃん!この人、目つきが悪くっておっかないよ!」

 

(イラッ☆)

 

「へーきだって大ちゃん!あたいは最強だもん!」

 

(最強って………お前、霊夢と魔理沙にやられていてよくそんな前向きだな。)

 

 

さて………チルノと大ちゃんと言っていたか………魔理沙が確かそんな【妖精】がいるっつってたな。

大ちゃんではなく大妖精と言ったところか………それにチルノってのは氷精だとか?

ってことはチルノがこの寒さの原因。なら今は紅い霧の犯人よりもこの寒さの犯人を倒したほうがいいな。

俺的に………

 

 

「ここらの冷気を出しているのはお前の仕業だな?なら退治するに限る。」

 

「なんだと―!あたいは最強だぞー!」

 

「知るか。最強かどうかを決めるのは敵である俺だろ。」

 

「ならあんたにあたいが最強だってこと見せ付けてやる!」

 

 

 

 

チルノはいきなり氷を自らの手のひらで生成して放ってくる。

こちらはそれに対抗してマジックミサイルを放つがあちらはかなりすばしっこく、中々当たらない。

 

 

なので少し距離を離すとチルノがスペルカードを使う。

一旦、反撃されないように後ろに下がったのは得策だな。

 

 

「氷符【アイシクルフォール】!」

 

 

なんだかな………それもう一段ぐらい弾幕数があれば強いんだろうけど………

一目瞭然だがチルノの目の前には弾幕が来ていないのでそこが安全地帯なのだが、

わざとそこを使わないで突破してやった。

 

 

そしたら次は氷弾以外にもレーザーを放ってくる。

駄菓子菓子!さっきルーミアと戦ったときにこんな弾幕あったので避けるのは簡単。

そろそろ俺もスペルカードを使わざるおえないスペカが来るのではないだろうかと、

ひっそりと期待をしていたりする。

チルノが取り出したスペカは一体何なんだ?というワクワクが胸を高ぶらせる。

そうか、これが弾幕ごっこの楽しみか………!分かっていたようで分かっていなかったんだな。

 

 

「凍符【パーフェクトフリーズ】!」

 

 

どうやら自信のあるスペカのようで超光速で弾幕が飛び交う………

少し避けにくくなったなと思うとすぐに時が止まったかのように飛び交っていた弾幕が

突如としてストップする。身動きがとれなくなってしまった。

そしてチルノが4方向に列になるように弾幕を放つ。

少しずつ厳しくなってきているなと思ってはいるもののスペカは使わずに行く。

何故なら俺のスペカ全て面倒なものばかりなのでチルノとか純粋な子にこんなもん使いたくないというのが本音だ。もう少しまともなスペルカードが欲しい。

どうしてまともという才能が俺にはないのだろうか?能力に関してもスペカに関しても………

チルノもどうやら中々当たらないのに怒っているようだ。

 

 

「なんで当たらないんだ!」

 

「もう少し計算して撃て………」

 

 

と溜め息混じりに話しを交わす。すると、一人の少女に目が行く。

大妖精だったか………そいつは戦おうともせず、ただただチルノの応援ばかりしている。

チルノをそこまで信じているというのなら凄い友情関係だなと惚れ惚れする。

 

 

瞬間!珀雲は闇の方へと意識を向けた。

 

 

チルノは精一杯、自分のテリトリーに入ってきた俺を排除しようとしている。

そして大妖精はチルノの親友ならそれを味方をするのは当然だ。

なのに大妖精はチルノの応援ばかりで参戦しようとしない。

その姿に自分の親友だった者と似せる。すると自然にあの少女に憎しみが湧いてくる。

何故だ………何故お前は友達が頑張っているのに応援とは名ばかりの逃げてばかりなんだ。

駄目だろ!友が頑張っているんだったらそれを手伝えよ!

なんで見てるだけなんだよ!あ~イライラする!このアマ!ぶっ殺したい!

内臓をグチャグチャに引きずり出してやりたい!やつの体をバラバラに解体してやりたい!

 

 

更に珀雲のイライラは募っていく………

 

 

お前は【アイツ】と同じだ!【アイツ】はいつも俺だけ頑張らせて【アイツ】は何もしない!

そして「お疲れ」とか「頑張った」とか労いの言葉ばかりでずっと上から目線であの時の俺はその言葉で喜んでいたが、今になってみると【アイツ】は自分の都合で俺を従わせていたんだ!

 

 

大妖精………チルノよりもお前が邪魔だ………【アイツ】と面影が一緒なお前が!

 

 

「【言葉は凶器】だ!………魔符【三角魔法(トライングルマジック)――カストワ――】!」

 

 

俺が拳を握ると近くに蒼い球体が3つほどできる。それがチルノの周りを飛び回り、結界のようなものが現れる。

するとチルノはいきなり苦しみだした。

【カストワ】………それはフランス語で【消えろ】という意味だ。

その言葉どうりのスペカになっているため俺の能力と相まって相当強力な痛みだと思う。

大妖精は「チルノちゃんっ!」と叫び、近くに寄る………その光景も【アイツ】と全く同じで俺は小言のように「ふざけんな」と言っていた。外からこれを破ることは出来ないし内側の奴が頑張らなければならないという地獄めいたスペカだと自負しているがこれはただの精神攻撃用スペカのためピチューンしない。

ま、それこそが地獄なのだろうが………チルノは妖精だし、馬鹿だしこの程度は屁でもないだろうと勝手に思って終わらせてあげよう………

 

 

「はい。これで終了。」

 

 

少し落ち着いた珀雲は静かにそう言った。

 

 

一発の弾幕を放つ。この弾幕が結界に触れる瞬間にスペカの制限時間のせいで結界が消える。

そう………チルノの敗北(負け)だ。少し派手な爆発が起きてチルノは倒れる。

一回死んだほうが身の為だと思うのだが………大妖精は急いでチルノの元へ行こうとするが、

何故か倒れて行った場所にチルノがいないのだ。それもそのはず………珀雲がチルノを抱えていたのだ。

 

 

「え!?ち、チルノちゃん!」

 

「………チルノを返して欲しければ俺を倒してみるがいい。」

 

「え!?えっ、でも………え………」

 

「弾幕ごっこもできんのか?全く持って無力だ。自分の大事な友も守れんのか?くだらねえ。結局その程度の友情だな。

そんな非力さを恨むんだな。その力の無さのせいで大切な友達を失ってしまうかもしれないのだぞ?」

 

 

俺の言葉のおかげで大妖精は自分の立場が分かったようだ。

 

 

「そ、そんな………!私の大切な友達なんです!私の命でも何でもあげますから!お願いします!」

 

 

大妖精は精一杯俺に謝る。それを俺は嘲笑うこともなくただただ無言で聞いていた。

俺は深く躊躇いを思ったが俺も悪いところがあったと反省し謝る。

 

 

「すまない。むしゃくしゃしていてな。こいつは返すし、お前からは何も取らん。どう考えても今のは度が過ぎていたな。」

 

「え?………あ、いえ、襲ったこっちも少しやり過ぎていた………と、思います。」

 

「………お前、本当に弾幕ごっこができないのか?」

 

 

俺は些細な疑問を口にだす。すると大妖精は申し訳なさそうにペコリと頭を下げる。

何故、謝られたのだろうか………しかし、この子に酷いことをしたという結果があるため口悪く言うことができず、

「もう、いい」とだけ言って俺は飛び去った。

 

 

 

 

大妖精side

 

 

私は今、走馬灯を駆け巡っていた。原因は一人の人間。

霊夢さんと魔理沙さんに倒されてすぐに出会ったその人間にチルノちゃんは無謀にも向かって行って

倒されてしまい、私は何もできず、その人のきつい言葉をただただ聞いていた。

その人の言うとおりだった。私は何も出来ないせいでチルノちゃんを救えなかった。

一緒に闘っていれば、こんなことにはならなかった。この人の言うとおり、私は自分の非力さを呪った。

その人が去った今でも私は暗くなってしまっていた。そんなときにチルノちゃんは気絶から目を覚ました。

私はただ、謝ることしかできなかった。さっきの人がいたら「そんなことより強くなってみせろ」と言うでしょう。

 

 

「大ちゃん?どうしたの?」

 

「チルノちゃん。私、私………」

 

 

涙が目から溢れ出てくる。チルノは突然、大妖精が泣いている理由が見当もつかず、慌てている。

 

大妖精は思った………強くなりたいと………自分の大切な友達を守れるほどの力を………

 

自分を心配してくれるチルノのために………あの人に認めるために………

 

 

何故だろう………あの人が気になって仕方がない………あんなにきついことを言われたのに………

あの人を振り向かせたいという気持ちが心から溢れてくる。

なんでなんだ?あの人の顔を思い出す程度だけで私の顔が赤面してしまう………

 

 

どうしてしまったのだろう?私………

 

 

 

 

珀雲side

 

 

やっとたどり着いたぞ!全く………チルノが喰らった痛みを吸収することもできたとは思いもしなかったな。

それにしても………痛いな。流石に俺も引く痛みだぞ。莫迦し過ぎたな。反省、反省。

 

 

俺は霊夢と魔理沙にやっと追いつくことができた。魔理沙とかも俺に気づいていたようで

魔理沙は涙目で俺に飛びついてくる。流石に避けたかったが、魔理沙が前を向いておらず危なかったので受け止めてあげた。

 

 

「………斬新だな。魔理沙………」

 

「で、でも珀雲が遅くて何かあったんじゃないかって………」

 

「そこまで俺は弱くないぞ?まぁ、馬鹿やってたから遅くなったとだけ言っておこう。」

 

「魔理沙は結構、心配してたのよ?その心を少しは分かってあげたら?」

 

「そうだな。(霊夢………お前面倒くさいって言ってる割には友である魔理沙のことを思っているんだな)

うん。俺はもうお前に心配をかけることは………多分ないだろう。」

 

「本当か?な、ならいいんだ。」

 

 

魔理沙は俺に抱きついていることを思い出すと、蒸気のように熱くなる。

風邪か?さっきまで寒かったし………あ、違うのかな?

魔理沙は必死に離れようとするが暖かいので離したくない。魔理沙は更に赤面にする。

可愛いのでもっと離したくなくなってくる。そのまま少し温まったら魔理沙を離す。

その時、魔理沙が少し残念そうな顔をしていたのは何故だろうか?

さっきとても嫌がっていたから離してあげたのになんでそんな残念な顔をしていたのだろう?謎だ………

 

 

俺は少し奥の光景を見た。そこには真っ赤な壁が見える。そして窓がやたらとなく、大きな時計台が見える。

一つの大きな建物だ。全てが紅く、目に悪い。きっと建物の中も真っ赤なのだろう………

 

 

「やっと見えてきたわね。」

 

 

霊夢が静かにそういう。そういえば霊夢の勘………当たってたな………

全く気にしてなかったけど、凄いな霊夢の勘とやらは………やっぱり占いとかやったほうが儲かるんじゃ?

そう思っていたのは束の間、急激に俺の意識が遠のいていく………

チルノの痛みを吸収したのが仇となったか………あ、ああ………大丈夫じゃないな。この疲労は………

 

 

俺の意識は闇に放り投げられた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

「………そろそろ異変解決に来るだろうか………博麗の巫女と普通の魔法使いとやらが。

だが、なんだ?この胸のもやもやは………………?誰なんだ?まさか………」

 




「暇を持て余した」


「神々(一人)の」




「遊び。」


次回「異変判明 3面」
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