Ange Vierge ~鎧武ノ風~   作:ULTRA-7

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アンジュ・ヴィエルジュの小説を書きたかったので書いてみました!

更新は無茶苦茶遅いと思いますがご了承ください!


Link0 プロローグ

 天を獲る―――

 

 世界を己の色に染める

 その栄光を君は求めるか

 その重荷を君は背負えるか

 

 人は、己一人の命すら思うがままにはならない

 誰もが逃げられず、逆らえず、運命という名の荒波に押し流されていく

 

 だが、もしもその運命が君にこう命じたとしたら?

 

 『世界を変えろ』と

 

 『未来をその手で選べ』と

 

 君は運命に抗えない…だが

 

 世界は君に託される―――

 

 

 

 

 

 

 

 荒れ果てた荒野、風は吹きすさび、辺りは砂埃が立ち込める。

 気持ちの悪いほどの静寂、それだけが、この場を支配していた。

 そしてそんな場所に、大勢の人が、否…二つの軍勢が互いを敵視するかの様に向かい合っていた。

 

 一方は禍々しく赤黒い鎧を身に纏い、多くの魔物達を従える。

 

 そしてもう一方は白銀の、様々な果物を描いた鎧を身に纏い、異能を持つ少女達と共に対峙する。

 

 

 二人の鎧を纏いし者が、互いに武器を構える。

 武器を握るその手は、ギリギリと力が籠められ、そして互いを睨み合う。

 

 

「……ッ!」

「……ッ!!」

 

 

 二つの影が同時に走り出す。そして手に持つ武器を振りかぶり、互いに激しくぶつけ合った。

 ぶつかり合う武器、その激しさ故、大きな火花が起き飛び散った。

 

 ぶつかり合う両者、だがそれはこの二人だけではない…

 

 

 『はぁああああああっ!!』

 『グォァアアアアアッ!!』

 

 

 異能を持つ少女達、多くの魔物達も、勢いよく走り出してぶつかり合った。

 

 風を操り敵を一掃する者――

 

 煉獄を操り焼き尽くす者――

 

 祝福の花で味方を守る者――

 

 兵器で辺りを破壊する者――

 

 異能の少女達、魔物達の戦いも熾烈を極めた。

 

 そんな中、その戦いが巻き起こる荒野にある断崖絶壁に、ただ一人佇む少女の姿見えた。

 銀髪の長い髪、纏う白い装飾は、何処か神秘的さを醸し出す。

 そして少女は、朱と翠のオッドアイの瞳で、戦いをただ見つめていた。

 

 

「…………っ」

 

 

 その表情は何故か物悲しい、その戦いで、心を痛めているかの様に…

 

 そして少女は手を合わせ、力強く握ると、その瞳をそっと閉じた。まるでこの戦いに、何か願いを込めている、何かを祈っているかの様だ。

 

 その少女が祈りを捧げている時だ。先に戦っていた、鎧を纏った戦士二人が、互いに吹き飛ばされながらゴロゴロと地面を転がっている。

 

 

「うぐぁっ!?」

「がぁっ!?」

 

 

 攻撃が余程激しかったのだろう、両者の鎧からはバチバチと火花が飛び散っていた。

 だが二人は、フラフラになりながらも、足に力をグッと入れて再び立ち上がった。その手には、自身の武器を持ちながら、力を込めて再びギュッと握りしめる。

 だが二人は一歩も動かない。お互いを睨み合い、反撃の機会を窺っている。

 

 そして――

 

 

「…っ!! うぉおおおおおおっ!!」

「おぁああああああっ!!」

 

 

 再び走り出す二人。再び振りかざされるお互いの武器…その衝撃は激しく、二人の周囲一帯を巻き込むほどだった…

 

 

 戦いは終わらない。この中の最後の一人になるまで…

 

 この戦いの結末はどうなるのか…この戦いの終止符は誰が打つのか…

 

 それは誰にもわからない…

 

 ただ一つ言える事がある、それは…

 

 この戦いを制したものが…

 

 世界を変えるのだと――

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