僕が初めて光を見たあの時から数年経ち、僕は15歳になったらしい。
この前、束さんが『むっくんの15歳の誕生日パーティー』というものをしてくれた。あの時は胸がポカポカと、温かく感じた。
...あれが、『嬉しい』って感情なのかな?それとも『幸せ』という感情なのかな?
これが、もしそうなら...僕は『嬉しい』し、『幸せ』だなぁ...。
束さんには本当に『感謝』しかない。僕は本当に全てを忘れてしまったのに、束さんは僕を眩しいくらいの笑顔でいろんなことを教えてくれる。その度僕の胸はチクリと痛む。
前に『こんな僕に、なんでそんな一生懸命に付き合ってくれるのですか?』って聞くと、
『束さんはね、むっくんと一緒にいるだけで幸せなのだよ。それにこうやってむっくんに何かをしてあげられるってことに幸せを感じるのです!束さん、もうむっくんに夢中なのだよ!ムフフフ、むっく〜ん♪』
っていつもよりずっと眩しいくらいの笑顔で僕を抱きしてめくれた。その後僕の目から『涙』というのが流れていて、胸な痛みは跡形もなくなって今度は前に感じたのよりも違う、ドキドキと胸が熱くなった。...何だろうこの気持ち...良く分からないけどこれが『好き』って感情なのかな?そう思ったんだ。
だから、僕は伝えたんだ。
僕にいろいろな事を教えてくれた、この人に。
僕のことを『大切な人』って言ってくれた、この人に。
僕を初めて認めてくれた、この人に。
「...束さん...大好きです」って。
そうしたら、束さんは顔が真っ赤になって泣いていたんだ。
僕は聞いた
――――どこか痛いのですか?
束さんは首を横に振った。
――――じゃあ、なんで泣いているのですか?
束さんはその時こう言ったんだ。
『痛くて、悲しくて泣いてるんじゃないんだよ。束さん、嬉しかったの。むっくんにそう言ってもらえて...束さんも...うん。束さんもむっくんが大好きだよ!!』
その瞬間、束さんは抱きついてきた。そして、僕の唇に軽くなにか押し付けられた。それが束さんの唇だと理解したのは、少したってからだった。
あの日から、束さんは何もかもが無くなってしまった僕にとって、初めての『大切な人』になった。
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side.束
むっくんが私の恋人になってから私の人生は本当に幸せがいっぱいなのです!いつも幸せを感じるのです。
今でも無表情で少し無口だけど、むっくんの目からいろんな感情が見えるようになったんだ!
はぁァ...むっくんむっくんむっくん!!私、幸せだよ〜♪
私が抱きつくと軽くだけど、抱きしめ返してくれるんだ!撫でてくれるんだ!むっくんの撫でスキルで束さん、ふにゃふにゃだよぉ。ふにゃふにゃニャァ〜......ハッ!...うーむ、おそるべし。
『速報です。女性しか扱えないISをなんと!15歳の男子中学生に反応を示しました!』
「!?...ムフフフ...流石ちーちゃんの弟のいっくんだね!」
今、私はむっくんの膝の上に乗って一緒にテレビを見ていた。テレビでは『世界で唯一ISを使える男...織斑一夏!』と放送されていた。
いっくんは、保護という形でIS学園に入学させられるみたいだ。そういえば、IS学園ってちーちゃんがいるじゃないか!これはいい機会かもしれない。
「...むっくん、IS学園に入ってみない?」
「?」
「IS学園にね、むっくんの新しい発見が見つかると思うんだ。むっくん、ISを操縦できるし、いい機会だと思うんだ。だから行ってみない?」
むっくんは少し考える動作をして、コクッと頷いた。
むっくんは半年前ぐらいに、私がISのことを説明して触れさせてみると、何故かそのISが反応して、展開した。私は、本当にビックリしたけど、推測ではむっくんに溶け込んでいるちーちゃんのDNAに反応を示しました。ということで落ち着き、直ぐにむっくん専用のIS作成に取り掛かった。
完成まで後ちょっとだし、その間、IS学園で面白いことを発見させようと思った束さんです。
「でも、むっく〜ん。束さん、やっぱり寂しくなるなぁ〜」
「......」
私が、あまえるような目でむっくんを見ると、むっくんはギュッと私を包み込むように抱きしめてくれた。
「ふにゃ〜♪やっぱり、幸せだよ...むっくん大好き〜♪」
△▽△▽△▽△▽
side.千冬
なぜあの時、無月を私は置いて行ってしまったのだろう...なぜ、見てあげられなかったのだろう...。
ただ、小さい頃の無月は必死に頑張っていたのに。私は飲み込みが早く才能を持っていた一夏の事ばかりで、無月を見ていなかった。そして、無月が居なくなって分かった事が...無月は私、一夏と比べられ、虐め、虐待を受けていた。そのことを小学校からの付き合いの篠ノ之束から聞いた。あの時の束はとても悲しそうな顔をしていた。無月は頑張っていた...頑張っていたのに、私は...私はッ!
無月...お前は今、どこにいる?すまなかった。そうお前に会って言いたい。こんな愚かな姉を許してくれ...無月...
△▽△▽△▽
「...はぁ」
私は今、自室で四月からこのIS学園に入学する新入生のプロフィールを確認していた。
一年一組を私が担当することになった。パラパラとめくり、ピタッっとめくるのを止めた。
私の目を止めたプロフィールに書かれた名前は『織斑一夏』。私の二人いる弟の一人だ。馬鹿なことにISを展開させて保護を目的としてIS学園に強制入学させることになった。
「はぁ...」
もう一度、ため息をしてまためくり始める。そして、最後の一枚。そこでまた手が止まった。このプロフィールは、今日渡された物で緊急で、入学させるらしい。
そのプロフィールは...名前『不明』。出身中学『不明』。体重、身長共に『不明』。一切不明と書かれたこのプロフィールで唯一分かることは、この謎の人物を推薦したのがし篠ノ之束ということ。それと、束が取り寄せたのだろう。IS学園の制服を改造するのはOKとされているためなのか、すでに改造を施されたフード付きの制服を着て、そのフードを鼻近くまで深くかぶり、セミロング程の黒い髪を一まとめにして横から出している一枚の写真だけだった。
「......」
不明で顔もわからないとすると、本当に不審だ。
ここは、と私は携帯を取り出し、この謎の人物を推薦した腐れ縁である『篠ノ之束』に電話をかけた。
『プルルルル...』
「......」
『プルル...もすもす?もっすーもっ――――』
「ピッ」
切った。私は悪くないはずだ。取り敢えずもう一度かけてやる。
『プルル...もしもし?ちーちゃん?はろはろー』
「...その名で呼ぶな」
『おっけぃ、ちーちゃん!』
「...はぁ。まあいい。今日は――――」
『あ、アレのこと?アレはね、その子が入学してからのお楽しみだよ!』
「...詳しく話せ」
『だーかーらー、あの子は会ってからのお楽しみなんだよ!』
「...はぁ。もういい」
『まあまあ。あの子はちーちゃんにとって嬉しくて、それと同時に残酷な子なんだけどね...過去の過ちは...いや、やっぱり、辞めとこっと!』
「なんだと?それはどう言う――――」
『またねー!ちーちゃん♪――――プッツーツー』
束は私が聞く前に電話を切った。
...私とって嬉しいことで、残酷な事だと...?それに、過去の過ち...か...
はいっ!お疲れ様でした。
無月も数年経って色んなことを束さんと学んで、目だけが少しずつ光が取り戻してるようです。
それと、恋愛描写?かな?が難しい!!
みなさんはなんであんなに、甘甘な展開をかけるのでしょうか...
あ、もう一つ。千冬さんの気持ちを書いてみました!千冬さんは後悔してるようですね。
そうそう、無月が誘拐される時、なんで一緒に行かなかったのかと言いますと、その日の一日前、ストレス等色々なモノが溜まっていた千冬さんが何度やっても直ぐにできない無月にイライラしていき、最後にしびれを切らして、次の日――――誘拐される日に『素振り1000本、5時間のランニング』など、全5個程の訓練をイラつきながら無月に叫ぶように言いつけた。です。
こんこんな感じで良いのですかね...
喜んでいただければ嬉しいです!
さて、なか長くなりましたが、まだ報告させていただきます。
無月のISの名は暗みがかった灰色の『
これだけだとなんか物足りないような気がしたので武器を募集したいですね...。
さて、本当に長くなりましたが
またお会いしましょう。