更新遅れてスミマセン・・・。
い、いやぁ・・・色々あったんですよ・・・色々と・・・ね・・・(遠い目)
それではどうぞ気軽に楽しんで行って下さいな!!
朝、無月は起きてすぐに昨日束に言われたことを胸に手を当て、何度も頭の中で繰り返し思い浮かべる。もう束の涙は見たくないから、何度も・・・そう、何度も。
「ツッキ〜、起きてる〜? 朝ごはん食べに食堂に一緒に行こ〜よ〜!!」
本音の声が廊下の方から聞こえてきた。無月はベッドから降りてドアへ向かって歩いてドアを開けると狐のような服を着ている本音が立っていた。
「あ、ツッキーおはよ〜。ね、ね、食堂一緒に行こ〜? 私、もうお腹ペコペコだよ〜・・・」
「・・・コクン」
二人はパジャマ姿のまま食堂に向かって歩き出した。
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食堂で朝ご飯を食べ終えた無月は、一旦部屋に戻りフード付き制服に着替えた後、教室に向かいで自分の席に座る。
余談だが昨日 束が制服をまた少し改造し、フードにうさ耳が生えた。色は制服と同じ白で、垂れ耳となっているし、長さもあり腰辺りまでである。それと同時に束が前にプレゼントした高性能なうさ耳の機能が付けられており、今まで通りにインターフェースで会話ができるようになっている。どうやって作ったのかは不明だ。これを無月は意外と気に入ったようでフードを被って取ろうとは思っていないようだ。そして案の定、皆から驚きの声があがった。
さて、いま無月は鞄の中から少し厚い本を取り出し読み始めている。本にはカバーがかけられておりなんの本かは外から分からなくされていた。この本、実は 束から貰った本であり、本の目次には『束さんが教える 束さんの全て! 第一項「ウサギさん!!」』と書かれている。どう見てもまともな本ではないのは確かである。とあるブラコン姉がこれを知ったらすぐにでも天災ウサギ狩りに行くだろう。
それはさておき、教室の前の方が何か騒がしい。どうやら転校生がこの教室に来ているようだ。朝から噂にはなっていたようだ。その転校生は茶髪をツインテールにしており、制服は改造されていて肩だけ肌が見えるような仕様だった。あと身長が低い。雰囲気は気が強そうで、どこか猫のようだ。一夏と親しげに喋っているので一夏の知り合いだとは分かる。
しかし無月は転校生の登場しても本から目を離さず、静かに席に座っている。今開いている本の項目には『束さんが教える 束さんの全て! 第五項「お月さま!」』と書かれている。なんでそんな物を本に書かれているのかは分からないし、知識が乏しい無月にはまず理解できるはずがないことは明らかである。てか、束の考えていることを理解するのは常人に分かる訳がない。分かるとしたら一人握りの親しい者達だけだろう。
と、いつの間にか織斑先生が教室に来ており、先程の転校生はもう既に居なかった。無月は本を閉じ、鞄に戻した。織斑先生の号令により授業が始まった。
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昼休み。無月は本も読まず、眠りもせず、動こうともせずに窓の外・・・広く青い空を意味もなく呆然と眺めている。無表情で空を眺めているので無月は何を見て何を感じているのかは誰もわからない。
「無月! 一緒にメシ食いに学食行こーぜ!」
無月を呼ぶ一夏の声に今まで眺めていた空から目線を逸らしゆっくりと立ち上がり頷いて返事をする。何やら一夏の後ろにいる女性二人は不機嫌な雰囲気だったが・・・。コチラに来た一夏は無月の手を取り歩き出す。周りの女子生徒たちがキャーキャーと騒ぎ出したが無月には理解し難いものだったので忘れる事にした。
手を引かれたまま食堂に着き一人ずつ券売機で今日の昼飯の券を買う。一夏は日替わりランチ。一緒に歩いてきた篠ノ之とオルコットはきつねうどんと洋食ランチを買っていた。ちなみに無月はオムライス。気に入っているのか最近の昼飯はほとんどオムライスを頼んでいる。朝と夜は本音たちと一緒なのでちゃんとしたものを食べている。
「待ってたわよ、一夏!」
どーん、と一夏の前に来たのは噂の転校生。しかし、誰? と思った無月は悪くないだろう。朝、彼女は一度教室に来ていたが無月はあの変な本を読んでいたので知らないのだから。まあ、それはともかく彼女の手にはラーメンを持っている。無月は食券を食堂のおばさんに渡し、出来上がるのを待つ。その間も片手は一夏に未だに握られていた。その一夏はというと転校生と話をしている。
「はい、オムライスお待ちどうさま!」
オムライスが出来上がったようだ。無月はペコッとおばさんに一礼し、オムライスの乗ったトレーを受け取る。片手で。そして一夏が頼んだものも出来たようで、また一夏に引っ張られ、六人座れるテーブルで一夏の横に座らせられる。無月はそのまま自分のオムライスをはパク パク と食べ進んでいく。
「フーフー・・・はむ。ムグムグ」
「鈴、いつ帰ってきたんだ? おばさん元気か? いつ代表候補生になったんだよ?」
「質問ばっかりしないでよ。アンタこそ、なにIS使ってるのよ。ニュース見たときびっくりしたじゃない」
「モグモグ・・・」
無月がオムライスを食べ進める。一方、一夏たちは転校生と話しており、取り巻きのようである篠ノ之たちも転校生に突っかかって話していた。暫くして転校生が「──それで?」と無月に目を向けた。
「・・・そいつ誰?」
「・・・はむ はむ。もぐ もぐ」
「ん? ああ、言っていなかったけ? 俺の弟の無月だよ」
「・・・はあ? なにそれ・・・私、初めて知ったわよ、アンタに弟なんて」
「あー、まあいろいろとな?」
「・・・訳ありってことね・・・ハァ。分かったわ・・・無月だっけ? 私は『
「むぐむぐ・・・?」
凰鈴音と名乗った転校生が無月へ話しかけるが、無月は自分が呼ばれたことに気付き、口を動かしながら顔を上げ、コテンッと首を傾げた。その無月の行動に凰は口を引くつかせたがそこはギリギリ我慢してみせ、もう一度。
「わ、私は凰鈴音っていうの。よろしくね無月」
『はい。よろしくお願いしますファンさん』
「なにそれ!? く、空中に吹き出しとも、文字がッ!?」
無月のインターフェースでの会話を初めてした凰は驚愕に顔を染め、一夏たちに説明を求める。その一夏たちは苦笑しながら凰に説明する。
「・・・なる程ね・・・要はコミュ障だから声を出すことが出来ないってことね」
「まあ、そうだな」
納得はした凰。少し余裕が出たようで笑をこぼす。
「それよりもさー。私、無月の顔見てみたいんだけど・・・そもそも何でフードを被ってるのよ」
「多分無月は何となくで被ってるんだと思うぞ。まあ、見たいなら取ってやるか・・・」
一夏はそう言うと、無月のフードを掴みパサッと頭から取った。
「・・・モグモグ・・・もぐ? ・・・?」
無月はフードが頭から無くなったのを感じて少し キョトン とした顔をしながら顔を上げて、次に キョロキョロ と周りを見回した後、隣の一夏を見て コテン と首を傾げた。
その瞬間、食堂は ほわーんと柔らかい空気が流れた。その中で凰は頬を少し染めて無月を見ていた。
「・・・何よこの子。とても私の保護欲が揺さぶられるのだけど・・・」
「フフンッ。弟はやらないからな! 鈴!」
「うぐぐ・・・」
何故か得意げに凰へ言う一夏。それを聞いた凰は何故か悔しそうだった。
「・・・まあ、いいわ。それじゃあ特訓が終わったら行くから。空けといてよね。じゃあね一夏! それとバイバイ、無月!」
凰はそう言って食べ終わっていたラーメンを片付けに行ってそのまま食堂を出て行った。無月は凰に手を振りながら言われたので フリフリ と手を振り返していた。
一度ここで切っておきます。
読んで頂きありがとうございます。