リボーンの世界に呼ばれてしまいました   作:ちびっこ

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呪いが解けて 3

ヒバリは病室から出てくるのが遅かったな

恐らく優と何か話したんだろう

……空気が重い

優のさっきの態度にかなりのショックを受けたな……

あいつがオレにあの場にいろと言ったのは

何も知らない優にツナ達を詰め寄らせたくなかったからか……

 

「……優はあの時にこうなるって知ってたの……?」

 

「恐らくな」

 

おしゃぶりを外す前の優の態度からして知っていた

優の代理人も知ってるのに話さなかったと言っていたからな

 

「……オレ達のこと忘れちまったのか……

 いっぱい遊んだりしたのにな……」

 

「いつか思い出す可能性もあるだろうが!」

 

「獄寺、多分それは無理だ……」

 

オレもディーノの意見と一緒だぞ

優は死なないようにするために記憶を失ったんだ

治療しても一生思い出すことはないだろう……

 

「……それは京子達との思い出もなのか!?

 京子が風早の記憶がないと知れば……」

 

「記憶は戻らねーが……

 優は記憶を失うとわかっても

 お前達と生きたいと願ったってことだぞ」

 

運命と割り切って死んでもしょうがねーと思っていたのに

優はツナ達と生きたいと願ったんだ

それにもう戻らねーんだ

優や京子達のことを思うならこれからを考えるべきだぞ

 

「……それでもオレには京子に教えるのは……」

 

了平は妹思いだからな

このことを伝えるのは辛いだろう

……ここはツナに任せるべきか……

 

「……私が話す

 私は京子ちゃんとハルちゃんに頼まれた

 2人には私から話したい」

 

クロームも成長したな

 

「……クロームありがとう

 オレもその時に一緒に居てもいいかな?」

 

「うん……ボスがいると2人とも安心すると思う……」

 

「や、やはりオレも一緒に居るぞ!!

 京子達が心配だ!!」

 

これで京子とハル達のことは何とかなると思うが……

 

「学校のことは僕が何とかする」

 

ヒバリは自分がやるべきことはわかってるな

学校生活が1番支障が出るからな

 

「オレももうしばらく英語教師を続けることにする

 恭弥を信用してないわけじゃないぜ?

 フォローできる大人が近くに居るほうが

 優は安心出来ると思ったからだ」

 

「……好きにすればいいよ」

 

「オレらはクラスの連中だな!」

 

「……足引っ張るなよ」

 

これで環境は少しは良くなるな

後は優自身の問題だな

記憶を失ったことを知れば恐らく自分を責めるだろう

 

「優には誰が話すつもりなんだ?」

 

「……診察に問題がなければ明日オレから話すよ

 優は頭がいいからすぐ気付くと思うんだ

 気付く前にオレから話したほうがいいと思う」

 

……ヒバリは何も言ってこなかったな

やはりわかっているのか……

 

「ツナ、マフィアのことも話すんだぞ」

 

「それは話さないほうが……」

 

優は記憶を失ったからな

もうマフィアと関わってほしくないと思ってるんだな

 

「優はヴァリアーにも所属してるんだぞ」

 

「で、でも……」

 

「それに優のことを思うなら話すべきだぞ

 まだ優しか風の波動はいねーからな

 風を操る能力も優しかいないんだ

 知ってることで危険から回避できることもあるからな」

 

子どもを産んでも危険なことには変わらねーんだ

おしゃぶりが無くなって正体がばれにくくなったとしても

もうヴェントの情報がマフィアに流れてるんだ

風を操る能力を使えるのもヴェントだけだ

普段から気をつけないと使えばすぐに正体がばれるぞ

 

「……わかった」

 

後は優に話した後に考えるべきか……

 

「赤ん坊、1ついいかな?」

 

「どうしたんだ? ヒバリ」

 

ヒバリは話すべきとわかっていると思うが……

 

「優は覚えてないけど覚えてる」

 

「……恭弥、どういうことだ?」

 

「記憶はないけど身体が覚えてるんだ

 身の守り方を教えるのは簡単だと思うよ」

 

ヒバリの話が本当なら優の負担が減るぞ

自然の風を操るのは感覚になると言っていた

教えてもすぐ習得出来るかわからなかったからな

だが、オレは身体が覚えてると気付かなかったが……

 

「どこで思ったんだ?」

 

少しヒバリが嫌そうな顔をしたな

言いたくないのかもしれねーが

判断するためには嫌でも言ってもらうぞ

 

「……君達がいなくなる時に寂しいと思ったのか

 無意識に僕の袖を掴んだよ

 優は用もなく人に触れることは無いからね

 自分の行動に驚いていたよ」

 

ヒバリには用がなくても触れることがあったのか……

これはヒバリにしかわからねーな

時間があればツナ達も気付くかも知れねーが……

 

「お前ら良かったじゃねーか

 優はお前らのことを全部忘れてねーんだ」

 

「……う、うん!!

 オレもう一度優に会ってくるよ!!」

 

ツナに続いて獄寺、山本、クローム、了平も行ったな

 

「ヒバリは後で行くのか?」

 

「当たり前だよ

 それにまだ赤ん坊と話があるからね」

 

ヒバリもおかしいと思ってるのか……

ディーノが残ったのも同じだな

 

「……お前らはどう思ったんだ?」

 

「記憶を消す必要があったのかわからない

 すり替える方法もあるからね

 でも生きるための対価と考えれば少ないと思う」

 

2年ほどしか忘れてねーからな……

 

「オレも恭弥の意見と同じだ

 優の記憶を消すことで他に払ったことを

 気付かれないようにするための可能性が怖い」

 

確かにその可能性が1番怖い

だが、あいつは優を傷つけることをするとは思えない

 

「それはないよ

 記憶を消したのは優のためだよ」

 

「恭弥、それはないだろ……

 優のことだ……オレ達にずっと罪悪感を持つぜ……

 はっきり言うが……優は1番恭弥に持つ」

 

それはオレも思うぞ

ヒバリがツナに話すことを譲ったのは

優はヒバリに罪悪感しか持たなくなるからとわかってるからだ

元の関係に戻るためにツナに任せようと思ったんだろう

それだけツナを認めてるということだけどな

 

「……それでも優のためな気がする」

 

「オレもどうもそう思っちまうんだ

 そう考えると気になるのは優がオレ達に話せなかったことだ

 あいつはオレ達に知ってはいけないことと言ったことがある

 優はそれを知ってたんじゃねーのか?

 だから誰にも話せない縛りがあった

 オレは呪われた日から記憶がないのはそれのせいと思ったぞ

 確証はねーけどな」

 

優はもう覚えてねーからな

だからこれ以上このことを考えても意味がねー気がするぞ

 

「……参考になったよ

 ありがとう」

 

ヒバリはオレに言った後すぐに優のところに向かったな

オレの言いたいことがわかったみたいだな

 

「……念のために検査はするぜ?」

 

「ああ そのほうがいいだろう」

 




生きる対価と考えれば……
全ての記憶(名前など)を忘れても足りない気がします
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