“あー話を戻すぞ
僕の正体を知るとかなり危険な目にあう
というのはそういう理由だったんだ
君達がもし知っているとわかったら
君達を脅して正体を聞いたり人質にして
僕を捕まえようとするだろうからな……”
2人とも黙ったな……
“僕の正体を知ってる人は
自分の身は自分の身で守れるぐらい強い人で
覚悟が出来てる人ばっかりだよ
正直君達が人質にされたら
僕は喜んで人体実験でもするよ”
「そ……そんな……」
“悪い……
怖がらせたいわけじゃなかったんだが……
それぐらい君達を大事に思ってると思ってくれ”
「「うん……」」
“この時代でこのことが起きてるってことは……
平和な過去に戻っても必ず僕は遠くない未来に
マフィアに狙われるのは確定したんだ”
なんか2人とも泣きそう……
目に涙がたまってるよ……
“後……僕の体は特異体質なんだ
多分それも狙われてる理由だと思う”
「……特異体質……?」
“ああ
僕は自分の体力を人にあげれるんだ
他にも幻覚を使う人もいるんだが……
僕には全くきかないんだ”
「そうなんだ……」
“まぁマフィアに狙われてると言っても
僕の場合は生け捕りだからな
この時代に来てヴェントで外に出たけど
なんとかなったから心配するな”
あ……また悲しそうな顔した……
生け捕りって言ったのはまずかった……
“悪い……
もう少し言葉を選べば良かったな……”
「「ううん……」」
ふぅ……落ち着こう……
他に何かあったかな……
「あの……」
“なんだ?”
「ヴェント君は……
フード取った姿で私達と会ったことがあるの……?」
“……ある”
「はひ!? そうなんですか!?」
“そうだぞ
フード取った姿ではこの時代でも
普通の一般人として生きてるよ”
いや……普通ではないか……
雲雀先輩の部下だもんね
他の人達よりはかなり優遇されてると思うけど……
「そっか……」
“だけど今
僕はフードをとって外に出れないんだ”
「どうしてですか?」
“入江正一という仲間が白蘭に嘘の報告をしてくれて
この時代に来ていないことになっている
僕の情報は高値で売れるんだ
もし過去から来たリストが流れた時に
フードをとって表の顔で外を歩いたら
誰がヴェントってわかり正体がばれるからな……
外にミルフィオーレがいなくても
僕はフードをとって外には出れないんだ”
「「うん……」」
“つまり……僕の正体を知れば
必ずフードをぶってるときはヴェントって呼ばないと
間違って本名で呼んでしまったら僕は終わりだ”
2人とも本当に泣きそうだ……
“守護者の中にランボもいるが彼はまだ小さいからな……
間違って本名を呼ばれたらまずいから
僕は彼の前でフードかぶってるときは
必ずヴェントとして接している”
「うん……」
“正直笹川了平も心配だけどな……
ヴェントとして行動している時に
本名で呼びそうだからな……”
「お兄ちゃん苦手だもんね……」
“そうだな
でも僕は彼を信用したよ”
「そっか……」
“まぁ間違う可能性が低いと思うよ”
「え?」
“彼は約束をやぶらないだろ?”
「うん」
それに過去の時代の時でもヴェントって呼ばないと
学校通えなくなるってわかってるし
京子ちゃんが悲しむから絶対気をつけると思うもん
“……僕は君達には謝ることばっかりだ
僕に会ったせいで君達を危険にさらしている”
「……ヴェント君に会わなかったら
私は危ない目にあってたよ……?」
「そうです……
京子ちゃんの命の恩人にはかわりません……」
“……あの時は特殊な状況だった
それに僕は君達に話すべき内容なのにずっと話さなかった
君達のことを本当に考えていれば話をするべきだし
会わないように心がけるべきだ
……僕は最低な奴だよ
彼らが許してくれるから僕はここにいる
だけど周りは僕を許さないと思う
それを知っていて知らないフリをしているんだ
……謝って許されることじゃないよな……
でも僕は謝るしか出来ないんだ
……黙っていてすまなかった”
頭をさげよう……
だって本当に最低だもん……
“……多分……もうないか……
もしフードをとって正体を知りたいなら
必ず約束してほしいことがある”
……2人ともうなずいたね
“フードかぶってるときは
必ずヴェントって呼ぶことと
もし君達に怪しい奴が僕のことを
聞いてきたら必ず僕の正体を話すこと”
「でも……話をしたら……」
「そうです!」
“話をしてもまだなんとかなる可能性が残ってる
だが……もし君達が知ってるのに
嘘をついてるのを見破られた時の方が僕は怖いんだ
これを約束できて正体を知りたいんだったら僕は教えるよ
あー僕が縛られてるってことも忘れないでくれよ
僕に関わったら人が死ぬってことを……
正直逆の立場だったら
僕はその人と関わりたいと思わないからな
それに正体知らずにそのまま生活したい
という気持ちもわかるからな……
今、決めれなかったらまた今度でもいいよ”
「「…………」」
んー……2人とも黙ったなー……
私ってやっぱり複雑だ……
やっと全部話しました
書いてて主人公って本当に複雑って思いました
私だったら関わりたくないですね
冷たいとか思うかも知れないですけど
現実ってそんなものですよ