戦闘描写本当に難しい...
それではどうぞっ!
笑い合う声。僕は離れてそれを見てるだけ。
――思い出してしまった。あの人が僕にする接し方が――
僕が努力してもただそれだけ。あそこには僕の居場所はない。
――分かってしまった。その目にはもう僕は写ってないことが――
あの人は既に遠い存在になってしまった。近いようでとても遠い心。
すれ違わない。並行したまま進んで僕だけが折れ曲がり離れただけ。
僕は羨ましかった。皆で笑っているあの場所が。
手を伸ばしても届くはずがない場所が。
ただただ羨ましかったんだ。
△▽△▽△▽△▽△▽
一夏side
無月がセシリアに勝ち、ピットへ戻ってきた。
「無月!すげぇじゃんか!」
『うん。ありがと』
「織斑弟、直ぐに準備しろ。次は織斑兄とお前の試合だ。ここを使用できる時間は限られているからな」
それを聞いた無月は頷き歩いていった。
「...お前もすぐに準備をしろ、織斑兄」
「はい。来い『白式』ッ!」
白式をて展開し千冬姉と箒に一言告げて飛び立つ。エネルギーを補給していたのか遅れて反対のピットから飛び出して俺と前まで飛んでくる無月。 正面まで来て無月の方から聞こえるあの音。
『待っていた。』
「それ、俺のセリフッ!」
明らかに俺が先に来て待っていたよな!?
...いや、落ち着け俺。落ち着くんだ。無月はわざとやってないハズだ。うん。そのはずだ。そう思いたい。
『それでは、織斑一夏と織斑無月との最後の試合を始める』
開始のブザーがアリーナに鳴り響く。
「うおおおおぉぉぉ!!!」
俺は直ぐに無月に向けて突撃し、白式唯一の接近ブレード『雪片』を横一閃。凄まじい金属音が鳴り響く。当たったと思ったがいつの間に無月の手に収まっていた柄がなくとても薄くて黒い刀身の一本の刀に受け止められていた。離れると射撃を喰らう羽目になりかねないため、離れられずにいると、
――警告。敵IS特殊武装展開。ロックされています。
「なっ!?」
ISのハイパーセンサーからの通知見た途端襲う横からの衝撃。見ると前の試合で無月が使っていた小さいビットのような物が3機不規則に漂っていた。そして散らばりレーザーを撃ってくる。
「(くっ...機動が読みづらいぞコレっ)」
そして攻撃が止んだと思ったら無月がブレードで斬りかかってくる。防ぐが勢いがあるのか一撃が重い。なんとか弾き返すがすぐに襲うレーザーの雨。
「(このままじゃジリ貧だ...何か手は...)」
千冬side
「凄いですねぇ、二人とも」
リアルタイムモニターをみている後輩の山田真耶が呟く。
無月はあの装備、【天月】と言ったか?アレとブレードとのコンビネーションが上手い。一夏に反撃の隙すら与えずに立ち回る姿を見て私はふと思う。
――本当にアレは私の弟か?――と。
本当は思ってはいけないとわかっている筈なのにそう思ってしまう。
オルコットの時といい多種多様に武器を操る無月の姿を見てそう思った。思ってしまった。
「(...何と言うことを考えているんだ)」
頭を振り思考を切り替える。
その時、一夏が天月の一機を切りつけ破壊した。
『そうか。よし!』
何かコツが掴めたかのように一夏の動きが良くなる。
「今度は一夏くんが押し始めましたよ!織斑先生っ!」
「ふん、今頃か。まだまだだな」
「ほぇ〜」
ふと無月を見ると、一夏を『天月』に任せブレードを腰に収めるようにして少し腰を落として前に少し体重を乗せるようにしていた。あれは――
「居合か...?」
バイザーで目は見えないがとても冷たい雰囲気を纏っていた。
『――ラァストォォ!!』
ボンッと天月が爆ぜる音が響き渡り、そして――
『なっ!?』
一夏の驚きの声と共に終了のブザーが鳴り響いた。
一夏side
無月のビットのような物の最後の一つを破壊した直後、
「なっ!?」
目の前に突如現れた無月に驚き咄嗟に【零落白夜】を発動させ切り付けようとするが、無月の手がブレて雪片が弾かれ、体制が崩れた所に返しの一閃でシールドエネルギーが0になり、終了のブザーが鳴り響いた。
あ〜負けちまったぜ。セシリアには後ちょっとのところで負けて、無月にはボロボロ。正直な所悔しい。
『お疲れ様でした。』
「あ〜あ、惨敗だ。お前つえーな」
『ISの練習とか勉強とかしてないからじゃない?』
グサッ!言葉の槍が刺さる。
『あんなに見え貼ったのにね。一夏おにぃは頑張ったと思うよ』
肩をポンポンと叩いてくる無月。弟に励まされてる俺カッコワルイ。
トボトボとピットへ戻った。真面目に凹んだ。
△▽△▽△▽△▽△
Bピットで着替えを済ませAピットへ向う。褒めてくれるかな?それとも...
そんなことを思い浮かべながらもAピットへ付き、入る。
――あぁ、そっか――
そこで僕は見た。見てしまった。一夏おにぃを中心に嬉しそうな顔をして集まっている人達。お姉ちゃんも嬉しそうにしている。僕が
ズキンッ
僕には見せないそんな顔。そっか。僕は
まだ、戻れると思ったけど一度曲がってしまったら元には戻らないよね。
ズキンッ
お姉ちゃんは何時もそうだった。頑張ってもその程度かと僕の手を振り払い遠ざけた。イジメられそれを相談しても弱いからだ、と暴力にも似た稽古をさせられた。
もうその目には一夏おにぃしか映っていなかったんだね。
ズキンッ
もう嫌だ。もう何も失いたくない。胸の奥が痛いよ。嫌だよ...ねぇ...痛いよ...
僕は耳を塞いで後ずさりそのままAピットから逃げ出した。
「...ツッキー?」