んー……白蘭さんは
特殊能力で逃げたって思ってるってことは
私はしばらく大丈夫だよねー
「優 さっきのはどういう意味だ?
オレ達と合流してるっていえばいいだろ
なんでウソの情報をツナに教えたんだ?」
やっぱり疑問に思うよねー
ウソってわかってるのに
伝えてくれたディーノさんには感謝だね!
「んー……敵を欺くにはまず味方から?」
「どういうことだ?」
「白蘭さんは多分私が特殊能力で逃げた
って思ってるんですよー」
「え!? 違うのか!?」
「優どういうこと」
雲雀先輩も気になったみたい……
ちゃんと話そうかなー
まだ大丈夫と思うしね
「えっと……今から話すことは
この戦いが終わるまでみんなには
黙っててもらえますか?」
今いるのは雲雀先輩と
ディーノさんとロマーリオさんだけなんだよねー
草壁さんはアジトを見に行ったからいないけど……
まぁちゃんと私のことは黙っててください
ってお願いしたけどねー
それにしてもビミョーな距離感があって
話すのが大変なんだけど……
まぁ群れない雲雀先輩らしいけどね
「なんでだ?」
「結構ややこしい話なんですよねー
混乱させてもしょうがないので……」
「わかった」
「私の特殊能力ですが……
実はデメリットがあるんですよ」
「僕、聞いてないよ」
だって言ってないもん
「今はじめて言いましたしー
本当はデメリットがあるとは思わなかったんです
私も気付いたのは最近です」
「……わかった」
「これは雲雀先輩に言いましけど
特殊能力によって私は特異体質になってるんです」
「そうなのか?」
「はい
よく考えてください
私の体が特異体質に変わるだけなので
一瞬でここまで移動は普通無理ですよ?」
「……そうだね」
「なるほど……」
「まぁ特殊能力について詳しく話しますね」
「ああ」
「順序良く話していきますねー
まずパラレルワールドで特殊能力が
どの世界でも2つだけ一緒っておかしくないですか?」
「なんでだ?」
「……確かに変だね」
「流石雲雀先輩ですねー
これだけでわかるんですねー」
雲雀先輩も頭の回転が早いんだよねー
「当たり前だよ」
「ちょ、待て!! 詳しく教えろよ!」
あ、ディーノさんが焦っちゃったね
ディーノさんには言ってないから
わからないのは当たり前なんだけどね……
「簡単に言うとー
過去がバラバラのはずなのに
特殊能力が2つだけはどの世界でも
絶対一緒っていうこと自体がおかしいんですよ」
「ん? 産まれた時から使えてた
っていうわけじゃないのか?」
「それは違うよ
優は発動してないって言ったってことは
2つは自分で決めたってことだよね」
雲雀先輩は本当にすごいなー
あの少ない情報の中でわかるんだもんね
「そうです
まぁ詳しくは言えないんですが……
どのパラレルワールドでも同じタイミングで
私はアルコバレーノになったって思ってください
そしてその時にお師匠さんに必ず会ってます」
「天才って言った奴とか?
それが関係あるのか?」
「ものすごく関係がありますよ
だって特殊能力はお師匠さんが私にくれたんですもん」
「「「!?」」」
みんなビックリしたねー
見守ってるロマーリオさんまでビックリしたよ(笑)
「今から話すことは少し矛盾してると思いますが
あまり突っ込まないで下さいね
これは話せない内容なので……」
「「わかった」」
「全てのパラレルワールドで
アルコバレーノになった瞬間
お師匠さんと私が2つだけ特殊能力を決めたんですよ
残り3つを保留にしたんです
だから残り3つはバラバラなんですよ
まぁかぶってるのもあると思いますけどね
それは白蘭さんしかわからないです」
「なるほど……
でも優はなんでその2つにしたんだ?
1つは自分のためじゃないだろ?
最初に決める時は普通自分のために
特殊能力を決めないか?」
おー!ディーノさんもこの矛盾に気付いた!
やっぱり部下がいれば違うね!!
「それはですねー
自分のことは他にももらったんですよ」
「どういうことだ?」
「リボーン君は私の過去を知ってるから
納得すると思いますが……
私ってアルコバレーノになる前は
運動神経とか全部一般人より低かったんですよねー」
「……おい……まさか……」
「そうです
身体能力を全部あげてもらいました
もちろん戦いの才能ももらいましたよ
ただ攻撃力、力だけは一般人ぐらいにして
って頼みましたけどねー
元々一般人だったんで致命傷の与える攻撃を
したくなかったっていうのが理由ですよ」
「そいつは何者なんだ……」
神様です
「それは言えません
ただお師匠さんは私以外手助け禁止なので
表立って出来ないんですよ
例えば白蘭さんと戦うとか……」
「優の師匠が手を出すと
優以外の人も助けることになるからだね」
「雲雀先輩、当たりです
私にしか手助けできないので
私の身体能力をあげたり武器を作ってくれたり
特殊能力を私にくれたり
お師匠さんが私のために能力を使ってくれたり
私に戦い方を教えて鍛えてくれるんですよ
全て間接的に助けてる形になってるんですよ」
「なるほど……」
「でもせっかく身体能力とかあげてもらったのに
私の性格のせいで使いこなせてません」
「どういうことだ?」
「私って誰にも怪我してほしくないって思ってるので
無意識に相手の力に合わせてしまうんですよ」
「そうなのか?」
「はい
お師匠さんに治せないか相談したら
無理に治せば魂が傷つくって断られました」
「……魂が傷つくとかわかるのか……?」
だって神様だもん
本当にこの一言ですむよねー
「そうですよー
それに身体能力をあげたって言っても
あげすぎて私の体に負担がかかると問題なので
負担がかからないギリギリまでしかあがってません」
「……優のこと考えてるだな」
「みたいですねー
私も後から聞いてビックリしましたよ」
「……あげる時に知っとけよ
初対面の奴を信用しすぎだろ……」
あ、ディーノさんが呆れちゃった(笑)
神様だと思ったから信用したんだけどねー
「んーでも私がアルコバレーノになるって
知ってたみたいですしー」
「……そいつは本当に何者なんだ」
「んーカッコイイですね」
あ、さらに呆れたよ(笑)
だって私の理想って思ったぐらいだもん
……あれ?雲雀先輩が機嫌が悪くなってない……?
な、なんで!?
「と、とりあえず……話を戻します!
特殊能力ですが……
私が使ったらデメリットがあるんですよ
お師匠さんにはないんですけどね
2つもらった時にお師匠さんに普通にいいよ
って返事したんですけど
よく考えたら対価を払ってたんですよねー」
「優 どういうこと
対価って何」
あ、雲雀先輩が怒ってる……
「大丈夫ですよ
私が普通にいいよって思える内容ですから」
「はやくいいなよ」
「話しますからちょっと待ってください
順番に話さないとややこしいので……」
「……わかった」
前の話で書いた違和感は合流してることを
ツナ君たちに報告しなかったことです
特殊能力についてはまだまだ続きます……