正直、変だなって思ってたから
記憶喪失って聞いてもそこまでビックリしなかった
ただマフィアとかはわけわからないけどね
だって……私って誰かを殴ったこともないのに……
暗殺部隊に入ってるとか言うし……
まぁ新人のスカウトにしか任務についたぐらいらしいけど……
いろいろわからないけど
ツナ君が言ったとおり少しずつわかればいいと思う
みんなが助けてくれるって言うし安心した
ただ……ツナ君が言ってることが理解できないことがある
私と雲雀先輩が付き合ってる……?
「……ぷっ あはは!!」
「ゆ、優……?」
「それはないでしょ!!
絶対ウソでしょ?」
「ウソじゃないよ 本当のことだよ」
「ウソでしょ……お願いだからウソって言って……」
「……優……」
お願いだから笑ってウソって言って……
なんで真っ直ぐな目で私を見るの……
「私……ひどいこといっぱい言った……
覚えてないって言っても許されないよ……」
初対面とか……仕事で来たとか……彼女はいるのかとか……
雲雀先輩にひどいことばっかり言った……
一体……私は雲雀先輩をどれぐらい傷つけたの……?
「……ごめん
今日はもう帰ってほしい」
何も考えたくない……
もう……ヤダ……私……最低だ
「今の優を1人に出来ない」
イヤだイヤだって首を横に振っても
ツナ君とリボーン君が帰ってくれる気配はない
お願いだから1人にしてよ……
「優……落ち着いて……」
「無理だよ!!
私……凄くひどいこと言ったんだよ!!
どうして雲雀先輩は何も言わなかったの!!
知ってたら……そんなひどいこと言わなかった!!」
……本当はわかってる
雲雀先輩が私のために言わなかったんだって……
怒らなかったのも……
辛いのに態度に出さず優しくしてくれたのは……
全部……私のためだ……
「……ごめんなさい……ごめんなさい……
ごめんなさい……ごめんなさい……――」
……誰に何度も謝ってるんだろう……?
雲雀先輩に……?わからない……
ツナ君が何か言ってるけど聞こえない……
ただ、この言葉をつぶやき続けたい……
……優が謝り続けてる
さっきからオレの言葉が届いてない……
パリッ
「え?」
何の音だ?……窓が割れた!?
「やべぇな
風が暴走してるぞ」
「ええ!? 優が風を操って窓が割れちゃったの!?」
でも、優はさっきと同じで謝り続けてるけど……
「ちげぇぞ 雲のリング争奪戦の時に一度見ただろ?
風が優を守ろうとしてんだ
あの時はかなりやばかったからな」
そういえば……見たことがある……
未来に行った時も優は危なくなったけど
あの時は風を操れなくなったって優が言ってたし……
「それじゃぁ……やっぱり今の優はかなり危険なの!?」
「ああ」
どうすればいい……どうすれば優はオレの話を……
キュアア!!
今、優のボンゴレリングから炎が……
優はさっき出ないって言ってたはずなのに……
「え?」
……どこだ?オレはどこにいるんだ?
さっきまで病院にいたはずなのに……
「優? リボーン?」
本当にここはどこだ?
真っ白な場所で何もない
ボンゴレの証を受け取った場所に似ている
でも少し違う気がするんだ
『こんにちは』
「え? だ、誰!?」
誰もいないよな……?
どこから声が聞こえてるんだ?
『あなたの後ろよ』
後ろ……?
「優!? ……すみません!!」
知らない人だよ!!
どうしてオレは優と間違ったのー!?
髪も目の色も年も全然違うのにーー!!
『別にいいわよ
それより優を救いたいんでしょ?』
「は、はい!!」
……なんで優のことを知ってるんだ?
『ふふ あなたは顔に出やすいわね
何を考えてるかすぐわかるわ』
ガーン……初対面の人に笑われた……
『ごめんなさい 悪気はなかったのよ』
「え!? き、気にしないでください!!」
オレってそんなに顔に出てるのーー!?
また笑われた……
「あ、あの! オレ、優を救いたいんです!!
何か方法を知っているんですか!?」
『……あそこで泣いてる小さい子がいるでしょ?』
「え?」
……いつからいたんだろう
全然……気付かなかった……
ランボと同じぐらいかな?
『あの子を慰めてくれないかしら?』
「ええ!?」
それって優を救うことに関係あるの!?
「オレは優を……いない……」
全然わかんねーー!!
「うわーん!!」
……優を救いたいけど……
泣いてるあの子を放置するのは……
それにここはどこかわからないし……
「……大丈夫? うわっ!?」
声をかければ急に抱きついてきたからビックリした……
いつもランボをだっこするように
この子もだっこしたけど泣き止む気配がないよな……
「えっと……どうして泣いてるのかな?」
「……私……悪い子なの……
大好きな人を傷つけたの……
私はやっぱり産まれちゃいけなかったんだ……」
「……何言ってんだよ!!
産まれちゃいけないなんて言うなよ!!」
……やっちゃった
どうしよー!!小さな子を怒っちゃったーー!!
それも泣いていたのにー!!
恐る恐る見たらきょとんとした顔でオレを見ていた
知らない間に泣き止んでるし……
「……パパとママがいらないって私をポイしたんだよ?
だから私はいらない子じゃないの?」
「違うよ!!
えーっと……パパとママは何か事情があったんだよ」
……何も知らないのに言っちゃったーー!!
でもこのままにするわけにはいかなかったし……
「事情?」
「いろいろ事情があって
オレもずっと父さんがいないと思っていたんだ」
……あれは父さんが悪い気がする
母さんも母さんだけど……
「だから君のところも何か事情があるんだよ」
「……いらない子じゃない?」
「うん」
「でも……大好き人を傷つけたの……」
「話せばわかってくれるよ
君の大好きな人なんだろ?
相手も君の事を大切にしてるよ」
「……ありがと
もう一度、話してみるよ!!
お兄さんの名前は?」
「え? オレ? 沢田綱吉だよ
君の名前は?」
「ツナ君ね、私は優!」
優……?
そういえばこの子……幼くなった優にも見える……
それに優は両親がいないって言ってた……
「ツナ君のおかげで思い出した!!
パパとママがね
優しい子に育ってほしいって名前をつけたんだ!!!」
「そうなの!?」
「うん
難しくて失敗しちゃったけど……頑張るってみるね!」
……もしかして大好き人ってヒバリさんのこと?
だったら……オレは……
「また仲良くなれるようにオレも手伝うよ」
「ありがとーー」
優は元気になったよな?
幼いのはかわらないけど……
優が幼いのは優が1番不安定だったのは
この年ぐらいだったからかもしれない
「優、帰り方わかる?」
ここは……多分優の精神世界だ
そしてリングの力でオレはここに来れたんだ
リングに刻まれた時間のおかげで
さっきの人が優を救うためにオレを連れてきてくれたんだ
「……わかんない」
優が知ってると思ったんだけどなー……
「……やれやれ
こんなところで君と会うとは……沢田綱吉」
この声……
「骸!? どうして!?」
「彼女に借りを作り来たのですよ」
「……骸……お前……」
優が心配で見に来たんだ……!!
少し相性がいいって優が言ってたし……
「あー!! パイナップルだ!」
優が骸の髪をさして言ってるよな……?
「……帰ります」
「む、骸!! ちょっと待って!!」
結局……なんとかお願いして骸に帰り道を教えてもらった
まだ会っていなかった骸を
このタイミングで登場させようとは思っていたんですけど……
こんなことになるとは私も思っていませんでした……w
やっぱり私の話はシリアスが続かないww