桃色長髪の少女でサイヤ人のエルザ。
彼女は突如、別世界に召喚された。
背後を見ると
「願いは叶えた。さらばだ」
神龍は消え、七つのボールは飛び散った。
エルザに近付く何者か。
エルザは振り返り様に構えた。
「私を呼んだのは貴方?」
「敵じゃないよ。私は界王神。貴方の力を借りたくて、神龍に頼んで呼び出してもらったの」
構えを解くエルザ。
「貴方にはこれから地球に行ってもらうわ」
「そこへ行って何をするの?」
「地球で
界王神は水晶玉を出した。幼い悟空が映っている。
その悟空に魔の手が。
「行ってくれるわね?」
エルザは無言で頷いた。
「カイカイ」
エルザは界王神の力で悟空の前に移動した。
ガシ!──エルザがウル○ラマン○オの頭部のような赤い髪型の男の拳を掴んで受け止めた。
「何だ、貴様?」
「人に名を聞くときは自分が先に名乗るんじゃなくて?」
「私はドミグラ。そこにいる孫 悟空一族に復讐するために地獄から舞い戻った」
「母さんから聞いてるわ。貴方があの魔神……」
「貴様、まさかタイムパトローラー?」
「母さんに勝てないんじゃ、私にも勝てないんじゃない?」
「ふん。今日のところは一先ず引き下がってやる」
魔神ドミグラはそう言い残して消えた。
エルザは悟空の方を振り返る。
「どうして?」
「え?」
「もう少し早く来てくれてればパン祖母ちゃんは殺されずに済んだのに……」
悟空の傍らには初代悟空の年老いた孫、パンの
「お祖母ちゃんなら、神龍に頼んで生き返らせれば?」
「そっか。でもドラゴンボールを使うとマイナスエネルギーが溜まって邪悪龍が生まれるって、パン祖母ちゃんから聞いてるよ?」
「一回や二回なら大したことないわ」
ピピ──エルザのスカウターが反応する。
「誰か来る?」
反応のある方を振り向くと、ベジータJr.が飛んできた。
「何かすげえ強そうなパワーを感じたから来てみたけど……」
ベジータは辺りを見渡す。
「君は?」
「あ? 俺?」
「うん」
「俺はベジータだ。お前の気、カスみてえだな」
ブチッ!──エルザの内心で何かが音を立てて切れた。
「じゃあ一本やってみる?」
「いいぜ。後悔しても知らないけどな」
はああああ……!──エルザは気を解放して
「なっ! お前も金髪になれんのかよ! し、しかも、凄い戦闘力だ」
「私、君より上のつもりなんだけど」
「そ、そうだな……」
戸惑うベジータ。
「ところで、お前どこから来たんだ?」
「トキトキ都ってところ。界王神様に悟空が危ないって呼び出されてね」
エルザは超化を解いた。
「そうか。それじゃあな」
ベジータはどこかへ飛び去った。
さて……、エルザは悟空に向き直る。
「パンさんを運ぼう。家はどこ?」
「パオズ山」
エルザの脳裏にパオズ山の孫家が過る。
(私、あの孫 悟空さんの子孫なの?)
エルザは幾度と地球の危機を救ってきた悟空の姿を思い浮かべた。