リボーンの世界に呼ばれてしまいました   作:ちびっこ

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記憶 1

……どこにいるかと思ったら病院の屋上かよ

まっ ぜってぇ優の近くにいるとは予想はついたけどな

 

「よっ ちょっと待て!! 恭弥!!」

 

オレを見るなりトンファーを出すなよ!?

 

「……気が乗らない」

 

……気が乗れば咬み殺す気だったのかよ

ま……こいつが気が乗らない理由はわかるけどな……

今、ちょうどツナが優に話してるからな……

 

「これからどうするつもりなんだ?」

 

「……簡単だよ

 また捕まえればいい」

 

……少し嬉しそうに言ってねーか?

まじかよ……この状況も楽しんでるぜ……

でも恭弥だからなー

 

「……そういえば気になることがあったよ」

 

……珍しいな

恭弥からオレにそういうことを話すのは……

普段はリボーンに話してその後にオレに伝わるんだが……

それほど重要なことなのか?

 

「なんだ?」

 

「入院費を払うお金がないって言ったんだ

 でも優は貯金がかなりあるよ

 確か……1億近くね」

 

「なっ!?」

 

1億なんて大金をどうやって優が……

オレは優の両親の遺産で使ってる生活してると思ってたが……

普通の家庭ではそこまでの金額はないだろ!?

 

「調べなかったのか!?」

 

「優を引き取った人がお金を持っていた

 あの家もその人が買っていたよ

 特に変なところはなかった

 ただ名前と顔を覚えてたはずなのに思い出せない」

 

「つまり……恭弥の記憶も……」

 

消えてるってことなのか!?

 

「……同じ人だったんだ

 僕はもう優の師匠の顔を思い出せないからね」

 

「……っ!?」

 

恭弥に言われて気付いた……

どんな奴だったか全く思い出せない……

 

「やっぱり君も思い出せないんだね」

 

「……ああ」

 

恭弥はオレの反応を見るために話したのか……

自分だけが消されたのか判断するために……

 

「優は師匠に出会って次に話したのが僕と言った

 僕と初めて会ったのは4月4日の夕方4時すぎだよ」

 

優が目を覚ましたのは夕方の4時……

 

「優は知ってはいけないことを知ったから

 記憶が消えたんじゃないのか……?」

 

あいつのことを忘れるためになのか……?

 

「それはどうでもいい」

 

どうでも良くないだろ!?

 

「優は多分……自分の家すら覚えていない」

 

「……わかった」

 

ツナがすぐ話すと決めたのは正解だったぜ……

優はもう違和感を感じてるはずだからな

……風が強くなってきた

頼むぜ ツナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今まであったことを優に話したけど……

優はいつも通りで変わらない

違う……いつも通りにしようと無理してる……

 

「……そっか ツナ君ゴメンね?

 私……みんな忘れちゃったみたいで……」

 

オレは謝ってほしいわけじゃない……

でもそれを伝えても優は自分を責める気がする……

 

「私が記憶がなくなってみんなビックリしたよねー

 獄寺君が怒ったのも当然だよねー

 私……全然気付かなかったよ」

 

「……オレ、前に優に言って後悔してることがあるんだ」

 

「へ? 私は覚えてないし気にしなくていいよ?

 それにツナ君が言わなかったら問題がないんだしー」

 

そりゃ、オレが言わなかったら

優は忘れてるからいいかもしれないけど……

 

「ううん 知っててほしいんだ

 オレ、1番初めに会った時に……

 優に笑ったほうがいいって言ったんだ」

 

「……ごめんなさい……」

 

「違うよ!! そういう意味じゃないから!!

 えっと……オレは優の笑った顔が好きで……

 ずっと見たいと思ったんだ!!

 でも……辛い時も笑ってるんだ……

 優はオレに弱音を滅多に吐かなかったんだ……

 オレが言ったからかと思って……」

 

オレは優が泣いた姿を数回しか見ていない

……オレの知らないところで何回泣いたんだろう……

今だってオレが話した内容を「そっか」で済ましたんだ

自分のことでいっぱいのはずなのにオレに気を使って謝った

優はいつも自分を後回しにする……

 

「オレはダメツナだし頼りにならないかもしれない

 いつも優に助けてもらった記憶ばっかりだよ

 話を聞いてもたいしたアドバイスが出来ないと思う

 それでも……話してほしい!!

 自分を押し殺して無理に笑ってほしくないんだ!!

 オレは優の笑った顔が好きだから!!」

 

言ってることが滅茶苦茶だと思う……

でもこれがオレの気持ちなんだ!!

 

「……わかった

 正直……自分でもよくわかってないんだ……

 話が飛躍してて……処理が追いついていない……

 あまりにも現実離れしてるからね

 だから話が全部ウソかなって思ったりしたんだ」

 

……そうだよな

いくら優が頭が良くても何も覚えてないんだ

オレの話が本当かもわからないし

信じても全部理解できるわけないよな……

 

「実はツナ君が出してくれた炎も見て

 私もさっきから試してるんだけどね……

 全然……出ないんだ……」

 

「え!?」

 

炎を出せないの!?

身体は覚えてるから大丈夫と思っていたのに……

 

「覚悟を炎だった……?

 何を覚悟すればいいかわからないから出ないのかなー

 ……おかしいでしょ?

 出ないのにツナ君の話を信じちゃってる

 自分が変なのかなって思ったりもするんだ……」

 

「優……」

 

「わからない……

 何が本当なのか……よくわからない……

 私って何なの……?」

 

……優が泣きながら言った

オレは何も言葉が出なかった

……話すのが早かった?

それとも一度に話しすぎた……?

 

「バカツナ!」

 

「いでっ!」

 

いってぇー!!

今の蹴りは絶対……

 

「リボーン!!」

 

一体どこにいたんだ?

 

「ツナ お前が話せって言ったんだぞ

 何を迷ってるんだ?」

 

……そうだ!

オレが話してほしいって言ったのに……

 

「……全部わからなくていいんだ!!

 少しずつわかっていこう!!

 オレが……オレ達がついている!!」

 

「オレ達って……?」

 

「みんなだよ

 昨日会ったみんなだけじゃないよ

 他にもいっぱいいるんだ

 女子はまだクロームしか会ってないと思うけど

 京子ちゃんやハルだっているし……」

 

「私……覚えてないんだよ……?」

 

「大丈夫だよ

 優のことを昨日話したんだ

 じゃぁ……また思い出を作ったらいいって……

 一緒にどこに行くか相談してたよ」

 

オレ達が思ってたより強かった……

黒川花には京子ちゃんから話すって

オレの目をみてはっきり言ったし……

 

「ちょっと話が大きくなりすぎて

 旅行に行きそうなぐらいだったよ

 でも多分いつか行くことになると思うよ」

 

その話を聞いたディーノさんがやる気だったし……

 

「……楽しみにしてもいいのかな……?」

 

「もちろんだよ!!

 みんなに伝えるよ!!

 それに絶対ヒバリさんも助けてくれるよ」

 

オレらはいらないって言われたりして……

ヒバリさんだったらありえそう……

 

「……うん……ありがとう

 みんなとこれから頑張ればいいと思ったら少し落ち着いたよ

 それに優しかった雲雀先輩もいるから安心できたかも」

 

「え、えーっと……」

 

これははっきり言っていいのかな……

ヒバリさんは優以外には優しくないって……

優はまだ気付いてないと思うし……

でも優が本当のヒバリさんを知って怖がったり……

 

「ヒバリは優にしか優しくねーぞ」

 

はっきり言ったーー!!!

 

「へ? リボーン君、間違えてない?

 雲雀先輩……雲雀恭弥先輩のことだよ?」

 

「間違ってねーぞ

 ヒバリは強い奴と戦うのが好きで

 群れるのが嫌いで1人を好む

 そして学校の風紀を守るのに命をかけてるぞ

 風紀を乱したり群れていると

 ぜってぇヒバリにボコボコにされるんだぞ

 ツナも何度も被害にあってんぞ」

 

優がビックリした顔をしてオレを見た……

もう話すしかないよな……

 

「えっと……実はそうなんだ……

 優にはいつも優しかったんだ……

 だから何度か優に助けてもらったことがあるんだ……」

 

自分で言ってて情けねーー……

 

「……どうして私には優しかったの?」

 

「そ、それは……」

 

……はっきり言わなきゃダメだ!

 

「優、落ち着いて聞いてね」

 

「うん?」

 

「優はヒバリさんと付き合ってるんだ」

 

優が息を呑んだのがわかった……




昨日はおやすみしました すみません
次の1話やラストをどこまで書くか悩んでました

悩んだ割りにどうしてこうなった!!という方向にたどり着いた
でもそのまま突っ切りますww
ある意味……次の1話は私らしい話になったのでww


自分で書きましたが雲雀さんが凄いww
動じない雲雀さんしか想像出来ませんでした
……雲雀さん 恐るべし!

主人公が炎を出せないのは守りたいという思いが少なすぎるからです
全部記憶が消えてるので精神的に無理です
今の主人公は甘い考えしか持っていませんからね
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