リボーンの世界に呼ばれてしまいました   作:ちびっこ

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呪いが解けて 5

急にみんなが帰っちゃって寂しかったけど

明日も来てくれるって言ってたよね?

凄いうれしいなー

でも何でここまで嬉しいんだろう?

まぁいいか……悪いことじゃないしね

あ、困ったことがあったんだ……

 

「あ、あの……」

 

「どうしたの?」

 

「雲雀先輩は院長先生とお知り合いなんですよね?

 さっき話をしていましたし……」

 

「……院長に何かあるの?」

 

「今日、初めて会った雲雀先輩に頼むのは

 ものすごく心苦しいんですが……

 どうしても院長先生と交渉したいんです……

 出来れば雲雀先輩の力を貸していただけないかと……」

 

……本当に失礼だね

でも雲雀先輩は優しそうだし

事情を話せば助けてくれそうと思って……

 

「交渉?」

 

「……はい

 入院費を払えるお金がなくて……

 あ!! ちゃんと働いて返しますよ!!」

 

まぁまだ働ける年齢じゃないから……

出来るまでは病院の掃除でも何でもするって言おう!!

 

「……お金はあったはずだけど……」

 

「へ?」

 

「……心配しなくていいよ

 入院費はもう払ってるからね」

 

え?誰が払ってくれたの?

私のためにお金を使ってくれる人なんていたっけ?

 

「あ! もしかして私って事故だったんですか?

 相手の方が払ってくれたんですねー」

 

いやー助かった

お金がないのにどうすればいいかと思ったよ

えーと……次の問題は……

 

「優、今は難しいことを考えなくていい」

 

「え……でも……」

 

「今日は身体を休めよう わかった?」

 

「……はい」

 

あ……優しい顔だ……

初対面の私にここまで優しいんだ

雲雀先輩はかなりもてるんだろうなー

そういえば雲雀先輩って何でここにいるんだろう?

ツナ君達は知り合いみたいだったけど……

雲雀先輩は違うよね?

絶対あってないって断言できるしー

名前を知ってるのはツナ君と院長先生が言ったからだと思う

んー風紀委員の仕事なのかな?

入学してすぐ入院した人がいるから診に来たとか?

 

「雲雀先輩は風紀委員のお仕事で来たんですか?

 もしそうだったら……」

 

謝ろうとしたけど雲雀先輩が悲しそうに見えた……

いや、表情はあんまり変わってないんだけどね

ただ……謝っちゃいけない気がした……

 

「ひ、雲雀先輩!! 学校ってどんな感じですか?」

 

慌てて話題を変えたけど……大丈夫かな……

 

「……僕の1番好きな場所だよ

 だから退院すれば僕が学校を案内するよ」

 

「え? いいんですか?」

 

「僕が案内するって約束したからね」

 

「はい! 約束ですね!!」

 

うわー凄いラッキーだ!!

こんなカッコイイ人に案内してもらえるなんて……!

あ、ロールとヒバードも嬉しそうだ♪

ん?ちょっと待った……

 

「あの……雲雀先輩って彼女はいませんよね?」

 

「……どうして聞いたの?」

 

「もしいれば案内してもらうのはダメだなーっと……」

 

そして私が残念と思う(笑)

 

「それは心配しなくていいよ」

 

……誤魔化された気がする

彼女はいるけど私が心配する必要はない

いないから心配する必要はない

どっちにも取れるよ!!

でもカッコよくて優しいし……いるんだろうなー

……何だろう

すごく泣きたい気分だ……

 

「どうしたの?」

 

「ひゃぁ!///」

 

ビ、ビックリした……

つい変な声を出しちゃったよ……

でもしょうがないと思う

うつむいた私に雲雀先輩が覗き込んだんだもん///

近くてすごい心臓がドキドキしちゃったよ……///

 

「退院すれば僕がいろんな場所に連れて行ってあげるよ」

 

「え!? それは……2人で……?///」

 

いやいやいや、自分で言ったけどそれはないよ

雲雀先輩は社交辞令で言ってくれただけだよ

もし出かけても2人でなんて絶対ありえないよねー

 

「当たり前だよ」

 

……当たり前///

これって少し期待してもいいのかな……?

はっ!!雲雀先輩は誰に対してもそうなんだよ!!

危ない危ない

勘違いして1人で舞い上がりそうだった

 

「……気持ちだけ受け取りますね

 学校の案内をしてもらえるだけで充分です」

 

「いやだ」

 

……ん?今、いやだって言ったよね?

幻聴かも知れない……

 

「一緒に出かけるからね」

 

幻聴じゃなかったよ

強制みたいな口調で言ったしね

雲雀先輩は優しいだけじゃなく面倒見もいいみたい

あ、面倒見がいいから優しいのか……

 

「では……楽しみにしますね

 今の季節だと桜が綺麗ですし

 外に出るだけで楽しめそうですよねー」

 

遠まわしに近場で大丈夫って言ったのがわかったかな?

流石に遠出するのは雲雀先輩に悪いと思うしね

 

「……桜……好きなの?」

 

「へ? あ、はい」

 

「嫌な思い出はないの?」

 

「ありませんけど……」

 

ん?雲雀先輩が考え込んじゃったよ

いや、考え込んでるように感じるが正しいね

さっきと同じで表情は一緒に見えるもん

うーん……桜を思い浮かべてみよう

桜……サクラ……さくら……

 

「……ごめんなさい」

 

どうして謝ったんだろう……

でも謝らないといけない気がした

 

「……優のせいじゃない

 だから謝らなくていい」

 

雲雀先輩は私が謝ったことに心当たりあるのかな?

……私ってバカだね

雲雀先輩は桜の景色がいいところを考えてくれてて

私が謝ったから気を使わなくていいって言ってくれたんだ

それに比べ私はなんて気がきないんだろう……

 

「あまり……気を使わないでくださいね

 私は返せるものもがないですし……」

 

こういうと時にお金があったらなーって思う

お金が全てじゃないけどお礼に何か渡したりも出来ないもん

 

「……ほしいものがある

 それは君にしか出来ないことなんだ」

 

「へ? あ、はい!

 なんですか?」

 

ここまで優しくしてくれたんだしー

私に出来ることなら頑張るよ

 

「君をどこかへ連れて行った礼として

 僕はまた君をどこかへ連れて行く機会がほしい」

 

「ええ!?

 それって私にしか得がないですよ!?

 それに……この町のことがよくわからないですし……」

 

案内とか全く出来ないよ

……自分の家もわからないのに……

 

「僕が案内するから心配しなくていい」

 

……それは礼にならないよ

雲雀先輩がいるのにいろいろ考えそうになったけど

一瞬で吹き飛んでしまった……

 

「もう決めたからね

 約束だよ」

 

「……わかりました」

 

うわー……笑った……///

凄くラッキーな気分になった

それにしても雲雀先輩は本当に面倒見がいいなー

……少し眠くなってきた

いっぱい寝た気がするのになー

まぁ雲雀先輩が帰るまで頑張って起きよう

 

「少し疲れてるみたいだね

 僕がそばについているから安心して休みなよ」

 

うわ……雲雀先輩は強制的なところがあるね

寝転ぶように肩を押したりするし……

だからしぶしぶ寝転んだけど……

何か抱くものがないと熟睡できないんだよねー

ってか、よく眠たいって気付いたね

 

クピッ♪

 

……なんて可愛いんだ!!

ロールが私の布団に入ってふっついてきた!!

おお……ヒバードがまた私の頭の上に……!

 

「優と一緒に寝たいんだよ

 危なくなったら逃げるから心配しなくていい

 だから一緒に眠ってあげてほしい」

 

「……雲雀先輩は……?」

 

……何聞いてるんだ……私!?

これはヤバイ

雲雀先輩の面倒見の良さに甘えたくなる

うわー……また笑った……///

 

「起きた時に必ず近くにいるよ」

 

……今日1日ぐらい甘えてもいいか……

雲雀先輩は許してくれそうだし……

 

「……本当にありがとう

 おやすみなさい」

 

「おやすみ」

 

雲雀先輩のおやすみを聞いて

すごく安心しちゃって意識がもたなかった……

 




桜を見て泣いたのは雲雀さんの未来を知っていたからです
その記憶がなければ嫌な思い出はありません
でも主人公のせいで
雲雀さんが桜クラ病にかかったので罪悪感はあります
覚えてませんけどね
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