問題なく優とツナが会えたな……
これで優は救われる
会えなければもう優は幸せになることはなかった
雲雀から目を背け逃げることしか出来なかったからな……
「お疲れ様」
「……ああ
お前のおかげで助かった」
もう俺は手を出せなかったからな
「あなたは私が助けるのも想定内だったんでしょ?
未来がわかるんだから」
「それでもお前と優はわかりにくいんだ」
それに俺の手から完全に離れたんだ
正直、この未来になるか俺でも不安だった
こいつも手が出せない未来になれば
俺にはもうどうすることも出来なかったからな
「あなたが出来る限りの手を打っていたのは知ってるわよ
救われない可能性は圧倒的に少なかったはずだわ
優があそこまで眠たいのは逃がさないようにするために
最後にあなたが優に術をかけたからでしょ?」
「……知っていたのか」
「私を誰だと思ってるのよ」
……そうだな
俺とずっと一緒にいたからな
もうすぐ術が解けるのもわかってそうだな
「最後はあれで良かったのか?」
俺のいる世界と優がいる世界の時間軸は違うのに
わざわざ俺が優を気絶させたのは
お前とゆっくり話す時間を作るためだった
優は数分と感じてもこっちではもっと長く会えたはずなのに
結局、こいつは何も話そうとしなかった
それに優は記憶がなくなるとわかっていたんだ
顔を見せても問題はなかったのに……
「あの子にあわせる顔がないわ」
「……お前でないなら俺はどうなんだ……」
「あなただって名乗らなかったじゃない」
それを言われると痛いな……だが……
「俺は2度も優を殺してるからな……」
本当は優に会う資格もなかったんだ
「それについては私も同罪よ」
お前は悪くないだろ……と言おうとしたけどやめた
こいつも了承したから気にしてるんだろう
まぁ優を殺して他の世界に転生しないと呪いが解けるまで
この世界で何千年も生きることになったからな……
寿命が切れれば俺が炎を注いで復活させることになる
異の者の呪いのせいで記憶は消せなかった
優が何千年も苦しませるとわかっているなら……
こいつは了承する道しか残ってなかった
……やっぱりお前は悪くない
全ては神の都合のせいだな……
「変なことを考えてないわよね?
私はあなたに会えてよかったと思ってるわよ
出会いは最低だったけどね」
「……悪い」
「知らない場所にいたと思ったら
急にあなたが現れて
俺の子を産めって言われた時は呆れたわよ」
……絶対呆れてなかっただろ
殴りかかったのは誰だ……
言いたくなったがこれは全面的に俺が悪い
まぁ言い訳をすればあの時は俺も焦ってたんだ
世界のバランスが崩れてお前が来て
慌てて未来を覗けば俺の子を産んだ未来以外は
全てこの世界が崩壊していたんだ
元に戻すために必要なことだと思い
なんで俺の子を産んでるかとかを
全てすっ飛ばしてお前のところに行ってしまったんだ
「まぁあの時にあなたがいたのは感謝してるわよ
言葉が何も通じなかったのは困ったもの」
あのころはまだ日本語はなかったからな……
「俺からすれば助かったけどな」
俺がいないと困るとこいつが思ってくれなければ
世界が壊れる未来しか残らなかったからな
……流石に俺は神と呼ばれるんだ
無理矢理するのは気が引けたんだ……
「あなたって変なところでバカよね
世界の崩壊のことなのに
必死に私を口説くという道を選ぶんだから」
……俺の気持ちを読むな
「ねぇ、聞きたいことがあるのよ」
「なんだ?」
「記憶が消えるって知ったのに悲しい顔をしなかったわ
あの子は一体何を思っていたの?」
「あーそれはだな……」
こいつに言ってもいいのか……?
辛いかもしれないが優の幸せを聞きたいはずだ
優が思っていたことをそのまま言うか……
「記憶を失うから意味がなくなるとわかってるけど
私は自分の意思でこの世界にいると決めたんだ!
もうこの世界に呼ばれてしまったから私はいるんじゃない!
と、胸を張って思えるから優は暗い顔をしなかったんだ」
「……そう
良かったわ」
「……ああ」
同じ思いをしたからか……
心の底から「良かった」と言ったな……
「よし! 私はこれからどうすればいいかしら?
優が幸せになるまでは生き返らせてほしくないと言ったけど
もうあの子は幸せになると思うわ」
「俺のサポートだ」
「独占欲が強いわね~」
何とでも言え
まぁお前が俺を嫌いになったら生き返らせるけどな
「じゃぁ……これからもよろしく」
「ああ」
親子と気付いた人は多かったと思います
ヒントはいっぱいありましたからね
ディーノさんに子どもに手を出すわけないだろって言ったり
俺との相性が良くて耐えれる身体を作るしかなかったは
自分の子どもなら相性がいいですし
半分はただの人間じゃないので身体は強いっていう意味ですからね
雲雀さんを嫌いなのは親の立場からすれば好きにはなれないからですね
でも優は雲雀さんのことが好きだから反対はしない(嫌われたくないから)
神様は最低かもしれませんが、辛い対場でした