書いてみました。ある日、拾った猫のちょっぴり不思議なお話です。
下手糞で申し訳ないですが読んで頂けたら幸いです。
今日は朝から雨が霧雨の様に振り込んでいた。
ジメジメとして実に嫌な天気になった。
「朝から服が湿気るのが分かるくらいだ」
傘をさしながら歩き出した。大事な試合がある日、急がなくてはならない。
足早に義治は少しでもと気が焦っていた。
ふと、ゴミ置き場の横に子猫の鳴き声が細くする。「ミィ…」何故か、脚が止まった。
少し空いた小さな段ボールから痩せた子猫が見えた。トラ、ブチ… 黒
中に小さな皿が一つ、捨てた飼い主の僅かな愛情が見えたがもう何も無い。
仕方がない… 急いでるし、かまってる暇は無いのだ。
捨てた飼い主が悪いのだ。そう思いながら集合場所に向かった。
先生 「田中、遅いぞ!速く着替えてアップしとけ!」
義治「遅くなってすみませんでした。直ぐ支度します。」
大事なサッカー部の練習試合だ、この試合でレギュラーも確定する。
張り切って試合に挑む!俺は高校一年でもうすぐニ年になる。
公立校のポジションなんか絶対に取れてあたり前と思ってる。
それぐらいの意気込みで挑んでいるのだ。
試合は1-3で負けてしまったが自分のアシストで得点に貢献出来た!
それなりの手応えがありだ!やった!
その日、夕暮れのいつもの帰り道に通りかかった時だ…「ミィ…」
また、あの鳴き声が聞こえたがかなり弱い。
箱の中を覗いて見た…あっ、トラ、ブチが死んでる。
黒が震えながら弱っちい声で鳴いていた。あの時助けてやれば……
俺は堪らず黒猫を懐の中に入れ家へ帰った。もう少しでこいつも死んでいただろう。
公園に穴を掘り弔ってやった。お袋は小さな子猫を見て飼う事を許してくれた。
それが、「 福 」が家に来た最初の日だった。
元気になった黒猫の福は大変イタズラ好きな猫で、困った。
兎に角、よく遊ぶコロコロとパチンコ玉でもあれば一日中でも追いかけてる。
猫じゃらしをこよなく愛する猫であった。
福の名付け親はばあちゃんだ。何でも昔から猫を飼ったら名前は「福」なんだって。
もっとカッコ良い名前にしたかったがばあちゃんが「福」「福」と言ってるから
もう仕方がない。
「福」は昼間、ばあちゃんと一緒だ、一日ばあちゃんと遊んでいる。
夜になると何故か俺の部屋にやって来て俺と寝るんた、変わった奴だ。
あぐらしているとゴロゴロと喉を鳴らしてその中でよく眠ってしまう。
三ヶ月後、綺麗で艶やかで触っていても気持ちがいい猫になっていた。
そばに来ると触ってくれと頭をこれでもかと云う程擦り付けてくる…。
因みに「福」は女の子だ。
その頃から不思議な事がよくある様になった。
俺の夢の中に「福」が出てくる様になった…。
夢の中で何処からかやって来て俺の膝の上に乗ったり
トラとブチの兄弟を連れて来て俺にジャレたりする。
この前なんか知らない所の道案内をする、そう、尻尾を「ピン」と立てて
勇ましくだ!
義治 「また、お前俺の夢の中に遊びに来てしょうがない奴だな」
「福」の頭を撫でてやる。気持ち良さそうにゴロゴロと喉を鳴らしてる。
夜のひと時は疲れていても「福」と遊んでいると癒される。
そんな中、またおかしな夢を見た…ばあちゃんが倒れて運ばれる夢だ。
「福」が俺の所にきて立ち上がり膝のあたりを爪でバリバリしたり
俺をばあちゃんの所に案内する様に鳴く。
凄く嫌な夢だった。
ホントにばあちゃんが倒れた……。救急車で運ばれて行ったが
その日俺はばあちゃんと留守番をしていた。お昼をとって
テレビを見ていて「福」が「ニィ…」と鳴いた気がした。
オヤツでも欲しいのかと二階から降りてみるとばあちゃんが倒れていた。
大変だあ!救急車で運んだが、脳梗塞で発見が早かった為、
軽い病状と障害だけで済んだようだ。
大騒ぎで病院から帰ってきたら「福」が死んでいた…。
いつも、ばあちゃんが座っている座布団の上で寝てる様に死んでいた。
お袋が動かない「福」を不振に思い触ってみて始めて分かった。
安らかな姿だった…。ばあちゃんの代わりに?
トラとブチの眠る公園に葬った。仲良く遊べよ。
この公園を通るたびに逢えるから心配すんな。
ありがとう…福…。