ぼくは、いつからここにいるのでしょうか?
きのう?なんにちかまえ?それとも、なんねんまえ?
とほうもないじかんを、ここですごしたきがする。
くらやみで、むおんで、なにもみえなくて、なにもきこえなくて、たのしかったこともわすれた。
ただ、ぼやぁとおぼえているのは、ふと、あかいみずのなかでめがさめて、すぐに、いしきをなくし、そのつぎにめがさめたときに、おなかがへらなくなったこと。
つぎに、また、あかいみずのなかで、めがさめて、いしきをなくし、あらためて、めがさめたときに、ねむることができなくなった。
そして、このへやにいれられたこと。そのあとは、よくおぼえてない。まえのきおくも...。
たしか、たのしいきおく、だった...ような。でも、かなしいこともあったような...。
でも、もう、おもいだせない。
どうやったら、たのしくなるのですか?どうやったら、うれしくなるのですか?どうかんじたら、かなしくなるのですか?どうやって、おこることができるのですか?いたい、って、どうやったらわかるのですか?
ぼくは、もう、おもいだせない。
そう、なにも、かもが、なくなってしまった、ぼくには。
そのとき、まっくらしか、おぼえてなかったぼくが、みたひかり。そしておと。
そこからみえた、くろいかげは、ぼくをしばっていた、ものをほどき、そしてぼくをだきしめた。
あたたかい。
なぜだろう。ぼくは、このくろいかげはもうおぼえていないけど、このあたたかいものを、しっているきがする。
そのあたたかいものを、あたえてくれるこの、くろいかげに、なにかめばえた。
ぼくは、もうもうわすれてしまったけれど、めばえたなにかが、ぼくのめからのしずくとなって、おちていった。
そしてぼくは、くろいかげにこんなことばをつげた。
「...ぼくは、みかぎられたのですか?すてられたのですか?。ならおぼえていなくても、むししててもいいんです。でもひとつだけ...ひとつだけは、いわせてください。つたえさせてください」
――――ごめんなさい。...と。
▽△▽△▽△
side.束
大親友のちーちゃんが第一回モンド・グロッソで優勝し、世界最強になってから四年。ちーちゃんはIS学園で教師をやってるみたい。
でもこの四年間で、ちーちゃんにも、私にも衝撃的な事件が二つあった。
ひとつは二年前。第二回モンド・グロッソ当日ちーちゃんは、決勝まで勝ち上がった。しかし、ちーちゃんの弟...いっくんが、ちーちゃんの試合を会場で見ていたとき何者かによって誘拐された。が、ちーちゃんが決勝戦を棄権し、いっくんを助けた為、いっくんは無傷でちーちゃんに救出された。これがひとつ。
もうもう一つは四年前。さっきの通り、ちーちゃんは第一回モンド・グロッソで初めて総合優勝者となり、『ブリュンヒルデ』とよ呼ばれるようになった。その一週間後、私と私の可愛い妹の箒ちゃんとちーちゃんといっくんで、お買い物して帰宅したら、ちーちゃんの家でお留守番をしていたはずのちーちゃんのもう一人の弟で、いっくんの双子の弟でもある...むっくんがどこかの企業に誘拐された。テーブルの上にはひとつの紙があり、こう綴られていた。
『御機嫌よう、ブリュンヒルデ。君の弟くんは私たちが奪って行く。探しても無駄だ。これを読んでいる頃にはもうこの国には居ないだろう。そしてこの弟くんは色々な実験をしているはずだ。もう会うこともないだろう。サヨウナラだ』
それを見たちーちゃんは硬直し、私は唖然。いっくんは混乱していた。その後、警察や政府等も動いたが三ヶ月後に捜索は打ち切りとなった。私もちーちゃんも全力で探したけど結局見つからず時だけが過ぎていった。これがもうひとつ。
どちらも私たちに深い傷を負った事件だった。
さて振り返りはここで辞めて、今私こと束さんは、ロシアと中国の国境辺りの森でとある企業が人体実験をしていることを知り、その全てを葬りさる為、その研究所に乗り込んだ。
そして数時間後この研究所にいる
「......ん?これは...」
『とある実験体に
・世界最強のDNAをその血縁者に組み込ませる実験・・・一年で成功。
・実験体の身体を弄り、食事並びに睡眠を無くす実験・・・2ヶ月で成功。
・実験体を地下の奥深くに作ってある暗黒の間に足がつく程度で吊り上げ拘束し、監禁。それを三年間観察する実験・・・残り2ヶ月のため継続中。
以上です』
私はこの報告書を見た途端、脳裏に過ぎったのはむっくんのことだった。
――――もしかしたら...
そう思ったら体が動いていた。向かうは地下の奥深くにあるという『暗黒の間』。
もしかしたらずっと探していたむっくんに会えるかもしれない。そして気づいたら私は走っていた。
そしてすう数十分かけさてたどり着いた『暗黒の間』。そこはあたり一面真っ白で天井には眩しいくらいのライト。側面には何本も麻酔らしき注射器。奥には何重にも電子ロックをしてあるとても大きな灰色の鉄の扉。
「ハァッ...ハァッ..ここが...」
荒れていた息を整え、私は一つ一つロックを解除していった。
数分後、やっと全てのロックを解除し終わった。
そしてゆっくりと、鉄の扉を開けると...
「......ッッ!」
私は息を呑んだ。扉を開け、その部屋の中にはひとつも電気も、物もなく...先程の扉の前の空間と正反対で、辺り一面真っ黒に塗り潰されていた。そして、その中央辺りに立ったまんまのような状態で手だけ上に上げて繋がれている人らしきものがいた。
よく見ると、黒い髪は腰まで伸びており、服は病院で患者が着るような服を身につけていた。ゆっくりと近づくと、顔の形から、どこかちーちゃんのような雰囲気がした。でもちゃんと見るとどこか違う。いっくんにも似ていた。ここで私は確信した。
――――ああ、ややっと見つけた。
私は彼の手を拘束している物を全て解除し、倒れてくる彼を抱きしめる形で受け止めた。
見つけた。やっと見つけた。おかえりむっくん。
気づくと私の目から止めどなく涙が流れていた。
すると抱き締めているむっくんからボソボソッと声が聞こえたので耳を済ませてみる。
「...僕は見限られたのですか?捨てられたのですか?なら憶えていなくても、無視しててもいいんです。でもひとつだけ...ひとつだけは、言わせて下さい。伝えさせて下さい」
そして、むっくんは無表情で、何もかもを映せなくなったような黒い目から一筋の涙を流しながら私に向けて言葉をつなげた。
「ごめんなさい」
それをそれを聞いたあと、私は力強くむっくんを抱き寄せた。目からは涙が溢れ、止まらない。
「...ごめんね...ごめんねむっくん...ごめ...ごめんなさい...うあぁぁぁぁ!!!」
部屋に私の嗚咽混じりの叫び声が響いた。その間もむっくんは一筋の涙を流した何も映さない目を私に向けて見つめていた。
それから泣きやんだ後、むっくんを麻酔で眠らせて担いで研究所を脱出した。
「...この状態のむっくんをちーちゃんには会わせられないね...」
そう思った私は、取り敢えず私のラボで、様子を見ることにした。
「...むっくん......もう、独りぼっちにしないからね...」
......と、どうでしたか?初投稿です。
自分的にはポンポンと思いついたことをこんな感じで書いてみたんですが...
た、束さんがキャラ崩壊してるような気がしますが大丈夫。
...ですよね?
...読んでくれた方、ありがとうございます!
ご感想等は快く受け付けます!こんな感じにしたら良いよ。とかここはこうじゃない?とか言っていただければ本当に助かります!で、でも厳しいご感想は、ちょっと遠慮したいですね...
では、これからもよろしくお願いします。またお会いしましょう。