どうしたのだろうか……
風早さんがいつもの時間になっても来ない
委員長と風早さんはいつもお昼を一緒に召し上がる
もちろん委員長が忙しい時は別だが……
私はこの時間に普段は応接室にいないが
風早さんが仕上げた書類で気になったことがあったのだ
委員長が先に済ませばいいと許可をくださったので
ここに残っていたのだが……
委員長の顔色を伺ってみると少し不機嫌な顔をしている
わかりにくいがこれは怒っている顔ではなく心配している顔だ
風早さんと出会ってからの委員長は
このような顔をするようになった
初めは驚いたが今では当たり前のことである
……ただし委員長が心配する人物は風早さん限定だ
今まで風早さんの都合で来なかったのは
委員長とケンカをしたときのみである
朝からの委員長の様子ではその線はなさそうだ……
委員長はすれ違いを防ぐためにここにいる
しかしあまりにも遅すぎる
「委員長」
「………見てくるよ」
委員長は私の言いたいことがわかったのだろう
私がここにいればすれ違うことはない
今日は私がいたのは運が良かった
風早さんに何もなければいいが……
昼休みになってクラスのみんなは
三角関係と好き勝手に話してるけど……
オレは……それどころじゃない……
「どうしよーーー!!!
絶対ヒバリさんに咬み殺されるよ!!!」
「……10代目……」
「たしかに……やばいぜ……」
どうして優はオレに言ったのーー!?
あんな伝言……オレには無理だよ……
ガラッ
どうしたんだろ?
急にみんな静かになったりして……
ヒ、ヒバリさん!?ど、どうして……
そ、そうだ!
優はヒバリさんと一緒にご飯を食べているんだ
「君達、優を知らない?」
みんな……オレに押し付けようとしている……
どうして優はオレに頼んだのーー!?
「そこの君、知ってる?」
「え!?……ぼ、僕ですか……?」
「そうだよ」
た、助かったーー!!
ドアの近くにいなくて良かったーー
「……え、えっと……さっきの授業時間に……
王子が……連れ去っていきました……」
ヒバリさんの機嫌が……
王子がベルフェゴールってわかってる……
「…………ふぅん
ここにいる君達……止めなかったんだ」
ギクッとみんなの肩が動いたのが分かった……
ドカッ!ドサッ!?
す、すごい……
ヒバリさんがみんなをで咬み殺してる……
女子でも容赦ないよこの人……
きょ、京子ちゃんは!?
ほっ……ちょうど教室にいないよ……
!? オレ達以外みんな咬み殺し終わってるーー!!
「君達もなにしてたの」
「ひぃぃぃ!!」
咬み殺さないでください!!
「まぁいいや
咬み殺すのは変わらないし」
やっぱりーーー!!
そ、そうだ!!もしかすると……
「ヒ、ヒバリさん!!!
優から伝言が……」
「なに」
「……イタリアにいってきます
心配しないでください
ちゃんと連絡します……って……」
「そう」
ドカッ
み、見えなかった……
気付いた時にはお腹に足が……
オレ……蹴られたんだ……
ドサッ
「10代目!?」
「ツナ!!」
「てめぇなにしやがる!!」
ドカッ!ドサッ!
「獄寺!!」
ドカッ!ドサッ!
この後、教室から応接室まで
咬み殺された後が続いて行った……
ガラッ
委員長がお帰りになった
しかし風早さんの姿が見えない
「……風早さんは……」
……私は何をしてしまったんだろう
トンファーが私の目の前に……
『緑~たなびく~』
委員長のケイタイがなったため私は咬み殺されなかった
しかし普段ならケイタイをなっていても
かまうことなく咬み殺すのだが……
この電話は恐らく風早さんからだろう
あ、よかった!!出た!!
『今どこ』
やっぱりツナ君は優しいなー
もう雲雀先輩に伝えてくれたんだね
「もしもし? 雲雀先輩?
もうイタリアにむかってますよー」
『……そう』
やっぱり電波が悪いのかなー?
雲雀先輩の返事が遅いねー
「そうですよー
いきなり教室来て行くことになるから
ビックリしましたよーー」
『…………ふぅん』
そういえば、なんで私も行く気になったか説明してない
『なんで機密レベルにあがったか説明しに来い
って言われちゃって……
ついでに約束もあったんでご飯作ってきます』
『……そう』
よかったー
雲雀先輩も納得してくれたみたい!
「あ! 雲雀先輩!!」
『……なに』
「ベルさんが私のことを姫って呼んだから
変な噂とか立つかもしれないですけど……
あの……その……」
やっぱり恥ずかしいかも……
言うの止めようかな……
『なに』
う……もう戻れないかも……
「……私は雲雀先輩の……姫がぃぃなぁ……///』
は、恥ずかしすぎる……
最後の方は声が小さくなったし……///
『……前も言ったけど僕のだよ』
「えへへ……///」
頑張って言ったかいがあった……///
『いつ帰ってくるの』
「んー……わからないですけど
出来るだけ早く帰りたいと思ってます
雲雀先輩に……会いたいし……」
また恥ずかしいこと言ったけど本当のことだし……///
『そう』
あ、そういえば電波がよくなってる?
返事が早くなってるよねー
「待っててもらえますか……?」
『待ってるよ』
待っててくれるんだ……!
「すぐ帰ってきますね! また連絡します」
『ちゃんとしてね』
「わかってますよー
それに……雲雀先輩の…声ききたいし……」
顔が見えてないからかなー……
こんな恥ずかしいこと何度も言えるのは……
『いつでもかけておいで』
う、嬉しすぎる///
……ずっと優しい返事をしてくれるから
恥ずかしいことを言えたのかも……
「あ!! 私の荷物!!」
すっかり忘れてたーー!!
『僕が家に持っていくよ』
いつも助かります……
「すみません……
弁当も食べてくださいねー
もったいないですし……」
『わかったよ』
一緒に食べたかったなー……
あ!あの量を雲雀先輩だけでは無理か……そうだ!
「草壁さんと食べてくださいねー」
『……わかった』
ん?返事が遅かったね
あ、そっか
草壁さんはもうご飯を食べてるかもしれないよねー
雲雀先輩に頼んじゃったからもう決定だよね?
草壁さん頑張って食べてください……
ってか、雲雀先輩は絶対お腹減ってるよね!?
長々と電話しちゃダメじゃん
「では必ず電話しますね?
じゃぁまた……」
『……わかった またね』
お電話は終わったようだ……
風早さんは一体委員長と何を話したのだろう……
委員長の機嫌が戻っているような気がする
「はぁ……草壁」
委員長が溜息を吐いて私を呼んだ
先ほど思ったのは私の勘違いだったのか……
「……はい 委員長」
「優の荷物を持ってきて」
風早さんの荷物……?
「……風早さんに何か……」
体調不良でも起こして病院に運ばれたのでは!?
「今、イタリアに向かっててしばらく帰って来ないから」
い、イタリアへ!?
「どういうことですか?」
さ、殺気が……
これは聞いてはいけないことだったのか……
「……失礼しました
では……取りにいってきます」
応接室を出ると人がたくさん倒れていた
……私が助かったのは運が良かった
風早さんの電話が後一秒でも遅れれば
私も同じ目にあっていただろう……
ちなみに……
自分の身の安全を守るため
王子が風早さんを連れ去ったことを
誰も話さなくなった……
草壁さんだけセーフw
それにしても主人公が恋する乙女って感じですw
電話してる途中から雲雀さんの機嫌が戻ってます
すごいですよねーww
噂はたたないと思います
私だったら絶対言いませんねー死にたくないんで……ww
みんなもそう思って話さないと思います