暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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今週のジャンプをよんでビックリの番外編。
先週のをよんで『あー、こんな感じに一話完結をやっていくのか~』等と思っていたらまさかの続き物……
期待高まりました!


九十九時間目 嵐の時間

「しっかし、杉野は熱演だったな~」

「まさかあんな邪悪な顔ができたとはね」

発表会が終わり、クラスの連中が杉野の演技に驚いていた。

本当に相方役俺じゃなくてよかった……

「神崎さんと共演できるから力入りすぎてよ~、あんな顔したら嫌われるぜ逆によ」

それを聞いた神崎は……

「そんなことないよ、杉野君。演技力のある人ってカッコいいなってすごく思った」

おいおい、そんなこと言うと……

「ま、マジで!? 野球辞めて役者の道進もっかな~」

予想通りのちょろい反応に寺坂ですらあきれている。

そして殺せんせーも……

「ピッチャーにだって演技力は要りますからねぇ、自分の生徒の意外な才能はうれしいもんです」

確かにピッチャーには演技力は必要だな。ストレートで決めてやると感じの顔しながら変化球投げたりへばってしまっても顔に出さずに余裕と思わせたり、その逆だったり。

さて、それはさておき、発表会が終わったことで椚ヶ丘中学での学校行事は卒業式以外は全て終わった。

そして次は冬休みの暗殺に入る。

烏間先生も予算をたっぷり確保してくれたので雪山を溶かして水で襲うプランや極寒の環境を利用して襲うプラン。試したいプランは山ほどある。次こそ殺す……

「それでは、先生、ちょっと……」

殺せんせーは俺達の作戦会議を思ってか、教室を出ていく。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

冬休みの暗殺プランをいくつか出していると前原が言い出した。

「しっかし、ここまで色々あったな~」

「ま、そうだな。修学旅行あたりまでは殺せんせーに驚くばかりで堀部の登場はビビったな」

「ああ、だが、あれがきっかけで俺達は訓練を頑張るようになったからな……」

「あと渚。あいつにあんな才能があったなんて……」

それは誰もが思ってたな……

潮田の暗殺の才能……やはりというかわりとというか、やはりこの教室のキーマンになりそうだ……となると茅野が問題だな……潮田といつもいるせいでサポートや支援にはむしろ潮田以外についてもらいたい……

……というかなんで茅野はいつも潮田の側に居るんだ?

潮田と茅野の共通点なんざ身長が低いことと髪形くらいだ。

そもそも、潮田は茅野にあの髪形を教わったと言っていたな……実際去年は伸ばしっぱか後ろに1つ纏めの髪形だったし……

 

(……ん?……)

 

なんだ? 今、頭の中で妙なピースがはまったような……

 

『美味しいものは一番最後に食べる派』『泳ぎは苦手だし』『そうと決めたら一直線』『ぷるんぷるんの刃だったら他にも色々持ってるから』

 

「っ! おい、茅野どこに――」

――行った!? と言おうとした瞬間。

 

ドゴォォッン!

 

校庭にそんな音が響いた。

俺らは何事かと校舎の外に出る。

「殺せんせー!」

「今の音は……」

俺らが見たのは校舎の物置の天井に穴があき、そこに茅野が立っていた。そこで俺らは驚いた!

 

……茅野の首から触手が生えていたのだから……

 

茅野が言う。

「……あーあ、渾身の一撃だったのに、逃がすなんて甘すぎだね……私」

「……茅野さん、君はいったい……」

「ゴメンね、茅野カエデは本名じゃないの、私は――」

茅野は言い放った。

 

「雪村あぐりの妹。そう言ったらわかるでしょ? 人殺し」

 

雪村あぐり……俺らの殺せんせーの前の担任じゃねーか!?

しかし、たしかに茅野が編入してきた時期と雪村先生がいなくなった時期は多少ズレはあるが一致する。

「しくじっちゃったものは仕方ない、切り替えなきゃ。あしたまた殺るよ、殺せんせー、場所は直前に連絡する」

そして茅野は最後に言った。

「必ず殺れる。今の私なら」

茅野はそう言って触手を使い、飛んで去って行った。

俺たちは驚きを隠せない。岡島が言う。

「茅野……どうなってんだよ、ずっとあの触手を生やしてたのか」

すると今度は触手を生やした経験者の堀部が言う。

「……あり得ない、メンテもせずに触手なんか生やしてたら……地獄の苦しみが続いてたはずだ。脳みその中で棘だらけの虫がずっと暴れてる気分。表情にも出さず耐えきるなんてまず不可能だ」

今度は三村が言い出す。

「……どっかで、前に茅野の事を見たことあると思ってたんだ……」

なにいってんだ? 雪村先生とは似てないぞ?

「キツめの表情とおろしたら髪で思い出した。磨瀬榛名って天才子役。髪形も表情も雰囲気も全然違うから気づかなかった」

マジか!? そういえば、シロの奴もはじめてE組に来たとき、潮田を見たように見えたが、あれはその後ろの茅野を見たのか!?

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

俺らは教室に戻り、律にたのみ、磨瀬榛名のドラマの映像を流してもらった。

「……言われてみればたしかに茅野だ」

よく考えりゃ、茅野は陽乃さんと同じかもしれない。誰とでも仲良くするが、どこか自分を隠している仮面をつけてる感じだった。気になっていたのはそういうことか……

それに……

「茅野……先生の事人殺しっていってたよ……なぁ、過去に何があったんだ?」

俺も言った。

「……今回は前の下着泥の時とはわけが違う……」

「ああ、こんだけ長く信頼関係築いて来たから……もう先生をハナっから疑ったりはしないよ」

「でも、もう話してもらわなきゃ――殺せんせーの過去」

「でなきゃ誰も今の状況に納得できない。そういう段階まできちゃってんだよ」

殺せんせーは少し長めの間を作り……

「わかりました。先生の……過去の全てを話します。ですが、茅野さんは大事なE組の生徒です。話すのは、クラス全員が揃ってからです」

殺せんせーが言い終わるのと同時に殺せんせーは自分の携帯に来ていた茅野からのメールを見せた。そこには――

 

 

差出人 茅野カエデ

タイトル 殺せんせーへ

今夜七時

椚ヶ丘公園奥のすすき野原まで

 

――とあった。




次回、記念すべき百時間目!
少なくともアニメ二期が終わる前までには投稿します!
目標! アニメ二期が終わる前までにクラス対決編までの投稿!
ガンバリマス……
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